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7月18日(土曜日)から、香川県文化会館1階の香川漆芸ホールにおいて「大谷早人展」を開催いたします。
大谷早人先生は、現在、作家活動の傍ら、香川県漆芸研究所の工芸指導員として後進の指導・育成にあたっていただいています。この展覧会は、その大谷先生が、このたび、今年度の重要無形文化財蒟醬保持者(人間国宝)として追加認定されるよう国の文化審議会から文部科学大臣に答申されたことを記念して開催するもので、日本伝統工芸展に出展された作品を中心に26点を展示します。
大谷先生が得意とする籃胎蒟醬は、竹ひごを編んで素地を作り、漆を塗って蒟醬で加飾する技法です。素地の造形から仕上げに至るまで一貫した手仕事から生み出される作品は、籃胎の編目の風合いを生かしつつ、そこに蒟醬技法による精細な装飾を施したもので、籃胎と蒟醬が見事に調和し、繊細な色彩による品格のある作品として、高く評価されています。
大谷ワールドが編み出す籃胎蒟醬の技と美をじっくりとご覧いただければ幸いです。
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