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・令和6年4月県議会臨時会の招集について
知事:私から1点ご報告をさせていただきます。
令和6年4月の県議会臨時会の招集についてでございます。4月12日に県議会議員の方々から、常任委員会・議会運営委員会の委員・正副委員長の選任などの案件につきまして、県議会臨時会招集の請求がありましたので、臨時会を招集することといたしました。招集日時は令和6年4月30日火曜日午前10時でございます。付議事件でございますけれども、「常任委員会委員及び同正副委員長、議会運営委員会委員及び同正副委員長並びに特別委員会委員及び同正副委員長の選任について」、「閉会中継続調査事件について」、そして「専決処分事項の承認について」、これは香川県税条例の一部を改正する条例でございます。招集の告示日でありますけども、令和6年4月23日の火曜日でございます。
私からは以上でございます。
1.大阪・関西万博について
2.小豆島での殺人未遂事件について
3.新型コロナのワクチンについて
4.駐日ベトナム社会主義共和国特命全権大使による知事表敬訪問について
5.屋島総合病院における分娩休止について
6.共同親権について
7.サンポート高松のにぎわいについて
8.国民スポーツ大会(旧国民体育大会)について
幹事社:質問は3点あります。
1つ目が、大阪・関西万博についてです。大阪・関西万博を1年後に控え、今月9日に大阪府の吉村知事が訪れ「連携PR宣言」に署名をされました。同じ時期に行われる瀬戸内国際芸術祭と具体的にはどのような連携をするか、考えていることがあれば伺いたいです。また、万博に向けて、この1年間、準備をどう進めていくかについても併せて伺いたいです。
2点目が、小豆島で発生した殺人未遂事件についてです。小豆島町で今月9日、母親と長女が刃物で刺されて負傷する事件がありました。この家庭を巡っては2022年11月にも、母親が車内で長女を包丁で刺したとして逮捕されています。
2022年の事件後、県はこの家族に対し、どのような支援をとってきたのか伺いたいです。また、幼い子供が2回負傷する事態になったことへの受け止めと、県としてこれまで対応を検証する考えがあるかについても伺いたいです。
3点目が、新型コロナのワクチンについてです。新型コロナワクチンについて、厚生労働省から都道府県に対し、特別臨時接種が終了した令和5年度末を過ぎてから速やかに適切に廃棄を実施するよう事務連絡が出されていますが、県における廃棄の実施状況、廃棄量、完了時期の見通しについて伺いたいです。
よろしくお願いします。
知事:まず1点目の大阪・関西万博についてでございます。先週9日に吉村知事がお見えになりまして、万博の状況の説明を受けました。一緒に盛り上げていこうということで「連携PR宣言」について署名をしたところでございます。吉村知事も私も同様の考えですけれども、大阪の万博の会場も瀬戸内海の一部に位置しております。そして香川県も瀬戸内海が非常に大事な財産ですし、そこで来年、瀬戸内国際芸術祭が開催されるということもございますので、双方に、万博に来た方が瀬戸芸にもおいでになる、瀬戸芸に来た方が万博にもおいでになる、このようなことを中心に連携をしていこうという、そういう趣旨でこの宣言を出したところでございます。そして具体的には、万博にきた観光客の香川県の誘客の関係においては、万博協会で、すでに4月4日から観光商品のそれぞれ万博協会以外、香川県や民間事業者もそうですけれども、そういうところが観光商品などを販売することができるポータルサイトを開設しているところであります。そこのポータルサイトにできるだけ早い時期に万博に来て瀬戸芸にも来る、瀬戸芸に来て万博に行く、そういうような観光商品を今、観光事業者と県で連携して、できるだけたくさんそういう魅力的なものを作っているところですけれども、そういうものができ次第、そのサイトにアップをする、そういうことを今準備しております。それからもう1つ、両府県における万博から瀬戸芸、瀬戸芸から万博ということとは直接関係ないかもわかりませんが、県民の皆さまにできるだけ万博に関心を持って、できたら行っていただきたいと思っておりまして、小学校や中学校、高等学校などのお子さまには、入場料の全額補助とか交通費の半額補助とか、そういったものを実施する予定ですけれども、今年10月には万博会場の出展内容に関係したプレイベントを県内で実施するなど、ぜひ行ってみようかなと思っていただけるようなイベントを考えていきたいと思います。以上のようなことで、今年しっかり準備をして、来年の大阪・関西万博が盛り上がるように、そしてその流れを香川にも持ってこられるように取り組んでまいりたいと思います。
次に小豆島での事件でございます。この事案、幼い子供の命が2度も危険にさらされたということで大変痛ましい事件であると思っております。けがをされたお子さん、そして母親の心身の回復を心より願っているところであります。令和4年の事件後からこれまでの県の対応でございますけれども、令和4年に事件が発生した後、児童相談所、県で言えば子ども女性相談センターと呼んでおりますけれども、この児童相談所におきまして、子どもの一時保護を実施したところであります。そして、一時保護の解除後についても、事件の重大性にかんがみまして、市町や関係機関と連携しながら、お子さんやご家庭の状況を確認して、保護者の方に指導を行う、このような必要な対応を行ってきたところでございます。保護者とは、このように定期的に面会を行ってきておりますけれども、直近では、3月下旬に面会をしたところでございます。なお、現在においては、このお子さんは児童相談所が一時保護を行っております。そして今後のことでございますけれども、今回のような痛ましい事案が今後起こらないようにするには、さらにどのようなことをやっていくことが必要なのか、児童相談所において今回のことについても検証を行い、今後こういうことが起こらないように県としても努めてまいりたいと思います。
それから3点目の新型コロナワクチンについてでございます。ワクチンの廃棄につきましては、3月11日に国からの事務連絡がございまして、特例臨時接種が終了した今年、令和6年4月1日以降においては例外なく接種に使用せず、それは有効期限の到来前であっても、各都道府県及び市町村において適切に廃棄をするように国からの指示を受けております。そしてご質問の廃棄量及び廃棄見込み量については4月19日までに国に報告することが求められておりまして、現在、管内の市町に対して照会をしているところでございますが、まだ集計が終了しておりません。なお、県の方で広域集団接種センター用として、ワクチン3,000回分を保管しておりましたが、国の連絡を受けて、令和6年3月末に廃棄をしているところでございます。
私からは以上でございます。
記者:小豆島の事件での県の対応について重ねてお伺いします。今、県の方で直近3月下旬に面会というようなこれまでの対応を教えていただきましたけれども、それまでの対応について県としてはその瑕疵はなかったとご判断されているということでよろしいでしょうか。
知事:はい。これから検証は行いますけれども、児童相談所については必要な対応を行ってきたものと考えております。
記者:検証結果の報告ですとか公開についての考え、現状ございますでしょうか。
知事:今、具体的なものはありませんけれども、必要な検証の結果について必要な公開はしていきたいと思います。
記者:先ほどで恐縮なのですけれども、駐日ベトナム全権大使が表敬に来られました。改めて表敬に来られたご感想と定期路線の話もありましたが、今後の交流拡大に向けての期待感あれば教えてください。
知事:一言で言うと非常に積極的なご提案をしていただいたなということで嬉しく感じております。具体的には、1つはベトナムからの人材派遣、人手不足が非常に顕著でありますので、これまで以上にベトナムからいい人材を香川に、という思いがありますが、その点についてベトナムの方も同じような意向を持っておられて、今後関係する事業者や関係機関と連携して進めていきたいというお話をいただいたことは今後の発展において、非常にいい流れになるのではないかなと感じました。それから先月行いました、ベトナムのホーチミンシティと高松空港のチャーター便についても今後伸ばしていき、さらに定期便へということについて、ベトナムの国としても協力していきたいというお話がありましたので、心強い思いをしたところであります。そして来年の瀬戸内国際芸術祭については、特にベトナムについては特別のパフォーマンスのイベントとか展示についても考えておりますので、そういったことを国として、しっかりとサポートしていきたいという話がありましたので、これについても準備が安心して進められるなという思いであります。大きく3点、非常に心強い嬉しい積極的な提案をいただけたなと思っております。
記者:大阪・関西万博のお話がありました。今後、しっかり準備していくということなのですけれども、1年を切ってパビリオンの建設業者がまだ複数決まっていなかったりと、準備の遅れが指摘されています。香川県としては、準備の遅れについてどのように受け止めているか、また今後、大阪府や国に要望したいこととか、もしございましたらお願いします。
知事:準備につきましては、先日吉村大阪府知事がお見えになったときに、知事からも準備については順調に進んでいるというお話をいただきました。また先日、万博協会の幹部の方が県内の方を集めた万博の推進協議会においても同様なことを報告いただきましたので、いろんな準備、厳しい状況はあるのではないかと拝察をしておりますけれども、準備は順調に進んでいるという認識で私たちは考えております。
記者:先ほど小豆島の事件についてお話がありました。3月に面会しているということなのですけれど、その時の状態はどのようなことだったのか教えていただいてよろしいでしょうか。
知事:面会の時の状況については個人情報の保護の観点で、申し訳ございませんけれども、お答えを差し控えたいと思っております。
記者:屋島総合病院の方で、分娩を産婦人科医が少ないということで停止するということになりました。それについての知事としての受け止めを教えていただいてもよろしいでしょうか。
知事:今のお話は申し訳ありませんが、まだ承知しておりませんので、早速事実の状況は確認したいと思います。そして、一般的なことですけれども、医療の体制を整えていくことは、定住をしていく上での基本的な部分でありますので、特に産科、小児科、救急、こういった部門の医療体制の確保は非常に厳しい状況になってきておりますけれども、何とか工夫をして、現状より後退しないように取り組んでまいりたいと考えております。
記者:共同親権の法案をめぐって、国会の方で今議論がされているかと思うのですが、衆議院の委員会も通過したということで共同親権が認められる可能性が高まっているということなのですが、人々の生活への影響も大きいかと思います。受け止めを教えていただいてもよろしいでしょうか。
知事:共同親権、夫婦の別姓の問題等もございますけれども、家族のあり方、日本人としての生活のあり方の根幹に関わってくるので、国民全体の議論の中で、国会の方で決めていくべきものであると思います。一方で、生活の形態が多様化している中で、生活されておられる親御様、お子様、こういった方々の生活が困るようなことがあるのであれば、困らないようなことを国も県も考えていくことは常に必要なのかなと考えております。
記者:今回の議論の中で、共同親権が認められることによって、いわゆるDVがある家庭での被害というところで反対される声もありますが、そういったところどのように。
知事:共同親権のいずれにかかわらず、お子さんに危険が生じる、安全が脅かされる、こういったことは何とか防がないといけないと思いますので、いろいろな手だてによって、できるだけ危険が及ばないようにみんなで考えていくということだと思います。
記者:高松オルネが開業しまして間もなく1カ月経とうかというところで、先日、県立アリーナの方も開業1年前ということで住民の方への内覧会のような説明会が行われました。ちょうど1つの節目の時期に来ているかと思うのですけれども、駅前の今の人の流れ、プロムナード化も含めて、これから1年間、現状の知事の受け止めと、今後の計画の方向性、意気込みのようなものを聞かせていただけたらと思います。
知事:まず現状ですけれども、数字までは把握していないのですが、私も週末とかに参りまして、これまでにない人出だなと思いました。そしてオルネについては、JRの方からも想定よりも多い利用客がきているということを聞いておりまして、そういった効果もあって駅周辺の人出の増加に繋がっているのではないかと現状は見ております。そして、来年のアリーナのオープンや文理大学の開校等がこれから続いてまいります。潜在的に人出が増えてくるいい要因がありますので、これをさらに生かして多くの人出がサンポート地区に増えるように取組みをしたいと思います。そのためには魅力的な箇所をこれからもたくさん作っていく必要があることと、安全で、美しくて、楽しい、この3つがそろうと人出が多いと言われていますし、私もそう思います。そういった空間を作っていけるようにプロムナード化や新たな魅力づくりに取り組んでまいりたいと考えています。
記者:週末ですと、マルシェとかイベントがあって、高松オルネのすぐ北側の交差点のところに人が溜まっているような様子が最近見られると思うのです。多分あそこがフリーで歩けるような形になると、アリーナまでの人の流れは変わるかなと思うのですけども、そのあたりについて知事の考え方を改めてお伺いしたいのと、プロムナード化を進めていく強い気持ちみたいなものがあったら聞かせていただければと思います。
知事:4車線の道がサンポート地区とJR高松駅の地区の行き来の障害になっているのは事実だと思います。それが今おっしゃられた、交差点、信号での滞留ということの現れだと思います。ここを改善していくことが、サンポート地区への人の流れをさらに増やし、全体としてにぎわい空間にするために必要だと思っております。現在、案も示しておりますけれども、今おっしゃられた人が滞留しているところから西方向に行った一部区間について、もう少し人優先の空間にできないか、これからしっかり取り組んで、できるだけ早く実現したいと思います。
記者:国体についてお伺いしたいのですが、ここ最近、宮城県知事をはじめ、国体についての賛否の議論が県知事、都道府県知事から出ています。香川は徳島と20年前ぐらいに共催して、それ以来だとは思うのですけれども、今後の開催の意義ですとか見通し、賛否も含めてですけれども、知事のお考えを伺ってもよろしいでしょうか。
知事:国体、今は国民スポーツ大会という呼び方に変わりましたけれども、この国民スポーツ大会が日本のスポーツの向上、そしてベースになる地域ごとのスポーツの向上、それから国体を行うということを契機とした地域の町振興、こういったことにこれまでもそしてこれからも重要な役割を果たしていく、そういうものであると考えております。
一方で、香川県の場合は開催県となったのは、今おっしゃられましたように30年近く前でありますけれども、その後開催県じゃなくて、違う県での開催に選手団が行くという、こういうことについても財政的な県の負担というものは少ないとは言えない、財政的な負担はあるなということは認識をしております。こういった中で、これからの国民スポーツ大会をどんなふうに運営していくのか、見直しをしないといけないというご提案がされて、どういうふうにするのがいいのか、必要な見直しはする、これは重要なのではないかと考えております。今、日本スポーツ協会の方で、国民スポーツ大会のあり方についての議論がされておりますので、そこに知事会としても意見をまとめて申し入れるということになっておりますので、知事会での意見集約に参画をしてまいりたいと考えております。
記者: 30年前のときの開催は徳島との共催で、基本的に単独の県開催をしているのが多い中で結構珍しいやり方をしていたと思います。今後、多数の都道府県での開催は香川県が先駆しているわけですけれども、この方向で議論をリードするお考えございますでしょうか。
知事:複数でとはブロックで考えたらいいのではないかという意見も聞かれるところでありまして、行うときに一県よりも、複数だと負担も少し分散される面はあると思います。一方で、主催者が多くなると主催者間のいろいろな調整ごとであるとか、逆に手間暇のかかる面もあるという問題だと思います。そういう中で、我が県が30年前に2県で行ったという実績もありますので、そのときのことも復習しながら、両面がある中で、どういう方法を考えていくかということを考えていくのが大事かなと思います。
記者:小豆島の事件について追加でお伺いしたいのですが、県として保護者の方とは定期的に面会をされていたということですが、どれぐらいの頻度で行っていたのでしょうか。
知事:これも詳細については差し控えたいと思いますけれども、月に1度以上の面会による確認、そして指導を行ってきたところでございます。
記者:指導とか面会の中で保護者とか家庭において、変化とか懸念などを職員は感じなかった。
知事:内容については個人情報の保護の観点で差し控えますけれども、結果として、一時保護を行って、その後解除をして現在に至っているということでございまして、再びの保護の必要性について常に判断をしながら指導等を行っているわけでございますけれども、その中での現在の状況であったということかと考えております。
記者:最初の2022年以降の一時保護というのは、どれぐらいの期間でしょうか。
知事:今、具体の期間がわかりませんので、後程解除した日時についてはお知らせしたいと思います。
以上
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