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・令和5年5月県議会臨時会の招集について
・前月の交通死亡事故について
知事:まず私から令和5年5月県議会臨時会の招集について申し上げます。
県議会議員の任期満了に伴う議長選挙及び副議長選挙など案件とする県議会臨時会を招集することといたしました。招集日時は令和5年5月1日月曜日午前10時でございます。付議事案ですけれども、議長選挙及び副議長選挙についてのほか、常任委員会委員、及び、同正副委員長、並びに議会運営委員会委員、及び同正副委員長の選任について、特別委員会の設置について、及び専決処分事項の承認について、これは香川県税条例の一部を改正する条例でございます。
このような事案でございます。招集告示日は令和5年4月24日月曜日でございます。
続きまして、前月の交通死亡事故についてでございます。お手元に3月のマンスリーレポートをお配りしております。ご覧の通り3月の交通死亡事故は残念ながら3件発生して3人の方がお亡くなりになりました。その中でも3月2日にまんのう町で発生しました踏切での死亡事故を元に再発防止の注意点などをお伝えしたいと思います。この事故は昼間警報機や遮断機のない、いわゆる第4種踏切において横断しようとした歩行者が列車に跳ねられた事故でございます。歩行者が犠牲となる踏切での死亡事故は昨年、一昨年、ともに2件ずつ発生しております。再発防止に向け是非とも次の点にお気をつけいただきたいと思います。一つは踏切を渡る際の踏切の手前での一時停止でございます。特に警報機や遮断機のない踏切におきましては非常に危険でありますので、左右や周囲の安全をしっかりと確認して横断するように改めて徹底をして欲しいと思います。また警報機のあるところにつきましても警報機が鳴り始めたり遮断機が降り始めたら、踏切内に絶対に入らず、無理な横断も絶対にやめていただきたいと思います。また非常時の対応ですけれども、この踏切内で立ち往生したり閉じ込められたりした人や車を見かけた場合には迷わず、非常ボタンを押して列車への合図をお願いしたいと思います。非常ボタンがない場合には、発煙筒や煙の出やすいものを付近で燃やすなどしてとにかく列車に危険を知らせていただきたいと思います。踏切は非常に危険な場所でございます。少しの油断が重大事故に繋がりますので、絶対に安全を確認して横断することをお願いしたいと思います。このレポートはホームページにこの後アップいたします。ぜひ引き続き報道機関の皆様方にもこの交通死亡事故抑止に向けた啓発に引き続きご協力をいただければと思います。
1.AI(人工知能)の活用について
2.審議監ポストについて
3.新型コロナウイルス感染症の5類移行について
4.高松空港「上海線」の再開について
5.高松市長・東かがわ市長選挙について
6.岸田総理の襲撃事件に対する受けとめについて
7.県内での警備体制の強化について
8.G7香川・高松都市大臣会合に向けての取組状況等について
幹事社:代表して、2点質問させていただきます。
1点目は、AI、人工活用の活用についてです。対話型AI「ChatGPT」の利用が世界的に拡大しています。政府でも行政分野での活用について議論が始まっている一方で、欧米では利用を禁止する動きもあります。知事はこうしたAIの利活用の可能性や懸念点についてどのように考えていらっしゃるでしょうか、お伺いしたいです。
2点目は審議監のポストについてです。4月1日付けの人事異動により、審議監のポストが空いた状態になっております。現状これまで審議監が担ってきた役割をどのように補填しているのか、また今後ポストの廃止も含めた行政組織の見直しも検討しているのかお伺いしたいです。
知事:まず対話型AI「ChatGPT」のご質問がございました。この対話型AIにつきましては、文章や資料の作成、また相談の対応といった、幅広い活用が期待できる新しい技術であると思います。一方で懸念点としましては、情報の漏えいや、特にプライバシーの侵害、こういったものについての可能性も指摘されておるところであります。このような懸念はございますけれども、この懸念のものについてはまた技術開発も進むのではないかなというふうに思います。まだまだ対話型AI「ChatGPT」を代表とする対話型AI開発の黎明期でありますので、いろんな問題や懸念もあるかと思いますけれども、このような技術については、だからちょっと使用を見直すみたいなことではなく、ぜひ有効に活用をしていくようなスタンスで、今後とも国民、世界全体ですけれども、取り組んでいく必要があるのではないかなと私自身は考えております。県庁においても、文章や資料の作成などする機会も多くありますので、こういったところに上手く活用できれば働き方改革にも、また県民サービス向上にも大いに繋がる可能性は多いと思いますので、このような技術が出てきたということで、どのような活用があるか、県庁内でも考えていきたいと思います。
次に、審議監ポストについてのご質問がございました。この審議監ポストは、県行政の特に重要な事項についての企画立案、このようなことを知事の補佐という形で、平成28年度に設置をしたものであります。これまで県内水道の広域化や大学との連携の強化、広域交通ネットワークの充実、香川の魅力発信の充実強化、このようなその時々の重要課題に、審議監に解決に当たってもらったというところでございます。令和2年度からは現在の大山副知事が審議監に就任しまして、新型コロナウイルス感染症対策やデジタル戦略の推進などの仕事についていたところでありますけれども、大山前審議監は今年度から副知事として、就任をしましたので、引き続きこれらの審議監時代に担っていた課題については、引き続き副知事として指揮を取っていただくということでございます。現段階においてですね、審議監ポストの廃止については検討を行っていることはございません。
記者:コロナの5類移行後についてお伺いします。先週、厚生労働省の方が5類移行後は感染した場合、外出の自粛期間として5日、また発症後のマスク着用はどうかと、こういったところを公表したわけですけれども、改めてこうしたものに対する知事の受けとめと、県として5類移行後の対応はどのように検討しているかを含めてお願いいたします。
知事:今お話のありました隔離期間の日数につきましては、先日、発表があった内容を承知しております。現時点において、この内容でしっかりと県民にも適切な周知をしていきたいというふうに考えております。その他、移行にあたっては一番重要なのは医療機関の体制確保でございますので、その点について今断続的に医療機関にお願いをしてるところであります。先日より、4月にその移行計画をまとめるという予定がありますので、間もなくそういうタイミングになります。現在、最終的にその計画の取りまとめを行っております。その段階で、また内容についてはお知らせをしていきたいというふうに考えております。
記者:国が発表した内容ですけれども、ほぼインフルエンザに感染した場合と同じような対応になってるかなと思うんですけれども、この辺、改めてどんなふうに感じてますでしょうか。
知事:5類移行ということ自身は、インフルエンザに相当する感染症としての扱いにしていくという、大きい考え方のもとでのことでありますので、そういう意味において、今示されてる隔離期間等については適切な対応になっているのかなというふうに考えております。その他についても、そういった考え方をベースに、一方で3年間の長いこのコロナ禍でございましたので、そこの移行については十分な配慮が必要であると思います。移行すれば、スムーズにいくということではないと思いますので、スムーズな移行が行えるように行政機関としてもしっかりと対応したいと思いますし、医療機関の方々には、ご協力をお願いすることになりますし、何より、県民のみなさまにスムーズな移行をしていただくように、改めてお願いをしていくことになると思います。
記者:少し話題を変えまして、昨日、高松空港の香港線が定期線としては再開という形になりましたけれども、インバウンドの増加にすごく貢献するような話かなと思うんですけれども、あと残る中国本土上海線がまだ運休が続いていますけれども、この再開については今どのような調整とか、県として交渉してるのか、公表できる範囲でお願いいたします。
知事:昨年より、私自身も、オンラインでありますけれども、春秋グループの王会長とお話をして、できる限り早期の再開のお願いをしているところでございます。その後も引き続いて、そのような協議をしております。それと、水際対策については、かなり緩和がされてきておりますので、このような状況においてできるだけ早期にという思いをさらに強くしております。本日も午後、春秋グループの王総裁が来県予定になっておりますので、直接お会いして改めてまた再開の依頼もしたいと思っております。
記者:高松市長選、東かがわ市長選が昨日告示されて23日に投開票日を迎えるわけですが、知事としてどういった選挙戦を期待されてらっしゃいますか。
知事:今ウィズコロナの本格的な時代に入って、にぎわいや経済の活性を取り戻す大事な時期になってきております。こういった時期に次の高松市の舵取り役を担う重要な選挙でございますので、有権者のみなさまにはこの選挙の重要性を改めてご認識いただいて、しっかりとご判断いただき、ぜひ投票をしていただきたいということを考えております。
記者:知事からみて、高松市と東かがわ市が抱えてる課題にはどういったものがあると考えられますか。
知事:高松市については、これから大きなサンポート地区の開発も完成時期を迎えます。こういった時期を起爆剤として、しっかりと活かせるための臨機応変な時期を逃さない、そういういろいろな施策の展開が必要であると思います。それから、東かがわ市につきましては特に人口の減少、少子化の問題が全国、香川の中でも非常に懸念されるところがございます。こういった問題に対応していく、こういったことが一番大きな課題であるというふうに考えております。
記者:今統一地方選が後半戦を迎える中で、先日、岸田首相が和歌山県で遊説中に爆弾のようなものを投げつけられた事件がありましたが、これに関して知事の受けとめをお伺いしたいです。
知事:改めて、暴力によるこのような行為は許されるべきものではないと思います。そして、これからもこのような選挙戦は特にですけれども、いろいろな機会で同様の場面もあると思いますので、しっかりとした警備体制の確保、こちらも重要であるということを再認識させられた事件であると思います。
記者:それに関連して、県内でもさっき申し上げた通り市長選とかが行われてますが、県内での警備体制の強化などについて具体的なお考えなどありますか。
知事:これまでのいろんな経験も踏まえた中で、やれることはすべてということで、警察部局においてもしっかりと今対応をしていただいてるところであり、今後ともその徹底に尽きるのではないかなというふうに思っております。
記者:今のところ具体的に何か強化するということはあるんでしょうか。
知事:もうやるべきことはそろっておりますので、それの徹底ということに尽きるのではないかなというふうに思います。
記者:例えば、やるべきことというとどういったことが考えられます。
知事:いろいろな警備についての盲点になりやすいような場所への対応ですとか、そのようなことについては、これまでのいろいろな経験の中で出てきてることだと思います。さらにいろいろな検証や検討の中で付け加えるものは出てくるかと思いますけれども、今具体的にこういったことっていうことは、ございません。
記者:G7の都市大臣会合に向けて、本日昼からレセプション等で使われる日本酒の選定会等も開かれるようでありますけども、現時点での準備状況とこれからの準備のご予定、並びに改めて知事のこの会合に向けての意気込みというところをお聞かせいただけますか。
知事:7月7日から9日の日程で、G7香川高松都市大臣会合が開かれる予定でございます。現在、実施主体の国土交通省と私たちと県警と一緒に情報共有を図りながら、準備に取り組んでおります。今おっしゃられました、地元主催の歓迎レセプションと国主催の晩さん会の乾杯で使用していただく、香川県産の日本酒の選定を、今日の午後からJRホテルクレメント高松で、香川県酒造組合のご協力のもと、選定会を開催する予定がございます。また、この内容については、持続可能な都市づくりというのがテーマでございますけれども、そのテーマによるシンポジウムを5月21日に開催いたします。私もメンバーで参加をしたいと思います。また若い学生の方にも、同様の議論をこの機にぜひ深めていただきたいという思いで、6月3日に学生サミットin香川・高松も開催予定でございます。またハード面では、この会合の開催を契機として、サンポート高松地区に今に増してのにぎわいをつくりたいと思っておりますので、高松港に新しいキッチンカーを香川県の方で準備をして、常設の設置を考えております。またフェリーの待合所の中の椅子につきましても、新しい県産木材を利用したものに一新していきたいと思いますし、樹脂製のコリドーの洗浄とか、そういったことも取り組んでいきたいと思います。「にぎわいのある高松」、「美しい町の高松」、これをぜひG7の6カ国の海外のいろんな方に見ていただき、しっかりと美しくにぎわいのある町でお迎えをしたいと思います。それから、やはり高松の魅力は、海とこの都市が接しているという、まれなロケーションですので、そういったところをしっかりと感じてもらえるような、そういうサミットにしたいという思いであります。
記者:会合本体に向けて、地元の県民の方に対する啓発等は何かお考えでしょうか。
知事:ぜひ関心を持って、このG7都市大臣会合を見ていただきたいと思います。
それと外国の方もたくさん、今も訪れておりますけれども、その開催の前後には、たくさんの方がおいでになると思いますので、ぜひ香川県の県民性である、おもてなしの心をいかんなく発揮していただきたいというふうに思います。それから美しいまちづくりにも、いろいろなところで、ご協力をいただきたいというふうに思います。
記者:冒頭の「ChatGPT」についてですが、県内の学術機関といいますか、教育機関のところでは、検討を始めたというような動きもありますが、県庁内でこういったAIの「ChatGPT」を中心とした利用の検討、開始であったり、そういった具体的な検討状況っていうのはいかがでしょうか。
知事:まだ具体的なものはございませんけれども、非常に活用すると、いわゆる県庁の仕事というのに役立つものも多い技術ではないかなと私自身も思います。そういう観点において、まだまだ懸念はありますけれども、使うとしたらどういうところかなというようなことは、検討を始めたいと思いますが、具体的なものは今のところございません。
記者:まだ具体的な県庁としての検討は始まっていないというところですけれども、それをもし導入されると、どういうメリットであったり、サービスの向上に繋がるというふうに期待されますか。
知事:私もちょっと試しにやってみたんですけれども、非常に文章の入れ物といいますか、いわゆるフォーマットというんですか、そういうものを作る能力は、この技術は長けているのかなというふうに感じますので、そういう部分で使えるのではないかなと思います。もちろん、その中のコンテンツについては、やはりきちっと使う側がしっかりと主導権を持ってやらないと、間違ったものに繋がる、そのような技術かなと、今は思います。
記者:例えば教育機関であったりとか、文科省も読書感想文の部分であったりとか、利用も多岐に渡る可能性もあるかなというところなんですけれども、学校に対して、どういう方向性をというのを県として求めたりとか、そういった可能性っていうのは今後あるのでしょうか。
知事:現時点ではございません。まだまだ、どういうものか、それとその懸念がもしあるとしたら、それをどのように解消するかというようなことがしっかりしてこないと、そのような段階には、まだ至らないのかなというふうに思います。
記者:加えてコロナの5類のことで、移行計画について言及があったんですけれども、主に県としてどういう点をこの移行計画として盛り込まれるのか、詳しい内容はこれからだとは思うんですけれども、移行するにあたって、重要視した部分っていうところはどういったところでしょうか。
知事:やはり、まず医療体制の確保、これは入院の病床の確保、それと外来の発熱外来の確保、それから重症者に対しての入院調整のあり方、この点を一番重視して、今最終調整をしております。
記者:5日間が外出を控えるようにというような方針が推奨されていますが、この5日間というところで、かつてはその業務ができず、なかなか病院側も、また保育所であったりとか、そういったところでも人手が足りず業務が回らないっていう懸念がありましたが、今回この5類移行に際して、この5日間が外出を控えることは推奨ということになったことについて、その点をどういう変化を期待されているのか、またその5日間というところの懸念が、もしあれば教えていただけますでしょうか。
知事:まず現時点では、10日間の隔離が原則になっておるわけですけれども、
それによって失うものも当然あるわけです。こういった現状が5日の隔離ということで、基本的には短縮されるということで、いろんな経済や仕事、そういったことに対しての影響は、かなり軽減されてくることだというふうに思います。
それで、もちろん隔離期間が短くなるということは感染に対していえば、マイナスの部分も当然あります。そういったことについては、今回の移行で、体制をとりながら、また必要なことは考えていく必要があるのではないかなというふうには思います。失礼しました。今、見直されて7日間になっているということでございますので訂正させていただきます。
以上
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