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公開日:2020年12月10日

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宇野~高松航路の存続等に向けた施策を求める意見書

本県高松港と岡山県の宇野港を結ぶ宇高航路は、明治43年(1910年)に開設され、まさに、本州と四国を結ぶ海上輸送の大動脈としての役割を果たしてきた。今年は航路開設100周年を迎える記念すべき年であったが、先日、同航路を運航する2事業者から四国運輸局に対し、本年3月26日をもって同航路の事業を廃止する旨の届出が提出された。宇野~高松間を結ぶ航路が廃止されれば、通勤や通学、通院など生活交通の面や物流・観光等においても両県県民や地域経済が受ける影響は計り知れない。
近年、本航路の利用者が大幅に減少し、フェリー事業者は大幅な赤字経営を余儀なくされ、一部撤退や度重なる減便を実施してきた。このような状況の中で、フェリー事業者は、将来の経営環境が改善する展望が開けず、これ以上の事業継続は困難と判断されたものと聞いている。
本県では、昨年7月から、岡山県とも連携し、航路維持のため、フェリー事業者に対して、地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用した港湾施設使用料の減免措置などの支援を行ってきたが、事業廃止を食い止めることができず誠に残念である。
よって、国におかれては、宇野~高松航路の存続並びに住民の日常生活に欠かせない交通手段の確保に向けた施策を早急に講じられるよう強く要望する。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成22年2月22日

香川県議会

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