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公開日:2024年9月4日

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知事記者会見 令和6年9月2日(月曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和6年9月2日(月曜日)13時00分から13時50分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

 

 

報告項目

・令和6年9月県議会定例会の招集について
・ベトナム訪問について
・新たなフルマラソン大会について
 

報告事項

知事:私から3点ご報告をさせていただきます。
【令和6年9月県議会定例会の招集について】
9月の県議会定例会でございますが、9月20日金曜日、午前10時に招集させていただく予定にしております。当初提案する議案でありますが、補正予算の議案が2件、予算外議案が7件の合わせて9件を予定しております。内容といたしましては、令和5年度の決算剰余金に係る補正予算、また予算外議案については使用料、手数料条例の一部改正などを予定しております。現在、最終的な詰めを行っておりますので、まとまり次第、またお知らせをさせていただきたいと思います。
【ベトナム訪問について】
2点目は、ベトナム訪問についてでございます。出発前の8月19日月曜日に私の方から報告を行いましたベトナム訪問でございますが、先週の台風10号の接近によりまして、私のベトナム訪問を取り止め、大山副知事にベトナム訪問に行っていただきました。8月26日月曜日から30日金曜日の4泊5日の日程での訪問となりました。当初の予定はベトナム3都市(ホーチミン市、ハノイ市、ハイフォン市)の訪問予定でございましたが、ホーチミン市の予定は中止といたしまして、ハノイ市とハイフォン市の2市を訪問いたしました。ハノイ市におきましては「ハノイ工科大学との覚書の締結」、ハイフォン市においては「ハイフォン市との交流協定の締結」、これが主な今回の訪問の内容でございます。さらに具体的に申しますと、8月28日水曜日にハノイ工科大学におきまして、香川県と香川県内の経済団体などによって構成されております香川県外国人材受入促進協議会、そしてハノイ工科大学、この三者で高度外国人材の受入れ促進に向けた本県主催の日本語教育の講座及び香川県や県内企業の魅力発信などを行う講座、こういったものをハノイ工科大学で実施することについて約束をするハノイ工科大学との覚書、この締結を行ったところでございます。翌日8月29日木曜日には、平成17年から交流を行ってまいりましたハイフォン市との交流をさらに拡大することを目的に、人民委員会のホアン・ミン・クオン副委員長と私の代理である副知事との間でハイフォン市との交流協定の締結を無事行ったものでございます。この他、本県からJICAの海外協力隊員で現地に行っております2名の方との意見交換や在ベトナム日本大使館を訪問し、大使との意見交換を行ったところでございます。副知事からは大変有意義な訪問になったと聞いております。なお詳細につきましては、ハノイ工科大学との関係は労働政策課、ハイフォン市との関係は国際課の方にお聞きいただければと思います。
【新たなフルマラソン大会について】
次に新たなフルマラソン大会についてのお知らせでございます。先般、再来年の春に香川県内で初めての公認のフルマラソンを計画していることを発表させていただいていたところでございます。現在県警、そして県の陸上競技協会、地元の市町と検討を進めているところでございますけれども、今般の発表ですが、1つは予告ということになりますけれども、この10月に開催日程、募集の人数、制限時間やコースの概要などを盛り込んだ基本計画を策定したいと思います。そして、このマラソンを成功させるために多くの方に参加していただく、沿道で応援していただく、またボランティアとしてこの大会を支えていただく、こういったいろいろな方の協力が不可欠でありますので、県警、県の陸上競技協会、関係市町、経済団体、観光協会、スポーツ団体などを構成員とする実行委員会を10月に設置いたしまして、来年の春と言いますか、今年度内にはさらに具体的な実施計画を作っていくということを考えております。そしてもう1点でありますけれども、フィニッシュ会場の変更についてであります。当初は高松と坂出の間でフィニッシュを考えていくという発表をしておりましたけれども、今般、コースの設定についてより詳細に検討しましたところ、坂出駅前周辺の再開発の事業がございます。この日程と再来年の春の日程が重なる可能性がかなり大きいということが判明してまいりまして、フィニッシュ会場に必要な施設やスペースの確保が難しいのではないかということで、これを変更したいという判断に至りました。ランナーの快適性などからフィニッシュ会場が難しいということで高松スタート・高松フィニッシュに変更したいと思います。フィニッシュ会場が変更になりましたけれども、県内外からの多くの方に参加をしていただき、香川県ならではの風景を楽しみながら走り、多くの県民の方に参加もしていただくし、沿道での応援もしていただきたい、こういう県を挙げて盛り上がる大会にしたいという、そういう思いに変更はございません。今後さらに今年度内の実施計画策定に向けて進めてまいりたいと思います。
私からは以上3点のご報告でございます。
 

質問項目

1.サンポート地区のプロムナード化について
2.台風第10号の被害状況等について
3.新たなフルマラソン大会について
4.ベトナム訪問について
5.大阪・関西万博における国際交流プログラムについて
6.兵庫・香川連携会議について
7.土地改良区の問題について
 

質問事項

幹事社:幹事社からは2点質問をさせていただきます。
1点目、サンポート地区のプロムナード化についてです。8月20日夜にサンポート地区プロムナード化の工事説明会が、浜ノ町の住民を対象に行われました。説明会の中で、住民から工事着工を遅らせることや、慎重な合意形成を求める意見が出ました。これらの住民の声を受け、改めてプロムナード化工事に対する知事の考えや予定について伺いたいです。
2点目、台風第10号の被害状況等についてです。台風10号が週末にかけて香川県を通過しました。現時点でわかっている被害状況と知事の受け止めを伺いたいです。 

知事:
【1.サンポート地区のプロムナード化について】
まず、サンポート地区のプロムナード化についてでございます。今回のこのプロムナード化につきまして、このプロムナード化によって安全面などの観点から慎重な合意形成が要るのではないかというような方がいらっしゃるということでございます。これまで4回の説明会等を行い、さらに工事説明会も先日行ったというところでございますけれども、この指摘につきまして具体的な対応策をとっていくことを考えておりまして、この対応策によりましてプロムナード化を進めることができる状況になってきたのではないかと判断しておるところでございます。そして慎重な合意形成を、ということの意見の具体的なものは、大きくは4つあったと思っております。まず1つは災害時に通れないということが近隣の住民の安全にとって問題になるのではないかという点でございますけれども、この点については駅北の道路につきましても、平日は終日、土日祝日は夜間早朝に車両が通れる状況にありますし、その他車両が通れない状況におきましても、必要な場合、そういった災害時には通れるような措置を直ちに取ることで通行ができるということでございますので、災害時や緊急時の車両の通行は確保ができると考えております。それから交通渋滞のご心配がございました。これまでもプロムナード化について社会実験を行ってまいりましたけれども、これまでの社会実験でも顕著な渋滞というものは発生しておりません。そして社会実験の場合にも現状と比べた場合に、混雑が見られる玉藻交差点、そして多目的広場西交差点、この2つの交差点については信号の時間調整を今から県警と行うことで渋滞にも対応してまいりたいと思います。そして交通安全のご心配がありますけれども、このプロムナード化は歩行者を優先した空間づくりということでございますので、自動車のドライバーにはそういったことをこれからしっかりと周知をして、この空間を通行する場合の歩行者の安全に十分な配慮をしていただく、これをお願いしていきたいと思います。それと県警と今相談をしておりますけれども、30キロの規制をこの区間には入れて、自動車と歩行者が相互に安全な空間になるように今後とも進めていくということを考えております。それから4つ目は心配という面ではないかもわかりませんが、このプロムナード化について効果があるのかということでございます。まず世界の都市、全国の都市もこのような取組みを進めているところがございまして、この取組みによりまして、人通りが増えて経済効果も大いに発揮をされているということが確認されておりまして、高松でもサンポート地区がこれからいろいろな開発が進んでいる中で、この空間を安全で楽しく美しい空間とすることで、にぎわいが生まれ経済効果もあるのではないかと考えており、そのために行う必要なリフォーム、見直しが、プロムナード化であると思います。さらにこの空間においては、これまでもイベント等が行われてきているところでありますけれども、これからこういったプロムナード化の整備にあわせて、さらにこのイベントをより開催をすることで人の流れをさらに呼び起こしていきたいと考えております。そしてこの見直しについて、今回具体的な工事も行いたいと思いますけれども、実際に運用してみて、いろいろな状況も出てくるかと思います。こういったものを見て、必要があれば再度の見直しということも考えに入れながら今後も進めていきたいと思います。今後の予定でございますけれども、来年の2月24日の県立アリーナの開館、それから春に予定されています文理大学の開校、こういうものにあわせてプロムナード化が完成するように今後進めていきたいと思います。具体的には、今週には工事情報表示板などの設置を行いまして、来週からまず車線を減少する通行規制を行ったうえで、まずは中央分離帯の植栽の移植工事から着手していきたいと考えております。
【2.台風第10号の被害状況等について】
それから台風10号の被害についてでございます。まず被害ですけれども、人的な被害はございませんでしたけれども、道路冠水による通行止めが発生したということ、それから9棟の床上浸水、58棟の床下浸水、そして店舗・倉庫などの浸水被害が8棟、合計で75棟の被害がございました。また公共土木施設、道路などの被害でございますけれども、県管理の施設では道路のり面が損壊するなどの被害が東かがわ市で5件、土庄町で1件、小豆島町で4件、綾川町で1件の道路被害、そして市町の管理施設では東かがわ市が管理する道路の路肩が損傷するなどの道路被害が1件、河川被害が2件、全体で14件の施設被害が発生しております。早期の復旧に努めたいと思いますけれども、現在においても通行止めなどの交通規制が一部行われておりますので、通行に関しましては最新の情報をご確認いただきたいと思います。また農林水産物やその施設などの被害について、水稲が倒れるなどの被害が発生したり、園芸関係施設の被害が生じております。被害状況については、現在取りまとめを行っておりますので、取りまとめ次第発表させていただきたいと思います。今回の台風10号の全体の受け止めでございますけれども、長い期間の対応になったわけですけれども、幸いにも人命に関わるような大規模な被害が発生しなかったということでひとまず安心したところでございます。そして本県においても高松地方気象台から初めて線状降水帯の発生の発表もありまして東かがわ市では被害が出たわけであります。風水害の実績の少ない香川県ではありますけれども、今回のことで改めて日頃からの備えの重要性を再認識させられたと感じております。それから例年10月頃まで台風の発生がございます。本県にも影響を及ぼす時期でありますので、今回の台風10号の被害の復旧に努めるとともに、これからの台風に備えまして各市町防災関係機関としっかり連携をしまして、危機管理対応の徹底を図ってまいりたいと思います。また、県民の皆さまにもお願いでございますけれども、万一の場合の避難所、自分がどこへ逃げるかの場所、それからどこを通っていくかの確認、ハザードマップを1度ぜひ見ていただいて危険な場所の確認、このことをお願いしたいと思います。そして万一発生した場合の早期避難についてぜひお願いしたいと思います。
私からは以上でございます。

【3.新たなフルマラソン大会について】
記者:マラソンでお伺いしたいのですが、10月の実施計画である程度見えてくるのは、コースと日程と参加人数規模、その他何かあるかをお伺いしたいのが1点と、あと当初、コースはワンウェイだったかと思うのですが、先ほどのフィニッシュポイントが変わることによって多分折り返し地点が生まれてくるかと思うのですけれども、今決まっていないかもしれないですけれども、コースが西へ行くのか東へ行くのかという部分と折り返しをどの辺ぐらいで考えていらっしゃるかということが言える範囲で教えていただければと。あとフィニッシュポイントも高松に変更したということであれば、どの辺でフィニッシュしたいかということがわかると教えていただければありがたいです。

知事:まず10月は基本計画と考えていますけれども、おっしゃられたとおり、日にちとコースの概要、そして募集の人数規模、こういったものを考えております。そして高松スタートの高松フィニッシュでありますので、高松と坂出ワンウェイで42.195キロということを考えておりましたので、おおまかに言いますとその途中で折り返しをして戻ってくるということで、どこでどんなルートに、ということは10月の時点でまた発表させていただきたいと思います。それからフィニッシュの地点ですけれども、やはりいろいろなマラソンの専門家からは、ランナーから見ると出発とゴールが同じところが非常に利便性が高いと、これによって参加の数にも影響すると言われておりますので、それを今ベースに考えていきたいと思っております。

記者:当初はたぶん西へコースが広がっていたと思うのですけどもその想定は変わらないということですか。
 
知事:それは西の方を前提で考えたいと思います。

記者:今、想定できるスタート・ゴールができる場所として、どういうところが想定できるのか、わかったりしますか。

知事:来年の2月24日にオープンになるアリーナ、これは有力なポイントであると思っております。
 
記者:アリーナをスタート・ゴールにするということですか。

知事:発表は10月にしたいと思いますが、有力な候補になると思います。

【1.サンポート地区のプロムナード化について】
記者:プロムナード化のことについて、今回、幹事社質問の中でも慎重な合意形成を求める意見が住民から出たということですけれども、以前4回の説明会で住民の参加者が減っているということを鑑みて、納得感が得られているのではないかという話があったと思うのですが、そういった説明会を4回開いた後の今回の工事説明会でも、慎重な合意形成を求める声などが出てきていると思います。改めてこの合意形成に関しての現状の知事の受け止め、どれぐらいできているかという評価について教えていただけますか。

知事:合意形成は進んでいると認識をしております。一方で、先日の工事説明会でも、慎重に進めるべきという意見があったということでございます。この意見の内容について、災害のときの通行ですとか渋滞のこと、こういった等々ございます。これについて対応することで、今回のプロムナード化ができる状況にはなったのかなと判断しております。

記者:住民の方の声の中に、アリーナとか文理大学とか新しい施設ができてからその状況を見て判断してほしいという声があったと思います。それがこの幹事社質問にもある住民から工事着工を遅らせることということだと思うのですけれども、その点についてはどう考えていらっしゃいますでしょうか。

知事:やはりこのアリーナができて、多くの方が行き来するようになる、むしろ行き来するような空間になることがこのアリーナ建設の価値を高めるために大事だと思います。また、文理大学の開校時から、学生の安全性・利便性も高まり、またその学生によって、この地区がにぎわってくるという期待が大きいところであります。そういったことを考えると、やはりオープンや開校にあわせて、進めることがトータルとして大事、とるべき案でないかなと考えております。

記者:最後に同じ関連で1点、効果についてやっぱり他の自治体とか、あと世界にもプロムナード化を進めているところは確かにあると思いますし、あと経済効果もあるということなのですけれども、以前の質問にもあったように、経済効果とか現在出ている試算のようなものを住民に対して説明を事前にするということについてお考えはありますでしょうか。

知事:なかなか数字でというのは、こういったものについてはやはり難しい面があります。これまでの他事例などを見ての説明をしておりますけれども、これから実際にいろいろオープンも近づいてくる、実際に人通りもより正確に見通しが見えてくる段階において、数字の入ったそのような効果についても取りまとめを考えていきたいと思います。

記者:事前に取りまとめてやっぱり公表するということ自体は少し難しい、試算を出すのが難しいかなという感じですか。

知事:そうですね。やはり一言で言うと難しいのかなと思います。

【4.ベトナム訪問について】
記者:ベトナム訪問に関しましていくつか伺いたいのですけれども、今回ハイフォン市との交流協定を結ばれたと思うのですけれども、イタリアのパルマ市、桃園市に続く3箇所目と伺っています。この交流協定というのは、今、中国の陝西省とは友好提携というのを結んでいますけれども、この友好提携と交流協定というのは何か違いがあるのでしょうか。

知事:実質同じです。

記者:わかりました。今回、ベトナム訪問、ハノイ工科大学の覚書の締結とかハイフォン市との交流協定、私の印象としてはただ仲良くしましょうというよりは、わりと目的がはっきりした実務的、課題解決型の提携なのかなという印象を受けましたけれども、知事としてもそういうご認識をお持ちでいらっしゃいますか。

知事:ハイフォン市との交流協定のことでしょうか。

記者:ハノイ工科大学も要はその働く人も含めていっぱい香川に来てほしいという、ある種のやっていることにその目的が結構はっきりしていますよね、ハノイ工科大学での覚書もそうですし、ハイフォンでの交流協定も瀬戸芸でいろいろ交流していこうというほか、ハイフォンでは海ごみ問題の解決というのをやっていこうとしていて、わりとお互いの提携する目的がはっきりしているというか、ただ仲良くしましょうということではなくて、その都市間での共通課題をどう解決していくかという、実務的な提携ということをかなり意識され、ただの友好親善、仲良くしましょうではなく、その都市としての問題をお互い解決していきましょうという提携かなという印象を私が持ったものですから、県としてもこれからの国際交流というのは、単に仲良くしましょうではなくて、お互いにためになることをどんどんやっていこうという形の交流、提携となっていくというお考えを知事もお持ちなのかというあたりを伺えればと思いまして。

知事:おっしゃる通りであります。できるだけ具体的なものを双方が視野に入れながらやるということがより効果的であると考えております。ハノイ工科大学の方は今の香川県内の人材不足を踏まえて高度なエンジニアを中心にハノイ工科大学の卒業生にたくさん来てもらう、そのためにネックになっている日本語を向こうで勉強してもらうチャンスを作る、そのかわり香川県内のいろいろな産業の情勢とかいろいろな働き口についても知ってもらうための講座も併せて開設する、こういったことを目的に協定を締結しました。また、ハイフォン市については今おっしゃられました、海ごみの問題など共通の課題について一緒に取り組んでいこうということが当面ございます。市との交流協定についてはできるだけ具体的なものをということを思いながら、一方で文化やいろいろな面で広がっていくということも大事ですので、今回平成17年から続いていた実質的な交流を協定という形にすることで、相互の意識づけが行われて具体的なものや将来の交流の展開についても拍車がかけられるのではないかということで進めたところでございます。

【5.大阪・関西万博における国際交流プログラムについて】
記者:こういった外国の都市との交流拡大というのは、今後もいろいろお考えになってらっしゃるのでしょうか。

知事:大阪・関西万博のときに、国際交流プログラムという政府の資金援助もしてもらえる制度がありまして、それに積極的に応募をして、今5か国の内定をいただいております。そういったところとこの万博を機にいろいろな交流を深めたいと思っております。

【4.ベトナム訪問について】
記者:先ほどのベトナム訪問の件で、今回ベトナムに訪問したことで高松空港への国際定期路線の開設に向けて、例えばちょっと話が進んでいきそうだとかそのあたりはいかがなのでしょうか。

知事:先ほどの予定変更の中で、ホーチミン市を今回は断念したということで、ホーチミン市で、チャーター便が飛んだべトラベル航空などのエアライン2社を訪問する予定でございました。それが実現できなかったので、今回についてはあまり具体的な路線開設に向けての話し合いは十分できなかったということでございます。

記者:ベトナムの関係なのですけれども、今べトラベル航空などエアライン2社の訪問が実現できなかったということだったのですけれども、今後また再度訪問するお考えだったりとか、今後の定期便就航に向けた動きとしてどのようなことをお考えでしょうか。

知事:今の時点では今回行けなかったので再度行くという具体的なものはございませんが、これまでも担当者の派遣などを通じてこの2社とは定期的に会話を行っております。まずは日本の中で、地方空港でベトナムとの定期というのはほぼないものですから、その2社とも慎重にならざるを得ない面もあるようです。チャーター便をまた再度運航してもらって、それをさらにその先も続けてもらう、そういったものを積み重ねながら、できるだけ早く定期便の就航につなげていきたいと思います。

【5.大阪・関西万博における国際交流プログラムについて】
記者:大阪・関西万博とのベトナム以外の国際交流プログラムがあるというので、現在5か国の内定をいただいているという、私の勉強不足だったら恐縮なのですけれども、その国名というのはわかりますか。

知事:まずイタリア、ブラジル、そしてベトナム、パラオ、スペイン、この5か国についてこちらから行ったり、向こうから来てもらったりする交流プログラムで、これは政府のいろいろな支援を受けられるものであります。それに登録されたという連絡を先月末までに5か国いただいております。

記者:今後その5か国とはベトナムのように提携するような協定を結んだりとか展開としてはどういったことが考えられますか。

知事:例えばイタリアのパルマ市は、青少年の交流を行いたいと思っているのですけれども、パルマ市とはすでに交流協定があります。そういうことで新たにというものは、今の時点ではございませんが、これを契機にして更なる交流につなげられれば、ぜひそうしていきたいと思います。

【2.台風第10号の被害状況等について】
記者:台風10号の被害の発表の取りまとめもありましたが、東かがわ市では1時間雨量が観測史上1位を記録するなど、今までにない大雨というのも経験された住民の方もいらっしゃったと思います。今回の台風の対応で浮き彫りになった課題だったりとか、必要な対策対応というのはどういった部分でお感じになられたかというのがあれば伺いたいと思います。

知事:1つは台風の単に中心の進路だけを注意するのではなく、その周辺に発生する雨雲にも注意が必要だということ、それからこの香川県でも初めて線状降水帯というのが発生をしました。これまでも全国で予想をあまりしていないところでの発生もありましたので、香川県でも発生することは前提にという思いはありましたけれども、実際に発生がされたということで、風水害の少ない香川県でありますけれども、この気象変動も伴って、油断ができない状況があるということを再認識させられたということであります。それから対応ですけれども、急激なそういうものについては避難ということが一番求められますので、避難場所、それから避難経路、こういったものを一人一人ご確認いただいて、自分事として、そして行政や自主防災組織などの関係者の方においても、実際に避難していただくということを前提に今一度、準備をお願いしたいと思いますし、県も一緒にそれに取り組まなければいけない、こういう思いを強くしたところであります。

記者:少ないとはいえ、床上浸水、床下浸水というのも発生しましたけれどもこのあたり、何か十分でなかった対応だったりとか、そういったことを何か今の段階で思い当たるところとかはありますか。

知事:今回の台風10号の浸水について、いろいろ公的な施設、先日の水門のこととか、そういったことは現時点では思い当たるものはございません。

【6.兵庫・香川連携会議について】
記者:また別件なのですけれども、明日、兵庫県の齋藤知事が訪問されて万博、瀬戸芸に向けた連携会議が実施されると思います。去年の8月にも第1回を実施しているということなのですけれども、改めてこの連携会議のねらい、それから経緯を伺えたらと思います。

知事:ねらいは、兵庫県と香川県というのは、瀬戸内を挟んで、ある意味隣の県と言ってもいい地理関係にあります。瀬戸内というのは共通の財産でもあります。これまでそういった関係にありながら兵庫県と香川県を巡る観光ルートというのは必ずしも一般的にはなってなかったのではないかなと思います。今回、大阪・関西万博、そして瀬戸芸が同じ時期に行われる、この絶好のチャンスをもって、兵庫と香川、瀬戸内を挟んだこの間での観光の周遊ルートというものをより特定して多くの方に知っていただく絶好のチャンスだろうということで、これを具体化して、さらに万博後も周遊ルートが発展していくような取組みにつなげたいというのが今回の連携会議のねらいであります。そして経過でありますけれども、私自身は昔、近畿で国交省時代勤務をしておりまして、姫路市長とはその時からもいろいろなご縁もありました。姫路市から小豆島、そして香川というルートに非常に関心があるという話を大阪にいたころから聞いておりましたので、チャンスがあればと思っておりましたけれども、今回、自分が知事になって、そういうチャンスもできたということで、齋藤知事にも話をして齋藤知事も直島とか、そういったところへの関心が非常に高かったようで、去年の8月に「一緒にやってみようか」ということになったということでございます。

記者:齋藤知事ともトップ同士で、香川と兵庫のそのルートというお話は。

知事:以前、去年の8月の前に1度、香川にご訪問されたことがあります。その時に私の今のような話をして、齋藤知事も当時そのときに、先ほどのような話をして、1度そういう連携会議などをやって進めるということはどうかというような、そんな会話がされたような記憶があります。

記者:今、齋藤知事というとパワハラ疑惑などで一連の渦中にあるという中なのですけれども、そういった中で今回の開催、実施を予定通り進めるということについてはどのように感じていらっしゃいますか。

知事:兵庫県と香川県というのは非常にこれまでも、そしてこれからも重要な県としての間柄ではないかなと思います。そして、来年の万博、そして瀬戸芸ということを考えた場合に、この両県をまたがった観光を一般化していく絶好のチャンスでありますので、両県の今後の連携強化、そしてそれが香川県の発展につなげていくためには、予定通り開催することが必要かなと判断をいたしたところであります。

【3.新たなフルマラソン大会について】
記者:先ほどのマラソンの話とプロムナード化の話でお聞きしたいなと思うのですけれども、アリーナをスタート、ゴールが有力な候補かなみたいなことをおっしゃられたと思うのですけれども、プロムナード化で道路を今4車線のものを2車線に減らしたりすることを検討されていると思うのですけれども、あそこがスタート・ゴールになると、何万人もの方が走ったりするときに狭かったりすると、ちょっと困ったりするのかなと思ったのですが、そのあたり道路の構造とかマラソンを考える上で何か考えられたりするのかなと思い、お聞きしたいのですが。

知事:これまでは全般にコースの検討を専門家の意見も聞きながらやっておりますけれども、この幅については2車線の道路で行っている、全体の中で2車線がもっと狭いところもありまして、それ自身が何かボトルネックになるというようなことではないのかなと一般論では思いますし、やはりマラソンというのは一時的なものですから、それを前提にまちづくりを考えるというところは難しいのかなと。まちづくりがあってそこをどう利用するのかという観点でコース設定を考えていきたいと思います。

【2.台風第10号の被害状況等について】
記者:台風の関連でちょっとお伺いします。床上、床下の報告をしていただいたと思うのですが、これは基本的に床上9棟、床下58棟ですか、このあたりというのは東かがわ市あたりが中心になるのでしょうか。何か具体的な自治体名がありましたら教えてください。

知事:東かがわ市と小豆島町になります。

記者:店舗・倉庫浸水とかも含めて、すべてそのあたりということでよろしいですか。

知事:はい。その通りです。

【7.土地改良区の問題について】
記者:土地改良区のことについてお伺いしたいと思います。特別検査を県の方でやられていて、確か当時始めるときには8月末までには終えたいというお話があったと思うのですが、今の現状とか結果というのを教えていただけませんでしょうか。

知事:8月末までに県下の土地改良区など102団体すべてに対して検査ができたということでございます。現時点での報告ですけれども、より競争性を高めるため指名業者の選定などに関する改善指導、これが40件ございました。全体の検査結果については改めて概要をまとめてお知らせをしたいと思います。

記者:今の全体の設定の改善指導が40件、半分近いと思うのですけれども、そのあたりの受け止めはいかがですか。

知事:指名業者の選定というのは、私も国交省時代に経験がかなりありますけれども、これがこうすれば一番完全なのだというものがあるわけではないのです。状況に応じてどうするのがいいのか、いわゆる公正性を保つための事務作業が膨大になるという一面もあって、それによって失うものもありますので、その状況でどこが最適かというものを見つけてくるということになってきます。そういう意味で、この40件というのは何か間違っていたということでは多分ないのではないかなと。以前行ってきたけど今の状況に照らしてより改善が必要なものが大半含まれているのではないかなと思います。もう少しそういったものも含めて、まとめてお知らせしたいと思います。
 

以上

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