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公開日:2025年1月7日

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仕事納めにあたっての知事記者会見 令和6年12月27日(金曜日)

仕事納めにあたっての知事記者会見録

  • 日時:令和6年12月27日(金曜日)13時00分から13時30分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

 



質問項目

1.今年を振り返って
2.今年の漢字について
3.仕事納めにあたって職員に伝えたこと
4.年末年始の感染対策について
5.国の来年度予算編成について
6.香川県産業廃棄物処理等指導要綱の一部改正について
 

質問事項

【1.今年を振り返って】
幹事社:今年1年を振り返っての所感と、来年2025年、特に力を入れて取り組んでいきたいことがありましたらお伺いしたいと思います。

知事:いよいよ年の瀬になってまいりました。今年一年、皆様大変ご苦労様でした。お疲れ様でした。私自身もいろいろなところで皆さんにお世話になりまして本当にありがとうございます。
今年1年を振り返りますと、まず1番目は、長かったコロナ禍がありましたけれども、ようやく今年は出口に差しかかりまして、社会、経済、全般に回復が着実に進んできたということが実感できる1年になりました。そして、その中で、物価高騰、人手不足といった非常に経済的には厳しい状況も続いておりまして、引き続きこういったところに、より注目、留意しながら経済の発展、安定を図っていく必要があるということを感じたところでございます。
それから2つ目は、今年は元旦から能登半島の地震がございました。そして8月には、初めて南海トラフ地震臨時情報が発表をされ、香川県もその対応を取ったところでございます。自然災害の脅威は、これまでもずっと頭の中にあるわけでございますけれども、今年のこのような状況の中で、改めて災害への備えの大切さを痛感させられた年であったかと思います。
次に印象深かった出来事でございますけれども、今年は瀬戸内海国立公園指定90周年という節目の年に当たりまして、3月16日に屋島でのキックオフイベント、北嶺の方にウォーキングイベントもございましたが、それを皮切りに津田の松原での花火大会、それから岡山県と共同での食の大博覧会、瀬戸フィルハーモニー交響楽団とともに瀬戸内海国立公園指定90周年を祝うコンサートなどを開きました。こういったイベントを通じて私も参加しましたけれども、改めて香川県民が瀬戸内海を思う気持ちをもう一度皆さんと一緒に共有できたとともに、次世代にこの良さを引き継ぐことの重要性を県民の皆さんと一緒に共有できたかなと思う一連のイベントでございました。
それから2つ目は、パリオリンピックにおきまして、本県出身の日下尚選手がレスリングで金メダルを獲得し、また競泳の方でも花車優選手が、またバスケットボールにおいても渡邊雄太選手が活躍するなど、本県出身の選手の活躍も大変顕著でありまして、大いに県内が盛り上がりました。日下尚選手については、金メダルを獲得した後、県内での凱旋パレードも行われ、県民一緒に喜んだ大きな印象に残った出来事でございました。
そして来年、力を入れていくことでございますけれども、まずは少子化の流れが残念ながらまだ変えられていない。ここについては大変申し訳なく思っております。来年も粘り強く、子育てしやすい様々な環境づくりを継続して、何とかこの少子化を反転させたい、出生数をプラスに持っていきたいと考えております。
それから2つ目は、経済の面におきまして、物価高騰と人手不足対策によく留意をして進めたいと思います。そして、その中でも県外から香川県への立地、それから県内企業の事業の拡大が現れてきておりますので、来年もその流れを伸ばしていきたい。また、中小企業においても設備投資をする企業が増えておりますので、中小企業の設備投資を伸ばしていきたいと考えております。
3つ目は、観光政策を中心とした、にぎわいづくりでありますけれども、来年2月24日のアリーナの開館、そして瀬戸内国際芸術祭、大阪・関西万博というビッグイベントが続きます。こういった機会を通じて、香川県にこれまで以上に国内外から多くの方が訪れる可能性がありますので、それを実現するとともに、来ていただいた方に県民みんなでおもてなしの気持ちで接して、来年を機にさらに瀬戸内、香川への関心が高まり、また次に来訪しようというような気持ちになっていただけるような1年にしたいと思っております。
4点目は、防災対策でございますけれども、河川の改修、そして、海岸、堤防の増強、こういったものには着実に進めていきたいと思います。そして、今年から特にギアを変えて進めております非耐震の木造住宅の耐震化につきましては、来年もしっかりと実績を積み上げていきたいと思います。防災対策はいろいろなソフトの観点もありますけれども、しっかりと進めていきたいと思います。そして県民の皆様と来年は気持ちをより1つにして大きなイベントを生かしながら、香川県の魅力を発信して、さらに次につなげていく年にしたいと考えておりますので、引き続き一致団結したご協力、ご尽力をお願いしたいと思います。
寒くなりまして、年末年始も非常に寒い予報も出ておりますので、ぜひ健康には留意されて良いお正月を、良い新年を迎えられますことをお祈りいたします。
以上でございます。


記者:今年の振り返りを今いただきましたが、県のしてきた事業の中で特に知事が印象に残っている事業はありますでしょうか。
また防災という観点から伺います。今年も災害が、南海トラフですとか、あと東かがわ市の線状降水帯ですとか災害が多い年でもありました。今年行ってきた災害の対策というところでは、どういったところに重点を置いて行ってきたのか教えてください。
 
知事: まず印象に残った事業と言いますか政策ですけれども、一番は今、生成AIの爆発的な普及に伴いまして、いわゆるGPUデータセンターの普及が日本で急務になっておりますけれども、地方部で全国で数少ない立地の1つに香川県が選ばれ、高松市と綾川町にGPUのデータセンターの立地が決まり、先日、高松市の方はオープンし、来年綾川もオープンすると。こういった出来事が印象に残っておりまして、やはり今、社会経済の回復に伴って、企業の国内回帰が進んでおる中で香川県への立地について大きな今後の好材料になったと、今後もこれを目印に進めていけるのではないのかなという自信が得られた、そういうことでございました。それから防災については、まずは能登半島でお亡くなりになられた方の多くが家屋の倒壊でございましたので、県内もいい町並みのところを中心に木造家屋で耐震ができていない住宅があるということから、今年の6月から県の職員と市町の職員が一緒に1軒1軒訪問して、特に重点的なエリア、2,000軒以上あるのですけれども、そこを訪問して、所有者の方のご負担もあるのですけれども、県と市町で助成をして一緒にやりましょうという話をしてきたことが、まだまだ進捗はこれからのところもありますけれども、かなりそういった耐震に踏み切っていただく方も増えてきております。これを来年も続けたいと。これが防災対策で今年一番力を入れたことでございます。

【2.今年の漢字について】
記者:今年の振り返りで、例えば先日ですけれども、全国では今年の漢字みたいな選ばれたものがありましたが、知事にとって今年1年を振り返って何か漢字で表すとするならば、どういった漢字になるでしょうか。またその理由がありましたら教えてください。
 
知事: 漢字はこの「進」という字を選ばせていただきました。この意味ですけれども、コロナ禍からの社会、そして経済の回復が着実に進んだことが実感できた1年であったかなということで、今年はこの進んだという実感があったという年でこの字を選ばせていただきました。

記者:では、その漢字が、また来年もより一層進むために、知事としてどういった意気込みで臨んでいかれますか。

知事:来年は、大きなイベントが香川県で予定されています。そして気持ちを一つにして取り組むというのは何を成功するにも大事なことだと言われていますけれども、気持ちを一つにするには、そういう大きなイベントがあってそれをみんなで成功させようというのが一つになるきっかけでもありますし、逆に大きなイベントを成功するには、気持ちを一つにしないとできない面もあります。
そういう両面から、来年は県民、気持ちを一つにして、2025年の先まで含めて気持ちを一つに未来を拓く、こういう年にできたらと思っております。
 
【3.仕事納めにあたって職員に伝えたこと】
記者:職員の皆さま方に、例えば仕事納めにあたって何かおっしゃったことですとか、これから何かおっしゃりたいことですとか、どういったことを今回伝えられましたか。

知事:今年は、来年に向けての準備や、それから特に瀬戸内海国立公園90周年については、次々と大きなイベントもありましたので、それについて確実に進めていただいたことに非常に感謝をしているということをお伝えいたしました。そして、来年は香川県にとっても、あとから振り返ってみると、2025年が1つ大きな節目だったなと思えるような年にできたらと感じております。そういうことについていうと、県庁の職員の今までにない頑張りも必要になってくると思いますので、ぜひ一緒に頑張っていきましょうという声をかけました。年明けにもまたお話をしたいと思っております。

【2.今年の漢字について】
記者:今、お示しいただいた「進」という文字なのですけれども、長かったコロナ禍が出口に差しかかって、社会、経済、全般が着実に進んできたという実感を抱かれているということですけれども、それをお感じになった場面とか、例とかがあったら併せて教えていただきたいです。
知事:やはり一番感じるのは街の中の状況です。人通りも確実に商店街を含めて増えておりますし、飲食店やいろいろなイベント会場などでの人の集まっている状況、数、回数が確実にコロナ禍から回復をしてきたなということを感じます。
実感としては、そういうところで感じることでございます。

【4.年末年始の感染対策について】
記者:年末年始になって、人の動きが活発にもなってくるかと思います。県内インフルエンザの流行注意報も出ておりますが、感染症対策という点では知事の方から何か注意等呼びかけはありますでしょうか。

知事:今のインフルエンザも大分増えてきて、感染が大きくなってきている状況でございます。やはりまず、人の動き、それから動いているその数、こういったものが活発化すると、当然、感染症のリスクは大きくなりますので、そういうことを、お1人お1人が自覚をしていただいて、年末年始は生活のリズムも変わりますので免疫が下がるということもあると思いますので、あわせて罹患のリスクが大きくなっているということを自覚して、年末年始を健康に過ごしていただきたいと思います。

【5.国の来年度予算編成について】
記者:今日、午前中の閣議で、国の来年度予算が閣議決定をされて、過去最高の115兆円となったようです。内容についての把握というのは今後になるかもしれませんが、今現在で、国の来年度の予算編成についての所感をお願いできますでしょうか。

知事:国の予算が、1つはいわゆる103万円の壁。これにつきまして、一旦、与党の案としての123万円で進めていこうという判断が今回示されたことが1つございます。これは人手不足やいろいろな物価高での個人の経済状況の厳しい中で、働き控えの対策にもなり、人手不足の解消の一助にもなるということでございますので、この課題が一歩前進したということについて、一定の評価をしているところでございます。それから、全般的には、私もまだ十分中身が精査できておりませんけれども、公共事業の面につきましても、防災対策についての継続的な実施が盛り込まれていることなど、厳しい財政状況の中でも、必要な投資についてやっていこうという判断がされているのかなと。それから地方創生についても公共事業が一部だと思いますけれども、これから分散型国土を目指して進めていこうという意思も感じられる予算かなと感じます。

【6.香川県産業廃棄物処理等指導要綱の一部改正について】
記者:先日の11月議会で知事が示されました産業廃棄物処理等指導要綱の一部改正についてちょっとお聞きしたいです。議会では県外からの産廃の受け入れについて原則禁止としているところを、禁止の原則は変えずに一部受け入れを認めるということを検討するとおっしゃっていました。豊島事件を受けた指導要綱ということで、その方針の転換となるかと思いますが、あわせて近隣の大阪湾とかではその広域から受け入れて埋め立て地として活用しているという事例があることも承知してはおりますが、改めて県外からの産廃の受け入れを一部認めるということになった経緯、そしてそれによるメリット、またいつまでにその要綱の見直しをする予定なのかというところについて所感をお願いします。

知事:産業廃棄物の県内県外のことについては、全国的な考え方としては広域移動が原則になっております。我が県は、豊島のあのような大きな事案がありましたので、全国的な考え方とは別にして、県外の産業廃棄物の受け入れを原則として認めないという方針をずっと取ってきたところでございます。この原則については、これからも全国とは違いますけれども、引き続き続けたいということであります。一方で、これまでも香川でないと処理できない廃棄物でありますとか、そういったものについて、災害の際のことですとか、どうしても受け入れることが合理的な場合に受け入れてまいりましたけれども、その部分がはっきりと明文化されていなかったことがありますので、それは今後、無用なトラブルを生まないためにも、そこを明文化していこうということが1点。それと、やはりこれから企業の立地の傾向も進んできておりますので、特に安定型と呼ばれるコンクリートの構造物を壊したときに出るコンクリートがらという言い方をしますけれども、砕石の代わりになるものですけれども、そういったものを使っていくということも想定がありますので、そういったものに限定して、さらに持ち込む場合のチェック体制も現地での確認など、しっかりやることを条件に、その件についても、あわせて明文化していくという、こういうことで先日議会でもお話いたしましたし、できるだけ早い時期に明文化ができるように準備を進めたいと考えております。

記者:できるだけ早い時期というのは、来年度というイメージですか。

知事:そうですね、できるだけ早い、そのぐらいのタイミングでスタートできればと思います。

記者:来年度中には改正できればなということですか。

知事:改正できればなと思います。

記者:あくまで目的としては、土地の利活用ということになるのですか。

知事:そうですね。そういう場合に、そういう利活用で、どうしても入れないと進捗が悪いというようなことがあれば、必ず現地でチェックをした上でということであります。

記者:既存の県内の最終処分場を使うのではなく、新たな処分場を造るというイメージですか。

知事:処分場を造るというイメージではなくて、そういう造成のニーズがはっきりしたときに、処分場と同様の手だては要りますけれども、そこに入れてということを想定しております。

記者:積極的にプッシュしていくわけではなく、そういうニーズがあった場合に、土地がつくれますよというメニューを用意するということですか。

知事:そういう考え方です。
 

以上

 

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