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公開日:2024年10月23日

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知事記者会見 令和6年10月21日(月曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和6年10月21日(月曜日)13時00分から13時30分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

 

 


報告項目

・中国・陝西省訪問について
・前月の交通死亡事故について
 

報告事項

知事:
【中国・陝西省訪問について】
まず中国陝西省の訪問について、ご報告させていただきます。報道提供を行いましたけれども、11月11日月曜日から14日の木曜日までの3泊4日の日程で中国陝西省を訪問します。陝西省とは、平成6年に友好県省提携に関する協定書を締結しておりまして、今年がちょうど30周年の節目になります。このことから陝西省を訪問し表敬などを行うものでございます。具体的な予定ですけれども、11月12日火曜日に陝西省の政府を表敬訪問したいと思っております。これは議長や香川県内の民間団体の方々とともに、これまで30年にわたって交流を行ってきました陝西省の政府を訪問し表敬をするものでございます。また次の日の11月13日水曜日は「青龍寺献麺式」というものを行う予定にしております。こちらは、陝西省との交流の原点でもあります弘法大師空海が学んだ青龍寺を訪問し、総本山善通寺やさぬきうどん研究会の方々にご協力いただいて、弘法大師が日本に伝えたとされるうどんを奉納するものでございます。このほか、本県に在籍しておられた国際交流員や海外技術研修員の方々とも現地で交流をしたいと思っております。こういったことによって、これまで培ってきた交流のご縁をさらに深めてまいりたいと思います。
今回、報道発表に記載している方以外の民間団体で申しますと香川県商工会議所連合会と公益社団法人香川県観光協会にも訪問団として参加いただく予定でございます。詳細については国際課にお聞きいただければと思います。
【前月の交通死亡事故について】
それからマンスリーレポートがありますけれども、前月の交通死亡事故でございます。9月は残念ながら1件の交通死亡事故があり、1人の方がお亡くなりになりました。この事故は、9月16日のいわゆる「薄暮(はくぼ)時間帯」と呼ばれている時間で、観音寺市内の市道で、漫然運転をしていた軽四の貨物車が前方の自転車に追突をして、自転車に乗っていた60歳代の女性が亡くなったというものでございます。県内では、今年に入って、自転車の死亡事故が5件、5人の方がお亡くなりになっており、薄暮時間帯から夜間にかけての時間帯に発生しているのが3件ございます。この夜間の事故ですけれども、特に秋から冬にかけて夜間の時間帯が長くなりますので、どうしてもこういう時間帯の事故のリスクが高まってまいります。注意点としては、ここにありますように、自転車の方のライト点灯そして反射材を身につけた運転をお願いして、暗いところではドライバーから存在がわかりにくいので、歩行者と同様のことをお願いしたいと思います。そしてヘルメット、これで命が守られる、仮に万が一事故になっても命が守られる場合が多数ありますので、ぜひお願いしたいと思います。そして運転者の方ですが、今回の事故のように漫然とした運転で事故になるケースがたくさんありますので、運転時の集中と安全速度の厳守、そしてドライバー側も早めのライト点灯、そして歩行者と自転車は違いますが、上向きにすると対向車が眩しいというのがありますので切り換えをしまして、できるだけハイビームを使っていただく、このようなことをお願いしたいと思います。ぜひ報道機関の皆様もこの機会に交通事故抑止に向けた広報にご協力いただければと思います。よろしくお願いします。
 

質問項目

1.高校生を対象にしたタブレット端末の購入支援について
2.令和5年度小児生活習慣病予防健診の結果について
3.出陣式の出席状況について
4.中国・陝西省訪問について
5.投票所の対応等について
6.高松空港国際線の台中チャーター便の双方向化について
7.県立アリーナを活用したプロジェクションマッピングについて
 

質問事項

幹事社:まず1点目は、高校生を対象としたタブレット端末の購入支援についてです。9月の議会での一般質問におきまして、教育長の方から来年度以降、県立高校の生徒を対象にしたタブレット端末の一定額の支援の表明がありました。
このことについて、知事の所感をお伺いいたします。また併せて、私立の高校の生徒の端末購入支援に対する考えをお伺いしたいと思います。
次に2点目です。昨年度の小児生活習慣病予防健診の結果についてです。県が行いました小中学生対象の血液検査で、小学校4年生の脂質異常や脂肪肝の割合が過去最悪になるなど、子どもの食生活の乱れや運動不足が懸念される結果が明らかになりました。結果を踏まえた知事の所感と県として子どもの生活習慣の改善に向けて、どう取り組んでいくのかというのをお伺いします。
 
知事:
【1.高校生を対象にしたタブレット端末の購入支援について】
まず、高校生のタブレット端末の購入支援でございます。県立高校で授業に用いるタブレットを購入いただく、個人の所有物になるわけですけれども、学用に使う品物とはいえ、大変高額で、安価なものではないということから、保護者の経済的負担感が大きいということを踏まえまして、県立高校について一定額の支援を行うということを先日、教育長からも表明したところでございます。具体的な支援策はまだ検討中でありますけれども、子育てに伴う経済的負担の軽減の観点からも必要な対応であると私も考えております。また私立高校の生徒の方々についても、保護者負担の軽減のために県立高校と同様の支援を来年度以降の入学生を対象に行ってまいりたいと考えております。
【2.令和5年度小児生活習慣病予防健診の結果について】
それからお子様の生活習慣病予防の関係のご質問がございました。先日公表しました、県下の小学校(4年生)、中学校(1年生)の血液検査の結果でございますけれども、県内全域の小学4年生を対象としているのは、全国でも香川県のみとなっています。結果ですけれども、コロナの影響もありますので、令和元年度と令和5年度で比べてみたところ、いわゆる脂質異常と言われる中性脂肪とかコレステロール、こういったもので異常が見られるという割合が、小学校4年生それから中学校1年生ともに増加になっております。また、肥満ですけれども、そういう対象になる児童、生徒が、同じく令和元年度と令和5年度で、小学校4年では2.6ポイント、中学1年で1.0ポイントの増加で、増加傾向が続いているということでございます。そして、この血液検査と併せてアンケートの調査も行っておりますけれども、運動習慣ということについて見ると、小学4年生や中学1年生ともに、この令和元年度と比較して令和5年度で運動習慣が少なくなってきているという結果がでています。こういった結果から考えてみますと、やはりコロナ禍の生活習慣の影響が否定できませんけれども、そういった運動習慣の減少ということが、先ほどの脂質の異常ですとか肥満の増加ですとか、こういったものにつながっている可能性は否定できないと思います。やはり生活習慣というと運動と食事ですけれども、こういったものを子どものころからしっかりと身につけていく必要性が従前より、さらに高くなっているのではないかと思っています。これから市町の教育部局と県との会合ですとか、保健部局の担当者との会合ですとか、毎年定期的にやっているところでありますけれども、そういった中で日頃の生活習慣の改善についての話題というのは出ているところですが、今回の結果を踏まえて、より児童、生徒に運動や食事の習慣の改善に努めてもらえるように教育の現場でも指導を強化していただくようにお願いしたいと思います。そして、この健康の問題は今、児童、生徒の話が出ましたけれども、年齢にかかわらず、非常に重要な課題であると思っております。県内をみますと、平均寿命は全国で20位ぐらいですけれども、いわゆる健康寿命は30位を前後しているようなところがありまして、健康寿命の延伸というのは全国の中でも非常に香川県の場合、対策がより求められている状況にあると思っております。これは先ほど言いましたように、食事と運動習慣、この2つが重要であります。特に食事については、香川県は野菜摂取量が全国平均よりも悪いという結果もございます。今年からベジメータと言われる、簡単に日頃の野菜摂取の量が測れる機器を導入しましたので、県内のスーパーとかイベントに持ち込みをしまして、そういったお買い物とかイベントの際にぜひ測っていただいて、数値で見て変えなければいけないなという動機づけにしてもらいたいということで、全県下を回っております。そういう数値も見て、なかなか食習慣というのはわかっていても、でもなかなか直らないということでやり過ごされる場合が多いのですけれども、何とかそこの改善を今日からでも進めていただくようにお願いしたいと思います。
以上でございます。よろしくお願いいたします。

【1.高校生を対象にしたタブレット端末の購入支援について】
記者:タブレットの関係で伺います。予算編成の関係で来年度の話でもあり、具体的な施策の内容を詰める期日というかリミットは迫っていると思います。予算権者として、少なからずこの時期までは詳細な支援額等々を決定していただきたいという、その目途はお持ちでいらっしゃいますでしょうか。

知事:おっしゃる通りで、来年度の予算に反映しないといけませんので、そこに間に合うように一定の支援の内容を固めていただきたいと思っております。
 
記者:内容が固まり次第なのかもしれないですけれども、額によっては結構な財源が必要になると思うのですが、現時点でその財源をどうするかというところについてのお考えはおありでしょうか。

知事:今の時点で具体にまだ財源の設定まではできていませんけれども、必要なものを一般財源も含めて考えていきたいと思います。

【3.出陣式の出席状況について】
記者:今やっている選挙に関係して伺いたいのですけれども、公示の日、平井前議員の出陣式に来られていたと思うのですけれども、一方、小川淳也氏の方では知事のお姿が見えなかったのですけれども、こちらは何かご都合なのかお考えなのかわからないですけれども、こういった出席状況になったことについてのご説明とかお考えを聞いてもよろしいですか。
 
知事:政治家としてのいろいろな私自身の活動についても平井先生にもいろいろなご支援をいただいておることがございます。そういう面での今回出陣式にも出たという面と、政治家ということではなく県政全般にも非常に政権与党という立場でいろいろな貢献をしていただいているという、そういう中で出陣式での私の応援の出席も決めさせていただいたところでございます。

【4.中国・陝西省訪問について】
記者:先ほどの陝西省の派遣についてなのですけれども、今回が今年30周年の節目の年ということで、これまでの派遣の実績だったりとか、友好によってなされた実績だったりとか、それからこれを深めていくことで今後どのような展開につなげていきたいかというお考えを伺いたいと思います。

知事:これまでも当方から、今回のように陝西省に表敬をさせていただいたり、先方からお見えになったりということがございます。先日も県内の高校生が陝西省に参りまして、高校生、向こうは高級中学という言い方をするようですけれども、そこの学生とサッカーの試合で交流をしたりと、さまざまな交流を行っています。今回は30周年ということで基本的には今後とも交流を続けましょうということを陝西省政府に話しに行く表敬でありますけれども、今回の表敬を契機に、先日の高校生のサッカー交流などの写真も含め、香川と陝西省の両方で写真展ができればと考えているところでございます。今後ともいろいろな交流の企画を進めていきたいと思います。

【5.投票所の対応等について】
記者:今、選挙期間中ということで、投票所のことで伺いたいのですが、ここ10年20年で見ると投票所の数というのはものすごく減っている現状だと思うのですが、県内でも。このあたり、県として何かできる対応であったり、他県の自治体でいうと移動式の投票所も進めているところもありますが、そのあたりのお考えはいかがですか。

知事:今のところは新たな今おっしゃられたような具体的なものは、特に私自身は聞いておりません。選挙管理委員会の方で市町の方と協力して、投票率を上げるために、今いろいろ、広報車を走らせるなどのこともやっていますけれども、そういう中で、ぜひ大事な選挙の投票に行っていただきたいというお願いをしていきたいと思います。

記者:投票率の向上のために、知事から何かお伝えしたいことを県民に向けたメッセージがあれば伺いたいと思います。

知事:期日前投票というのが、随分前に比べて非常に投票しやすい状況になっていますので、そういったものを活用していただくことも含めて、とにかく大事な選挙でございますので、日程をやりくりして投票に行っていただきたいということをこの場でもお願いしたいと思いますし、これからも選挙管理委員会の活動を通じて働きかけをしていきたいと思います。

【6.高松空港国際線の台中チャーター便の双方向化について】
記者:先日、台中チャーター便が国内向けにもチケットが販売されるようになったということで、定期便に向けた動きとして前進しているところなのかと思うのですが、今後の進め方であったり、この受け止めについてどうお考えでしょうか。

知事:台中のチャーター便が今後とも継続し、そして12月以降は香川県の人も航空券を買って行けるようになるということでありまして、実質的には定期便と同じ状況で運用されることになります。そういう意味で、きちんといろいろな手続きを経て早く定期便にという気持ちはありますけど、とりあえず、そういう状況になりますので、とにかくこちらからも個人でも行ける状況を今後ともずっと続けて、さらに拡大していくように働きかけていきたいと思います。

記者:話によると先方も定期便の路線化に向けて調整を進めているという話もありますが、その目途だったりとかは。

知事:これはちょっと外交面のいろいろな話で、定期便になるかどうかという問題が残っているようでして、先ほど言いましたように、実質的に今の形でも利用者としては定期便と同じ状況になっておりますので、それをとにかく続けるということが最優先で、外交面の問題はできるだけ早く解決し、手続きを進めて、名実ともに早く定期便にすることを関係方面にお願いしているところであります。

【7.県立アリーナを活用したプロジェクションマッピングについて】
記者:話が変わって、県立アリーナのことについてお伺いしたいのですが、9月議会で、県立アリーナでプロジェクションマッピングを実施する方針であるということが示されていたと思います。その点について、具体的にまだ検討中だと思いますが、決まっている点というのを教えていただけませんでしょうか。

知事:プロジェクションマッピングは、建物とかお城など、各地でやられて非常に好評で、集客の力もあるイベントになっているものがたくさん見受けられます。アリーナには大きな屋根がありますので、そこでやってみるということは、今後、力のある観光コンテンツになる潜在的なものは持っているのではないかと私自身も考えております。今後行うことになった場合は、周辺のいろいろな影響や費用をどう考えていくのかなど課題は多いですけれども、力のある観光コンテンツだと思っていますので、何とか解決をして実施していけるように取組みを進めていきたいと思います。

記者:具体的にはこれからということですか。

知事:そうですね、まだこれからでございます。

記者:今のプロジェクションマッピングのことなのですけれども、何か実際に試験みたいなことも進めているようなのですが、そのあたりの進捗状況やそれを踏まえて、どういう課題が残っているのかというのを伺いたいと思います。

知事:先日、事業者がそこでやってみたいという話がありましたので、警察にも了解をいただいたうえで、事業者が実験的なものをされたと思います。事業者の取組みでありましたけれども、その結果、このような感じになるという概略の報告もございました。それも見て、先ほど申しました各地でのいろいろな成功事例もありますので、これから検討したいと思います。課題としては、見ていただくことが必要ですので、どこで見るのか、それからそういったことになると周辺の交通障害が起きたら駄目だなとか、プロジェクションマッピングの場合は、かなり直進性が強い光のようなので、いろいろなところに光が広がって、いわゆる公害みたいなことはあまり心配することはないように聞いておりますけれども、念のため、そういったものの影響がどうなのかとか、やはり集客力があるコンテンツに全国的にもなっているので、人が集まってくると、それなりに安全面とか、その周辺への影響みたいなものは、当然大きな課題になってくると考えております。

記者:コンテンツを実際に実施していくことになった場合、観光客やインバウンドにどうその効果を求めたいですか。

知事:アリーナは1万人が収容できて、そこで行うイベント、興行も今まで四国ではなかったようなものが行われるという大きい期待がありますが、併せてアリーナ自身のフォルムというか外観が非常に世界でも珍しく、その規模も大きく、その建物自身が観光コンテンツだといろいろな方から言われ、期待が大きくなっております。そこに投影するということですので、その投影の美しさや迫力もありますし、アリーナの建物自身を間接的に大きくPRすることになるのではないかと考えておりまして、そういうところを意識しながら実現に向けて取り組めたらと思っております。
 

以上

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