ご提言等の内容(野犬ビジネスについて)
受付年月日
2022年10月27日
回答年月日
2022年11月08日
テーマ
野犬ビジネスについて
提言内容
(ニュースサイトのアドレス記載あり)
香川県の中讃保健所より登録ボランティアを経由し関東の構成員に引き渡された犬が脱走し、多摩川で全く関係のない関東の団体に捕獲された件が、先日週刊誌の記事に掲載されました。この犬は8カ月間、探されずに放置されていました。投稿メッセージなどを見ていますと、あちこちでの野犬の脱走が起きているのが確認されています。また、無責任な丸投げ譲渡により、遺棄や飼いきれなくなり他の団体による二次レスキューが多発しています。この記事の犬は、結果逃がした団体が所有権放棄し、他団体で育て直し譲渡の予定です。このような不手際を行っているのは、他県に構成員を置いている一部の人間です。その方々はインターネットの里親募集サイトを使い有償譲渡をしています。そしてさまざまな問題を引き起こしているのが明らかです。香川県行政から引き出された県民の税を使い生かした犬が、他県で営利目的で利用されている事実を知事として把握され対応されるべきです。他県では団体登録においても厳しい選定をしています。香川県においてもボランティアの選定方法や活動に対する指導を強化するべきではないでしょうか。県外構成員制度の見直しをお願いします。
(※同様の趣旨のメールを複数いただいております。)
回答内容
メールを拝見しました。
本県では、「香川県犬及び猫の譲渡事業実施要綱」に基づき登録した譲渡ボランティアについては、「譲り受けた動物を利用して、営利を目的とした行為を行わないこと」や、「逸走防止及び人への危害防止に努め、新たな飼い主に譲渡するまで、責任を持って飼養管理すること」などの誓約事項を順守しなければなりません。誓約事項を順守していない事実が認められた場合は、登録の取り消しなどの措置をとることとしています。
また、犬猫の販売や譲渡で、第一種動物取扱業や第二種動物取扱業に該当する場合には、必要な登録などをすることや、動物取扱業の基準を順守することを指導しており、違反が認められた場合には、関係機関と協力し、厳正に対処してまいります。
なお、いただいたご意見を踏まえ、動物愛護センターに登録している譲渡ボランティアに対しては、あらためて、誓約事項の順守について周知いたしました。
本県において捕獲・収容される犬のほとんどが、野外で繁殖した野犬であることから、この収容数そのものを減らすことが最も重要な取り組みとして、さらには、このことが殺処分数の減少にもつながると考え、「飼い主は最後まで責任を持って飼うこと」や、「かわいそうだからといって無責任に餌を与えるだけの行為は結果として不幸な犬猫を増やす」ことなどについて、ホームページやSNSなど、さまざまな媒体を活用して、県民の皆さまに広く呼びかけています。
今後も、殺処分の減少、動物愛護管理の推進に積極的に取り組んでまいりますので、ご理解、ご協力いただきますようお願いします。