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1.第50回衆院選について
2.香川県立アリーナ・プレオープンイベント第二弾について
【1.第50回衆院選について】
幹事社:昨日(27日)投開票されました衆院選では、自公が過半数割れをしました。選挙を受けた知事の所感、並びに県内で当選された5人の方に対する期待をお伺いいたします。また、県選管は投票率アップに向けて広報活動を行いましたが、県内の投票率は52.94%で前回より落ち込み、全国平均も下回りました。一方で、期日前投票を利用された有権者は前回とほぼ同水準の21.51%でした。期日前投票の状況も踏まえ、県内の投票率に対する知事の所感をお伺いいたします。
知事:昨日の衆議院選挙でございますけれども、衆議院の総選挙ということでありまして、日本の進むべき方向性を選択する政権選択を意味する重要な選挙であったということだと思います。そして、その結果でございますけれども、国民の皆様がこのような選択をされた、その結果がまさに昨日の結果であると思います。現在、国の全体を見ても、県の全体を見ても、活力を取り戻しつつある、こういう状況の中でこれからもその流れを継続して進めていく必要があるという、日本にとっても香川県にとっても重要な局面でありますので、当選された皆様には、ぜひそういう局面を踏まえて、さらにこの活力ある香川県、活力ある日本を進めていくことを大いに期待したいと思います。具体的には、まずは少子化、これを何としても早い段階で流れを変えないといけない、岸田政権時代から少子化問題に大きな舵を切って進めておりますけれども、まだまだ十分でありません。今後ともさらに進め、継続をしていただきたいと思います。それから経済の面で言いますと、日本へのものづくり企業の回帰が始まっております。こういう流れを捉えて、さらに日本国土を分散型国土にする、それが地方創生にもつながると思っております。そういった地方創生にもつながる企業立地を中心とした経済政策をぜひ今後とも続けて拡充していっていただきたいと思います。3つ目は防災対策であります。今年も大きな水害がありました。香川でも人命こそ被害に遭う水害がなかったものの、浸水の被害も起こりました。さらに南海トラフ地震の臨時情報が出されるなど大変懸念される状況が続いております。この防災対策はソフト・ハードの両面があります。ソフトについては避難所の運営等をしっかりと今後、国が先頭に立ってやっていただく必要があるものもたくさんありますし、ハードについては一朝一夕ではできないものが多いわけでありますから、着実にこの問題についても進めていっていただきたいと感じております。それから投票率についてでございます。今ありましたように全体の投票率が、前回よりも3.15ポイント減少し、投票率が悪かった。それから期日前投票の投票率としては前回よりも0.4%増加をした、横ばいと言う方がふさわしいかもわかりませんけれども、そういう状況であった。こういったことから、まず期日前投票については、コロナ禍で執行された前回と同程度ということで、一定程度この制度が定着して、利用をされる有権者がずっと続いている状況であると思います。投票率の低下は、政治への関心が下がっているということは最近ずっと言われておりますけれども、まだその流れが変わらず、投票率が上がってこないということは、日本や香川県の政治、社会状況において好ましくないと思います。選挙に行っていただくように、まずは重要な選挙を大事にして、選挙に行ってもらうための啓発、これを粘り強く、いろいろなツールを使ってやっていくことが大事だと思います。県の選挙管理委員会でも取り組んでおりますけれども、今後ともまだまだ拡充してやらなければならないものだと感じておりますので、選挙管理委員会の今後の取組みを注視したいと思います。それから、いろいろな選挙にできるだけ行きやすくという、そういう面があろうかと思います。それぞれの市町でいろいろな工夫をしていただいております。丸亀市の無料バスの件も今回もありましたけれども、選挙のたびに県の選管と市町の選管で一緒に話し合って、毎回選挙に行きやすいためのいろいろな工夫をしようと共有しているわけでありまして、これを今後とも市町の方でいろいろな工夫をして、いろいろな努力をして、選挙に行きやすくなるような取組みが進むように県の選管も市町の選管と一緒になって考えていくということが重要であると思いますので、こちらについても県の選管の今後の努力に大いに期待し、注視していきたいと思います。
私からは以上でございます。
記者:今回の衆院選で自公過半数割れが起きましたけれども、このことによる政権不安定になる懸念点、それと県政の影響について知事のお考えをお願いします。
知事:政権が不安定になりますと、まずは予算の決定などに影響が心配されるところでございます。また予算に限らず政策の決定に時間がかかる、或いは決定ができないような心配もあるわけでありまして、先ほど申しましたけれども、今、日本全体、香川県もそうですけれども活気を取り戻しつつある状況ですので、ぜひ、しっかりと予算を含め必要な政策の決定を国会の方で努力をして国民生活に影響を及ぼさないように、取り戻しつつある日本の活力を、また低迷することがないようにお願いしたいという強い思いでございます。
記者:知事は過去に国交省でお勤めだったと思うのですけれども、その時に政権交代を経験されていると思います。そのときの経験を振り返って何かお考えと言いますか所感とかありますか。
知事:私は国交省で主にインフラの仕事の担当でございました。やはりインフラ整備については当時の民主党の政権は「コンクリートから人へ」という政策の1つの方向がございまして、インフラ整備について大きくブレーキをかけられたという実績があったかと思います。その点について述べれば、インフラ整備は、やはり必要なものを着実に進めていく必要がある性格でありますので、その点について言うとブレーキがかかったことについては、その後の日本の経済の発展、生活や安全の向上について結果的に今見ると、ブレーキがかかったことはあまり好ましい状況ではなかったのかなという思いも今いたしております。いずれにしても、やはり必要な政策を政権の如何にかかわらず、着実に進めていくということが最も求められていることではないかと感じております。
記者:追加で香川が今活気を取り戻しつつある状況というお話だったり必要な政策を着実に進めるというお話がありましたけれども、それはサンポート地区の再開発だったりデータセンターの開設だったり、高松環状道路の計画だったり、そういうことを指されているのでしょうか。
知事:1つは、香川の民間企業の設備投資が伸びてきております。こういった設備投資の機運を伸ばしていく必要があるということ。それと、まちづくりで言えばこのサンポート地区を中心に新しいまちづくりが1つの転機、1つの局面を迎えようとしておりますので、そこをこれまでの方針通り、着実に進めていかなければならないということが挙げられると思います。
記者:最後に来年大きく香川県内のまちづくりだったり、万博と関連した盛り上がりとか活性化をしていく上で、来年1年間をどのように県政として位置づけているのかということをもう一度改めてお聞かせお願いします。
知事:来年は、まず瀬戸内国際芸術祭。そして大阪・関西万博があるということで、大きな人の流れが香川に来るチャンスであると思っております。そしてその時にアリーナの開館もあるということで、より人の流れが香川に来る大きなチャンスであると思いますので、そのチャンスを生かし、そして来年だけではなくて、そのあともその流れが続くようにまちづくりの観点を中心に進めていかないといけない、そういう方針でございます。そしてもう1つは経済、ようやくそういう企業が国内に立地を進めるという流れが出てきていますので、香川にも災害の少ないことなどを理由に、それから西日本の拠点性を持つ交通の利便性もあって、多くの企業が来始めておりますので、その流れをさらに大きくできるように、まさに来年そしてそのあとが大事な局面時期になってくると考えております。こういったことをしっかりと取り組んでいきたいと思います。
記者:そういったことも踏まえて今後、国の方とも連携しつつ、滞りなく進めていきたいということですか。
知事:その通りです。滞りなく進めていかないといけない、今大事な局面でありますので。
記者:進めていきたいし、それを今回の衆院選の結果の議員にも求めて期待したいということですか。
知事:その通りです。議員にも求めていきたいし、政権運営自身にもそれをお願いし、国会の方はみんなで知恵を絞って進めていってほしいと思います。
記者:香川1区の話中心で伺いたいのですけれども、先ほど香川の今後の話の中で、サンポートですとか高松環状道路等々のインフラハード面の整備の言及がありました。平井氏が基本的にはサンポートの整備やデータセンターの誘致、いわゆるハード面の整備を実績として挙げられて、選挙戦を戦われた結果として、立憲の小川氏が当選されたと。国政と県政の話なので、完全にリンクはしない前提ではありますけれども、一種ハード面中心の整備等々に、民意として多少NOが突きつけられたという見方もできるかなと思うのですけれども、この点の知事の受け止めはいかがでしょうか。
知事:今回の選挙結果については、まさに結果をそのまま受け止めるということしかないと思っております。そういった中で、今おっしゃられたハード面の整備についての民意というものについては、この選挙結果でNOが、ある意味のNOが示されたかどうかについては、しっかりと今後どのように県民の方がお考えなのかということは、これまでもそうですけれども、今後も引き続き、よく常に虚心坦懐で声を聞いていかなければいけないと思います。
記者:香川は小選挙区3つにもかかわらず、比例も含めると国会議員の先生が5人出るという、かなり大所帯な気がするのですが、この状況を与野党込みで幅広く政治家の先生が出ているのは、県政にとってプラスと考えられているのかマイナスと考えられているのか伺ってもよろしいでしょうか。
知事:やはり国会選出の先生が多いということは、県民の声が国政に届きやすくなるという面があると思いますので、私はプラスの面が多いととらえております。
記者:マイナスの面はどのようにとらえられていますか。
知事:マイナスの面は、今も5人だったわけですけれども、多かったことがマイナスと感じたことは、これまでもございません。
【2.香川県立アリーナ・プレオープンイベント第二弾について】
記者:話題が変わりますが、昨日、県立アリーナのクルージングイベントがあったと思います。知事も参加されたと思いますが、県民の方の反応も含めて、知事の感想をお伺いしたいのですが。
知事:私も3便目に乗りました。女木島沖の方へ出て、アリーナに向かって船が戻ってくるときに、大勢の方が船の上に出て、アリーナとサンポート全体をバックに記念撮影をされておりました。皆さま、やはり素晴らしいアリーナが入ったサンポートの風景だなというようなこともおっしゃられながら写真撮影されていましたので、県民の方にこれからも楽しんでもらえる、そういうコンテンツであると感じました。
記者:そのアリーナクルージングと関連してなのですけれども、今後継続して何かコンテンツ化と言いますか、料金を取って定期就航していくというお考えはありますか。
知事:私も昨日乗りまして、瀬戸内のいわゆる遊覧船みたいなもの、ミニクルーズみたいなことかもわかりませんけれども、非常に面白いコンテンツであると思いましたので、これからそういうビジネスベースということになると、事業者のご判断が当然一番大事になってくるのですけれども、ぜひそういったビジネスベースでも実現できたら素晴らしいなと私も昨日乗って改めて思いました。これからもそういうことが実現できないか、県としてもいろいろな方向から取り組んでいきたいと思います。
【1.第50回衆院選について】
記者:また衆院選の話に戻るのですが、野党の選出議員について伺います。先ほども、自民の平井氏がサンポートの整備だったり、データセンターの誘致だったり、ハード面の実績を上げられていたというお話もありましたけれども、対して、野党の議員が香川県内にどういった成果だったり実績を上げられたのかという疑問の声も、もしかしたら中にはあるかもしれないのですが、それについて知事自身はどう思われていますか。
知事:私も知事になりまして2年2ヶ月になりますけれども、野党の先生も含めまして、香川県選出の5人の先生方とはいろいろな県政の話をする機会がございました。そういう中で、いろいろな形と言いますか内容はいろいろありますけれども、県選出の国会議員の先生方は常に県政へのサポートを、貢献していかれるというスタンスで対応していただいているなという思いを持っております。
記者:県からの先生方といろいろな話をすることがあったということですけれども、具体的に野党の先生方からはどういった提案だったり、お話をされたのか、またそれが実現したものがあるかどうかについてお願いします。
知事:1つ1つというのは、この場面で難しいところもありますけれども、ハード整備についても、早期の完成を目指すことをお互い確認して、今回の先生方もそういったもとで、国政の場で動いていただいているのだろうなと感じたところでございます。
記者:実際に予算をつけるのは与党になるとは思うのですが、実績としてはパッと思い浮かぶものはないということですか。
知事:1つすぐわかりやすいことで言うと、坂出北インターというのがありますけれども、今は岡山方面しか行けないのですけれども、松山や高知方面に行けるような改修をしており、早期の完成に向けて以前よりご尽力をいただいておられます。そういったことについて、引き続き私が知事になってからも、ご尽力いただいている、そういったこともございます。
以上
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