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公開日:2024年9月11日

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知事記者会見 令和6年9月9日(月曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和6年9月9日(月曜日)13時00分から13時50分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

 

 


報告項目

・知事就任2年経過に当たっての所感について
・こども図書館船(仮称)の正式名称の決定等について
・前月の交通死亡事故について
 

報告事項

知事:
【知事就任2年経過に当たっての所感について】
知事就任をいたしまして2年が経過いたしました。任期の折り返しの時期に当たりまして、任期前半の活動について振り返りたいと思います。また後半に向けまして、任期前半の反省と成果に基づきまして、今後の展望についても述べたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。まず前半の反省でございますけれども、最も大きいものは人口減少のペースを減速できなかったことでございます。県民の人口でありますけれども、私が就任した2022年の9月1日の時点では93万4,275人でございましたけれども、2024年の8月1日現在におきましては、91万8,348人となり、2年間で、1万5,927人、1.7%の減少でございます。その前の2020年の9月1日から2022年の就任した月の9月1日までの2年間につきまして見ますと、減少率が1.6%でございますので、人口減少のペースが加速をしたということになります。この人口減少のペースを減速化するために若い方が香川で就業をして定住をしてもらうこと、そして大都市圏を中心に香川に移住をしてもらう、この政策を強化してまいりました。また結婚を希望する方が、結婚を実現できるよう、出会いの機会の増加にも努めてまいりました。そして、子育て世代へのサポート、これは政策の中でも一番力を入れて行ってきておりまして、まず子育て世代の経済的負担が大きいという声が多い中、子どもの医療費の無償化などに取り組んでまいりました。そして子育て世代が今の社会状況の中で、大変孤独になりがちで相談相手がなかなか見つからないという声にも対応するために、かがわ子育てステーションをはじめとして、子育ての相談窓口の充実に努めてきております。そして現在、共稼ぎをして結婚子育てということがかなり広がってくる中で、男性の育児休暇取得など就業環境の改善に努めてまいりました。このような施策を進めることで、出産を希望する方が出産を実現できるような香川県になるように支援策を進めてきたところでございます。県庁職員一丸となって、このような政策を進めてまいりましたけれども、なかなかその効果が現れずに大変申し訳なく感じております。成果という面では小さいものも含めていくつか確かなものもあったようには思いますけれども、自画自賛になる面もありますので、これについては皆様方の評価に委ねたいと思います。そしてこれからも特に女性と子どもを取り巻く生活環境の充実と支援に注力をすることによって、県の勢いを上げていく、こういったことに取り組んでまいりたいと思います。
そして後半の展望でございますけれども、まずは県の経済、そしてそれも含めた社会全体の活性化、これが重要であると考えております。まず、香川県の中長期的な発展を担っていただける企業の立地、そして県内にある企業の事業の拡大の支援、こういったものに力をより注いでいきたいと思います。このような経済政策は若い人の定住促進、そして移住の促進にも繋がる重要な政策であると思います。企業誘致につきましては、瀬戸内海に本県が面して京阪神や中国地方にも近いという海や陸の物流面での有利さ、そして災害が少ないという香川県のいわゆる地の利を生かして、これまでに製造業や情報通信産業の立地が始まっていると思います。この流れをより加速するために、企業用地の確保、そして県庁職員一体となったセールスを進めてまいりたいと思います。そしてもう1つは、さらなるにぎわいの推進でございます。来年開催されます瀬戸内国際芸術祭は、おかげさまで最近では世界的に有名な催し物になって、インバウンドの来訪も大きく期待できるようになってまいりました。こういったことを中心にアート県かがわをより目指していきたいと思います。そして来年、瀬戸芸と同時開催の大阪・関西万博がございます。この大阪・関西万博では、2度にわたりまして香川県の出展の機会が得られましたので、その出展機会を活用して、香川県の魅力発信に努めてまいりたいと思います。そして来年2月に県立アリーナがいよいよオープンをいたします。このアリーナを核にしながら周辺整備を進めること、そしてこのアリーナに魅力あるイベントを次々と誘致することで、全国、そして世界に、香川県の魅力、そして名前を発信していきたいと思います。また、令和8年春に予定をしておりますマラソンでございますけれども、香川県では初めての公認のフルマラソンになります。県民の方々をはじめ、国内外の多くの皆様に参加いただけるような、成功するマラソン大会にしていきたいと思います。「人生100年時代のフロンティア県」を目指そうというスローガンのもと進めております。香川県民自身が誇れる香川県を目指していけるように、そういう政策を展開したいと思います。県庁職員の方々はもとより、県内のすべての皆様方にご協力を得て、後半の任期も務めてまいりたいと思いますので、何卒どうぞよろしくお願いをいたします。
【こども図書館船(仮称)の正式名称の決定等について】
私からの報告の2つ目でありますけれども、「こども図書館船(仮称)」の正式名称の決定についてお知らせをしたいと思います。お手元に配布しております資料がございますけれども、これを見ながらお聞きいただければと思います。建築家の安藤忠雄先生から香川県に対しまして、図書を搭載できる小型船舶を寄附したいというお申し出がありまして、これをお受けして、来年度から県が中心となってこの船を離島に運航していく予定としております。この「こども図書館船(仮称)」で使っておりました名称につきまして、安藤先生自身が他県の大阪市にあったり、神戸市、岩手県の遠野市、熊本県にもあるのですけれども、「こども本の森」という安藤先生がいろいろご貢献されたり、自ら造られたりした文化施設がありますけれども、こういったことを念頭に置いて、安藤先生と相談をいたしまして、「こども図書館船 ほんのもり号」という名前に決定いたしました。今日からこの「ほんのもり号」を多くの方に知ってもらって就航したときに多くの方に乗ってもらいたいということで、まずはプロモーション動画などを作りましたので、それを掲載した専用のホームページを開設したり、他のいろいろなSNSも使って発信をこれからしていきたいと思います。安藤先生からは、子どもたちが「こども図書館船 ほんのもり号」でたくさんの本に出会って豊かな人生にしてほしいという、そういう趣旨でメッセージを直筆でいただいておりますので、これもホームページに載せて発信をしたいと思います。図書館船の運航をどこで、どの島に行くのかとか、時期ですとか、本を乗せて動くわけですけれども、着いた島でどういうことをしていくかというものについては、今検討中でありますので、まとまり次第また発信をしてお知らせをしていきたいと思います。やはり船の中、そして船の周辺、そういったところで子どもたちに読書体験をしてもらうということを中心にしながら、ぜひ島との交流、子どもたちの交流、こういったことも含めていろいろな企画を考えていきたいと思います。瀬戸内海というものを持っている香川県、これを生かして瀬戸内海を舞台にした香川ならではのこども図書館にしていきたいと思います。何卒、引き続きよろしくお願いをいたします。
【前月の交通死亡事故について】
それから3つ目でありますけれども、前月の交通死亡事故でございます。お手元にいつものマンスリーレポートがございます。先月は残念ながら1件発生して、お1人の方が亡くなられました。8月25日日曜日の午前2時22分、真夜中に丸亀市の土器町の国道と交差する道路の交差点で、2人乗りの自動二輪と普通乗用車が衝突をして、自動二輪に乗車していた1人が亡くなられました。これは自動二輪の方が赤信号を無視した形で交差点に進入をして衝突したということでございます。自動二輪の事故についても、今年死亡事故は今回を含めて3件ありますけれども、前回6月29日に坂出市の林田町で同じような事故がございましたけれども、夜間、信号のある交差点で若い方が亡くなられたという共通点がございます。こういったことも踏まえながら5点、県民の方にはお願いを改めてしたいと思います。まずは安全速度、スピードを出しすぎることでの死亡のリスクが大きく拡大をします。それから交差点というのがやはり事故の多発場所になりますので、交差点進入の際には何かいつもと違ったことが起こるのではないかという、そういう前提のもとで常に注意をしながら進入をしてほしい、そして今回のように信号を無視して入ってくるという方もやはりどうしてもいるということを前提にしながら運転を、非常に大変なことですけれども、全員が交通ルールの遵守ができるとも限らないということを前提にお願いしたいと思います。それから夜間の上向きライト、それとヘルメットは、命を守る大きな鍵、できれば最近普及しつつある胸部プロテクターなども大いに活用していただきたいと思います。この内容について、今日ホームページにもアップしたいと思います。引き続き皆様方のご協力もお願いをいたします。
私からは以上でございます。
 

質問項目

1.麺で連想する都道府県ランキング等について
2.県発注工事を巡る談合の疑いについて
3.サンポート地区のプロムナード化について
4.番町交差点への横断歩道設置について
5.こども図書館船(仮称)の正式名称の決定等について
6.兵庫・香川連携会議の成果について
7.大阪・関西万博について
8.女性の移住婚支援金制度の新設の撤回について
 

質問事項

幹事社:1点目です。麺で連想する都道府県ランキング等についてです。旅行情報誌のアンケート「麺で連想する都道府県ランキング」で、香川県が福岡、北海道、長野などをおさえて1位になりました。博多ラーメンであるとか、札幌ラーメン、信州そばなどのブランド相手に、香川がトップになったことについての所感と、その理由についての分析を伺いたいです。また併せて、これまでの「うどん」ブランディングに関する取組みの振り返りと、今後の期待感についても伺いたいです。
2点目、県発注工事を巡る談合の疑いについてです。香川県が発注した土木工事の一般入札で談合を繰り返したとして、公正取引委員会が3日、独占禁止法違反の疑いで高松市の建設業者20数社を立入検査しました。立ち入り検査を受けた大半の会社が2001年にも同様の談合で、公正取引委員会から排除勧告を受けています。県としてのこれまでのチェック体制、現時点で把握している情報と知事の受け止めを伺いたいです。また、立入検査時に知事の方から「適切に対応する」というコメントも出されていましたが、今後の対応方法についても伺いたいです。

知事:
【1.麺で連想する都道府県ランキング等について】
まず、麺で連想する都道府県ランキングについてのご質問がございました。
今回、じゃらんの「麺で連想する都道府県アンケート」で讃岐うどんが栄えある1位に輝いたと聞きまして大変うれしく感じております。このことは香川県の取組みだけではなく、やはり最も大きいのは讃岐うどんの業界でありますし、また関連する様々な分野の方々の地道な活動の賜物であると思います。改めて感謝を申し上げたいと思います。そして、なぜということについての私なりの分析ですけれども、やはりまずはこの讃岐うどんの品質、味、こういうものがずっと維持をされ、さらに改善をしており、香川に来て讃岐うどんを食べた方が満足をして帰られ、またそれが広がっていく、これが最もベースにあると思います。それと「うどん県。それだけじゃない香川県」のキャッチフレーズの中、これが非常に浸透して、この中にありました「うどん県」というのが非常に全国の知名度が上がった。そして、この「うどん=(イコール)香川県」こういった連想が定着をした、これが大きな理由ではないかと私は感じております。そしてこの「うどん」のブランディングの取組みですけれども、今のうどん県というものがブランディングのベースにあると思いますけれども、その際に要潤氏などを起用しまして、「香川県をうどん県に改名します」というインパクトのあるフレーズで、インターネット上では一時サーバーがダウンするなどのことがあった、これでますますサーバーダウンのニュースも相まって全国に広まったという、こういうブランディングの経過ではなかったかと思います。そして、そのチャンスを生かして、いろいろなうどんの業界そして様々な観光業界がこれを活用して、さらに観光誘客に努めた結果、また戻ってこのうどん県、香川県がさらに定着するという循環になったと思います。今後の期待感ですけれども、うどんと言えば香川県、香川県と言えばうどん、こういったことは今もゴールデンウィークを見てもお盆の季節を見ても実感するところでありますけれども、今回の「じゃらん」の発表によって、さらにそれが加速、定着がされるのではないかと期待をしております。そして来年は瀬戸内国際芸術祭も開かれますので、ますます本県への来訪の動機づけがございます。このうどんと相まって本県の来県が増えることが期待されます。そしてさらに「うどん県。それだけじゃない香川県」にありますように、うどん以外の旬な食材やグルメ、そして観光スポット、こういったものも、このうどんを入口にしながら広げていけるのではないかと大いに期待しているところでございます。
【2.県発注工事を巡る談合の疑いについて】
2つ目の県発注工事を巡る談合の疑いについてでございます。この県内の建設業者に対し談合の疑義が生じ、公正取引委員会の調査がされている、このことについて大変遺憾に考えております。本事案については、県も報道で知ったところでございます。公正取引委員会の調査が始まったところであり、現時点ではこの調査の状況を注視したいと思います。2001年の事案以降、談合への対策として、事前に入札参加者がその他の参加者にわからないように電子入札システムを導入することや談合に対するペナルティの強化などを行ってきたところでございます。そして県のチェック体制としても、談合情報と言われる、談合が疑われる入札情報をいろいろな場合がありますけれども、入手をした場合に該当案件の確認をしております。公正取引委員会や警察にも情報提供をしているところでございます。今後でありますけれども、まずこの公正取引委員会の調査には全面協力をしてまいりたいと思います。そして入札制度につきまして、これまで行ってきたのにプラスしてどんなことができるのか、全国のいろいろな状況も見ながら検討していきたいと思います。
以上でございます。

【3.サンポート地区のプロムナード化について】
記者:サンポートエリアのプロムナード化について何点かお伺いさせてください。本日9月9日から工事に着手したということを聞いております。工事着工にいろいろあった中でこぎつけた知事のまず率直なご感想をいただけますでしょうか。

知事:これまで県民の方、また近隣の方にもこの取組みの意味、そして影響への対応、そういったことについて説明をしてまいりました。そういった状況を踏まえながら、今回プロムナード化の工事に取りかかれたということについて、今後順調にいけば、来年のアリーナの開設にも間に合っていけるということでございますので、これからしっかり安全に気をつけながら、また引き続き理解を深めていただきながらやらないといけないと今改めて感じているところでございます。

記者:もう1点だけ、これはもう重ね重ねになって恐縮なのですけれども、改めて完成した暁に知事が目指す、どういう空間を目指していきたいという期待があったら教えてください。

知事:やはり人が行き交ってにぎわっている空間に必要なのは、私は3つあるといつも思っております。安全で、美しく、楽しい、この3つがそろう必要があると思います。空間はこれからアリーナができる、大学も開校される、新しいホテルもできる、さらにその周辺整備も予定している、こういう中で、今オルネのオープンもあって、もうすでに人の行き交う姿が増えてきていますけれども、さらにここに、にぎわいをつくれる可能性が大きく広がってきている空間だと思います。そういう中で安全で、美しく、楽しい、特にこの安全の部分を歩行者優先空間にすることで確保できる、そして楽しくというところも、いろいろなイベントの開催、路上でのイベントの開催の自由度が広がってくる、こういうことが期待されるということで考えております。

【4.番町交差点への横断歩道設置について】
記者:先ほどの質問にちょっと関連するかもしれないのですけれども、高松市の大西市長が、このプロムナード化の概ね方向性については、反対される方もいらっしゃるけれども理解は得られていると思うという発言があったのですが、一方で番町の交差点については、ちょっと難色を示していらっしゃるような印象です。そのあたりについて知事はおそらく進めたいというお考えだと思うのですけれども、どのように折り合いをつけていくのか、そのあたりはいかがでしょうか。

知事:やはり番町交差点も今の地下道だけでは東西の流れが制約を受けている状況だと思います。地下道も残しながら平面交差点も設けることで東西の流れが良くなり、全体としてにぎわいのある中心市街地ができると思っていますので、実現の方向で進めていければと思っております。一方で、かなり交通量の多い交差点でありますので、やはり平面交差点を作れば渋滞をする、これは間違いない。今よりも車が混む、そういう状況になります。それが許容できるものなのかどうか、これをしっかり見て、皆さまにお示しして理解が得られるか、こういったものを判断していきたいと考えております。

記者:お示ししてというのはどのようにするのでしょうか。
 
知事:平面の横断歩道を設けることで、横断する方を右折の車両とかが待たないといけない。そうすると流れがその分悪くなります。そういったものについて当然仮定は置くのですけれども、シミュレーションができますので、そういうシミュレーションを行ってその結果をお示ししたいということでございます。

記者:それはいつごろですか。
 
知事:まだちょっと具体には考えておりませんけれども、できるだけ早くお示しできたらと思っています。
 
記者:今、知事がおっしゃるそのシミュレーションというのは、多分平面の交差点を実際につけてみる実証実験を行うかと思うのですけれども、それより以前にやってみるということなのでしょうか。

知事:そうですね、実証実験の前に横断歩道を置いたときにどのぐらい11号、それから中央通りの交通がどんなふうになるのか、これを数値シミュレーションしたいと思います。

【2.県発注工事を巡る談合の疑いについて】
記者:それと先ほどの入札の関連なのですが、現行の入札制度にプラスして何かできないか検討してみたいとおっしゃいましたけれども、それは現段階、つまり公取が調査に入っている段階で検討することなのか、実際に公取の方の結果が出てからの話なのか、いかがお考えでしょうか。

知事:今回の案件についてはまだわかりませんけれども、プラスアルファで何かできることがないのか、並行して考えたいと思います。

記者:現段階で池田知事ご自身が、現行の香川県の入札制度について何か不備があるというお感じはお持ちでしょうか。

知事:不備はないと思いますけれども、やはりこういう問題、制度のことは、私も長年携わりましたけれども、これが正解だというものがないのでいろいろやってみる、でもやることには入札される業者側の方も巻き込んでの大きなエネルギーが要りますので、そういうことをやればやるほど、いわゆる生産性は落ちるのです。そういうものも見ながら考えていかないといけないと思っています。

記者:談合の関連でお伺いします。現行の制度にプラスアルファで何かできないか検討という形ですけれども、この検討のプロセス、例えば外部の有識者を入れるとか、それとも県が独自に行うとか、ここについての現時点でのお考えを伺ってもよろしいでしょうか。

知事:まず、この問題は国関係でもありましたし、いろいろな事案がありました。それを受けて、国も他の都道府県もいろいろなことをやっておりますので、改めてそういったこれまでの蓄積を県の方でしっかりともう一度見て、自分たちの制度と照らして、何か不足と言いますかプラスアルファできるものはないか、まずは自分たちでやってみて、その後専門家の意見などについては考えていこうと思います。

記者:分かりました。それともう1点、まだ調査進行中ですので断定的なことは言えないでしょうけれども、現時点で談合が行われたと思われる県発注の工事、例えば件数ですとか規模感というのは県の方で把握されているのでしょうか。

知事:公正取引委員会の方で、今回の事案で対象としているお考えになっているものが当然あると思います。そういったものについて県の方で、どれが県の発注の工事の今回の対象なのかということになってくると思いますけれども、公正取引委員会の方にはしっかりと協力要請に応じて、もうすでに調査協力に応じていますけれども、そういう中で対応していくということなので、今の時点でこの量だというものについては、まだしっかりした特定はできていないということでございます。

【5.こども図書館船(仮称)の正式名称の決定等について】
記者:最初に「こども図書館船 ほんのもり号」の発表があったと思うのですけれども、この名称は県が安藤忠雄氏と相談の上決めたということでよろしいのでしょうか。あと、どこに寄港するのかとか運用体制については今後検討していくとのことですが、何かもう少し今の時点で発表できることがもしあれば一緒に紹介したいと思いますので教えてください。

知事:名称については、安藤忠雄氏から寄附をいただいたということもありますので、先生の意向を聞いて県の方で決めたということでございます。それからこれからなのですけれども、できるだけたくさんの島に立ち寄りたい、そういう計画にしたいと思っております。それから船の図書館ということですけれども、船の中で本を読むということだけではなく、島に着いたら島の子どもたちや大人の方々も含めて、本土側の子どもたちも乗って島の子どもたちと交流することで、本も通じながら島との交流拡大に繋がるような運航、企画にしたいと考えております。

記者:ちなみに本はどう確保するのか教えてください。

知事:まだこれからです。

記者:わかりました。あと細かいですが、香川県内の島をできるだけ多く巡るということですか。

知事:はい。

【6.兵庫・香川連携会議の成果について】
記者:先週なのですけれども、兵庫の齋藤知事が訪れて連携会議があったと思います。改めてですけれども齋藤知事とお話をされての成果というのを改めて教えてください。

知事:2つあったかと思います。1つは来年の万博に向けまして、来月の14日、サンポートで万博をPRするイベントを香川県が主催で開催しますけれども、そこに兵庫県として出展をして、兵庫と香川とのいわゆる観光周遊のようなことを中心にPRをする、兵庫県が出かけてくるということが決まったこと、そして併せて万博の期間中に、やはり万博は大阪・関西万博ですから関西エリアというのは非常に自治体としての出展の機会も規模も大きく、兵庫県の時間体というのがあるのですけれども、そこへの香川県と兵庫県が一体となっていろいろな取組みをすることをその時間体を使ってやっていくということがまとまったということ、これが大きいことの1つだと思います。
それともう1つは、昨年から始めたのですけれども、兵庫と香川というのは海はあるのだけれども、そういう意味では隣県だと、隣県の割にはまだまだ兵庫と香川を巡って観光というのは行く方は当然いらっしゃいますけれども、一般化、広まっているかというとまだそこまでいってない。ただ隣県であるし、特に小豆島を間に経由すると非常に地理的なご縁もつけやすいというようなこともあります。そういったことから、これから両県で両県の観光周遊というのを積極的に売り出していこうということがスタートだったわけですけれども、今回とりあえず今までの成果をお互い共有をしまして、これからさらにそれを充実していこうということが再確認されたという、これが2つ目の成果かなと考えております。

記者:知事も先ほど発言がありましたが、万博期間中に兵庫と連携してという話があると思うのですが、それは今後兵庫と一緒になってイベントだったりを開催していくことになると思うのですが、それはどちらが主導でというか、どういう発表の仕方になっていくのでしょうか。

知事:やはり10月14日のものは香川県のイベントですから香川県が主導ですし、大阪・関西万博の兵庫県の枠みたいなものがあるようなのですけれども、それは兵庫県の主催のもとで我々は一緒に参加をするような、そういうことになるかと思います。

記者:わかりました。兵庫県はちょっといろいろと揉めている部分あると思うのですが、そういうのに遅滞なくよう進んでいくような見込みはあるのでしょうか。

知事:万博ということになると期限も近いですし、遅滞なく進めないと成果がなくなってしまうので、県庁同士しっかりと意思疎通をよくしてせっかくのチャンスに間に合うように進めたいと思います。

【7.大阪・関西万博について】
記者:今の万博の関連でお伺いしたいことがございます。知事の今までの取組みを見ていますと、大阪万博に結構並々ならぬ熱意というか意志を感じます。もちろん瀬戸芸との相乗効果等々もあると思うのですが、ちょっとお伺いしたいのが、前回の大阪万博のときに子どもだったと思うのですけれども、行かれた原体験だとかそういう何か思い出のようなものを知事ご本人はお持ちなのでしょうか。

知事:まず、私は小学校3年生でした。私も行きまして、人生の思い出の中でも大きな思い出の1つになっておりますし、具体的に人生のどこにということはなかなか表現が難しいのですけれども、将来の1つのステップに自分自身はなったのではないかなという思いがあります。それと私自身は愛知万博のときに国交省で名古屋に整備局があるのですが、そこでおりまして、準備のとき、そして開催されたときの状況が非常に身近に思いがあります。あのときも非常に開催前は万博の意義とかいろいろ話題はあったのですけれども、開催してみると入場者も想定を上回り、行き来も盛んになりました。こういったものを絶好の機会として、いろいろな意味で交流の拡大、経済の活性化、これは大きなチャンスになるのだなというのは、あの万博を見ても、そちらの原体験もありますので、近くで行われる大阪・関西万博に対して、やれるだけ積極的に関係することが香川県の発展にも繋がるかなと感じています。

【8.女性の移住婚支援金制度の新設の撤回について】
記者:県内の話題からちょっと逸れるのですけれども、先日政府が結婚を機に東京から移住する独身女性に対する支援金に関して、来年度から支給する方向で検討していたのですが、批判を受けて先月30日に撤回しました。内容としては未婚女性に限定したことですとか、あと一部で支給額が60万円ということで報じられたことに関して批判がありました。一方で東京圏への転入超過というのは女性の方が多くて、上京のあとは地方に戻らない傾向が強いということもよく言われておりますが、先ほど知事がこれまでの2年間の反省としての人口減少に関しても触れられておりましたが、こうした支援金ですとか方針撤回に関してどうお考えかお聞かせいただけますでしょうか。

知事:すみません。支援金と方針撤回の事実を把握していないのですけれども、どのような内容ですか。

記者:結婚を機に東京から移住する東京に住まれている独身の女性に対して60万円の支援金として支給するという政府の方針、それが撤回されたというお話なのですけれども。

知事:私自身は国策としての意味合いで分散型国土、人も物も国土に分散していくことは日本の長い発展で考えれば非常に大事な国策なのだろうと思います。やはり国土を有効に使っていく、例えば製造業という面で見ても、これからも日本は物を作って海外に売ってというビジネスモデルというのはあると思うのですけれども、東京周辺だけではそんなことはできませんので、国内の製造拠点を設けていかないといけない。それが人も住んでいないところでそんなことはできませんので、しっかりといろいろなところに住んでそこに製造拠点がまたできて、そこで作って海外にも売って稼いでいくという、そういうものが必要だと思います。それと集まって暮らしていると何かあった、直下型(地震)みたいなときにダメージが大きくなりすぎるので、分かれていた方が何か起こってもダメージの量は少ないという、そういう面で大事な国策であると思います。今おっしゃったことを私も十分に承知していないのですけれども、そういう方針の中で考えられたことの1つかとは思いますけれども、その政策が有効かどうかというのは私も今すぐにはコメントがちょっと難しいかなと感じます。
 

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