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・前月の交通死亡事故について
知事:まず私から前月の交通死亡事故について、ご報告をさせていただきます。
お手元のレポートを見ながらお聞きいただければと思います。残念ながら3月の交通死亡事故、2件発生いたしまして、2人の方がお亡くなりになりました。
このうち3月19日の件ですけれども、高松市内の片側1車線の直線道路で、普通乗用車が対向車線にはみ出しまして、対向車線を走行中の普通乗用車に正面衝突し、対向車線にはみ出した車の同乗者が死亡する事故が発生したところであります。この発生によりまして、後部座席に乗車しておられた方が亡くなられました。この後部座席の方がシートベルトはされておられなかったということであります。シートベルトについては、事故にあった場合に命を守る、身体的被害を大幅に軽減する、まさに「命綱」でありますので、後部座席を含めた全席におけるシートベルトの着用の徹底をお願いしたいと思います。あわせて、6歳未満の幼児の方においても、チャイルドシートを正しく使用していただくことも大切であります。この命を守るために事故については、車に乗っている限り、リスクがゼロということはないわけですけれども、万が一のときも命を守るために全席のシートベルトの着用をお願いしたいと思います。そして車のシートベルトと同様に、自転車に乗るときのヘルメット、これも命を守るという意味で非常に重要で自転車事故もリスクがなくなりませんので、なかなか事故をゼロにすることは難しいのでヘルメット着用をぜひお願いしたいと思います。4月から高校生の方のヘルメットの補助も行っておるところであります。ぜひ、自転車に乗る機会が多い高校生の皆さん、通学に使っている皆さんはこの補助を活用して、購入していただいて着用をお願いしたいと思います。このマンスリーレポートは直ちにホームページにアップをいたしますので、また報道機関の皆様方にも機会あるごとに交通死亡事故防止のご協力をお願いいたします。
私からは以上でございます。
1.県立アリーナについて
2.サンポート地区のプロムナード化について
3.海洋ごみ対策について
4.豊後水道を震源に発生した地震について
5.土地改良区の問題について
6.禁煙・喫煙のあり方について
7.交通事故防止の呼びかけについて
8.バスケットボールの渡邊雄太選手が来季日本でプレーすることについて
幹事社:幹事社質問4点あります。
1つ目が県立アリーナについてです。先日、県立アリーナ整備に関わる特別委員会が開かれて、5月から気運醸成に向けたプレオープンイベントが始まるとの発表がありました。オープンまであと1年を切りましたが、改めてオープンに向けた期待感を伺いたいです。また、こけら落としイベントについても県民から注目が集まっていると思いますが、現在どのような内容で調整しているのかや、具体的に決まっている内容があれば伺いたいです。
2点目がサンポート地区のプロムナード化についてです。サンポート地区のプロムナード化については昨今、地区周辺の一部の住民から、車道を減らすなどすると「災害時に緊急車両の通行が難しくなるのでは」とか、「浜ノ町の住民にとっては避難経路が減ることになるのでは」という懸念があがっているようですが、これについて知事の受け止めを伺いたいです。
3点目が海洋ごみ対策についてです。知事は先週、包括的海岸ごみ対策「瀬戸内オーシャンズX」の推進協議会の会合に出席されたと思いますが、瀬戸内オーシャンズXの取組み及び海洋ごみ対策について所見を伺いたいです。
最後4点目が、豊後水道を震源に発生した地震についてです。今月の17日の夜に、愛媛、高知両県で震度6弱を観測する地震が発生しました。県内でも震度3を観測した地域がありましたが、県内で被害状況が確認されているのでしょうか。また、今後の注意点など県民に対する呼びかけや、県として被災地へ支援する考えなどがあれば伺いたいです。
よろしくお願いします。
知事:まず県立アリーナへの期待感や今後の予定などについてのご質問がありました。この県立アリーナは中四国最大規模の多目的アリーナで、スポーツ、イベント、コンサート等ができる最大規模のアリーナであります。そして外観が非常に特徴のある外観になりまして、これは完成すれば香川のシンボルになる外観であると大いに期待をしております。そして、このアリーナに先立ちまして、先日JR四国のオルネの駅ビルが完成をし、大いににぎわっております。そして来年4月には、徳島文理大学の高松駅キャンパスの開校も予定をされております。そして、さらに2年後になりますけれども、マンダリンオリエンタルホテルのオープンも予定しておるところでありまして、次々とサンポートエリアの魅力ある集客の拠点もできてくるということで、県立アリーナと相まってサンポート地区のにぎわいが大きく飛躍するのではないかと期待をしているところでございます。5月19日の日曜日には、建設地南側でプレオープンのイベント第1弾を予定しております。今後、内容については、またお知らせをしていくことにしたいと思います。またプロモーションの県立アリーナについての動画なども公開してまいりますので、ぜひまたPRにもご協力いただければと思います。そして次に、こけら落としイベントでございますけれども、このアリーナは、コンサート、プロスポーツなどの興行と県民参加型の大きなイベントもできるということで考えております。このこけら落としについては、現在指定管理者の方で開催、こけら落としのイベントに向けた誘致やその調整等を進めているところでございまして、この内容についてはイベント主催者との調整ごとでもありますので、現時点ではお示しできる段階にはなっておりません。お示しできる段階になりましたら、直ちにお知らせいたしますので、どうかそれまでお待ちいただければと思います。
それから2点目のサンポート地区のプロムナード化についての災害時の懸念の声についてのご質問がございました。このプロムナード化で今ご提案させていただいている内容が2つありまして、1つは高松駅北側の道路についてでございまして、この内容については、今までも住民の方との説明会もさせてきていただいていますけれども、北側道路については、車道が今4車線ありますけれども、これを歩行者空間として整備をしていく方針で進めますが、道路構造を工夫することで平日は車両が通行できる運用を検討しております。この旨もすでに発表をして説明もさせていただいております。また災害時には、構造上の工夫で、平日車が通れるという運用をするわけですけれども、災害時においても緊急車両を含めて今後の北側の道路は通行できる運用にしていきたいと思います。
またアリーナの周辺道路について、車道4車線の道を2車線に縮小して、歩行者が歩ける空間を広げる、こういった提案もしております。ここのできた空間については、歩道というだけではなくて、多目的に利用できる、こういった検討も進めていきたいと思っております。こちらも2車線、こちらは車道のまま残りますけれども、災害時の緊急車両等の通行には問題がないと考えております。
このような現在の提案を、さらにこれからも丁寧に説明しながら、整備に着手できるように進めていきたいと考えております。
3つ目の瀬戸内オーシャンズXについてのご質問がございました。これは日本財団の協力によりまして、瀬戸内の中央部の広島、愛媛、岡山、香川、この4県で令和2年度から今年度末という計画の中で、瀬戸内海にある海洋ごみ、プラスチックごみの問題等々課題になっていますが、この海洋ごみを回収して減らしていこうという取組みでございます。先週月曜日に、日本財団の笹川陽平会長と4県知事が一堂に会しまして、このプロジェクトを9年度末まで、3年間延長をするということで合意をして発表したところであります。そしてこの意味ですけれども、これまで日本財団と4県で取り組んできて、ホットスポットと言われる、瀬戸内海広いですけれども、海洋ごみの場合は潮の流れとか岸側の地形のこともあって、集まるところにたくさん集まる傾向があって、これ自身は回収するには非常に便利なわけですけれども、たくさんの量が集まってきます。そのホットスポットを突き止めたこととか、集まった大量のゴミを重機で回収できたことなどの大きな取組みの成果があったと思います。結果として、香川県は早くからこの海洋ごみには注目をしておりまして、10年ほど前から県内の268ヶ所で、遠くからのいわゆる双眼鏡で覗いての判定ですけれども、268ヶ所で毎年ごみの量について観測をしてきました。この取組みが始まった令和2年度以降、顕著にこの減少傾向が見られまして、海洋ごみの減少に効果があると見ていいのではないかと考えております。このような非常にいい取組みでありますが、今後の課題としては、日本財団がずっと資金協力もしてもらいながらということも現実には難しい、そうすると何らかの継続できる仕組みをきちんと作らなければいけないわけですけれども、そこのところがまだできていないということがございまして、このことも考えて3年間延長されて、その中でそういう仕組みを作っていく、こういった意味においても延長されたことは非常に望ましいことだと思います。この3年間の間にきちんと継続した取組みになるような成果も上げなければならない責任も痛感をしております。4県知事と協力しながら進めてまいりたいと考えております。
それから最後に先週の豊後水道を震源にした地震でございます。まず、被害の状況でございますけれども、県内については震度3の市町が10市町ございました。
かなり広い範囲で香川県内も揺れたわけですけれども、現時点では県内での被害の報告はございません。これまでに愛媛県、高知県、大分県などで負傷された方、住宅等の被害があった方がおられます。被災されたすべての方にお見舞いを申し上げたいと思います。県民に対して、この地震を契機として、さらにお願いをしたい点について申し上げます。このようなことがいつ起こるかわからない状態でありますので、一人一人の方がハザードマップで自身の自分の家の、またお勤め先や通学先、こういった場所のどういう震度になるのかハザードマップで確認をしていただきたいと思います。そして、その場所にいて地震が起こった際に、どういう行動をとるのか、避難のルート、避難先、そういったものについての確認をぜひお願いしたいと思います。また、家具類の転倒防止について、以前よりお願いをしております。特にマンションの高層階などは震度に比べても揺れる。そして家具が転倒したり家具の上のものが落ちてくる、こういったことによって万一の被害が想定されますので、ぜひ、この点についてもお願いをしたいと思います。そして最後に愛媛、高知、大分の被災地への支援でありますけれども、現時点においては被災3県からの支援要請はございません。そして被害の状況を消防庁の方からも聞き取っておりますけれども、今の状況については、こちらから県として支援をしないといけない状況では現時点ではないのかなと考えております。引き続き、いろいろな状況を見ながら必要な対応が迅速にできるように準備をしてまいりたいと思います。
以上でございます。
記者:4点目の地震についてお伺いしたいと思います。今回愛媛と高知でそれぞれ震度6弱ということなのですけれども、改めて香川県の県としての地震対策として、今後どういう取組みを行っていくのか改めてお願いします。
知事:県内の地震対策ですけれども、まずは起こった際に早期の復旧の、或いは人命救助の鍵となるインフラについて、幹線の道路ですとか拠点となる港、こういったものの耐震化、道路では4車化、こういったものを着実に進めていく、これが能登半島のときも必要性が実証されたわけですけれども、それをしていく。
それから、やはり能登半島でも、今回は量的には少ないですけれども、地震による木造家屋の倒壊の危険がございます。この点について県内もまだ耐震対策ができていない木造家屋がありますので、今回、特に重点地域を決めて、個人の負担もあるものですから、粘り強いお願いもしないといけませんが、その木造家屋の倒壊防止をしっかりと進めたいと思います。そして、やはり、まずは逃げる必要がありますので、県民一人一人がハザード、危険の想定をもう一度見て、避難の経路、避難場所、こういったものを確認して、いざというときに迅速に避難できる準備をするよう呼びかけていく、この点などについて特に進めてまいりたいと思います。
記者:先ほど知事がおっしゃった中で、住宅の耐震化の話が出てきました。今年度、県でも重点地域を決めて調査を行うということが決まっておりますけど、もし現在の進捗状況があればお願いします。
知事:現在、県の方から市町にボールを投げまして、この重点的な地域を特定してもらうお願いをしております。この特定をできるだけ早く、6月目途でして、その重点地域の中、耐震できていない家屋について1軒1軒、市町と連携して、その耐震化をお願いしてまいりたいと思います。
記者:この6月目途でというのは、あくまで地域の特定を6月目途で、ということでしょうか。
知事:はい、地域の特定を6月目途にしまして、特定エリアの中にある耐震ができていない家への戸別訪問を続けてまいりたいと思います。
記者:あともう1点、この地震で先ほど今回の地震ではそれぞれの被災地への支援というのは今のところないということなのですが、実際南海トラフの巨大地震では愛媛だったり高知への支援、香川県の立場としてその支援の役割というのもあるかと思うのですが、今回の地震を踏まえて改めてそういった支援の体制構築についてどのようにお考えでしょうか。
知事:南海トラフの場合に我が県も被災をしながらということになりますので、その状況によってケースはいろいろなことが想定されますけれども、我が県に比較的被害がなく、高知や愛媛、徳島等に被害があった場合には、隣接県として中心になって被災地への支援を行わなければならないと思っております。そのためにどういう方々が行っていただけるのか、重機の問題ですとか、経路の問題、こういったものについて、もう一度準備を徹底していきたいと思います。
記者:先々週の定例会見でもお話が出たと思うのですが、土地改良区の件で、その後、指導監督に向けた準備を進めていきます、ということでしたけども、その進捗状況ですとか、もし報告があって今後のさらなる見通し等々あればお聞かせください。
知事:現時点においては、その特別検査というものを行う上での準備を進めておりまして、整い次第、特別検査そしてコンプライアンス研修を始めたいと思います。できるだけ早くスタートしたいと思います。
記者:わかりました。もう1点、今日22日はスワンスワンデーで、ちょっと書かせてもらって、県民の健康増進を、みたいなお話だったのですけれども、改めて禁煙ですとか喫煙のあり方についての知事のお考えですとかメッセージを伺ってもよろしいでしょうか。
知事:喫煙については、健康との関係が吸う方の健康との関係も科学的にも関連はもちろん明らかになっているわけですし、受動喫煙の問題も関連があることについても明らかになっております。そういう中で、できるだけそういう喫煙の方が少なくなってくるということが社会的にも望まれていると思いますが、個別に見ていきますと、やはり喫煙をしている方でもやめていきたいと思っている方がたくさんいらっしゃるわけで、そういった方々のサポートをして、その禁煙が進むというようなことを優先的に進めていきたいと思っております。今回の日の設定とかも、そういった方々のやめようと思っている方の後押しになるような意味合いで考えていきたいと思っております。
記者:関連で、大元になっている健康増進法の規定の関係で県庁舎とかその最低限屋外の喫煙所を設置しても良いという特例事項がある一方で、国会でも問題になっていましたけれど、議会庁舎に関してはオフィスビルとかと同じで、場合によっては屋内の喫煙所も設置できる。今回のスワンスワンデーも県議会庁舎は対象外になっていますというお話を伺いまして、県以外も市町や国会もそうですけれども、議会とそれ以外の行政庁舎で、ある意味壁ができてしまっている、特にこの喫煙とか禁煙とかについても、この点についてのお考え何かおありでしょうか。
知事:基本的にはやめたいと思っている方は、ぜひやめる方向へ進むようなサポートをするというスタンスでおります。そういう意味で今議会との差の話もありましたけれども、施設の運営について、それを責任者やその関係者の中で禁煙をしたい人のサポートするやり方の濃淡というのはやっぱりその時その時にあるのだろうなとは思います。できるだけフロントランナーと言いますか、前へ前へ行っている人に続いていただけるように、いろいろな機会を見つけて働きかけていきたいと思います。
記者:プロムナード化の件でお伺いをするのですが、駅北の市道については当初から平日は通行可能というプランだったのでしょうか。
知事:当初と言いますか、もともと、今もそうですけれども、あそこは歩道化をする方向で考えていきたいと思っておりまして、それは変わっておりません。ただ一方で、今までの使い方と違う使い方になりますので、不便になるとか、今日の災害時のこともありますけれども、いろいろなご意見もあります。そういった意味で、まずは歩道中心の形態なのだけれども、通ろうと思ったら通れる形態にして、平日はゆっくりとしたスピードで通っていただこうかなと考えております。
記者:先ほど、この件は発表しているとおっしゃいましたけれども、どの段階でどこで発表されたのでしょうか。
知事:日付は記憶が定かではありませんけれども、先月末だったと思うのですが、地元の説明会で、他の事例を示しながら、このような構造的工夫をして歩行者の空間なのだけれども、ゆっくりとしたスピードで車が通れるような、その時に示した資料では、皆さん方もご存じの方が多いと思うのですけれど、丸の内に仲通りというのがございます。東京のあそこは歩行者の空間のようになっていますけれども、車も通れることは通れる構造になっておりますので、ああいったものをベースにしながら、今後詰めていきたいと思っております。
記者:プロムナードの車両も通行できるというところの説明なのですけれども、住民説明会の方で説明をされたということで、プロムナードの委員会、協議会等もありましたけれど、決定事項とかではないということなのでしょうか。あくまで案として示したということなのでしょうか。
知事:あくまで今の最新の案ということでお示しさせていただきました。
記者:県としても、今の段階においては、案で進めていくという理解でよろしいでしょうか。
知事:その考えでおります。
記者:冒頭で知事の方から事故についてのお話がありましたけれども、昨夜も香川県内ですけれども事故がありました。暗い時間帯にご高齢の方が運転されていたり歩道を渡られていたりということがありましたけれども、そのあたりについての呼びかけとか、改めてですがありますか。
知事:昨夜の事故の詳細を承知しておりませんが、死亡事故については、高齢者、夜間、自転車、今日報告したシートベルト未着用の車内の方、こういったところが特徴の大半になってきておりますので、そういう命を亡くす危険要因を減らすように、繰り返し繰り返し働きかけてまいりたいと思います。
記者:三木町出身のバスケットボールの渡邊雄太さんが、来期から日本でプレーをするということが発表されました。県人がNBAで活躍していて、その後また日本に戻ってくるということですが、知事もバスケを昔やっていたということもあると思うのですが、選手に期待することなどありましたらお願いします。
知事:まずは、NBAとして6シーズンの活躍、大変お疲れ様でございましたとお伝えしたいと思います。そして、これまでの経験を生かして国内で、まずはオリンピックが視野に入っておられると思いますが、ぜひそういった場所での活躍を期待したいと思います。先日、県の広報誌に掲載されましたが、私と対談をさせていただきましたけれども、非常にふるさとへの思いも強く持っているということでございますので、これからも県内のスポーツの振興、特にバスケットの後進の育成にも、お力添えをいただけたらありがたいなと期待をしております。
以上
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