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3月末に「せとうち企業誘致100プラン」を策定・公表しました。これは、香川県に企業を呼び込むためにこれから進める政策をまとめたものです。
これから5年間で工場立地件数100件を目指していきたいと思います。過去5年間で約70件の立地がありましたので、3割以上の増加を目指します。
わが国の製造業は約30年前から生産拠点を人件費や用地費の安価な中国やベトナム、タイなどの東アジア諸国に移してきました。しかしながら、近年これらの国の発展により、安価な人件費などのメリットが薄れてきました。また、コロナ禍で、マスクなどを国内で調達できないことを代表事例として、経済安全保障の観点から国内生産体制の充実の必要性が顕在化してきました。この二つを理由として、すでに生産拠点の国内回帰が始まっています。
さらに、リモートワークの定着などにより、場所にとらわれない新しい働き方も定着しつつあり、地方への事業所展開も進んでいます。
こうした大きな流れの中で、今後、わが国のどこに工場や事業所を設けるかといった企業の選択が始まっています。香川県は、瀬戸内海に面して資材や生産物を輸送することに有利です。また、温暖な気候で自然災害が少なく、コンパクトで仕事のしやすい地域といえます。
この「地の利」を大いに生かして、今後、香川県にたくさんの企業を呼び込みたいと思います。そのためには、誘致企業の用地の確保、港湾や幹線道路などの物流インフラの整備、誘致企業で働く人材の確保、誘致企業に対する助成制度の拡充などが必要です。これらの政策を計画的に粘り強く、官民で力を合わせて進めていきます。
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