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公開日:2023年10月19日

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知事記者会見 令和5年10月16日(月曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和5年10月16日(月曜日)13時00分から13時20分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

 


質問項目

1.冬に向けた家畜の防疫対策について
2.県議会議員の海外視察について
3.イスラエル等における県出身者の情報について
 

質問事項

幹事社:冬に向けた家畜の防疫対策について質問いたします。今月11日、北海道で見つかった野鳥の死骸から今シーズン初となる高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたという報道がありました。昨シーズンは県内の養鶏場でも高病原性鳥インフルエンザが相次ぎましたが、今シーズン国内初確認に対する受け止めと県内での防疫対策の考えについて伺いたいと思います。また国内の養豚場では豚熱の発生も相次いでいますが、そちらの防疫対策についても、併せて伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。

知事:今、鳥インフルエンザと豚熱の防疫対策についてのご質問がございました。
まず鳥インフルエンザでございますけれども、北海道で10月4日にカラスにつきましてA型インフルエンザの陽性が判明し、11日には遺伝子検査でH5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザであることが判明し、国内での野鳥での鳥インフルエンザ1例目の確認となったところでございます。この事例は、すでに鳥インフルエンザを保有する渡り鳥が国内に飛来をしていることを示しておりまして、本県においても強い危機感を持って警戒に当たる必要があると考えております。この防疫対策でございますけれども、県では本年7月の国の疫学調査チームの提言を踏まえまして、例年10月から実施しております養鶏場の自主点検を2ヶ月前倒しいたしまして8月から実施をしたところでございます。それから家畜保健衛生所職員による全養鶏場への立ち入り検査も例年より1ヶ月前倒しをしまして、8月から9月にかけて実施をし、発生防止に関する基準がありますけれども、それが養鶏場の運営者の方で遵守されているかどうかを確認したところでございます。さらに農場の衛生状況を高めていくために消毒の重要性を改めて農場に啓発するとともにJA香川県と県で分担して、と言いますか、財源的にも分担して今日16日から県内全養鶏場に対しまして、消石灰の配付をしまして各養鶏場で速やかに散布をするようにお願いをしているところであります。その後、家畜保健衛生所職員が散布完了の確認をすることにいたしております。そしてこの県内全養鶏場への消石灰の配付は、この10月、今日の16日の後も11月にも行うこととしているところであります。それから万一、発生をした時に迅速に防疫対応が行えるように先週10月11日に防疫作業に従事する県や市町の職員、自衛隊をはじめとする協力機関、関係する団体の方々に対しまして県庁において作業の手順や防護服の着脱などに関しての説明会をして、万が一に備えたところでございます。そして今日の午前中に「令和5年度鳥インフルエンザ及び豚熱・アフリカ豚熱対策連絡会議」を県庁内で開催しまして県庁の各関係部局においても現在の最新情報を共有するとともに、今一度、発生した場合の対応について、動き方についての確認をしたところでございます。
次に豚熱についてでありますけれども、豚熱については兵庫県南あわじ市の養豚場で本年7月に発生をしました。また、野生イノシシの豚熱未確認地域であった九州の佐賀県の養豚場におきましても8月に発生をしたところであります。また香川県内におきましても捕獲または死亡した野生イノシシで断続的に今年は感染が確認されておるところでありまして、このような状況から、県内養豚場での豚熱発生リスクが増大していると考えており、強い危機感を持っておるところであります。このため発生予防のために、養豚場が3ヶ月ごとに実施をしております飼養衛生管理基準、こちらも鳥と同様、基準がございますけれども特に重要な項目についての自主点検については、5月及び8月実施分について、全養豚場で全項目が遵守されているところを確認しております。重要なポイントとしては、衛生管理区域を決めて、その区域内に入る場合の消毒の徹底、それとその衛生区域への野生動物が侵入をしないように進入防止のネット等の穴が空かないとか、そういう侵入対策の徹底、この点が最も重要なところでございます。さらに5月からは、県内の先ほど申しました今年は野生イノシシの豚熱の感染が累次的に確認されておりますけれども、その都度、全養豚場に対しまして、野生イノシシの感染が確認されましたら半径10km以内の養豚場のすべてに家畜保健衛生所職員が立ち入りまして、先ほどの衛生管理や侵入防止などの自主点検項目のすべてが遵守されていること、野生イノシシの感染の確認ごとに行いまして、予防対策を徹底しているところでございます。加えまして、さらに県内養豚場の衛生状況を高めるために、今回初めてJA香川県と県がこれも分担して9月25日に県内全養豚場に対して消石灰の配付をしまして、その後、家畜保健衛生所職員が散布の確認もしたところでございます。野生イノシシは特に冬場に活動が活発になりますので今後心配が大きくなる季節であります。今後この消石灰の配付については、11月、12月、2月に配付の準備を始めたところでございます。今申し上げましたように鳥インフルエンザ、豚熱と非常に心配される季節でもあり、外部情勢も、そのような情勢がございますので、やれることについて万全を期して行い、万が一の際にも迅速に対応できるような心づもりについても併せて行っております。引き続きよく情勢を見まして万全を期していきたいと思います。
 
記者:まず引き続き鳥インフルの件なのですけども、昨年は全国的な卵の品薄であったり、香川では名物の骨付鳥の親鳥が食べられないという状況にもなりましたけれども、そういった意味で今年の鳥インフルエンザ対策に対する意気込みというか、それの思いがありましたら改めて一言お願いできますでしょうか。

知事:去年11月1日だったと思います。私も知事になって初めての感染ということで非常にショックを受けましたし、印象に残っております。昨年のこともありますので、とにかく発生が起こらないようにと祈るような気持ちもありますけれども、今申し上げましたように、とにかくやれることについて、これも消石灰を散布することと養鶏場のいわゆる防止の基準、先ほど申しましたエリア内に入る時の消毒の徹底とエリアの中に野生の動物が入ってこないための防止ネットのようなものに穴が空いていないか、こういったものをしっかり見ていく、
こういった地道なのですけれども、こういうことが今やれることですので、それについて万全を期して、その養鶏場にしっかりお願いもしますし、それを県の職員も再三訪れて声掛けをし、徹底されているかどうか確認もしながら養鶏場と一緒になって、万全を期して、感染の発生がないように取り組んでいきたいという思いです。

記者:あと1点海外視察の件なのですけれども、その一部で新たに2人が海外視察を辞退するのではないかと話も出ていますけれども、その辺りの事実関係とその辺があるようでしたら受け止めをお願いできればと思います。

知事:まず、2人の議員が議会事務局の方に辞退を申し出られたということについては議会事務局の方に確認をしたところでございます。視察に行かれるかどうかというのは、議員ご自身のご意思というのがあって、それを議会としてどう今後受け止めていくかということになってくるのではないかなと思います。

記者:知事自身としては今回の海外視察の件で、いろいろな県民の声も多分聞かれていると思うのですけども、当初から言うと半分になってしまったという、この現状についてどのように思いますか。

知事:どういう体制でお邪魔するのが望ましいかということについては、いろいろなご意見もいただいたところであります。議員のご意向も、これに並行して示されてきたところであり、私としてはそういったご本人のご意向も踏まえながら、自分としては来月には当初の目的である友好親善と経済社会交流の活発化に成果が上がるよう、きちんと準備をして出発したいという気持ちでおります。
 
記者:今後、今回議会の部分ですけども、その海外視察のあり方であるとか日程、そういったものを例えば改めて見直しも考えなければいけないとか今回の分はともかく来年度以降とか、そういった部分についてはそういった思いというのがございますでしょうか。

知事:国内もそうですが、海外になればなおさら費用もかかる場合が多いので、一件一件どういう目的で、どういう成果を求めて海外に出向くのか、こういったものを見ながら、やはり自分自身の目で行程なり、目的なり、体制なり、こういったものをしっかりと確認し、必要最小限にしていくという、そういうことの繰り返しに尽きるのではないかなと考えております。

記者:改めて見直すとかというわけではないということですか。

知事:見直すというよりは、今までもそうなのですが、一件一件判断するということでやっておりますので、それが一番適切な判断に繋がるのではないかなと思います。

記者:先ほど鳥インフルエンザの件で、県の方で家畜保健衛生所の方が立ち入りをしたというとこなのですけれども、確認の結果について教えていただいてもよろしいでしょうか。

知事:いくつかございましたが、鳥インフルエンザの件については、まず8月から9月にかけて、いわゆる自主点検をしてもらっているのですけれども、先ほど言いました衛生管理と侵入防止ができているかどうか、この点については、県の家畜保健衛生所の職員が、全養鶏場を回って確認をしたというのが一つ、
それからもう一つは、今日から消石灰を配付いたしますが、その後ちゃんと散布をしていただけているかどうか、これについても、明日以降、適宜日程を見て、家畜保健衛生所職員によって散布の確認をしたいと思っております。

記者:8月から9月にかけた点検で、それの結果としては、衛生管理だったり、進入防止は全養鶏場できていたということなのでしょうか。

知事:その通りです。

記者:今のところは、点検で問題確認されていないということなのですけれども、そのことについての受け止めをお願いしてもよろしいでしょうか。

知事:養鶏場自身が、昨年も発生して、大きな被害を出しました。今年もそういう季節になってきましたし、そういう意味において、こちらからの働きかけもありますけれども、自主的にきちんと衛生管理、侵入防止、こういったものをやっていただいている状況かなと思っております。

記者:豚熱についてなのですけれども、現時点でのイノシシの陽性確認された件数を教えていただきたいのと、あと、この農場の豚に対して、すでにすべてにワクチン接種は終えているのかというのをちょっと確認してよろしいでしょうか。

知事:まず、野生のイノシシの感染の状況ですけれども、令和5年度の4月1日から10月11日の時点で、全部で21頭の確認がされていまして、死亡していたのが3頭、捕獲したのは18頭であります。
ワクチンは、全頭打っております。

記者:ちょっと話が変わってくるのですけれど、確認としてなのですが、イスラエル情勢が非常に緊迫化しているということなのですけれども、イスラエルやパレスチナの現地に、香川県の方がいらっしゃったりとか、そういった情報は入ってきたりするのでしょうか。

知事:今の時点で、県民の安全に対しての懸念情報は確認しておりません。これからも引き続き、外務省とも連携して状況を把握していきたいと思います。

記者:先ほどありました海外派遣の県議の方2人が新たに辞退したということなのですけれども、あと1ヶ月というところでキャンセル料等の取り扱いというのはどうなるのでしょうか。

知事:議員の経費等の処理ですので、議会事務局が担当しており、今の時点では、詳細について、私自身は確認しておりません。
 

以上

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