瀬戸内海歴史民俗資料館
Seto_Inland_Sea_Folk_History_Museum
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当館の開館50周年を記念してアーティストの五十嵐靖晃さんと取り組んでいるアートプロジェクト「そらあみ-瀬戸内海歴史民俗資料館-」では、網をテーマとして海と人の関わりに目を向け、「編む」という所作からはじまる民俗資料の新たな鑑賞体験を試みています。夏から始まった制作期間中に当館で網を編んだ人は、延べ536人。網を編むと自然と会話もはずみ、展示空間に動きが生まれました。
こうして、たくさんの人たちの手で編み広げられた《そらあみ》を、瀬戸内の各地から集まって来た大切な文化遺産が並ぶ展示室に掲げています。一人一人の手跡が残る色とりどりの網の目を通して、どんな風景が見えてくるでしょうか。瀬戸内の人々の文化やくらしを伝えるモノたちに遺された物語に、改めて目を向けてみませんか。
会期 |
令和5年10月14日(土曜日)~11月26日(日曜日) |
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場所 | 瀬戸内海歴史民俗資料館(第1展示室) |
主催 |
瀬戸内海歴史民俗資料館 |
特別協力 |
船の科学館「海の学びミュージアムサポート」 |
協力 |
香川大学創造工学部、五色台ビジターセンター |
五十嵐靖晃(いがらし・やすあき)
1978年千葉県に生まれる。2005年東京藝術大学大学院修了。土地に住み、そこで出会う人達と共に、普段の生活の中に新たな視点と人の繋がりをつくる試みをしている。日比野克彦とのプロジェクトで2005年にヨットで日本からミクロネシアまで約4000kmの航海を経験する。[瀬戸内国際芸術祭2013]では、沙弥島で島人と共に漁網を編むことで、人を繋ぎ、記憶を繋ぎ、網の目を通して土地の風景を捉え直す≪そらあみ≫を制作した。
Photo/ManamiTakahashi(高橋マナミ)
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