ページID:39903

公開日:2023年4月12日

ここから本文です。

知事記者会見 令和5年4月10日(月曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和5年4月10日(月曜日)13時00分から13時22分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

 

質問項目

1.4月9日に投開票された香川県議会議員選挙について
2.瀬戸大橋の今後の課題について
3.徳島県知事選挙の結果を受けて
4.空路と鉄道の使い分けについて

質問事項

幹事社:統一地方選前半戦の香川県議選が昨日投開票され、投票率は40.18%、また12人の新人候補者が当選されました。それぞれの受け止めと、今後県議会との関係をどのように築いていく考えか伺いたいと思います。
もう1点が瀬戸大橋についてです。香川県と岡山県を結ぶ瀬戸大橋の開通から今日10日で35年を迎えました。総事業費は約1兆1,300億円、道路鉄道併用橋としては世界最大級の大型事業となりました。開通によって、物流や観光といった面で、香川県や四国は恩恵を享受してきた一方、ここ数年は新型コロナウイルスの影響で利用者数は伸び悩んでいます。人口減や、それに伴う財政は、これから厳しさを増す中で、維持管理を含めた今後の課題をどのように考えているのか伺いたいと思います。また開通当初、早島-坂出の全線利用で普通車片道6,300円だったのが、現在は普通車の平日ETC利用で2,310円となっています。
より多くの人に利用してもらう観点から、片道料金はいくらが適正と考えているか、あわせて伺えればと思います。

知事:まず昨日の県議会議員の選挙についての質問がございました。県議会議員選挙で当選された皆様方には、心よりお祝いを申し上げたいと思います。今回の選挙は県民の皆様にとって県政の将来を託す重要な選挙でございました。投票率40.18%と4年前の選挙に比べまして1.78%上回ったわけであります。有権者の皆様の選挙への関心の高まりが反映された結果であると考えております。
一方で投票率が低いという状況があると考えております。今回の選挙におきましても、選挙管理委員会の方でSNSを活用した若者の方を特にターゲットにしたような投票啓発活動や丸亀町のドームでの啓発活動など、様々な取組みをされたところでありますけれども、今後とも、いろいろな工夫により投票率の向上を図っていかなければならない状況であることは変わりないという考えでおります。また12人の新人の候補者の方が当選されました。これは有権者の皆様が各候補者の主義や主張をしっかりと見極めて、投票をされて当選されたことであると受けとめております。県議会との今後の関係でございますけれども、従前も同様でございます。県議会と知事部局とは県政の両輪であると考えております。県議会とは、二つのポイントがあります。良い緊張感を持って進めていく関係と信頼関係を築くこの二つの観点を、従前からもそうですけれどもこれからもこの二つに、特に留意しながら、よい県政を両輪で運営していける関係を築いていきたいと考えております。
次に瀬戸大橋の今後の課題についてのご質問がございました。今後の課題につきましては瀬戸大橋35年になります。これまでも四国はもちろんのこと、中四国、或いは関西ひいては日本全体の経済社会の発展に大きな効果があったインフラであると思います。その上で今後ともしっかりと維持管理をして、長い間使っていくことが重要であります。この意味においても、利用がこれまで以上に伸びて、その料金収入にもよる維持管理費がしっかりと確保できていくということが重要であります。今後の課題としても、適切な維持管理、それを可能にする利用促進、これが大きな課題であると思います。現在コロナ禍の影響もあり、まだコロナ禍前に戻っていない状況でありますけれども、令和4年度の速報値は令和元年度の95%までは回復をしてきておるところであります。さらなる利用促進に向けまして、今年は、この35年の節目でありますので、この記念事業等を今後考えることで、利用促進を図ってまいりたいと思います。それから料金のことについてのご質問がございました。全国の共通料金を平成26年の4月から導入されたわけでありますけれども、その後交通量も順調に増加をいたしまして、コロナ禍前まで順調な伸びをしておったところでございます。コロナ禍の影響はありましたが、そういった状況を踏まえまして、現在の料金水準についてはこの水準を継続することが妥当な対応だと考えております。関係の府県市などとも連携しまして現在の料金水準が継続できるようにこれからも取り組んで参りたいと考えております。
 
記者:幹事社から追加で、香川県議選について、12人の新人候補が当選しましたけども他に9人の女性候補も当選しました。当選者に占める女性候補の割合は全国でもかなり高水準と聞いているのですけども、ここについてはいかがでしょうか。
 
知事:今回、9人の女性の議員の方が当選されました。県政には、多様な意見が反映されることが非常に重要なことだと考えておりますので、そういった観点において好ましいことではないかと考えております。

記者:もう1点、昨日の統一地方選前半戦は県議選とは別に県知事選も全国で行われました。このうち隣県の徳島県知事選では、5期、20年務めた現職の方に代わって新人候補が新たに知事が誕生しました。隣県の選挙というので関心もあったかと思いますけども、ここについてはどのような関係を築いていきたいとか、受けとめがあればお願いします。

知事:徳島につきましては後藤田候補が当選をされました。ぜひ早い段階で後藤田新知事ともお話をする機会を作りたいと思います。香川と徳島には、共有をして進めていかないといけない課題が多くありますので、そのような場を設けていきたいと考えております。
 
記者:先ほど高速道路の瀬戸大橋の通行料金のことで、追加質問です。2009年に高速道路一律1,000円という政策があって、その時にはかなり瀬戸大橋もにぎわって通行台数も伸びたというような実績もあると思いますけども、知事の先ほどのお答えだとそこまでの値下げというのは考えていないということでしょうか。

知事:高速道路の料金については、フェリーの利用の問題もあります。また渋滞の問題もあります。また建設にかかった費用の償還の観点もあります。そういったことを考えた中では一律1000円というようなことではなく、現状においては少なくとも現時点においては、現状の水準の継続が適切ではないかなと考えております。

記者:瀬戸大橋に関連して質問です。これまで人が交流するという意味では大きな役割を果たしたと思うのですが、今、高松空港なんか、空の交通っていうのもかなり注目されていますけれども、改めて人が交流するという意味で、この空と瀬戸大橋、どのような機能面で使い分けをしたいか、改めてお考えをお聞かせください。

知事:やはり空の便っていうのは広域、大まかに申しますと遠いところの人の流れを移動を受け持つ機関だと思います。一方、瀬戸大橋の鉄道については、遠いところももちろん持ちますけれども、そういったところだけじゃなくて、近距離、中距離、こういったものも担っていくものであると思います。そういう中で、この両者はどうしても両立をしていかないといけないと思っております。

記者:両立するために県として何か具体的に考えはあるのでしょうか。

知事:一つは、現在もそうですが、高松空港の広域的移動、特に首都圏への移動、こういったものについて、引き続き今の水準以上の利便性が図られるように、エアラインとも継続的に意見交換をしておりますけれども、引き続き今まで以上の利便性が図られるように、取り組んでいきたいというのが一つでございます。
それから、一方のいわゆるマリンライナーを中心とした、近距離、中距離、それの先には遠いところとの利用も担っておりますけれども、こちらについても、やはり現状よりもさらに利用しやすい、いろんな方策をJRさんとも相談しながら進めていく必要があるなと思っております。

記者:ちょっと重なるかもしれませんが、瀬戸大橋の高速道路料金についてなんですが、平成26年4月から全国共通料金制度が導入されたとおっしゃられましたが、あれは確か10年の年限を設けているというような前提があったと思います。ということは、来年の4月から共通料金制度導入以前の料金に戻るという可能性も考えられるわけですが、もしそうなった場合に、香川県においてどのような影響があるとお思いでしょうか。

知事:これは、今の料金が今おっしゃった26年度以前に戻るということは、実質的に上がるということになります。これは経済社会両面に大きなマイナスの影響があると考えております。

記者:先ほど冒頭でもおっしゃっていましたが、瀬戸大橋で、開通35年、香川県と本州を結ぶというところで、どういう効果であったりとか、橋がもたらした効果っていうのは、一番どういうところが大きいなとお感じでしょうか。

知事:私はなかったときに、高校までこちらに住んでおりました。現状、今あるということで、両方を実感として感じられる世代であります。そういうことも踏まえて申しますと、やはり天候などにかかわらず本州との間での行き来ができる状態になる。これによって、いろいろなビジネスのチャンスが生まれたことや、社会的な意味での交流についても安定的にできる交流は。そういった面が一番大きかったんではないかなと思います。逆に言うと、なかった時は、今の時期が一番の季節なんですけれども、急に霧が出ると船が止まる。船が止まると約束がいわゆるドタキャンになる。こういうことによりビジネスチャンスを失っていたり、いろんなビジネス以外も社会や社会的な交流の機会を失う。やはりドタキャンになるようなところとなかなか約束は難しいというようなことが起こって、そういうチャンスをいろんなところで失ってた、それが大きく改善されて、経済社会の交流の活性化に繋がっている、これが一番大きいポイントではないかなと思います。

記者:開通で、四国の中でも特段香川がビジネスとしても影響を受けたところだなと思うんですけど、今後橋をどう活用したいかっていうところを、今後G7のサミットもありますし、2025年には万博っていうところもあって、人の往来っていうところで、海外からの誘致っていうところも大きく影響があるかなと思うんですけど、その橋と今後の香川県の活性化の活用っていうのを、具体的にどういったところを取り組みたいかをお伺いできますでしょうか。

知事:交流にはいわゆる産業面と観光面と社会面とあると思います。まずは観光面について言いますと、やはり今瀬戸内っていうものが世界から注目されている状況であります。そういうことでいうと、橋を、瀬戸大橋だけではありませんけれども、三本の橋がありますけども、こういったものを、より使うことで、瀬戸内海を広域に楽しんでいただけるものができると思いますので、このようなことを、より橋を活用して活性化できるように考えていくということが一つあると思います。それから産業面について、といっても今、産業の国内回帰っていうのがもう動きが出ております。その中で、瀬戸内っていうエリアは船で物を運ぶのに非常に恵まれた地域でありますので、これから香川はもとより、瀬戸内全般にそういう流れが出てくると思います。その中で、もちろん瀬戸大橋を使いながら、いろんな部品ですとか、生産品の輸送ですとか、そういったものを、より利便性を持って運べる、こういうことで活用できると思います。
それから社会面で言えば、やはりこれから人口減少社会になりますので、より人の動きがいろいろ出てくる、ビジネス以外も、そういったことが発展のきっかけになると思います。海を挟んだ両エリアの中の人の動き、社会的な意味での人の動きもますますこの橋の利用によって活発になることが、この中四国全体の発展に大きく寄与するんではないかなと思います。

記者:先ほどおっしゃっていた全国の共通料金の件で、今の水準が維持できるように取り組みたいとおっしゃっていましたが、そのために、県として具体的な取組みであったりとか、知事の構想段階でも、こういったところを県として取り組みたいなっていうところがもしあれば伺います。

知事:平成26年に全国共通料金への移行という中で実質的な今の料金がセットされたわけですけれども、その際にも利用の増加が継続のいわゆる条件になっております。そういう意味で、コロナのことは除きますと、順調に条件をほぼ満たすような伸びになってきているわけですけれども、やはりこれが今後とも続いていかないとまたその条件を満たさないじゃないかということも出てきますので、一番大事なのはその利用の増加及びその安定、それが一番大事なことだと思います。

以上

このページに関するお問い合わせ

総務部知事公室広聴広報課

電話:087-832-3820

FAX:087-837-0421