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ただいま上程されました議案の御説明の前に、3点について御報告いたします。
報告事項の第1点は、香川用水の取水制限への対応等についてであります。
本年は、香川用水の水源である早明浦ダムの上流域において、年明け以降、少雨傾向が続き、早明浦ダムの貯水率が減少したため、4月25日に、4月としては20年ぶりに香川用水の第一次取水制限が実施されております。
4月に取水制限入りし、本格的なかんがい期を迎えている本日まで、取水制限が継続しているのは、香川用水の通水以来初めてのことであり、今後、田植えなどによる農業用水の使用量の増加に伴い、水需要はさらに増大することから、このまま少雨傾向が続けば、県内の水事情は、一層深刻化することも懸念されます。
このため、県では、第一次取水制限に合わせ、庁内関係課による連絡会議を開催し、全庁あげて節水広報等の対策に取り組むとともに、第二次取水制限の開始と同時に一時的解除となった先月21日からは、これまで、第三次取水制限段階で行っていた干害応急対策事業を前倒しして実施するなど、今回の状況に対し、強い危機感を持って取り組んでいるところであります。
今後とも、国や市町、香川県広域水道企業団などの関係機関と緊密に連携し、早め早めの対策を講じてまいりたいと考えております。
第2点は、瀬戸内国際芸術祭2019についてであります。
4月26日に開幕した4回目となる瀬戸内国際芸術祭2019は、先月26日に無事、31日間の春会期を終えました。
今回、初めてゴールデンウィークを会期に含めたことによる来場のしやすさや、昨年来、海外を含む多くのメディアで取り上げられたことによる認知度の向上に加え、祝休日の天候にも恵まれたことで、国内外から大勢の方にお越しいただき、春会期の来場者数は38万6千人余でありました。
会期中の来場者からの評価も高く、また、今回初めて取り組んだオフィシャルツアーも人気を博すなど、総じて好調な滑り出しとなりました。
今後、夏会期に向け一層気を引き締め、春会期の状況を改めて確認し、地元市町や関係機関と緊密に連携しながら、7月19日からの夏会期の開幕に向けた準備に取り組んでまいります。
第3点は、平成30年度一般会計の決算見込みについてであります。
平成30年度の県財政は、厳しい財政状況が続く中、将来に過度の財政負担を残さない計画的で持続可能な財政運営を進めつつ、人口減少の克服と地域活力の向上に重点的に取り組むとともに、国の補正予算を活用した防災・減災対策や県独自の地域活性化対策を内容とする補正予算を編成し、災害に強い香川づくりと地域の活性化などに取り組んだ結果、歳入総額4,680億円程度、歳出総額4,580億円程度となり、実質収支は40億円程度の黒字となる見込みであります。
今後とも、経済情勢等に十分留意しつつ、「財政運営指針」に基づき、計画的かつ持続可能な財政運営に努めてまいります。
さて、今議会に提案いたしました議案は、5議案であります。
第1号議案は、地方税法の一部改正等に伴い、自動車税の種別割について、本年10月1日以降に新規登録を受けた自家用乗用車等の税率を引き下げるなど、所要の改正を行うものであります。
第2号議案は、今年10月からの消費税率及び地方消費税率の引上げを踏まえた、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部改正等に伴い、関係手数料を改定するものであります。
第3号議案は、関係省令等の一部改正に伴い、離島振興対策実施地域及び過疎地域において、県税の課税免除の対象となる設備等の新設又は増設の期限を2年間延長するなど、県税の特別措置条例について所要の改正を行うものであります。
第4号議案は、国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の一部改正に伴い、選挙長等の報酬の額を引き上げようとするものであります。
第5号議案は、香川県県有公共施設等総合管理計画の変更について、香川県行政に係る基本計画の議決等に関する条例に基づき、議会の議決を得ようとするものであります。
以上、提案いたしました議案につきまして、その要旨を御説明いたしましたが、議員の皆様方におかれましては、御審議の上、よろしく御議決賜りますようお願いいたしまして、説明を終わります。
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