ホーム > 組織から探す > 予算課 > 令和元年9月県議会定例会提出議案 知事説明要旨について

ページID:7543

公開日:2019年9月18日

ここから本文です。

令和元年9月県議会定例会提出議案 知事説明要旨について

令和元年9月県議会定例会提出議案 知事説明要旨について

1 報告について

ただいま上程されました議案の御説明に先立ち、4点について御報告いたします。

(1)交通死亡事故の抑止

第1点は、交通死亡事故の抑止についてであります。

県内では交通死亡事故が多発し、とりわけ9月に入っては、わずか9日間に交差点等で歩行者や自転車が被害に遭うなど、7件の交通死亡事故が発生し、16日現在で人口10万人当たりの死者数が全国ワースト4位になるなど、まさに危機的な事態となっております。

こうした事態からの一刻も早い脱却を目指し、12日には、「交通死亡事故多発緊急事態宣言」を発出し、テレビ、ラジオ、新聞等による啓発を行うなど、あらゆる媒体を活用して注意喚起を行うとともに、13日には、県警察や各市町、関係機関等と連携して、県下一斉緊急キャンペーンを実施したところであります。

悲惨な交通死亡事故をこれ以上増やさないためには、県民の皆様全員の御理解と御協力が必要です。

どうか交通ルールの厳守と交通マナーの実践に、より一層努めていただきますようお願い申し上げます。

(2)豊島廃棄物等の処理等

第2点は、豊島廃棄物等の処理等についてであります。

豊島廃棄物等の処理につきましては、昨年1月以降に確認された新たな廃棄物の豊島処分地からの搬出・処理を昨年12月に開始し、本年7月25日にその全ての処理が完了いたしました。

新たに見つかった廃棄物の処理が無事完了できたのも、関係者の皆様の御理解と御協力の賜物と感謝申し上げます。

また、施設の撤去については、豊島廃棄物等の直島中間処理施設への搬入等に使用していた直島桟橋の撤去工事もおおむね終了しており、直島側にあった施設の撤去はこれで完了することとなります。

一方で、豊島処分地の地下水浄化については、これまでの揚水井等による浄化に加え、化学処理による浄化に取り組んでいるところであり、国の財政支援が受けられる令和4年度末までに排水基準値を満足することを目指し、浄化対策を進めてまいります。

本事業の実施にあたっては、徹底した経費削減を図りながら、県民負担の軽減に努め、引き続き、県議会をはじめ県民の皆様の御理解と御協力を得て、課題を一つ一つ解決しながら、最後まで、安全と環境保全を第一に全力で取り組んでまいります。

(3)瀬戸内国際芸術祭2019

第3点は、瀬戸内国際芸術祭2019についてであります。

7月19日から38日間開催した瀬戸内国際芸術祭2019の夏会期には、31万8千人余の方々にご来場いただきました。

厳しい暑さの中でも、ご来場の方々に少しでも快適に楽しんでいただけるよう、熱中症対策など受入体制を整え、混雑予想などの情報提供にも努めたところ、どの会場も比較的ゆったりとした中で、地域の魅力を存分に体感していただけたのではないかと思います。

お盆の時期に台風が訪れ、一時、作品の公開を休止したことは残念でありますが、関係機関等との連携による早めの情報提供によって来場者の安全確保が適切に行えたと考えております。

今月28日には、いよいよ締めくくりとなる秋会期が、38日間の日程で開幕いたします。

シーズンテーマの「ひろがる秋」にふさわしく、本島、高見島、粟島、伊吹島が会場に加わり、それぞれアジアの国々とのつながりを深めながら、多くの作品やイベントを展開し、島ごとに特色のある食の提供も行うこととしております。

引き続き、地元市町や関係機関と緊密に連携し、最後まで気を緩めることなく取り組んでまいります。

(4)陝西省友好県省提携25周年を記念しての中国・陝西省訪問

第4点は、陝西省友好県省提携25周年を記念しての中国・陝西省訪問についてであります。

本年は、陝西省との友好県省提携25周年の節目の年であり、過般、私は、議長並びに県議会日中友好議員連盟等の皆様と陝西省を訪問し、省政府を表敬したほか、かつて本県に国際交流員や海外技術研修員として在籍した方々にお目にかかり、旧交を温めてまいりました。

また、弘法大師空海が学んだ、友好交流の原点である青龍寺を訪問するとともに、陝西省が管理する西安植物園での記念植樹を行ったほか、陝西自由貿易試験区を訪問し、改革開放政策を視察してまいりました。

今後とも、長年にわたって培った相互の信頼関係を礎に、両県省相互の理解と信頼が一層深められるよう、各市町、民間団体とも協力しながら、交流に取り組んでまいります。

2 提案議案について

さて、今議会に提案いたしました議案は、令和元年度一般会計補正予算議案など13議案であります。

第1号及び第2号議案は補正予算関係でありまして、その主な内容を御説明いたします。

まず、第1号の一般会計補正予算議案のうち、公共事業につきましては、国の認証内示に伴い、経済活動を支える重要な生活基盤である道路の整備や河川改修、農業用用排水施設や治山ダムの整備などの事業費の増額を行うことで、防災・減災対策の推進等を図ろうとするものであります。

次に、国の認証内示に伴い、香川県広域水道企業団が行う水道施設の基盤強化及び耐震化等の整備事業に対する助成を増額するとともに、国の認証内示による椛川ダムの開発費の増加に伴い、水源開発に利水参加する同企業団に対しての助成を増額する補正を行おうとするものであります。

また、防災・減災対策を推進し、利用者の安全・安心を確保するため、国の交付金等を活用して、非常用自家発電設備等の整備を行う老人福祉施設等の事業者や、隣保館の擁壁改修を行う丸亀市に対して助成するとともに、障害福祉分野における介護業務の負担軽減等を図るため、モデル的にロボット等を導入する障害者支援施設に対して助成する経費を計上しております。

このほか、国からの委託を受け、県庁舎の空きスペースにワーキングスペースを整備したうえで貸し付け、事業者が保育施設を設置・運営することにより、育児中でも働きやすい就労支援のモデルとする経費や、快適で安全な公園環境を整備するため、国の交付金等を活用して、県立公園の施設の改修等を行う経費を計上しております。

さらに、来月から実施される幼児教育・保育の無償化により国が実施する制度の内容が変更されることに伴い、子育てに伴う経済的負担を軽減するため、就学前児童の第3子以降の保育料を免除する市町に対して行っている補助について、その補助対象経費を拡充するとともに、ノリ養殖の魚による食害を軽減するため、養殖施設において食害魚の侵入を防ぐ防除網の実証試験を実施するための必要な補正を行うものであります。

なお、平成30年度の一般会計決算剰余金は、地方財政法の規定に基づき、その2分の1相当額を財政調整基金に、また財政調整基金への積み立てを行う残額等については、今後に備え、県債管理基金に、それぞれ積み立てることとしております。

以上が歳出の主要なものでありますが、これらにより、今回の一般会計補正予算の総額は62億8,100万円余となっており、財源としては、繰越金41億8,000万円余、国庫支出金11億7,700万円余、県債9億2,500万円などとなっております。

次に、第2号議案は、特別会計について、繰越金の確定等に伴う補正を行うものであります。

第3号議案は、地方公務員である臨時的任用職員及び非常勤職員について、任用の適正を確保するとともに制度の明確化を図ることを目的とした、地方公務員法及び地方自治法の改正に伴い、創設された会計年度任用職員に対する給付等について定める条例を制定するものであります。

第4号議案は、流域下水道事業について、地方公営企業法の財務規定等を適用し、公営企業会計へ移行するために必要な事項を定める条例を制定するものであります。

第5号議案は、会計年度任用職員制度の創設等に伴い、職員の懲戒の手続及び効果に関する条例などの関係条例について所要の改正を行うもの、第6号議案は、関係法律の制定により、成年被後見人等に係る欠格条項その他の権利の制限に係る措置が見直されること等に伴い、職員の給与に関する条例などの関係条例における当該欠格条項に係る部分を削除等するものであります。

第7号議案は、道路構造令の一部改正に伴い、道路における自転車通行帯の設置要件等を規定するもの、第8号議案は、建築基準法施行令の一部改正に伴い、「特定避難時間倒壊等防止建築物」の区分の削除等を行うもの、第9号議案は、関係法律の一部改正に伴い、引用している法律名及び条項を改めるものであります。

第10号議案は、地方財政法等の規定に基づく建設事業に対する市町負担金について、第11号議案は、県営住宅家賃の長期滞納者等に対する訴訟の提起について、第12号議案は、和解による損害賠償の額の決定について、それぞれ議会の議決を得ようとするものであります。

また、本日、追加提案いたしました第13号議案は、道路交通法施行令の一部改正により、運転免許に関する手数料の標準が見直され、公安委員会がやむを得ないと認める事情があった免許失効者に対する運転免許試験手数料が追加されたこと等に伴い、所要の改正を行うものであります。

以上、提案いたしました議案につきまして、その要旨を御説明いたしましたが、議員の皆様方におかれましては、御審議の上、よろしく御議決賜りますようお願いいたしまして、説明を終わります。

このページに関するお問い合わせ

政策部予算課

電話:087-832-3034

FAX:087-806-0234