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公開日:2024年7月24日

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知事記者会見 令和6年7月22日(月曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和6年7月22日(月曜日)13時00分から13時35分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

 

 

報告項目

・熱中症対策について
・前月の交通死亡事故について

報告事項

知事:
【熱中症対策について】
先週19日に梅雨明けが発表になりました。その後35度を超える暑い日が続いております。私自身は、季節の中では夏は最も好きな季節ではありますけれども、今後とも35度以上の予報が続いておりますので、自分自身も熱中症には気をつけていかないといけないなと思っております。まず、2つ報告ありますけれども、1つ目はこの熱中症の対策でありますけれども、今年7月1日から14日までの熱中症の救急搬送者数は県内150人ということで、前年同時期の約2.1倍となっております。このように熱中症のリスクが大変高い状況でございますので、これまでもいろいろな対策をしていると思いますけれども、県民の皆さんには改めてこの対策をお願いしたいと思います。5つあります。1つは喉が乾いていなくても水分補給、併せて塩分も補給をしていただきたいと思います。それから熱中症は屋内でも発症する場合がありますので、屋内の場合もエアコンなどを上手に使って対策をお願いいたします。それから3つ目は「熱中症警戒アラート」が発表された場合、今日もそうですけれども、熱中症の危険性が高い環境になっているということですので、無理をせずに過ごしてください。やむなく外出する場合も、日陰を選んで歩くなど暑さを避けるようにお願いします。それから5つ目は、子どもや高齢者の方は特に熱中症の発症のリスクが高いので、周りの方も含め、ぜひご注意をお願いしたいと思います。そして今年は「熱中症警戒アラート」の一段上の「熱中症特別警戒アラート」ということが国の方で創設されました。この「熱中症特別警戒アラート」が発表されますと、市町の方からできるだけ市民、町民にその発表されたことが届くように周知をするということになっており、さらに今年からその暑さ回避のために市町が指定するクーリングシェルターという利用も大型のショッピングセンターとか公共施設とかが指定されていますけれども、そういったところで暑さをしのいでくださいということが始まりまして、そういった施設を利用して対策をお願いいたします。
県内には153箇所が指定されているところでございます。ぜひ皆さん声をかけあって、熱中症にならないように、この暑い夏を乗り切っていただきたいと思います。
【前月の交通死亡事故について】
それから2つ目が前月の交通死亡事故のことでございます。お手元にマンスリーレポートがありますので見ながら聞いていただければと思います。残念ながら6月は一番下にありますように4件の事故で4人の方がお亡くなりになりました。この4つの事故はここの下のところにまとめてありますけれども、一番上にありますように瀬戸中央自動車道で自動車と自動二輪が衝突して自動二輪の方が亡くなったということがあります。高速道路というのは事故の率で言うと、一般道路よりは低いのですけれども、高速で走っているので起きると死亡事故など重大事故に繋がるというそういう特性があります。安全速度を守る、車間距離をとる、割り込みなどが事故の誘発になりますので無理な割り込みをしない、それからわき見運転などが高速の場合は死亡事故等に繋がるので決してわき見運転はしない、それから路肩については空けておくことが緊急の場合に非常に大切なので路肩走行をしない、これも自分自身の事故防止のためにもお願いしたいと思います。それと下の3番目のところに自動車と自転車の衝突によって自転車の方が70代の方ですけれどもお亡くなりになったという事故がございました。この方はヘルメットを着用していなかったということで、頭部の挫傷の要因で死亡に繋がったと見られております。ヘルメットがあれば助かった可能性もあるのではないかなと考えております。今、ヘルメットの着用をいろいろなところで協力依頼をし、支援をしております。ぜひ、このヘルメット着用についても報道機関の皆さんの方からも、また機会を見つけて、いろいろな報道をしていただければ非常にありがたく存じます。
私からの報告は以上でございます。
 

質問項目

1.パリオリンピックについて
2.新型コロナウイルス感染症について
3.クーリングシェルターについて
4.オーバーツーリズム対策について
5.香川県の交通マナー等について
6.建設分野と福祉の連携について
 

質問事項

幹事社:幹事社から1点、パリオリンピックについてお聞きします。26日にパリオリンピックが開幕しますが、県として、応援イベントを開催するといった予定はあるのでしょうか。また、出場する選手についての期待感を伺いたいです。 

知事:
【1. パリオリンピックについて】
パリオリンピック、いよいよ開催が迫ってまいりました。香川県からはレスリングの日下尚選手、競泳の花車優選手、そしてバスケットボール男子の渡邊雄太選手、この3名がパリオリンピックに出場をされます。いよいよ開催という期待感が皆さん広がっておると思います。メダルの期待もされているところであり、私自身も全力でこの3選手中心に日本選手の活躍、応援をしたいと思っております。県として、この応援のイベント等の予定は現時点ではございませんが、この選手たちの活躍を香川県の地から、エールを送りたいと思っております。
この3名の選手が香川県の誇りでありますので、ぜひオリンピックではご自分の力を発揮してベストを尽くしていただき、県民の皆様に勇気と感動を届けていただければと考えております。私からご質問についての答えは以上でございます。

【2.新型コロナウイルス感染症について】
記者: 冒頭、熱中症のお話がありましたけれども、熱中症とともにコロナの方も県内増えていると思います。先週金曜日の発表分で、定点当たり11.74人となっているのですが、まず増えていることに関して知事の所感をお伺いしたいのと、併せて県民の方への注意喚起並びに県の対策、お考えがあればお願いできますでしょうか。
 
知事:新型コロナウイルス感染症の本県の感染状況ですけれども、1定点医療機関当たりの患者数、先週の公表で11.74人となっており、その前の週の6.26人から増加をしております。そしてこの11.74人という状況ですけれども、昨年の同時期は14.66人という状況でございまして、それが昨年8月中旬には19.83人という状況にさらに増加した経緯がございます。この新型コロナウイルス、2022年の際から夏に感染が拡大するということを繰り返しておりますけれども、昨年もそのような状況でございましたので、今年ももう少しこれから増加をする可能性は高いのではないかなと考えておりまして、県民の皆様には基本的な感染対策をぜひお願いしたいと考えております。そして11.74人の今の感染の年齢別の状況ですけれども、特に10歳代とか10歳未満の患者数が増えているということで、保育所とか学校での感染の拡大が考えられるということが1つ特徴でございます。今後のことですけれども、県の方でお手元にあると思いますが、このような対策をしてくださいというチラシを作りました。一番上に先ほどの昨年との感染状況の比較がありまして、夏に去年も上がって、今年も(上がる)可能性がありますということと、ここに基本的な感染対策、皆さんご存じのことばかりですけれども書いております。これを先週末に、学校は終業式が先週末だったということで、ちょっと間に合わなかったのですけれども、保育所、それから職場の方に届くように配布を終了して、それぞれ届くように今お願いをしているところでございます。このようなことで、県民の皆様には基本的な感染対策を今の状況に応じて、とっていただければと思いますのでよろしくお願いします。

【3.クーリングシェルターについて】
記者:先ほどお話あったクーリングシェルター、熱中症の対策の話なのですけれども、先日県も協定を結んだりしてクーリングシェルターとかというのは広がりを見せているなと思うのですが、今後そのあたりの広がりで何か考えていることだったりとか、それから「熱中症特別警戒アラート」が出された場合の学校だったり保育所だったりの何か一定の県としての基準みたいなものを設ける考えというのはありますか。
 
知事:クーリングシェルター、現在153の施設が登録をいただいており、非常にありがたく考えております。これからの気象状況を考えると、さらに登録いただけるようなところについてもあればお願いしたいと思いますので、引き続きこの制度を広めることで、またその利用状況等を見ながら、それを広めることでさらなる登録数の拡大も目指していきたいと思います。それから「熱中症特別警戒アラート」ですけれども、発令になった場合は、まず市町に発令がされたことを確実に伝えて、市町がそれぞれの市民、町民に発令になったことが伝わるように、それぞれ工夫をして取り組んでいただきたいということでございます。そういうことで市町への注意喚起ということを県としては考えております。

【2.新型コロナウイルス感染症について】
記者:あとコロナの変異株が流行しているということで、今年、感染症の予防計画も策定をされましたが、そのあたりの前回の感染流行期というのを反省点とかを踏まえて、今後もし同じように爆発的に流行した場合の対応というのをどういったところに注意をしながら進めていきたいと考えていますか。

知事:これまでも第何波ということがありました。その時に最も注意しなければならないなと教訓としてもありましたのが医療体制であります。発熱外来の許容量を確保していくということと、入院をされる方の病床の確保ということ、この2点の医療体制が最も気をつけないといけないことだということでございますので、今後万一この爆発的な感染拡大という恐れが出てきた場合には、その点についてはできるだけ早く前広に準備をしていきたいと思います。なお、現時点での感染では医療機関から特段のお話は来ておりませんので、現時点でのそういった心配をするような状況ではございません。

記者:目標の数値とかというのも決めていたと思うのですけれども、そのあたりも進捗状況というのは特に今はありませんか。

知事:これまでの実績を踏まえて準備をしていく病床数とか、医療機関の数字も決めておりますので、達成については、この感染状況以下にかかわらず、できるだけ早く整えてもらうように引き続き取り組んでまいりたいと思います。

【4.オーバーツーリズム対策について】
記者:あと話が大分変わるのですけれども、先週末に岸田首相が観光の面で全国35箇所ある国立公園に民間を活用して魅力の向上に取り組むというのでリゾートホテルの誘致というのをしていこうということを言及していて、その中にモデル地域として小豆島が入っているのですけれども、まずそのあたりの受け止めとして、どういったお考えかお伺いしてもよろしいでしょうか。

知事:小豆島のオーバーツーリズム対策として全国のいろいろなところの中の1つに選ばれたということについては非常に嬉しく思います。そしてこの瀬戸内の魅力、そして島の魅力ということが、国ベースでも、また改めて認知をされたものであると考えております。やはりこれからそういったものを軌道に乗せるためには、観光コンテンツというのは、もう少し、より磨いていくということと、それと受け入れ体制について、来てもらったときの移動ですとか、食事ですとか、そういったものを気持ちよくしてもらえるよう、小豆島は特にそういう必要性が高いですけれども、他の島も含めて取り組んでいきたいと思います。

記者:今回このオーバーツーリズム対策として選ばれたことについて知事として期待したい効果というのはどんなところにありますか。

知事:やはり瀬戸内というエリアに対して、この小豆島をシンボルとして、日本の中の中心になる観光地であるということが明らかになったということですので、全国の国民の方もそうですけれども、世界から日本の場合は瀬戸内ということがブランド化というか、より定着するようにしていきたいと思います。
 
記者:オーバーツーリズムというと直島もかなり厳しい状況になっているのかなと思うのですけれども、そのあたりの波及だったりというのは何か対策、対応というのは考えたりしますか。
 
知事:やはり直島だけではなくて、島までは近いですから瀬戸内の場合は、この本土の方とうまく連携しながら直島を訪れていただくようなことを考えていくこと、それから直島は港も大きいですし、島の輸送の強化については状況を見ながら、また船会社とも話をして考えていくということも場合によっては出てくるかと思います。まずは島1つ1つということではなくて、本土といくつかの島全体として受け入れるということを考えた場合に、この香川、そして島、そういったところにオーバーツーリズム問題が発生するような状況ではないのかなと思います。

記者:今のお話で、先ほどオーバーツーリズム対策として小豆島が、そのモデル地域に選ばれたという話が出ましたが、そのお話が出ました19日の観光立国推進閣僚会議で、先ほども少し出ていたのですけれども、全国に35箇所あるすべての国立公園に宿泊施設の誘致と既存施設の改修などを行って国立公園の魅力向上に取り組む方針というのを岸田首相が示しているのですけれども、賛否の分かれるお話かと思うのですけれども、池田知事としてはどうお考えか、もし可能であれば教えてください。

知事:たぶん賛否と言われるのは、国立公園というものがやはり自然を守り、環境を守るという側面があるということと、今の観光客を誘致する、そうするとたくさんの人が来た場合にその環境保全とかそういったものとバッティングする可能性もあるのではないかということかと存じますけれども、両立は大事ですし、両立はできると思っております。それとむしろ、その環境を守るとかそういう意味においては、誰も入らないというエリアよりも適切なルールを持って人が入るということによって守られる面もありますので、しっかり守るべきものを守るための必要ないろいろなルールづくりみたいなことも場合によってはあるかもわかりませんけれども、そういったことで環境保全と観光振興というのは両立できるのかなと考えております。

【5.香川県の交通マナー等について】
記者:交通死亡事故の関連で少し伺いたいことがございまして、知事になられる前に関東地整ですとか近畿地整でいろいろな交通事情を見られてきていると思うのですが、率直に香川県の交通マナーですとかその交通法令の遵守のドライバーの姿勢について、どういう印象をお持ちなのか伺ってもよろしいでしょうか。

知事:やはり今回の事故でも番町交差点側で中央通りの横断歩道がないところを渡ろうとして車に跳ねられて、30歳代の方が亡くなられたというのがありますけれども、こういう広い幹線道路を無理して渡ろうとするような方がちょっと多いというのは事故の履歴にもあらわれておりますし、よくいろいろなところで指摘もされておりますし、私も目撃することもあって、その点は意識も含めて改善をしないといけないのかなと思います。それと運転マナーのことはいろいろなところで話題にはなっておりますし、これはもう私が全国転勤したり、いろいろなところに行ってそういった経験による感覚的なことだということを前提に聞いていただくと、やはり交差点においての右折の場合の直進をまず通して右折するというものについて、少し本県の場合は、対向車の直進車の前に右折をしてしまうとか、そういう面も少し改善しないといけないところはあるのかなと感じます。これはあまりデータとかはないのですけれども、そのような印象は受けます。

記者:私も金沢から来たときに最初、結構交通マナーについて、言ってしまうとネガティブな印象を受けたのですけれども、交通マナーですとか交通安全意識の向上というところになるとなかなか特効薬がないのも事実であるわけですけれども、そこの啓発等々、今後県としてどういうふうに行っていきたいですとか今お考えのことがあればお伺いしたいです。

知事:今、横断中に跳ねられるようなことも含めて、特に夜間に散歩するような実際の事故もありますけれども、散歩というか歩行中に反射材を特に高齢の方にはつけてもらおうということで、いろいろな高齢者の参加が多い団体などを通じて反射材の徹底、こういったことをしっかりやる、それから動いている限り交通事故のリスクはあるのですけれども、命は失わないようにということで、先ほど自転車のヘルメット、それから乗車中の特に後部座席のシートベルト、こういったものを徹底する、この点に特にフォーカスして運動を展開しております。

【4.オーバーツーリズム対策について】
記者:先ほどちょっとリゾートホテルのお話があったのですけども、その中で賛否ということで言うと、自然を守り環境を守ることと、観光客を誘致することと、それは両立できると思うというお考えだったのですけれども、それはそもそもリゾートホテルを誘致することに対する賛成反対というお考えはまだお聞き及びではないので持っていないという理解でいいですか。

知事:そうですね、ホテルの立地ということになると個別の話になってきますので、その中でやはり場所とかによって両立できないようなところは、やはり立地が難しいと思いますし、ただ国立公園の区域だからといって絶対そういうのが難しい、全部難しいとも思えませんし、個別の計画ごとに判断していくことかと思います。

記者:それは今後のその話の進みを見てということになりますか。

知事:具体の話によって1つずつ判断していくということになるのではないかなと思います。

【6.建設分野と福祉の連携について】
記者:午前中に建設業界と福祉の連携の事業所の式典に出席されたと思いますが、その意義ですとか改めてお感じになることをお伺いできますか。

知事:これは非常に画期的な取り組みだと私は思います。何が画期的かというと、今まで現場でしかできないと思われていた作業をよく見て、切り出して、オフサイト作業ということをよく使いますけれども、現場ではないところへ持ってきて、作業をして、それを現場に持ち込むということ、ここが非常に画期的で、なぜそれが画期的かというと、それによって屋外とか建設現場という厳しいとか危険というのはどうしても他のオフィスに比べてありますけれども、それが外へ出して建物の中でできるということになると、熱中症だとかそういうものへの対策、それから物が倒れてくる可能性が比較的高い現場ではなくて、普通の建物の中で作業ができる、こういうことで切り離すことで、そこで作業できる方の幅がすごく広がる、今日の現場は障害者の方ということでしたけれども、高齢者の方ですとか、いろいろな一般的に建設現場にはちょっと不向きかなと思われる層の方もその一部を担えるという意味で非常に画期的な取組みだなと思います。横展開をぜひしていきたいと思いますし、建設現場だけではなくて他の業態にも同じようなことはあるのではないかという、一括で見ていますけれども、よく見ると切り取れる部分がある、切り取ることができればいろいろな人に任せられる、ということです。さらに切り取ることができることになっているベースに今日の建設現場もそうなのですけれども、やはりDXというか、データ通信というのが効いているのです。現場のデジタルデータを、空間の、それを通信で切り取って離れたところで行う場所に持って来られているので、離れたところで現場の情報をデジタルでキャッチできて、作業ができるということです。だから非常に発展性がある取組みではないかと思います。県内で今回そういう第1号が出たということで、建設関係にも広げたいし、他の業態にもそういうものが広がってくるようにぜひしたいと思います。

以上

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