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・新型コロナの感染症法上の5類感染症への移行に伴う今後の本県の対応について
・島へ行こうキャンペーン・観光需要回復支援事業(かがわ割NEXT)実施のお知らせ
知事:まず私の方から2点ご報告をさせていただきます。
まず一つは新型コロナウイルス感染症法の5類感染症への移行に伴う、今後の本県の対応についてでございます。まず皆様のお手元に資料が届いているかと思います。本日、第128回新型コロナウイルス対策本部会議を持ち回りで開催しまして5類移行に伴う対応について取りまとめました。まずこの配布資料の1-2このグラフですね。こちらの方でございます。このグラフは新規感染者数と病床使用率の推移を示したものでございます。感染状況につきましてはこのグラフに示されているとおり1月に比べますと、新規感染者が大幅に減少をしておりますけれども、下げ止まり感がございます。また確保病床使用率については比較的落ち着いた状況のまま、推移をしていると考えております。次に新型コロナウイルスの5類移行に伴う今後の対応でございます。その次のページについているかと思いますが、この縦使いの資料2-1でございます。5類移行に伴う対応をこの資料2-1にまとめました。これの下の方に主なものでございます、ここに書いている内容でございますけれども、抜粋させていただいてご説明をさせていただきます。まず医療体制でございますけれども、5類感染症の位置付け変更の後ですね、医療提供体制は入院措置を原則とした行政の関与を前提とした医療機関による特別対応から、幅広い医療機関による通常の対応に移行することになります。また発熱などの症状があり、医療機関に行く場合も、当面の場合は外来対応医療機関を受診していただくことになります。外来対応医療機関についてはホームページで公表を予定しております。この外来医療機関につきましては5月8日時点で、発熱時に対応できる外来医療機関として指定を受けている医療機関が419機関、指定を受けておりませんが実際には発熱患者を診ていただける医療機関が39機関、合計で458機関で対応予定でございます。5月8日以降も医療機関の働きかけ医療機関の準備を進めていただくことにしてまして8月末時点では、530の医療機関での対応ができるという、見込みをもって引き続き医療機関の方にも協力をいただくことになっております。また入院医療体制につきましては直近のオミクロン株の流行時の最大入院数が510人でございましたが、5類感染症移行後の5月8日時点では、重点医療機関等での入院が353人、それ以外の医療機関で238人、合計591人の受け入れが可能であると見込んでおります。各医療機関での入院対応が可能となるように、さらにこの数が増えるよう5類以降後も引き続き必要な働きかけを行っていきたいと思います。次に、患者への費用負担でございますけれども、5類に移行した後は医療費の保険医療の関係の自己負担分1割から3割でございますが、ここにつきましては皆様に負担をいただくことになります。ただし当面9月までについて高額な新型コロナ治療薬の費用については、全額公費負担は継続して行う予定であります。次に高齢者施設への対応でございます。高齢者施設については重症化リスクの高い方が多く生活していることを踏まえまして、引き続きの対策を継続するという大きいスタンスであります。施設職員や入所者を対象とした頻回検査についても継続いたします。またクラスターが発生した場合の対策チームの派遣、或いは施設内療養費等の補助についても、引き続き継続をしたいと思います。これらの取組みを始めとして、これまでのクラスター多く発生している高齢者施設等につきましては、特に注意をして感染症の対策について必要なものを今後とも実施をしていきたいと思います。またこれまでも課題となっている場合があります、入所者が入院が必要となる場合でありますけれども、施設の嘱託医等がまずは医療機関と調整をいただくことをお願いをしておりますけれども、調整が困難な場合には県庁内に設置を予定しております香川県新型コロナウイルス感染症連携支援窓口にご相談いただいて、そこで対応したいと思います。次にワクチン接種でございますけれども、来年の3月末までは引き続き自己負担なしでの接種を受けることができます。初回接種1回目2回目を完了した5歳以上の方でオミクロン株対応ワクチン接種、まだの方は5月7日まで接種を受けられますので、希望される方はぜひ接種を検討いただきたいと思います。また5月8日から8月末までの間は、65歳以上の方、また、基礎疾患を有する方、医療従事者、介護従事者などの方については、さらに1回オミクロン株対応ワクチン接種を受けられることになります。また9月以降は初回接種を完了した5歳以上すべての方について、さらにもう1回接種を受けることができます。また6ヶ月から4歳までの初回接種についても引き続き接種が可能でございます。それから次に流行の状況把握や発信、公表についてでございますけれども、5月7日判明分まではこれまで通りの発表を予定をしております。それ以降は定点調査に移行するということで、インフルエンザと同様の対応でございますけれども毎週月曜日から日曜日までの1週間分をまとめるということで、その次の週の金曜日の公表になりますので、最初の公表が5月19日を予定をしております。それから結びにというところでございますけれども、この5月7日をもちまして新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく県民の皆様事業者の皆様への協力要請、イベント等の開催に係る制限、かがわ安心飲食店認証制度につきましては終了をいたします。香川県の対処方針についても廃止をし、対策本部も一旦廃止をしたいと思います。県民の皆様、事業者の皆様におかれましてはこれまでの長い間につきまして、これらの対処方針に基づく対策にご協力をいただきましたことに改めて感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。しかしながら新型コロナウイルス感染症5類移行に移行したとしても、この感染に対する注意はまだ必要であると思っております。特に、高齢者などの重症化リスクの高い方を守ることについては、これからも重点的に考えたいと思います。先ほど申し上げました、様々な措置を引き続き継続して、県民の皆様の安心が得られるよう取り組んで参りたいと思います。この定例会見の後、担当部局から今説明した内容の詳細についてもご説明させていただきたいと思います。
それから二つ目は島に行こうキャンペーン事業及び観光需要回復の支援事業についてでございます。お手元にお配りをしております、紙があるかと思います。
こういうリリース資料がありますでしょうか。まず一つ目の島に行こうキャンペーンでございます。まずこれは県民の方を含めて、多くの方にこの瀬戸内国際芸術祭で関心を持っていただいている香川県の島に、さらに引き続き多くの方に訪れていただくことで島の活性化も図っていこうというものであります。一つ目はキックオフイベントを安藤忠雄様の講演会の開催で行いたいと思います。
来月の5月19日にサンポートのシンボルタワーの国際会議場で、安藤忠雄様の基調講演会と、私も参加させてもらいますが、島の住民の方とのパネルディスカッションを予定したいと思います。それからその後、三つの特別の旅行のキャンペーンを実施したいと思います。まず、島をお手伝い旅という名前ですけれども、瀬戸内国際芸術祭の時にも、こえび隊の方がボランティアとして活躍していただきましたけれども、島のいろいろなお掃除をはじめとする公共的な仕事、高齢者の方が増えていることもあって、十分にやれない状況もあります。こういったものにつきましてボランティア活動をしていただきながら、島の観光も楽しんでいただけるような観光の商品といいますか、ものを作りまして多くの方に参加をしていただきたいと思います。秋頃の実施を予定をしております。また島滞在旅につきましてはその島でしかできないアートの体験、食の体験こういったものをパックにした商品を販売していきたいと思います。実施期間につきましては、7月1日から10月31日までの間で、旅行代金の20%最大5,000円の助成を行う、こういったキャンペーンを実施を予定しております。また、島クルーズ旅につきましては、クルーザー等で、島をめぐる島から島というのは今非常に旅行者については、船便がなかなか難しいところがあるんですけれども、そういったものを企画して、多くの島に訪れていただけるようなこういうものを秋ごろの実施で現在準備中でございます。詳細は、一番のお手伝い旅と同様、決まりましたらまた発表したいと思います。それからそういったキャンペーンにも関連しましたハッシュタグキャンペーン、これは予算の時にもお知らせしましたが、このようなキャンペーンに参加していただく中で、またそれ以外でも島に訪れていく中で自分のスマホで写真を撮っていただいたものをSNSに投稿してもらって、ぜひ皆さんの力で、県民の皆さんの力でご協力で、島の魅力を発信していただきたいということで、投稿していただいた方には抽選で旅行チケットや県産品のプレゼントが当たるキャンペーンを6月1日から年末までの予定で実施をしたいと思います。それから観光需要回復支援事業で、かがわ割NEXTと題しましたものでございます。これは6月末で現在の旅行割が終了予定になっておりますのでそれに引き続きまして、県内で宿泊を伴う旅行に対しまして旅行代金の20%、最大3,000円の助成を行うもので、7月1日から10月31日を予定をしております。全国を対象に県内の宿泊をされる方に助成を考えているものでございます。6月5日から予約を受け付けていこうということで、準備が整った旅行会社から開始をしたいと思います。
1. 高松市との連携について
幹事社:1問だけ私の方から質問させていただきます。昨日の高松市長選挙で、大西秀人さんが5回目の当選を果たされました。香川県としては様々な場面で県庁所在地、高松市と向き合うことがあると思いますけども、池田知事どのような関係性で今後の施策を展開していきたいというふうにお考えなのでしょうか、お聞かせください。
知事:県と市町は非常に政策を進める上で、緊密な連携が必要になってくる関係でございます。特に高松市においては、公共的な施設、道路にしましても、港にしましても公共施設につきましても、非常に市の管轄している部分が大きいものがございます。まちづくりや地域活性化を進めていく上において、高松市さんと歩調を合わせて進めていかないと実現できないものが他の市町に比べても相対的にウエイトが大きくなりますので、より緊密な連携が必要だと思っております。そういう認識にたちまして、まずトップ同士の信頼関係のさらなる強化及びお互いの問題意識や基本的方向性の共有、これが重要でございますので、こちらについて、しっかりと取り組んで良い協調が進められるようにしていきたいと思います。まず特にG7香川・高松都市大臣会合の開催が迫ってきておりますので、それに向けての連携は急がれることでありますし、さらにサンポート地区の開発のことにつきましても、県立アリーナの完成やJR高松駅の二期工事の完成時期も近づいてきておりますので、それに合わせたサンポート地区のまちづくりについても、非常に急がれる課題になってきていると思います。また子育て政策についても、県市で協調した推進が求められております。そういった主要なことを含めまして先ほど言いました、トップの共通認識の構築を中心にしっかりと協調した取組みをしたいと思います。
記者:今日コロナの体制の変更が発表されましたけれども、改めてちょっとお聞きするんですけど3年に渡ったこの体制の大きな変更かなと思うのですけれども、これに伴って、やっぱり3年間同じこの体制できていますので混乱とか、ちょっと戸惑いなんか県民の方からもあるかなと思いますので、そういった懸念もありますけれども、このタイミングで知事として、県民に対してどのようなメッセージを発信したいか、改めてよろしくお願いします。
知事:5類移行に対して重要なことは、引き続き感染のリスクは続いてあるわけですから、不幸に感染した場合に、きちんと医療が受けられるかということが最も重要なことでありまして、医療体制の確保、このことが重要だと思います。先ほど申しましたように発熱をした場合の発熱外来のこと、それから重症化などによって、入院が必要となる場合の入院ができるかどうか、これについてはずっとお願いをして参りまして先ほど申しましたように、現時点での状況においては十分な対応ができる体制が8日からも取れると思います。引き続きさらに充実できるように今医療機関にお願いをして、拡充を図っておりますし、感染状況を見ながら、スピード感も、調整をしたいと思います。それからもう一つやはり先ほど言いましたように感染者も下げ止まっていることもあります。
今後、第9波ということも想定をしないといけないわけですし、そういったことができるだけ起こらないために基本的な感染への注意については、引き続きお願いをしたいということと、高齢者についての感染した場合の対応っていうのは、非常に重要なポイントであると思いますので、そちらについては、これまでのものは引き続き行っていきますし、よく様子を、状況を見て必要な追加的なものについても考えていきたいと思います。以上3点でございます。
記者:8日からの移行ですけれどもその前はゴールデンウィークがあって、なかなか微妙な時期かなとは思うのですけど、このゴールデンウィークにぎわいの復活なんかも期待されるところではありますけど、知事としてこのゴールデンウィーク、どんなふうに皆さんに過ごしてもらいたいなというふうな思いがありますか。
知事:ようやく感染も落ち着いている中での、3年にわたってコロナ禍を過ごした中でのゴールデンウィークということで、非常に県民の皆さま方も大いに期待していると思います。経済の取り戻しという意味でも非常に大きな意味のあるゴールデンウィークだと思います。感染の基本的なところについては注意をしていただきながら、ぜひゴールデンウィークをしっかりと楽しんでいただくことでにぎわい回復にも繋げていっていただければと思います。
記者:島へ行こうキャンペーンについてちょっとお聞きします。すごくいいキャンペーンだと思うんですけども、一方で瀬戸芸がピークだった頃は船の積み残し、観光客の積み残しも発生していたということで、オーバーツーリズムの状況がうまれてたようにもお聞きしたことがあるんですけども。そのあたり、このキャンペーンの中で住民の生活、島民の生活とそれから観光客の誘致というのは、その両立をどのように進めていきたいか知事のお考えをお聞かせください。
知事:この島お手伝いにしても滞在にしても、クルーズも一部関係あるかもわかりませんが、島の方の生活の迷惑になるようなことはそれはそれで、目的が島の活性化ですので、あってはならないと思いますので、この企画をこれから作っていく中で、よくそこのところは注意したいというふうに思います。これまでの瀬戸芸開催以外の期間の状況もわかっておりますので、それに対する負荷というようなことをよく考えながら、オーバーツーリズムのようなことが起きないような、期間をできるだけ平たんにするとかそういったことは考えたいと思います。
記者:島へ行こうキャンペーンの島お手伝い旅で、こちら内容がごみ拾いや草刈と島のお手伝いを組み入れた日帰りツアーということで、こういった観光ツアーってあまり見たことがないといいますか、改めてどういったねらいでお手伝いと観光っていうものの組み合わせを考えたのでしょうか。
知事:一つは、島の方と私も何回か意見交換する中で、特に海岸に漂着したごみとかそういったものをちゃんとしないといけないんだけど、人手がないと、こういったものを助けてもらえればありがたいというような、そんなお話を聞きます。それから、島を活性化するにはできるだけ多くの方が島を訪れることが良いっていうふうには思うんですけれども。瀬戸芸のようなことがあれば動機づけがあるわけですが、そういうものがないと、行ってみると非常に美しい風景だったり日常的には味わえないようなことだったりで、行ってみると行ってよかったなと思ってもらえると思うんですけれども、行くまでのところはやはり何か動機が、インセンティブも必要で、それがお手伝いといいますか、ボランティア活動っていうのも一つの動機づけになるのではないかなという。これはこえび隊のことを考えても、そういったことが、ボランティアっていうのが島行く動機づけになる部分があるのかなという。この両面で、こういったものを企画してみようと、こういうふうなことでスタートしたいと思います。
記者:池田知事ご自身も島の方の自治会さんだったりとかと直接お話をされたんですか。
知事:はい。私もプライベートとか瀬戸芸の時も行きまして、そういうボランティアのニーズについては、直接お聞きしました。
記者:島へ行こうキャンペーンとかがわ割NEXTですが、予算とか財源について今めどがあればお伺いしたいのですが。
知事:全体の予算額についてはすいませんが、この後の関係担当部局から説明させますのでよろしくお願いします。5年度予算に計上しておりますので、その中で対応していきたいと思います。
記者:改めて、このかがわ割NEXTという県内対象の旅行支援事業をやりながら、島へ行こうキャンペーンっていうのは同じ時期で別立てで立てていらっしゃるというところで、この辺りのねらいを改めてお伺いしてもよろしいでしょうか。
知事: かがわ割NEXTは香川県の全体のいわゆる観光需要の喚起で、大分戻ってきましたけれども、インバウンドについてはここのところ急激に回復しておりますが、高松空港の国際線もまだ上海戻ってないとか、戻ってきたところも便数的にはまだ道半ばであったりもして、インバウンドについてはまだ戻りきれてない状況がありますので、そういうところをもう少し継続的に応援しないといけないなという思いで、これをスタートしたいと思っております。島については、コロナ禍後の回復っていうことだけではなく、これから長く島に多くの人の往来を作っていきたい。24の有人島がありますけれども、長く香川県の財産として保っていける、そういうことに繋がるのではないかと思って、まずは第1弾でこのようなキャンペーンをスタートするということで、ねらいとしてはちょっと別のねらいでスタートしたいと思います。
以上
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