ご提言等の内容(香川県の宝物「衆鱗図」と「AI」の融合について)
受付年月日
2025年02月26日
回答年月日
2025年03月12日
テーマ
香川県の宝物「衆鱗図」と「AI」の融合について
提言内容
香川県の宝物として、江戸時代に高松藩が作った魚類図鑑「衆鱗図(しゅうりんず)」があります。
四国水族館や今回リニューアルする新屋島水族館で、この「衆鱗図」を使ったお魚の紹介をされてはどうでしょうか。香川県の宝物である衆鱗図の紹介もでき、香川県ならではの特色が出るように思います。
また、「衆鱗図」の技法をAIに学習させ、AIイラストレーターシステムを開発してはどうでしょうか。その技法で、AIが魚だけでなく、鳥や人物や風景のイラストを描き、様々なグッズを開発(特許取得)できるのではないでしょうか。
香川県は、アートとAIで地域おこしを検討されていると思います。ここで一つ芸術分野とAIの融合で成功事例を作ってはどうでしょうか。もちろん、新進気鋭の芸術家やイラストレーターに「衆鱗図」の技法を使って瀬戸内国際芸術祭などで作品(立体作品も)を作ってもらうことも面白いと思います。
回答内容
メールを拝見しました。
「衆鱗図」は香川県指定有形文化財である高松松平家博物図譜※の一つで、同図譜は香川県立ミュージアムが寄託を受けて保管しています。
これまで同館においては、所有者の同意を得て、特別展・常設展における展示や図版目録の刊行などにより、「衆鱗図」の魅力を紹介してきました。
また、県外の博物館・美術館への作品の貸出のほか、ご提案の四国水族館を始め、出版社やテレビ放送局などに作品画像の貸出も行っており、そうした取り組みを通じて、本県の貴重な文化財を多くの皆さまに知っていただく機会を提供しているところです。
さらに、本年度からデジタルコレクションの充実を進めており、「衆鱗図」についても高画質なデジタルデータを作成することにより、活用の幅を広げていきたいと考えています。
「衆鱗図」の技法を用いたAIイラストレーターシステムの活用のご提案がありましたが、県としては、こうしたデジタルデータ化などの取り組みを通じて、より多くの方に貴重な文化財である「衆鱗図」そのものの素晴らしさを知っていただけるよう、引き続き発信してまいります。
※衆鱗図(水生生物)、衆禽画譜(鳥)、衆芳画譜(花)、写生画帖(植物)