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会期 | 令和2年10月1日(木曜日)~12月20日(日曜日) 【休館日】毎週月曜日(11月23日(月・祝)は開館、翌24日は休館) 【開館時間】9時00分~17時00分(*入館は閉館の30分前まで) 【夜間開館】10月24日、31日、11月7日、14日、21日、22日は19時30分まで開館。 |
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会場 | 香川県立ミュージアム 常設展示室 2 |
展示内容 | 来年生誕100年を迎える田中岑(たかし)。田中は、香川に生まれ中央で活躍した作家です。田中は、上京後も、「女流洋画家の草分け」と知られる同郷の藤川栄子(1900-1983)と交流をもったほか、田中ゆかりの観音寺第一高等学校の壁画や緞(どん)帳に作品が使われるなど、香川とつながりをもち続けました。また、「色彩の画家」としても評価されています。他方で、田中は、1957年の第1回安井賞受賞作家です。安井賞とは、写実の画家と知られる安井曾太郎にちなみ、具象的傾向のある絵画作品を評価の対象としたものです。一般に、再現的に自然界のものを描く写実的な美術、と理解される具象。しかし、田中が残した言葉には「具象前衛をちかいあえるのでは」といった言葉や「〔安井賞〕受賞の機縁は出発点にすぎなかった」という言葉が並びます。それらからは、田中がこれまでの具象にとどまらない、先駆的な制作を試みる姿がうかがえます。そこで、本展では、田中が目指した具象の絵画はいかなるものだったのかをテーマに、収蔵作品から油彩画を展示し、田中とその作品の魅力を伝えます。 |
展示点数 | 9点 |
作家について | 1921年、現 観音寺市生まれ。1939年、東京美術学校(現 東京藝術大学)に入学するが、画家海老原喜之助のすすめで日本大学芸術学科に移る。1942年、繰り上げ卒業。主な受賞に、1956年シェル美術賞2等受賞、1957年第1回安井賞受賞ほか。主な展覧会に、『今日の作家たち Today’s Artists展 3-’90』(神奈川県立近代美術館、1990)、『いろいろ、そうそう-田中岑』展(川崎市市民ミュージアム、2014)ほか。2014年、神奈川県川崎市で逝去。 |
観覧料 | 一般410円/団体(20名以上)330円 *特別展観覧券でも観覧可 *高校生以下、65歳以上の方、身体障害者手帳等をお持ちの方は観覧料無料 |
日時など | 令和2年10月17日(土曜日)、11月28日(土曜日)各13時30分~ 参加無料・申込不要 ※観覧券が必要です。 ※参加者多数の場合、受付を締め切らせていただく場合があります |
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日時 | 11月8日(土曜日) 13時30分~15時00分(13時開場) |
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会場 | 香川県立ミュージアム 研修室(当館地下1階) |
講師 | 日置瑶子(当館学芸員) |
その他 | 事前のお申込みが必要です(定員36名) ※参加無料、申し込み順 ※動画配信(YouTube)も実施します |
田中の初期の芸術活動をうかがい知れる油彩画のひとつです。人間の心の奥底が見つめられているような作品です。田中は本作で独立展に初出品初入選を果たしました。
第9回独立展出品作品。
田中がふるさとを描いた油彩画のひとつです。しばしば、田中は、自身の印象に残った思い出につながる場所を描きました。本作のように、田中の作品には、海を臨む構図が認められます。1972年のインタビューで「〔海の絵が多いように思えるが〕きれいな海辺でお育ちになった影響が大きいでしょうか」という質問に、田中は「そうですね」と肯定しています。
第2回国際形象展出品作品。
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