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観音寺港の三本松地区の埋立地にコンクリート製品を作る企業と鉄鋼製品を作る企業が新たに立地しました。
この2社の立地でこの埋立地は完売しました。
コンクリート製品と鉄鋼製品に共通する点は製品が重い点です。この重い両製品を作るためにはセメントや鉄板などの重い資材を搬入する必要があります。そして完成した製品を納品先まで搬出する必要があります。重たいものを運ぶには船便が有効です。そしてその船便を使うには海洋沿いの土地が最適です。このように瀬戸内海沿岸の土地は重い製品の製造拠点として「地の利」があります。また、瀬戸内海は年中静穏であり欠航の心配も少なく安定した輸送が望めます。
さらに、香川県は晴天の日が多く屋外の作業性も高いことや、災害履歴も少ないことも企業立地上大きなアドバンテージがあると思います。
現在日本は人口減少局面に入りました。出生数の回復を図りつつ、この人口減少局面でも発展できる県土づくりが必要です。製造業はDXなどの活用で少ない人で多くの生産が可能になります。人口減少局面でも発展が可能な産業と考えられます。
そして現在製造業の生産拠点の国内回帰が進んでいます。ここ30年くらい、日本企業は生産拠点を東南アジアや中国に移転してきましたが、東南アジアや中国の経済成長に伴い、人件費や用地費が上がり移転のメリットが小さくなってきたことが一因です。
香川の財産である瀬戸内海。産業振興の観点からもこの瀬戸内海を有するアドバンテージを大いに活用することが重要です。
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