ここから本文です。
香川県漆芸研究所では、毎週木曜午後の授業を課題研究とし、木工や象谷塗、後藤塗、茶道などの実習や漆芸の歴史や修復の講義などを行います。この授業では、三技法(蒟醬・存清・彫漆)以外の技法を体験したり、芸術に関する見識を広げることを目的としています。
平成29年10月5日、19日と11月16日は、漆芸作家であり伝統工芸士でもある佐々木博先生による象谷塗の実習がありました。
講師 佐々木 博 氏
今回は2,3年生合同実習。道具を一緒に使うなどして学年を超えた交流が行われました。
積極的な質問から、研究生の意欲が伝わります。
素地の表面には、桟俵(さんだわら)と呼ばれる凹凸模様があります。
素地の中に水分が入らなくするため刷毛で漆を染み込ませます。
堅牢な器にするため、下地工程では地道な作業が必要となります。
象谷塗の特徴である菰付け。川辺や池に群生する真菰(まこも)の粉を撒きます。
生漆を摺り付ける最後の艶付けの工程。
艶が出るまで数回繰り返します。
このページに関するお問い合わせ