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公開日:2023年11月22日

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知事記者会見 令和5年11月20日(月曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和5年11月20日(月曜日)13時00分から13時40分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

 

報告項目

・前月の交通死亡事故について

報告事項

知事:お手元に交通事故関係のマンスリーレポートをお配りしております。10月、交通死亡事故ですけど残念ながら6件発生しまして6人の方がお亡くなりになりました。その中でも10月19日の夜、信号機のない横断歩道で、このそばですけれども、普通乗用車と歩行者が衝突して歩行者が死亡した事故があります。この歩道での事故というか、横断歩道での事故ということで非常に今後の留意点としても大事なポイントになると思います。今日は、この歩道上の事故について改めてお話をしたいと思います。JAFが行った調査で香川県の信号機のない横断歩道の車の一時停止率は39.1%でありまして、昨年の26%より13.1%増えて改善していっておりますけれども、全国平均45.1%に比べると、まだまだ低く、全国でも32位ということで、まだ徹底が道半ばであると思います。横断歩道は、歩行者絶対優先で、これはマナーでなく、ここで止まることは交通ルールですから必ず止まっていただくようにお願いをしたいと思います。それから夜間について、先ほどの紹介した事故も夕暮れ時ですけれども、夜間の事故が非常に多いこの夕暮れ時、特に早めのライト点灯と、また対向車、歩行者がいない場合のハイビーム、これをお願いしたいと思います。それから歩行者側ですけれども、特に夜間、反射材をいろいろなところにつけることをしてドライバーから歩行者の存在をはっきりわかるようにということ、これを心がけていただきたいと思います。この後すぐにこのレポートを公表して、年末に向けて、また交通事故の多発のシーズンですので、交通事故をなくしていくために報道機関の皆様にもご協力をお願いしたいと思います。

 

質問項目

1.南米、北米訪問について
2.秋田県と四国4県の特産品合同販売会について
3.ことでん本町踏切の渋滞対策について
4.防衛体制の強化に係る特定重要拠点の候補施設について
5.サンポート高松地区プロムナード化の狙いと成果について
6.ライドシェアについて
 

質問事項

幹事社: 幹事社からは3つ質問があります。
まず1つ目です。南米、北米訪問についてです。知事は今月10日から昨日までの10日間、県議会議員4人と共にパラグアイ、ブラジル、アメリカを訪問し、現地の県人会と交流をされました。改めてその訪問の感想とどのような交流をしたかを伺いたいと思います。また、今回の訪問は現地の県人会からの要請もあったということですが、今後同じような要請があった場合、どのような対応をするかも併せて伺いたいと思います。
2つ目です。秋田県と四国4県の特産品合同販売会についてです。秋田県知事の四国の食に関する発言を受け、今月15日に秋田県と四国4県の物産品の合同販売会が東京で開かれました。この販売会の受け止めと今後、秋田県との連携についてお考えがあれば併せて伺いたいと思います。
3つ目です。ことでん本町踏切の渋滞対策についてです。高松中心部のことでん本町踏切の渋滞対策について、今月13日、国土交通省四国地方整備局が必要な調査を進める考えを示しました。具体的には、国土交通省が検討している高松環状道路計画の一部に、ことでん本町踏切の対策を加えるというものでありますが、改めて知事の受け止めを伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。

知事:まず南米、北米訪問のご質問がございました。今回私が知事に就任してから初めての南米、北米訪問でございました。それぞれの国に香川県から移住をされた方と本県との交流が先人からずっと引き続いておりますけれども、この交流のバトンをしっかり引き継げたという思いでございます。そしてブラジル、パラグアイの日系社会、それぞれの国で我が県から移住された方も含め、日本から移住された方々が日系の社会を築いており、それぞれの国で活躍をしておられて、それぞれの国で大きな信頼を得ているということを改めて私も認識をさせてもらいました。こういった方々と一緒に、いろいろな国の関係機関の方にもまいりまして意見交換をいたしました。こういったことを踏まえて新たに県人会及びその国との新しい交流の足がかりができたのではないかなと考えております。南米においては「パラグアイ香川県人会創立50周年記念式典」そして「ブラジル香川県人移住110周年記念式典」に出席をしまして、祝意を表するとともに、移住された方々の労苦に敬意を表したところであります。式典には、パラグアイでは約90名、ブラジルでは約230名の方々が参加をされまして、それぞれの県人会の会長や役員をはじめ、会員の方々には香川県からの訪問を大変喜んでいただきました。こうした方々と顔を合わせてお話をし、これまで先人の方が築いてきた交流の絆をより一層深めることができたのではないかと考えております。県人会の皆様方からは、交流を次の世代に繋げていくために、香川県で取り組んでいる交流事業がございますけれども、こういったものを継続して、さらなる拡充をしてほしいとのお話がございました。今後の課題としたいと思います。また訪問した各国のいろいろな団体も含めたヒアリングの中で産業面や観光面での、さらなる香川県また日本とそれぞれの国との交流の拡大につきまして、関係機関から具体的な提案があり、こちらからも具体的な提案を行って、そういった中から今後の足がかりとできたものがあったのではないかと考えております。また、北米において、栗林公園と姉妹庭園協定を締結しているハンティントン財団庭園をご訪問させていただきまして、本県から移築した日本家屋の視察をさせてもらいました。この移築家屋については財団の方から、開設が10月末ですけれども、それ以来多くの方々に興味深く見ていただいているとのご報告をいただきました。そしてハンティントン財団からは今後香川県と、この庭園にかかわらず、文化芸術全般について財団と香川県で交流をしていきたいと、例えば人的な交流もしていきたいので検討していただきたいというお話がございました。他にもいくつかございました。ぜひ前向きに検討してみたいと思います。またブラジルのサンパウロやロサンゼルスにはジャパンハウスという日本を紹介する施設がございますけれども、そういった機関や大使館にも赴きまして、現地の最近の情勢や日本との関係についてのいろいろな意見交換をする中で、それぞれの国への県産品の販路拡大やインバウンドの誘致について具体的な提案も受けました。今後検討をしていきたいと思います。より詳細な内容は今後報告書にまとめ、公表したいと考えております。今回の訪問が本県と訪問した各都市との経済社会のいろいろな交流に繋がるよう、先ほどお話をしました新しい交流の足がかりを発展させていきたいと思います。そして今後のことでありますけれども、要請が今後もあった場合、要請の内容や時期についても考え、その時点で両面から判断をしたいと思いますけれども、これまで長い間築いてきた、それぞれの国及びその日系の社会、特に県人会の団体とのこれまでの交流の絆と言いますか、信頼関係、これをこれからもきちんと繋げていくということを前提に、要請には応じてまいりたいと考えております。最初の点は以上でございます。
次に秋田県と四国4県の特産品の合同販売会のご質問がございました。11月の15日に秋田県の方からの提案により東京の有楽町におきまして、この特産品合同販売会が開かれたわけですけれども、当日は5県の特産品を詰め合わした「なかよしセット」というものが50セットあって、3,500円で売り出していたのですけれども、もうオープンと同時に全部売り切れたということで大変好評だったと聞いております。5県の県産品を拡大していくのに大変いいイベントだったとうれしく思っております。そしてその時に、5県の関係者の中で、こんなにたくさん買ってくれて、いい企画なのだったら、もうちょっと発展してやろうか、という話になりまして、11月の24日、今週金曜日から12月3日までの10日間、東京新橋に香川と愛媛が合同で作っている「香川・愛媛せとうち旬彩館」というアンテナショップがございますけれども、「かおりひめ」という名前がついていますけれども、それと東京高輪にある秋田のアンテナショップ「あきた美彩館」というものがありますが、それぞれまずは3県の食材を使用したコラボメニューを提供するような特別なイベントを行う予定にしておりまして、旬彩館の方では、「きりたんぽ」と「じゃこ天」をのせた讃岐うどんを提供するとか、夜のレストランもありますけれども、3県地酒飲み比べセットとかおつまみセット、こういったものも販売する予定にしておるというところであります。さらにそれぞれ両館で「せとうち旬彩館」では秋田県のリンゴジュースや、「あきた美彩館」では香川県のお菓子と愛媛のみかんのプレゼントというプレゼントも用意しておりますので多くの方にまた訪れていただきたいと思います。今回の一連のことにつきましては、非常に県産品のPRのいい機会になったというところがございますけれども、こういったご縁も大切にしながら今後とも県産品の魅力の発信、それぞれの日本全体のいろいろな県との交流も深めていきたいと考えております。
それから3つ目、ことでん本町踏切の渋滞対策のご質問ございました。今月13日に国土交通省四国地方整備局が主催で行われた委員会におきまして、現在、国土交通省で検討している高松環状道路の計画について、本県から強く要望しておりました本町踏切の渋滞解消も併せて検討していただきたいというお話について、今回結論を出していただいて、ジャンボフェリーの乗り場に到達する南北の道がありますけど、あの付近まで終点を伸ばすという結論で、この委員会が終了したということで非常にありがたく、うれしく感じているところであります。
今後は、これから具体的な構造とかルートを早く決めて、そのあと都市計画の決定や環境アセスメントしないといけませんので、とにかくそこへ早くたどり着くように、国土交通省には強く働きかけてまいりたいと思いますし、必要な協力を積極的に行っていきたいと考えております。

幹事社:もう1点ちょっと追加で質問なのですけれども、別件でございまして、今朝の地元紙の報道によると高松港の関係なのですけれども、政府が防衛力強化を目的に自衛隊等の利用を想定して指定する特定重要拠点空港・港湾の候補に香川県内の施設が挙がっているということで、防衛省などが県と協議を始めたことがわかったと報道が出ているのですけれども、拠点としては高松港が候補になっているのではないかという話ですけれども、これについて知事の受け止めをよろしくお願いいたします。

知事:具体的には10月23日に内閣官房と防衛省と国交省、海上保安庁の担当者が来られまして、県の方も土木部、政策部、交流推進部、危機管理総局の担当者が説明を受けました。説明の内容は今後、日本全体の中で港湾や空港の一部について、民生利用とのデュアルユースという言い方でしたが、を前提として、整備や利用の促進を図っていくのだということでございます。デュアルユースということについては平素から訓練等で円滑に港湾や空港利用できるように、施設管理者、それぞれの自治体が多いわけですけれども、そういう間と、そういう防衛省等との間で円滑な利用についての枠組みを設けてデュアルユース、両面で使う場合の、いわゆる枠組みを事前に決めておこうというような説明でございました。具体的にどこの港なのかということについてのお話はございませんでした。県としては、その具体的なものが今後出てくれば、この制度の内容を改めてその場合にも確認した上で、できる協力はしていきたいと考えております。またいろいろなこの件について、民間利用の関係で心配される部分もあろうかと思います。国の方に対しては、そういった不安については、なくなるようなきちんとした制度の説明を求めていきたいと思いますし、それを前提として、いろいろな協議に応じていきたいと思っております。

記者:南米、北米の訪問について伺いたいのですけども、今回いろいろ事前に経費の問題から県民いろいろな声が上がっていましたけども、その中でやはり成果が求められる訪問だと思うのですけども、実際今回その成果としてはどうだったのでしょうか。
 
知事:まずは先人の方から私たちの先輩から、ずっと続いてきた香川県とそれぞれの国の県人会との交流の実績がございます。これをつなげるということは、私は大事なことであると思っておりまして、そういう意味で今回訪ねて、それぞれの国の県人会の幹部の方、会員の方、たくさんの方お会いしましたけれども、
今度の知事もこういう交流の継続をしてもらえる、と先方にも感じてもらいましたし、私もそういう継続がバトンを引き継げたということは一つ大きい成果ではあると思います。さらに、それぞれの県人会なり、他県もそうですけれども、パラグアイとブラジルについては県人の方、日本から行った方が非常に活躍をしておられて、それぞれの国で多くの信頼を勝ち得ているということを改めて思いました。これから県産品をそういう国に販路を拡大するにしても、また向こうの国から人をインバウンドで呼ぶにしても、また、これから県内の企業が、そういったところへ進出するにしても、交渉をしていくことになるのですけれども、そういう信頼を勝ち得ている県人会というものは大きなチャネルとして力を発揮していただけるのではないかと、またその県人会の人もそういう面でこれからも県のために役に立ちたいという思いはすごく強く思っておられて、こういうことは非常に今後の将来に向けての香川県また日本全体にとって大きな財産であると思いますので、それをしっかり続けていかなければいけない。例えば観光で言いますと、ブラジルでビザの相互免除が始まるということで、これからブラジルからのインバウンドというのも大いに期待できるのですけれども、そういうブラジルの方へのPRについても、県人会を通じて、ジャパンハウスという日本をPRする施設がありますが、そういうところでの香川県のPRということもお願いしてきて、これから検討していただけるというような、お答えもいただきました。それからロサンゼルスについては2028年がロサンゼルスオリンピック、それに向けて、日本の中でもいろいろな県が、また世界からも、この期に自分のところをしっかりPRしたいということで、多くの方が訪れていると聞き、ジャパンハウスというのは、ロサンゼルスにもあるのですが、ぜひそこで香川県フェアみたいなことを考えてみたらいいのではないか、協力したい、というお話も得ることができて、そういったことも大きな成果の一つかなと思います。また、もう一つハンティントン財団については公園の連携にとどまらず、同財団が、文化、芸術、全般の活動されているということで、そういう全般について香川県と広く交流を続けたいというご提案をいただきました。その一つとしての人材交流の提案をいただいて、これも前向きに考えたいと思います。主なことを申し上げましたけれども、県人会の力があって、そういった関連する団体を通してのこれからのいろいろな経済社会、文化、交流の足がかりができたかなと考えております。

記者:そういう意味で県民に対する県民が納得する成果を上げられたと思われますか。

知事:今述べましたような成果をこれからできるだけ早く県民の方にもお知らせし、例えばこれから観光面の方にも先ほどのビザのこともあるから、向こうから来る可能性があるというお話をしっかり伝える、それから県産品についても売れる可能性があるということを県内の関係者に伝える、そういうことを通じて、それが成果として認められるようになってくるのではないかと思います。

記者: 1点確認なのですけれども、まず先ほどの知事の発表の中で県人会などから具体的なお話があったということなのですけれど、今おっしゃられた成果の部分に当たるところが具体的な話ということでよろしかったでしょうか。

知事:はい。成果の一つとしてそういうこともあったと。大きくとらえれば、交流の信頼関係を続けられたということが大きな成果だと思いますけれども、その中身の一つとして、今のような具体例そして幾つか挙げました、そういうものの足がかりが得られたということが成果だと思います。

記者:今回の海外派遣で費用の問題がクローズアップされましたけれども、実際行かれてみて、今回の費用、航空機であったり、宿泊であったりだとか、適正であったと言えたでしょうか。

知事:これは自分自身でも、できるだけ少なくということで出発前からそういう方針で費用を積み上げて、計画を立てて参ったところであります。これについては、何とかご理解をいただけるように、これからも必要な説明をしていかなければいけないと思っていますし、南米にかかわらず、海外に渡航する場合の費用については、しっかりと必要最小限に抑えるようにしていきたいと思っています。

記者:実際に行った感想としても、適切で無駄がなかったということが言えるということなのでしょうか。

知事:実際に渡航してみて、一定の適切な状況ではなかったかなと考えております。

記者:先ほど幹事社からの質問にも出ましたが、防衛省の特定重要拠点の話なのですけれども、まだ具体的な話は出ていないということなのですが、知事としては、そういった候補に香川県が選ばれているということ、もしそれが決まったとするならば、そういった拠点を受け入れるという、お考えでよろしかったでしょうか。

知事:今のところの説明は、訓練などで利用していくと、それについても民生利用ときちんと調整ができるようなルール化をしていくというような話でしたが、今後、具体的に港なり、空港なりが指定される場合には、改めて、どういう内容のことになるのかを確認の上、できる協力はしていきたいと思っております。

記者:こういう話になると、自衛隊が利用するということで攻撃の対象になるのではないかという懸念もあるかとは思うのですけれど、そういった不安だったり懸念については、どのように対応していこうと思いますか。

知事:安全に対する心配については、国の方できちんと説明をしていただかなければいけないと思いますので、そちらを強く求めていきたいと思います。安全なり、民間利用が阻害されない中での利用ということ、そういったことを確認しながら、協力をしていきたいと思います。

記者:今の質問に関連して、デュアルユースの件で、具体的な施設名は明らかにされてないかと思うのですが、空港は国の管理部分もあるかと思うのですけれど、実質、高松港が対象になるのかと思うのですけれど、そのあたり、知事は今どう受け止めていらっしゃいますか。

知事:この間、説明に来た際には高松港という話はなかったので、まだ具体な話は受けておりません。可能性がある県について説明に来られたということですので具体の話があってから、また判断したいと思います。

記者:10月に来庁されたということですけれども、次回の来庁の予定であったり、タイムスケジュールは言われたのでしょうか。

知事:特にございませんでした。

記者:高松駅の北側のプロムナード化について伺います。これまでに類似の質問が何度か出ていて大変恐縮なのですけれど、改めて、どういった成果を求めたいかという狙いと、アンケートでは9割ぐらいが賛成という声もありますけれど、どうやって残り1割の部分を埋めていくかというところをお願いします。

知事:このプロムナード化は、今回整備が進むサポート地区と高松駅との一体化を図って、より多くの人のにぎわいを生むための一つの方法として提案をさせていただいております。これまでの社会実験でも、狙いについては効果があるのではないかというような評価をいただいております。一方で、そういうことをするために、車が通れたところが通れなくなるということで不便になる方がいらっしゃいます。その方については、これまでの社会実験のときにも、どのようなことが起こったかというようなことを説明会でも説明させていただいておりますが、今回の社会実験でも同様、周辺への交通の影響の調査をしますので、そういったことをまとめまして、不便になる方に対してのデータの提供、こういったことをして理解を求めていきたいと思います。

記者:続けて2回目で、期間も2週間ぐらいで長期間に及びますけれども、今後の見通しというか、総仕上げに当たるのか、そのあたりはどうでしょうか。

知事:この社会実験は今の時点では3回目は考えておりません。できればアリーナができる2025年までにプロムナードの形が実現できるように今後不便になる方への説明も含めて準備を進めていきたいと思います。

記者:関連する質問なのですけれど、ライドシェアについて国単位でも地方でも議論がよく上がっていますけれども、横浜市や三浦市でも導入が進んでいたりしますが、現状の県内のタクシー事情というのをどう受け止められていらっしゃいますでしょうか。

知事:やはり私自身も利用して感じますし、いろいろなところからお聞きする中で、ドライバーの方の不足が原因でタクシーの数が減って、利用が非常に難しくなってきているという話を聞きます。一方で、利用者の安全の面もございますし、タクシーの既存の経営者の経営ということも考えないといけないとは思いますけれども、一番大事なのは利用を求めている方の足をどう確保するかということではないかと思いますので、それをまず大前提としながら、香川県でも必要な導入については考えていかなければいけないのかなと思っています。

記者:大阪府と市は、25年の大阪関西万博に向けて実現を目指しているということですけれども、具体的な検討ということは考えられますか。

知事:ちょっとまだそこまではいっていませんが、考えていかなければいけない問題だと思っています。

記者:海外訪問の件ですけれども、ハンティントン財団との人的交流とブラジルのビザ相互免除というのは具体的にお話をいただきましたけれども、それ以外、お聞きしていますと、交流のさらなる促進とか産業面、観光面においての具体的な交流の提案や、こちらからも提案したという辺りが、ちょっとまだふわりとして、行って対話をしたゆえの成果と言えるほどのものが、ちょっとまだ実感が持てないので、もう少し具体的にお聞かせいただければ。

知事:まずロサンゼルスについては、2028年のロスオリンピックに向けていろいろなところがアプローチをしているという中で、香川県も力を入れないといけないという状況がわかりました。具体的には、ロサンゼルスにもジャパンハウスがございますが、そこの館長や、関係者の方とお話しましたけれども、ぜひ、そういったところを拠点にしながら、販路拡大をやってみたらどうかというような話を受けました。具体的には「香川県フェア」みたいなことなのですけれども。そういうご提案もいただいたので、考えていきたいと思います。それからもう一つ、パラグアイですけれども、南米の内陸国で、物流の面でちょっと難があったのですけれども。そこについて、後5年程度で、チリからブラジルに向けての東西の高速道路が開通して、内陸のハンディキャップも解消されると。もともと人件費はすごく安くて、電力費も安くて、治安も南米一良くて、水道も安い、水が豊富で電力が全部水力発電、そういう意味では、製造拠点としては大きなメリットが幾つもあるので、いろいろな世界の国も注目して投資を考え始めているということなので、この話は香川県内の企業にもお伝えをして、ジェトロを通じていろんな商談会も今後あるようですので、そういったところに活かしていきたいなと考えております。それから特にパラグアイ、ブラジルですけれども人口が増加している中で、日本人が非常に活躍しているものですから、日本への関心は非常に高くて、こちらに来て働いてみようかという方も大勢いそうだということです。今、香川県もそうですし、日本全体が人材不足で、これから優秀な外国の方に来ていただく必要があるわけですけれども、パラグアイ、ブラジルも、今後リクルート先としては検討の余地があるのではないかということなので、これも企業にもお知らせをしたいと。その時に、いろいろな仲立ちになってくれそうなのは県人会だという認識をさせてもらいました。

記者:参考までに、日本人が活躍しているというのはどんな分野の方でしょうか。

知事:とにかく日本人は優秀で、例えば、まずは農業で行っておられるのですけれど、日本人が入ったら、これまであまり収穫量がなかった農地がすごく取れるようになって、それは水路のこととか、いろいろなノウハウが優れていることと、勤勉なこともあるのでしょうけど、それで、日本人はすごいという信頼を得ています。一つの象徴的な話は、ブラジルもパラグアイも野菜を全然食べない国だったのですけれど、日本人が行って、大根や白菜を作って野菜を食べる食文化までその国々でできあがってきているという、そのぐらい信頼も大きいし実績も上げているという、日系社会のその国での力、そういったものを目の当たりにしたところです。

記者:大分イメージできました。あと1点、周年行事の式典が二つあったと思うのですけれども、そこの式典後の懇親会でテーブルに分かれて座る時に、「県から行った人がたくさんいた方が喜ばれるし、意見もよく聞ける。」というのが、人数が必要であるという理由として、県議会側からよく聞いていたのですけれども、実際には結果4人と知事ということで5人になりましたけれども、その辺り、人数は多かったのか少なかったのか、もっといればよかったのか、どうですか。

知事:先ほど数を言いましたけれど、パラグアイで90人、ブラジルで200名程の方がおられて、私も一生懸命、皆さんとお話をするように頑張りましたけれども、限られた時間の中での限界もあり、県議の方にもいろいろな交流をしていただいて、トータルでいろいろな方との交流ができたのではないかなと思います。それが、どのぐらいの人間が必要かっていうのはなかなか難しいところではあると思います。今後とも状況見ながら、また県議の方はそれぞれで、いろいろなご判断もありますので考えていただくということかなと思います。

記者:今の質問の流れで細かいことなのですけれど一つお伺いしたくて。県議会の方でも部屋のサイズとかグレードについて適切なのかというのがあって、それについて知事の方から、「突如の会議とかオンラインでの会議とかも入ってくる可能性があるので、こういうことです。」と、ご説明があったと思うのですけれど、その点について、今振り返って、適切というか、どう受け止めていらっしゃるかというのをお伺いしたいのですけれど。

知事:私の部屋は、いざというときにオンライン会議もできるようにということで、職員の方が泊まっているよりも少し広めの部屋を使いました。具体的にオンライン会議をするには必要なスペースであるなと思いました。どういう形が一番必要最小限になるかは、引き続き勉強してみたいと思います。
 

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