ページID:42635

公開日:2023年8月30日

ここから本文です。

知事記者会見 令和5年8月28日(月曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和5年8月28日(月曜日)13時00分から13時20分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

【4分10秒付近について、1%未満は香川県漁連の輸出割合であり、県全体の割合ではありません。】


報告項目

・令和5年9月県議会定例会の招集について

 

報告事項

知事: まず、令和5年9月県議会定例会の招集についてご報告をさせていただきます。9月県議会定例会は、9月14日木曜日午前10時に招集をする予定でございます。提案する議案でございますけれども、補正予算の関連議案が2件と予算外議案が7件、合わせて9件を現時点では予定をしております。内容でございますけれども、現時点で考えている内容は、第3子以降の学校給食費無償化、及び令和4年度の決算剰余金に係る補正予算。そして県の総合計画である「みんなでつくる瀬戸内田園都市香川実現計画」の内容の変更などを予定しております。全体については現在最終的な詰めを現在行っているところでございます。

質問項目

1.東京電力福島第1原発の処理水放出について
2.議会におけるハラスメントについて
3.新型コロナウイルス感染症の感染状況等について
4.南米訪問団の派遣について

質問事項

幹事社: 知事に1点お伺いいたします。東京電力福島第1原発の処理水の放出が始まりました。国内外で不安の声も出ていますが、処理水の放出に対する知事の所感をお伺いします。また、中国が日本の水産物の全面輸入禁止を発表しましたが、中国の禁輸に対する所感についても併せてお願いいたします。

知事: まず、東京電力福島第1原発処理水放出の国内外で不安が上がっている、これに対する私の所感についてのご質問がございました。この24日に海洋放出が始まりました東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出でありますけれども、国と国際原子力機関IAEAなどの検討の中で安全性に関する基準を満たすと判断された中で放出が始まっていると承知をしております。今後とも、放出される処理水の安全性の確保につきましては、国の責任においてしっかりと行っていただきたいということでございます。
それから中国の日本の水産物の全面輸出禁止についての私の所感のご質問がございました。中国への輸出でありますけれども、香川県の関係で申しますと、香川県漁連の方からの聞き取りによりますと、冷凍のマナガツオやヒラなどを中国などに輸出している事業者がおります。全出荷額に占める中国への輸出割合は1%未満ではあるというふうにお聞きをしております。そういう規模感ではありますけれども、一方で今回の措置が長引くようであれば、全国レベルで考えた場合に、輸出していた水産物が国内市場に振り分けられるという、そういうことも考えられ、そうすると香川県の水産物にも価格の下落などという形で影響があるのではないかという懸念がございます。今後、香川県漁連とも緊密に連携して、状況についてしっかり把握をした上で、必要な対応も考えていきたいと思います。
一方、国におきましては現時点でもいろいろなところでやっていただいておりますけれども、処理水の安全性についての科学的根拠に基づく丁寧な説明を引き続き行っていただきたいというふうに思います。また、風評対策につきましても、必要な対策については、しっかりと進めていただきたいということでございます。

幹事社:1点確認なのですが、今おっしゃっていた水産物の関係で、県内の業者でも中国に向けて輸出をしている業者がいらっしゃると。1%未満というお話がありましたが、これは各業者の売上高に占める割合がそれぐらいということでよろしいでしょうか。

知事:はい。出荷額です。県内事業者の出荷額です。

幹事社:県内全体の水産物の出荷額に占める中国向けの割合が1%未満ということですね。

知事:はい。

幹事社:マナガツオや、後どういった水産物があるとおっしゃいましたか。

知事:マナガツオ、シリヤケイカ、ヒラというのを聞き取りではお聞きしました。

記者:処理水の放出の関連で質問なのですけれども、先週24日の全国知事会において、大阪の吉村知事が、福島県産の魚介類について風評被害を防ぐために、全国の都道府県庁の食堂での食材としての活用というのを提案していると思うのですけれども、香川県庁での食堂での対応はどのように考えていますでしょうか。

知事:報道などによって、今おっしゃられた、吉村知事がそのような提案をしているということは承知をしております。その内容については、風評被害対策の一つのご意見だなというふうに感じております。香川県としても、風評被害対策については、これから必要に応じて取り組んで参りたいと思います。

記者:現時点で、使う使わないっていうのはまだ判断はしていないということでしょうか。

知事:特に、今福島のお魚について、今まで通りの扱いということであります。
福島の水産物も含めて、風評被害対策については、香川県としても、やらなければいけないことがあるということであれば、取り組んでいきたいと思います。

記者:あと、処理水放出の関係で、福島県内などでは、自治体や学校などに中国からと見られる国際電話が相次いでいる、という報道もあるのですけれども、香川県内において、そういった迷惑電話などの情報はありますでしょうか。

知事:今のところ、私が把握している限りはございません。

記者:旅行に関しても、中国の団体旅行がキャンセルされるという報道もありますけれども、先週、香川でも、高松空港9月28日から上海線が再開ということが決まっていますけれども、その辺への影響というのはいかがでしょうか。

知事:今の時点で、中国からの団体旅行の予約のキャンセルについて、まだ把握ができておりません。今後、しっかりと状況把握に努めて参りたいと思います。

記者:最近、高松市議会では、ある市議の職員に対するパワハラ疑惑が取りざたされているのですが、議員による職員の方へのハラスメントというのは他自治体の議会でも確認されていて、近年問題化しているところもあると思うのですが、県の方で、同様のハラスメント事例について、報告上がったり、確認されたりするケースというのは、今のところあるのでしょうか。

知事;私が知事になって1年ですけれども、知事になって以降、そのようなものについては把握をしておりません。

記者:兵庫県の洲本市議会は、今年市議から職員らに対するハラスメントについて防止条例が制定されたようなのですが、その内容については、その事実が確認された場合に議員名を公表する、といった内容だと、報道によると、そう書かれているのですけれども、同様の何か条例について県ではあったりするのですか。

知事:そのような予定は具体的には聞いていません。ハラスメントについては、職場でのそういう仕事上の問題や、いろいろな観点での問題が指摘されておりますけれども、そういったことは望ましくないことですので、しっかりと常に状況は把握していきたいと思いますが、今おっしゃったようなものについては現時点では予定はしていません。

記者:もし仮に職員の方が議員とかにハラスメントされた場合、県としての何らかの対策とかはあったりするのですか。

知事:やはり好ましくないことですので、そういったことについては、厳正に、しっかり対応していきたいと思います。

記者:まず、処理水の関係でお伺いしたい点がございます。水産物への影響ということですが、輸出している業者の数はどのぐらいになりますか。

知事:申し訳ありません。手元にデータがないので、後程お知らせさせていただきます。

記者:あと、中国の方が水産加工物の使用も禁止するという旨の発表をされているのですけれども、その辺、香川県内の業者への影響はいかがでしょうか。

知事:これもこれから状況についてしっかり把握をしていきたいと思います。現時点での影響というのは、先ほど申しましたような規模感ではありますけれども、広がりのこともありますので、しっかりと状況把握をして、必要な対応をしていきたいと思います。

記者:水産物の輸出の業者に対する支援などお考えでしょうか。

知事:仮にそういったものが広がってきた場合に、どれだけの被害状況になるかということもよく見ながら、必要なものについては対応していきたいと思います。

記者:先ほどの質問でも出てきたのですけれど、上海便が来月下旬からスタートするということで、観光への影響はどのようにお考えでしょうか。

知事:今の時点は、先ほど言いましたようにまだ明確な事実としては出ておりません、把握できておりませんけれども、今後のこの問題の成り行き次第によっては心配なこともあるのではないかと思いますが、できるだけ早く理解を得て、沈静化することを願っております。

記者:県としては何かそういうインバウンドへの回復という面で、上海便がスタートするに当たって処理水の問題で何か政策を打っていくことはお考えでしょうか。

知事:現時点では、まだこの処理水の問題の状況に応じたインバウンドですとか、輸入禁止に関しての影響ですとか、形になったものとしてまだ把握できていないということがあります。しっかりといろいろな観点で、その影響を見て、必要な対策があればしていきたいと思います。

記者:新型コロナの感染状況について、毎週の発表では数字がじわじわと伸びてきているという状況です。1医療機関あたりが、もう20人に近い数字となっております。この状況に関して知事の所感と知事が最も大切だと重要だとおっしゃっていた医療提供体制、こちらについて現状と今後の見通しをお願いします。

知事:まず、感染の状況ですけれども、今、定点医療機関あたりの数字になっておりますけれども、1定点医療機関あたり7月31日から8月6日までの週が16.7人、次の週が17.85人。先週の公表では19.83人と、2週連続で増加をしているということでございます。
そういった状況でございますので、引き続き注意がいる状況だというふうに思います。その上で、現在の最も注意すべき医療体制の状況ですけれども、まず入院の患者の状況でありますが、本県の場合に、今まで感染拡大が最大になった時の入院者581人という数字だったわけですけれども、現時点では199人ということであります。厚生労働省の今後の注意すべき目安が示されましたけれども、その数は過去の最大の2分の1を目安にということが示されましたが、そういったものにはまだ届いてないという、そういう状況でありまして、まだ入院について逼迫が心配されるような状況ではないと思います。
それから外来の状況につきましても、診察を断らなければいけない状況があるとお答えになっている医療機関はまだ25%を超えるような状況ではない。この25%というのは厚労省が注意をする目安にしているものですけれども、そういうような状況ではございませんので、外来、入院両面について医療機関の逼迫が起こっている状況まではいっていないのではないかなというふうに思います。

記者:ちなみに、診察できないと言っている医療機関というのは大体何%ぐらいですか。

知事:これは数字がきちんと集計を取っているような数字ではないので、公表についてはしておりませんが、日々、県庁の方で見ている中において、この25%というところには至っていないということでありますので、そうご理解いただければと思います。

記者:11月に予定されています南米の県人会行事への訪問の件なのですけれども、一つは先日ブラジル県人会の方が副知事を訪問されたときに、宿泊にぜひ県人会館を利用してというお話があったのですけれども、県も助成して建設しておられたり、交流拠点にという趣旨から鑑みても、会議室も備えていますし、良いご提案なのではないかなと思ったりしたのですけれども、知事、今のところそのようなお考えはいかがでしょうか。

知事:先日そういったようなお話があったというのは、私もお聞きしました。今まだ最終調整中ですけれど、考えておりますホテルが、現地の県人会の方からいろいろな面でここがいいのではないかというような推薦をいただいたホテルです。やはり今回の出張においての受入れ側の責任者の方からのご提案ですので、それをベースにこれから最終決定していきたいと思います。

記者:額が高額に上ることを受けて、県議会の方では費用について精査するという方針で今検討されていると思うのですけれども、やはりツアーで委託するということで、知事部局と同じ業者に同じルートにということになると思うのですけれども、知事の方でもそのコストカット、精査をできるところをしていこうというようなお考えはありますか。

知事:今旅行エージェントの方と最終調整をしております。その中で、私の方でもきちんと見まして、必要最小限なものになっているか自分自身の目でも確かめたいと思います。
 

以上

このページに関するお問い合わせ

総務部知事公室広聴広報課

電話:087-832-3820

FAX:087-837-0421