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・前月の交通死亡事故について
知事:まず私から前月の交通死亡事故等についてのご報告をさせていただきます。お手元にレポートがございます。ご覧の通り9月の交通死亡事故は残念ながら2件発生しまして2人の方がお亡くなりになりました。このうち9月23日多度津町で発生しました事故をもとに再発防止に向けた注意点などのお話をさせていただきたいと思います。この事故は、昼間、見通しの良い三差路で、軽四の乗用車と自転車が出合い頭に衝突した事故でございます。自転車が犠牲になった交通事故は、今年6件目でありまして、昨年9月末現在の3件を上回っております。以下の自転車に関係する事故についての注意点を述べさせていただきます。まずは、自転車に乗る方についてですけれども自転車は車の仲間ですので、特に交差点で車と同様の安全ルールの徹底をお願いしたいと思います。それからヘルメットの着用、今年の春から義務化しておりますけれども、このヘルメットによって助かる命が多いという実績も上がっております。今回の亡くなった方もヘルメットの着用がございませんでした。ぜひヘルメットの着用をお願いしたいと思います。それと車の方、自転車との関係についてでありますけれども、交差点で特に見通しがよくないところ、自転車はスピードが速いものですから見通しが良くないといきなり飛び出して、もうブレーキが間に合わない、皆さんもヒヤっとした経験、私もありますけれども、そういったことがあろうかと思います。特に交差点は、もう自転車が飛び出してこないか、常に注意をして、安全確認を徹底してほしいと思います。それと、そういった場合もそうですけれども、交差点、特に信号がない交差点での速度をちゃんと落として何があっても停止ができるというような速度の徹底をお願いしたいと思います。このレポート、ホームページにもこれからアップします。年末に向けて事故が多いシーズンになってまいりますので、ぜひまた引き続き皆さま方には、ご協力いただいて県民全体の運動を応援していただければと思いますのでよろしくお願いします。
1.秋・冬シーズンの観光・交流推進について
2.サンポート高松のプロムナード化について
3.知事と県議会議員の南米、北米訪問について
4.台湾高雄からのチャーター便について
5.9月県議会定例会の代表質問における植田県議の発言について
幹事社:では幹事社から質問3つあります。
一つ目、秋・冬シーズンの観光・交流推進についてです。新型コロナが5類に移行し、初めての秋を迎えました。県内各地ではコロナ前と同じ形で秋祭りが開催され、にぎわいが戻ってきています。これから冬に向けて観光・交流への期待感が一段と高まっていますが、県が計画した「島へ行こうキャンペーン」の開催状況はどうなっているか伺います。一方、今日から高松空港の上海線が再び運休し、観光・交流面への影響が懸念されています。上海線の今後、また空港の既存路線の拡充、新規路線の新設などの動きについて伺いたいと思います。
二つ目、サポート高松のプロムナード化についてです。高松市サポート地区で遊歩道を整備するプロムナード化事業について、市民アンケートで、およそ9割が計画を好意的に受け止めているという結果が出ました。これについて、所感や今後のまちづくりへの考え、懸念していることを伺いたいと思います。
最後三つ目、知事と県議会議員の南米、北米訪問についてです。来月行われる知事と県議会議員の南米、北米訪問について、旅費等を精査した内容が先月15日に発表されました。これについて知事の所感や訪問の意義、どのような成果を上げたいかを伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
知事:まず、この秋・冬シーズンの観光・交流推進についてのご質問がございました。「島へ行こうキャンペーン」ですけれども、この瀬戸内海の財産、香川の財産でもある、この島への往来を活発にして観光の振興、そしてそれを通じた経済の発展ということをねらって、今年度から始めました。全国の方や世界の方もあるのですけれども、県内の方にも、より島への往来をもう少し増やしていただけたらということをプラスアルファで目的として考えたキャンペーンであります。三つありますけど、その一つ目の「島お手伝い旅」というパッケージがあります。これは特に県内の方を念頭に置きながら考えたものでございまして、一昨日の10月8日にも男木島のツアーが実施されまして、多くの方々においでいただきました。参加された方々からは、このようなものが実施されるのを待っていたということで、ぜひこれからも、こういったものをさらに拡張してほしいというような、そういうお話もいただきました。今月中に残りの3コースも実施される予定になっておりまして、ほぼ完売状態であります。非常に関心も高く、受け止めも良いと思いますので、来年以降も拡張して続けていきたいなと思います。そして、県内の方に多くの島に行っていただいて、島の魅力を改めて感じていただくとともに、自らまた発信をしていただく、県民自らが発信をしていく主体にもなっていただければありがたいなと思っております。それから二つ目は「島滞在旅」で小豆島や直島などに滞在をして体験をしたりするコースでありまして、現時点で予約も含めて500名近くの方の参加をいただく予定になっております。今月末まで予約の受付けもありまして、まだ残りはありますのでぜひまたご利用いただければと思います。それから三つ目の「島クルーズ旅」。これは2島以上の島を巡る、今、島はマザーポートから行ってまた戻ってくるという、そういうことになっていて、島から島へ行くというのが定期航路ではなかなか難しいので、こういうような特別のコースを設けて二つ以上の島を巡るようなものを設けてみたというものでございます。日帰りで行くという少し慌しいのですけれども、そういうツアー、9月に2コースを行いましたけれども、そちらの方はすべて満席状態で実施をされました。これからまだ残っているものがあります。日帰りのものについても、まだ少し余裕がありますし、宿泊のものについては、これからご希望を聞きながら、いわゆるオーダーメイドで作っていくというものも設けておりますので、ぜひご参加をこれからまた考えていただければと思います。それから先ほど言いましたけれども、ぜひ行った方にその方自身が発信元になってもらいたいということで、「ハッシュタグキャンペーン」というものを6月から12月まで実施しておりまして、最初の4ヶ月、9月末までで5,000件弱の方が応募していただきました。瀬戸芸で同じようなものがあったのですけども、その件数よりも、1,000件以上多いということで、最近香川県の観光協会の旅ネットの視聴者が増えているということもあろうかと思いますけれども、多くの方に参加をいただきましてありがとうございます。まだ後半10、11、12月とありますので、ぜひ多くの方に参加いただいて、香川の特に島中心に魅力を発信していただければと思います。先ほど言いましたように今年から始めたキャンペーンでありまして、先ほどの「島滞在旅」とか、島から島へというのは、売れているものと少し売れ行きがもう一つのものとあり、ニーズについて今回の実施によってわかったことも多いので、そういったことを改善して来年以降広げたいと思います。冒頭言いましたように、この「島お手伝い旅」については、島の高齢化に伴ういろいろな仕事がうまく回ってないこともありますので、そういったことのサポートにも応援できるのではないかなと思いますので、こちらの方も拡充していきたいと思います。
それから二つ目の上海線の航路ですけれども、ようやくこのコロナ前にあった国際線の定期航路の残っていた上海線が再開になり非常に喜んでおります。一方で今日から28日までの間の運休が発表されておりまして、29日以降については春秋航空からは今、具体的な再開のお話は来ておりません。香川県からも、春秋グループにぜひ早期の運航が再開と言いますか、29日以降、また戻るように強く働きかけをしてまいりたいと思います。またその他の路線はすべての路線、ソウル、台北、香港、すべて8割前後で推移して非常に好調であります。特にソウルは非常に好調で現在1日2便というのが限定ですけれども、明日まで飛んでおりまして、そういう意味ではインバウンドの動きが活発になってきていると思います。これからも増便の話は今のすでに飛んでいる定期路線の増便の話は働きかけていきたいと思います。なおその関係で言いますと、台湾の高雄からのチャーター便がこの11月27日から1月31日までの週3便で運航されることになりましたのでご報告を申し上げます。詳細についてはこの後、資料配布したいと思います。それと東南アジアの関係は現地の方の航空会社と香川県の職員が今まで断続的に新しい路線の開設に向けて協議をしております。現在、来年度にもチャーター便の運航を始められるように、そして続いてそのあと早期の路線開設になるようにタイ、ベトナムを中心にして今協議が進んでいるところでございます。
それからサンポートのプロムナード化についてのご質問がございました。先日、県で行いました高松市民を対象にしたアンケートで好意的にこの政策を受け止めていただく方が多数という結果が出ており、この政策についての期待が高いと受け止めております。一方で今のJR高松駅とサンポート地区の間の4車線道路の一部が通行できなくなるという、そういう政策でありまして、また北側の今建設中のアリーナと海側の間にある4車線道路についても2車線にしてみてはどうかという、そういう提案でありまして、車を利用される方やバスなどについても今の利用よりも不便になる部分がございます。ここについては、そういった方々に十分に、なぜ一部が通行止めになるのか、また2車線にするのか、その目的や今想定している効果、こういったことをしっかりと説明し、さらにその利用されている方の代替になる利用方法についてしっかりと説明をして、慎重にこの懸念を抱いておられる方への対応については十分してまいりたいと思っております。
それから今度の南米、北米訪問についてのご質問がございました。先月15日に県から、また議会からも一緒に日程や訪問の意義などについて発表させていただいたところであります。改めて今回の訪問の意味につきましては、現地の県人会ブラジル、パラグアイ、北米とございますけれども、現地県人会とのこれまでの絆を一層深めて友好親善の関係を強化するということが意義の一つであります。それと併せて3国3都市における経済や社会関係の団体、そして企業ともこれまでご縁があるところもありますけれども、さらにこの連携と強化を行って経済社会の交流の拡大を図る、これがこの訪問の意義、目的でございます。そして、今後この訪問によって求めたいと思う成果でありますけれども、まず県人会の方々につきましては、これまでもボランティアで県内の企業が進出するにあたって、支援をいただいたり、現地でイベントをして香川県のPRをしていただいたり、また本県大学生のブラジル派遣の際のサポートをしていただいたり、具体的な協力をボランティアでいただいておりますけれども、それに対するお礼、それと今後のさらなる協力の維持拡大、これを一番に考えております。また先ほど言いました、経済団体、社会団体、企業の関係でございますけれども、まず、サンパウロとロサンゼルスにはジャパン・ハウス・ロサンゼルス、ジャパン・ハウス・サンパウロというのがございまして、日本のPRをする施設で、外務省が設置しております。ここでは瀬戸内国際芸術祭が間近に控えておりますので、これのPR、それから県のいろいろな県産品や観光のPRについて、ジャパンハウスでのPRのご提案と言いますか、お願いになりますけれどもこちらから具体的なものを持って新しい提案をして、できればそれの実現を今回の訪問を契機に進めていきたいということであります。それから企業につきましてはロサンゼルスに全米最大級の日系スーパーマーケットがございまして、ここで県産品を今後扱っていっていただくための方策について現地のスーパーマーケットの幹部とも意見交換をして具体的な道筋が付けられる、こういったことを想定している成果としては考えているところでございます。なお、南米関係について先月15日にも発表いたしましたが、本県からも8,500人を超える移住の方がおられて、現地でお子様また孫の方がいて、それぞれ皆さん苦労しながら活躍しておられます。今日も朝、JICAのプログラムで日系の三世の方が10名ぐらいお越しになられまして、香川県内でいろいろなレストランとかで研修をする、うどんのことも勉強してぜひ現地のレストランのメニューで出したいというようなことをおっしゃっておりました。現地でも活躍し、また香川にもご縁を感じて、そういう形で来られているような状況で、香川県と南米各地のご縁というのは非常にこれからも大事にしていかなければならないと思っております。
幹事社:先ほど高松空港の路線の話のところで11月27日ですか、台湾の高雄からのチャーター便が運航されるということですけれども、この運航にあたって具体的にどういった方が香川に来るということの期待感を持っているかというのを教えていただけますでしょうか。
知事:現在、今販売しておられるツアーの内容、チャイナエアラインが運航の大元になっておられますけども、香川、徳島、愛媛、高知、広島、兵庫、大阪、こういったところの観光周遊のコースで売り出されておりますので、主には観光目的で来られる方を前提としたチャーター便であると思います。
幹事社:今台湾の南部ですけれどもその辺りから日本に来たいとかという人もかなり増えているのでしょうか。今の状況どんなふうに分析されてますでしょうか。
知事:まさにこのチャイナエアラインに10年近くに渡って台北-高松を運航しておられて、そういう中でこの南からの需要というものも認識して始められているのではないかなと推測をしております。
幹事社:この路線はおそらく高松空港では初の路線になるかな、路線というかチャーター便に。
知事:過去、平成28年、29年、令和2年と3度にわたってチャーター便の実績がございます。
幹事社:失礼しました。では、そういった実績もあるということで改めて県としてPRの部分だとか、またお客さんが来たときの受け入れ体制とか、何かこう考えていらっしゃることありますか。
知事:この香川だけではありませんけれども、こちらで見えられて、香川だけじゃなくて、四国それから瀬戸内そういう中で、しっかりといろいろなところを見ていただくということが今後のさらなる定期便とかそういったものにも繋がってくると思いますのでより広く見ていただければと思っております。
記者:先ほどの幹事社からの質問の3番目、海外視察の件ですけど、今回費用を精査して改めて計画を発表されました。今回もう精査された後の費用の妥当性について改めてお伺いしたいのですが。
知事:今回の費用について私自身も改めてその行程ですとかホテルの内容について自分の目で確かめて今回の予定を組んでおります。予定については、必要な訪問先、予定する訪問先と移動ということとなっており、これが適切ではないかなと思います。それから宿泊先につきましても、これまでに南米には香川県のみならず、全国のいろいろな訪問団が行っておりますけれども、そういった時の実績と、今回の訪問にあたっての県人会からのアドバイスを踏まえた上で必要十分な安全性と効率的に動けること、こういったものを考えた上での宿泊先、部屋も適切な内容になっているのではないかなと考えております。
記者:今回そういう費用を圧縮して削減してということなのですが、実際に圧縮した部分の7割以上が航空券の取り方を変更したと伺っています。今回、改めての航空券に関しては変更が利きにくいものと伺っているのですが、例えば、万が一、訪問中に有事が発生した際に日程を変更する、しなければいけない可能性がないとは言い切れない中で変更がききにくい航空券を取って、そこで改めてやはり座席のグレードには変更しなかった、きかせなかったという、グレードにこだわったというように見える風な一面もあるのですが、そのあたりについてはどうお考えでしょう。
知事:航空券については、有事というお話ありましたけれども、帰国しないといけないことが起こった場合には、もちろんどういう航空券の事情があろうともその場で中断して帰国をしたいと考えており、その点と航空券の予約についての関係は特にはございません。あとグレードにつきましては、先ほど言いました宿泊先もそうですけれども、やはり公費で行きますので県民の理解もいると思います。今回のような海外への出張というのは全国的にもされておりますが、そういう中でどのようなレベルが県民の理解を得られるレベルなのかなということを見て今回の内容については理解していただける内容ではないかなと考えております。
記者:先ほどの高松空港の定期便について、新たにベトナムを主にということでしたが、これまで東南アジアでということをおっしゃっていて、今回なぜベトナムを中心に据えたか、その理由をお伺いしたいです。
知事:ベトナムとタイと申し上げましたけど、ベトナムについては特にビジネスのご縁が非常に多くなってきておりますので。観光もそうなのですけれども、ビジネスという意味でも非常に効果が大きい、需要も大きいのではないかなと考えたところでございます。タイについては非常に経済力も豊かになってきており、観光ニーズも意欲的だと聞いておりますので、そういった点を考慮して、タイ、ベトナムというところを重点国として、今調整を進めているところであります。
記者:これについて、いつ頃までにという目途については、今のところは。
知事:先ほど言いましたように、早ければ来年度にもチャーター便ということを運航できるように今進めているところであり、その後引き続いて、定期便につなげていきたいと思っております。
記者:高雄とのチャーター便について、これは何か向こうからの打診という形なのでしょうか。それとも県の方から、高雄と航空会社につなげるという。
知事:これはもちろん、いろいろなチャイナエアラインとは、ずっと飛んでいる関係もあっていろいろな意見交換がありますけれども、基本的には先方からの申し入れがあってということでの今回のチャーター便であると思います。
記者:向こうから台湾南部の方で需要があるということで、県の方に申し入れがあったのですね。
記者:先ほどの質問に関連して、具体的にタイとベトナム中心に都市名までもう上がっているというか、その辺りの具体的なところはいかがでしょうか。航空便の新規開拓について。
知事:タイの方はバンコクを念頭に考えております。ベトナムの方は、後で正確に申し上げます。
記者:イメージとしては、順番の前後はあれども、2路線同じような時期にチャーターからやりたいという感じなのでしょうか。
知事:チャーターからでもというのは、今交渉中でありまして、来年でも、ということで、これまでの4路線についても、チャーターからいったもの、いきなりというのもありますので、交渉の中で、定期便でということであれば、そちらの方が望ましいわけですけれども、チャーターからも含めて、早ければ来年度にもということで進めております。
記者:会見で言及されるということは実現の可能性は結構高いということですか。
知事:大分交渉も重ねていまして、両国かどうかっていうのはありますけれども、来年度にもチャーター便については見込みが少し高くなってきているのかなという、そんな状況であります。
記者:それぞれの国、高松とタイ、ベトナム間の航空路線の潜在的な需要と期待感というのを改めて伺ってもいいでしょうか。
知事:タイ、ベトナムはそれぞれ少し趣旨が違いますけれども、ベトナムはこの香川県内でも働いていただいている方もたくさんおられて、今後とも高度な技術や能力のある方中心にそういった方を増やしていきたいと思っておりますので、そういう大きい意味でのビジネス需要が今もあるし、今後も増える、増やしたいという思いの中で急ぎたいなというふうに思っております。タイについては経済力がかなり豊かで、海外旅行の需要も旺盛だということですので。ベトナムはハノイ又はホーチミンっていうのを念頭にはありますけれども。
記者:空港のことに関して、ちょっとまた追加でお伺いしたいのですが。高雄とのチャーターで、香川を含めて瀬戸内を回るというツアーだとお伺いしています。先日、高松空港の路線の協議会の中でもあったように、高松空港に入国した外国人というのは、高松空港を起点にして、中四国を回って、高松から出ていくというのが多いという話もありました。高雄のみならず、ほか、ベトナムはビジネスですけど、タイは観光をということですけれども、それを含めて、香川をよりPRしていくため、この「島へ行こう」はどちらかというと国内向けということが多いかもしれませんが、来年度以降、路線が開設されるにあたって、どうやって香川を外国にもPRしていこうというような方策とか施策というのは今のところお考えはあるのでしょうか。
知事:香川ということで言えば、やはり今訪れた方が皆さんおっしゃるのが瀬戸内海、直島を中心とした島、こういったところの知名度が非常に上がってきておりますので、そこが香川県の一番の売りになるのかなと思っておりまして、そこを中心にPRしていきたい。それと、それに付随してですけれども、アートですね。美術館、島にもたくさんあります。本土側にもありますけれども、そういったものをPRしていきたいと思っております。
記者:先ほどの海外派遣のことなのですが、現状で、航空券については条例で「国の旅費法に倣う」というふうになっていると思うのですけれども。そのあたりも特に今の段階で理解が得られるということで、見直すこととか考えられてはいないですか。
知事:今の現時点では、先ほど言いました、これまでの他団体も含めたいろいろな出張の実績等や今回の出張の行程等を考えて、現時点のもので何とかご理解いただきたいという思いでおります。
記者:宿泊費用についても、何か目安ですとか、上限というものを設けたりというところはいかがですか。
知事:宿泊は、日本の国内もそうですけど、需要と供給で結構上下するものになってきております。それから、為替の話もありますし、金額できちんとしたゾーンを設けるようなことはなかなか難しいのではないかなと思いますので、そういったことよりもむしろ必要な広さですとか、施設のグレード、こういったものをベースに、これまでの他団体を含めたいろいろな実績と、それぞれ海外出張へ行く場合の行程と合わせて、判断していかざるをえないのかなと思います。それが理解を得られる範囲かどうかというのは、自分の目で確かめて、これでお願いしたいということで、お示ししていくしかないと考えております。
記者:質問の続きになりますけれども、宿泊費は、大変需要と供給で額が上下するのもわかるのですけれども、旅費法に基づいてという意味で言えば、指定都市とかの甲乙丙の地域とかでそれなりに目安というのは、それも定められていると思うのです。それをいつも上回ってしまうのは、やはり現地からの推薦を一番に考えているという事情があると思うのですけれども、その推薦を受ける際に、イベント式典がある利便性から同じ会場で行うとかいうことであれば、まだ理解も得やすいかなとは思うのですけれども、そうでないところで、香川からわざわざ来てくださるので、良いところに泊まってもらいたいという意味で、良いところが推薦されているということも想像されるのですよね。それは今おっしゃっていた広さや、必要条件をきちんとお伝えした上で、額で示すのか条件で示すのかはあると思いますけれども、推薦を続けるということであれば、なんでもかんでもいいのではなくて、条件をある程度明示してお願いをするということは考えられると思うのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
知事:それはもうおっしゃる通りだと思います。今回も県人会側の推薦はございましたけれども、仮に、この推薦がこちらの必要とするものより広い部屋であるとか、グレードの高い部屋であったとしたら、そこはこちらから考え方、先ほど言いました、これまでの他団体も含めた事例とか、必要な広さのこととか申し上げて、そこで決めていくことになると思います。だから一般論として、現地の状況に詳しい県人会の方々の推薦、これは安全面のことですとか、利便性のこと、こういったことが中心になると思うのですが、そういったものをベースに、自分たちが行くものですから、行程と宿泊先に求めている利用方法や広さというもの、この二つを重ね合わせて、結論を出すということになります。だからそういう意味では、今おっしゃったようなプロセスで決めるということになると思います。
記者:もう1点ですけれども、9月議会の代表質問で、植田県議のご発言でその後いろいろ動きがあったことについてですけれども、北米の日程について、知事へのご質問の中で、「北米観光旅行」という表現がありました。それが知事への侮辱に繋がるのではないかというご指摘も議会では出ていましたが、知事自身はどのように受け止められたのか、改めてお聞きできますか。
知事:北米については、先ほど言いましたような北米最大級のスーパーマーケットの訪問もありますし、ジャパン・ハウス・ロサンゼルスにおける香川県の新たな、瀬戸芸を含めた観光PRの提案もして成果を得たいという思いもあって決めた行程でございまして、それが観光と言われるということは、非常に自分としても本意ではない、遺憾に思う、残念に思うという思いはいたしました。
記者:発言取り消し、問責決議というところになったことについては、議会側での動きなのでコメントする立場にないとおっしゃられそうですけれども、見ておられて感じたことがあればお願いします。
知事:はい。これは今もう答えていただきましたけれども、議会の中でのいろいろなやりとりですので、コメントは差し控えたいと思います。
以上
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