ここから本文です。
・前月の交通死亡事故について
・高松-上海線の運航再開について
知事:お手元にお配りしておりますが前月の交通死亡事故について私よりまずご報告をさせていただきます。7月の交通死亡事故は残念ながら1件発生いたしまして、お1人の方がお亡くなりになりました。この事故は昼間、信号機のない交差点で原動機付自転車、原付と乗用車が衝突して原付の運転者が死亡した事故であります。信号機のない交差点の事故について、再発防止のために注意点などを改めてお伝えしたいと思います。一つは安全確認の徹底であります。信号機がない交差点の進入の際には特に左右及び周囲の安全確認を運転者の方にはお願いをしたいと思います。それから二つ目は、一時停止が一方の方向にある場合が多いわけですけれども、その場合には必ず停止線の手前で一時停止をしていただきたいという、これはもう事故防止のための必須事項であります。それから三つ目は安全速度であります。見通しの悪い交差点で特に急な飛び出し、自転車というのも非常に危ない思いすることがありますけれども、いつでも停止可能な安全速度の走行をお願いいたします。それから四つ目ですけれども、今までの三つと関連しますけれども、特に交差点は危険がいろんなところに隠れておりますので、優先道路、いわゆる交差道路が一時停止になっているからといって、油断をして交差点を通過するということなく、この「まさか」というリスクに備えた安全確認をお願いしたいと思います。今日もそうですけれども、大変今年の夏も厳しい暑さが続いて寝不足ですとか疲労ですとか、こういったことが運転時の注意力の散漫にも繋がりますので、ぜひ緊張感を持った運転をお願いいたします。このマンスリーレポートを県のホームページにアップをこれからいたします。毎回毎回でありますけれども、この交通死亡事故をゼロにしないといけませんので皆様方には、機会あるごとに、またこういった交通事故抑止についての啓発について、ご協力をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
2点目の報告は高松-上海線の航空便の運航再開についてであります。高松空港の国際線の中で再開が待たれておりました高松-上海線ですけれども、春秋航空より来月9月28日木曜日から、週4往復で運航再開する旨の連絡が参りました。運航曜日は火曜日、木曜日、土曜日、日曜日、週4日であります。この再開によりましてコロナ前に就航しておりました国際線4路線の全路線の運航が再開ということになります。これまでの経過でございますけれども、昨年から春秋グループの王正華(わん・じょんふぁ)会長様はじめ、春秋航空関係者の方々には、私自身がオンラインや直接お会いすることもしまして運航再開のお願いをしておりました。今回の再開、非常にうれしく感じております。これまで、コロナ前に2011年にこの路線開設いたしましたけれども、50万人を超える利用がございました。本県や、この周辺地域にも多くの経済効果ももたらしましたし、中国と日本を中心にした交流の拡大にも大きな効果を発揮していた路線だというふうに思います。今回の再開でその経済効果及び交流拡大が大いに期待されます。これから春秋グループとも緊密な連携をしながら、インバウンドそれからこちらから中国の方へ行く、アウトバウンドについても、その他の3路線も含めて、利用促進が図られるように県としても積極的にいろいろな取り組みをしたいと思いますし、関係する観光協会やその他の団体にも働きかけ、また連携しながら、インバウンド・アウトバウンド両面の促進を図っていきたいと思います。私から報告2点でございます。
1. 県内観光客の回復について
2. サンポート地区に建設予定のホテルの開業時期について
3. ビッグモーター店舗前の街路樹について
4. ことでんの踏切トラブルについて
5. パートナーシップ制度について
6. 高松-上海線の運航再開等について
7. ガソリン価格の高騰について
8. 第3子以降の学校給食費無償化事業について
幹事社:幹事社質問3点ございます。
まず1点目ですが、先ほど上海線の再開の話もありましたが、県内の観光客の回復について伺いたいと思います。新型コロナの5類移行後、初めてのお盆が終わりました。高松まつりでは5年ぶりの花火大会も開催されまして、多くの人でにぎわいました。県内の観光地の人出も回復傾向にあるようですが、お盆期間中の人出について、知事の所感を伺いたいと思います。先ほどありました中国の日本への団体旅行も解禁されまして、今後、訪日外国人観光客のさらなる回復が期待されます。訪日客を含めた今後の観光客の回復に向けて、どのような見通しを持っているのかについても伺えたらと思います。
2点目です。サンポート地区に建設予定のホテルの開業時期についてです。四国電力がサンポート高松で計画していますホテルに関して、長井社長が7月末の会見で、2025年の9月ごろとされていた開業時期が遅れる見通しを示されました。知事は7月18日の定例会見で、計画に沿って完成してほしいとされていましたが、ホテルの開業が遅れることに対する所感を伺えたらと思います。
3点目です。ビッグモーター店舗前の街路樹についてです。ビッグモーターの店舗前の街路樹が枯れるなどしていた問題で、県内の県管理の道路沿いの3店舗のうち、街路樹が枯れていた宇多津店では虫の被害の可能性も指摘されていましたけれども、宇多津店を含めた3店舗周辺の街路樹の調査状況とその結果について伺いたいと思います。また、この会社ビックモーターでは他の県では除草剤を散布していたことを認めていますが、この問題に対する知事の受けとめも併せて伺えたらと思います。以上3点お願いいたします。
知事:まず一つ目の県内観光客の回復のご質問がございました。今年のお盆は新型コロナの5類移行初めてのお盆になりまして、総括的な印象としては、かなり観光のお客様が戻ってきたというような感じをもっております。具体的には高松まつりについては5年ぶりの花火大会が開催されまして、昨年より12万人多い38万人の入り込みのお客様ということで、約1.5倍のお客様がお出ましになられたということであります。また瀬戸大橋の開通35周年も記念した坂出の花火大会も、昨年の観客数の倍の約10万人が来られたということであります。
また県内主要な観光地の一つである栗林公園につきましては、開園をした日の平均については昨年よりも約14%増加した入園者があったということでございます。高速道路の利用率も12%増加をしているという報告が先日ございました。その他、栗林公園以外の入り込み客数については、数値を把握できておりませんけれども、今の高速道路の利用率を見ましても、5類移行のお盆の人出、回復傾向が今年のお盆は堅調であったというふうに思います。それから今後の見通しでございますけれども、大まかに5類移行の状況を総括しますと、県外の方が香川県に来る観光の入り込み客数はコロナ禍前の約8割まで日本人、外国人の方含めて全体で8割まで回復をしております。日本人と外国人を分けてみた場合に、この直近の宿泊数で見ますと、日本人の観光客については、ほぼコロナ禍前と同じぐらいのレベルに戻っておりますけれども、外国人の観光客については、まだ約4割の戻りということでございますので、これからさらに外国人の観光客の戻りが期待されるというところであります。その外国人の観光客について、コロナ前の直近の2019年については、4分の1が中国の方であったということですので、先ほどご報告しました、上海便の再開、そしてその前提にもなったと思われます団体旅行の解禁、こういったことで中国からの来県される人が増えるというふうに大いに期待をしております。それを含めまして、これから国内の方も含めて、たくさん香川県においでていただくように、旅行会社、航空会社、こういったところと連携して県と観光協会中心に、旅行商品の販売促進などのプロモーションを進めたいと思います。これからのことで申しますと、一つは大阪万博や瀬戸内国際芸術祭、この開催が重なります2025年に向けての準備、この時が一つ大きなチャンスでありますので、それに向けての準備を急ぎたいと思います。それから前からの課題ではありますけれども、香川県のみならず、四国というくくりで、或いは瀬戸内というくくりで国内、海外の方を誘致する、こういったところにも力を入れていきたいと思います。
それから二つ目のサンポート地区、建設予定のホテルの開業時期についてのご質問がございました。先日の四国電力の長井社長様の会見で、当初通りの予定が厳しい状況だというふうにございました。大変大きな期待を寄せておりますこのホテル建設であります。県民もそうですし、地元の経済界もそうです。大変大きな期待を持っておりますので、この開業時期が遅れるということになるということになれば、非常に残念な状況であると思います。現在、具体的な時期等についての細部の詰めを行っているというふうなことで聞いております。県としてはできるだけ速やかに、その公表も行っていただきたいと思いますし、開業時期についても早い開業を望んでいるところでございます。
それから三点目のビッグモーターの店舗前の街路樹の件でありまして、今ご質問ありました本県ではこの3店舗がございました。このうち高松店と高松空港店付近の街路樹の異常はございませんでした。もう一つ、さぬき浜街道沿いの宇多津店の周辺について、中木(ケヤキ)2本と、低木(ボックスウッド)この一部が枯れているという状況がございましたので、原因を把握するために8月4日に、この中木2本を伐採しまして調査をしたところ、その2本のうち1本は中心部に害虫の侵入による虫食いが見られました。またもう1本は水不足だと思われますが、幹割れで枯れているということがこの調査により把握をしたところでございます。また低木の方につきましても調査をしたところ、葉に虫が発生しており、害虫被害により枯れたものではないかというふうに考えております。以上のようなことで宇多津店の周辺の中木、低木については、ビッグモーターによる被害ということではないのではないかなということを今考えております。この同社が他県で除草剤を散布して木を枯らしていたというようなことが報道されておるわけですけれども、こういったものについては、許される行為ではないと思います。
記者:ことでんの踏切で遮断機が下りなかった件についてなのですが、昨日再び円座町の踏切で同様の事案が発生しました。今年は頻発している状況なのですけれども、改めて知事として受けとめをお伺いしたいです。
知事:このように、ことでんで立て続けに踏切に関するトラブルが発生しているということについて、非常に問題であり、遺憾なことであると思います。県民の方の安全に直結する問題であります。非常に遺憾なことであると思います。ことでんには、この原因究明と再発防止について、しっかりと必要なことをしていただきたいと思います。強く働きかけを県からもしたいと思います。
記者:7月の発生時にも記者会見でヒアリングを行うということをおっしゃっていたと思うのですが、あれ以降ヒアリングは行ったのでしょうか。
知事:ヒアリングをその後、7月25日、8月3日、7日、14日と4回にわたり行いました。その上で、踏切の関係の電源装置について、当初よりもスピードを前倒しして更新をするという方針を聞き取りましたので、ぜひその方向で進めていくように県からも働きかけを行うとともに、その場合には必要な支援を県の方からもする用意があるという話もさせていただいております。
記者:ヒアリング自体は4回にわたって、主にどういったことを聞いて、どういった内容の返事がきたのでしょうか。
知事:それまで起こった踏切の事故の原因とことでんの方で考えている内容を聞き取りまして、その再発防止のために行うべきこと、その中でハード機器の更新について、具体的な内容、時期、そういったものを聞き取りました。
記者:スピードを前倒しして行うということで、そこの具体的な時期っていうのは聞いたのでしょうか。
知事:ものによっていろいろではありますけれども、今年度からスタートしているものがありますけれども、来年度にもできるものを、もう少し先だったものをさらに入れて、実施していくということで、それに必要な支援については県の方もしっかりするので、準備を急ぐようにというような話を、ヒアリング時にもさせてもらったところです。
記者:働きかけということで、現状、具体的にはどのような検討状況なのでしょうか。
知事:昨日の事故の後は、まだことでんの方から直接的な報告はありませんけれども、再度、ことでんの方には、県からも、原因究明と再発防止について、強く働きかけをしたいと思います。
記者:7月の踏切トラブルの発生時には、ことでんとして再発防止策に運転士の指導などを挙げていらっしゃいましたが、現状、ことでんの再発防止策についてはどのようにお考えですか。
知事:ソフト・ハード両面からの再発防止策を行うというふうにお聞きをしておりますが、今回のようなことが起こったわけですので、改めて対応についても再度見直してもらいたいというふうに思います。
記者:すいません、続けてちょっと別の質問になってしまうのですが、パートナーシップ制度についてお伺いしたいのですけれども、まず今年4月までに、ご存知の通り、県内すべての市町で導入されていて、県ではまだ導入がされてないという状況なのですが、先日も当事者の方々の団体が県に制度化を求める要望書を出していたと思うのですけども。改めて今、制度化についての県の現在の検討状況をお伺いしたいです。
知事:現時点での県民の方のこの問題に関しての受けとめについて、アンケート調査をさせていただいております。そういった内容も踏まえたいと思います。現状の、今の日本全体としての状況、そういったことも踏まえまして、県として対応をしていきたいと思います。議会でも何回も申し上げたところではありますけれども、やはり最大のポイントは、そういういろんな立場や考え方のある人が不当な差別であったり、住んでいく上で困るようなことがあったりする、こういったことをなくしていかないといけないと思いますので、そういったことに一番注力をしながら、県として必要なことを今後考えていきたいと思います。
記者:ことでんのことに関連してなんですが、今年度の安全設備の更新の補助金が1億5000万円になっているかと思います。今年度、ことでんに対して、県の方からの補助金、交付金等で、どのぐらいの支出があるかっていうのはおわかりでしょうか。
知事:ちょっと今数字が手元にないので、後程お知らせさせていただきます。
記者:多分、数億円規模で補助金等が出ているとは思いますが、今回の事故があったのが一昨日19日の夜で、今日までもう時間が経っていますけれども、まだ報告がないことに対して、思いはございますでしょうか。
知事:まずは、その原因究明と再発防止の検討が優先されるべきだと思いますので、今の時点で県に正式な報告がないということに対して、特段、私の方で何か思うようなところはございません。しっかりと対応していただきたいということであります。
今、メモが参りましたので、私のところに直接ご報告いただいたことはありませんが、昨日の朝、担当課長の方に報告はあったと聞いております。訂正させていただきます。
記者:上海線の話なのですが、まずもう1回上海が再開することに対する受けとめを改めてお伺いしたいのと、あと国際線がすべてそろったということについての受けとめを、とりあえず両方いただいていいですか。
知事:上海線については、中国からのインバウンドは先ほど申しました4分の1という非常に大きいウエイトがありまして、中国の方がまたお見えになっていただくことの効果は絶大なものがあるというふうに思っておりましたので、もう待ちに待ったといいますか、そういう思いであります。本当に今回の再開、待ちに待った、よかったなという、そういう思いであります。
それから、そろったということで、この高松空港国際線の定期便の就航の本数は非常に地方空港の中では飛び抜けていまして、中四国ではトップクラスでありまして、ここが中四国を中心に、西日本のアジアとの空の窓口になっていたわけですので、そこがそろってきたということは、もう一度そういう機能を果たすことができるという、そういう思いであります。これは香川県のみならず、この周辺のエリアにも、ここに到着してそこから周遊できるということにも繋がりますので、広い意味でも高松空港にそろって戻ってきたということは、大きい意味があると思います。
記者:ガソリン価格の高騰でちょっとお伺いしたいのですけれども、まず今この価格というものを知事がどう受けとめられているか、当然なのか、異常な価格だと思われているのか。
もう一つ、大分コロナが明けて、県民の方の消費意欲も上がっているところで、こういう高騰というのは消費マインドがなかなか低下されてしまうのかなと思うのですが、国の補助金が9月で切れますが、その辺に対して継続要望があったり、実際にその要望をアクションをする予定があるかどうか、この3点です。
知事:今のガソリン価格は、これまでの長い20年とかそういう期間で見ても、かなり突出した価格になってきているなというふうに思います。そういう認識の中で、今経済が回復途上にあって、そういったものに水を差すようなことがないようにしないといけないという思いでおります。
これからの価格の状況を今しばらく見ていく必要あるのですけれども、続くようであれば、一定の公的な支援、国もそうですし県もそうですし、そういったものは必要な状況ではないかなと思います。
記者:実際、国に対する働きかけをやっていくことも考えていく。
知事:今時点はありませんけれども、続くようであればそれも考えたいと思いますし、県自身も考えないといけない状況かなと思います。
記者:知事の子育て支援の政策についてなんですけども、当初予算の段階での方針の中で第3子以降の小中学校の給食費の無償化については全県に拡大していきたいというふうな方針があったかと思うのです。今現在の検討状況についてどうなっているか、今の状況をお聞かせください。
知事:子育てへの支援について特に重点的に行うべき柱として経済的負担の軽減というのを挙げておりました。その中で今年度の予算の決定時にも、第3子以降の学校給食費の無償化の検討というものを入れていたわけであります。これを今、市町の方と、開始する時期を調整してきましたけれども、来年1月からの開始っていうことを目標にできる状況になって参りました。そのため9月の県議会、県の定例会で第3子以降の給食費無償化に関する補正予算を計上する方針で、これから調整を行いたいと思います。具体的な支援の方策としては第3子以降の給食費の無償化に取り組む学校の設置者、市町、或いは国立、私立ございますけれども、学校の設置者に対してその費用の一部を助成する方向で考えております。内容が固まり次第、改めてまた報告させていただきます。
記者:現時点で各市町が単独で無償化を行っているところもありますけども、この対象については香川県の方でも補助していくということで、実際その予算化をした段階で、例えば今よりも無償化するような市町が増えていくっていうふうなことになっていくのでしょうか。
知事:結果的にそうなると思います。今よりも、対象の市町が増えていくということですね。それ以上にもう第2子や、第1子もされているところもありますけれども、そういったところは、市町の判断ですけれども、継続されるものだと思います。
記者:市町との協議もしていくっていうお話が当初予算の頃にあったかと思うのですけど、その時点から、例えば今だったらどれぐらいの市町がやるだろうみたいな見通しみたいなところまでいっているのでしょうか。
知事:この第3子以降についてはもう全市町、これでやるという方向で内々調整がまとまってきておりますので、それに必要な予算を9月定例会で提案したいと思います。
記者:現時点でのその予算の規模感っていうのはどれぐらいを想定されていますか。
知事:1億円程度の規模になるのではないかなと思っております。
記者:その1億円というのが補助に充てられる県の予算ということですか。
知事:はい。
以上
このページに関するお問い合わせ