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9月5日午前10時から、観音寺市で第52回放魚祭が開かれ、私も参加してきました。放魚祭は、香川県水産振興協会などが主催し、瀬戸内海の魚などの水産資源の恵みに感謝して、今後とも豊かな海が保たれ、水産業が発展して、県民が海の恵みを享受できるよう祈願するお祭りです。
当日は、神事の後、多度津高校海洋生産科の生徒より、タケノコメバル、ヒラメなどの稚魚を受け取り、観音寺港で観音寺市長、三豊市長と共に、観音寺こども園の園児と一緒に、大きな魚に成長することを願いながら稚魚を海に放流しました。
香川県には、香川ならではのさまざまな旬のおいしい魚があります。先日、スーパーで体長15センチくらいの「シズ」が10匹くらいパックに入って販売されており、家で塩焼きにして食べました。濃厚なうまみのある味で美味でした。また皮が薄く、小骨も柔らかいので小さくても食べやすい魚です。小さい頃食べたような記憶もありますが、そうだとしても50年ぶりです。おすすめの魚です。ぜひご賞味ください。
昨年香川に戻ってきて感じたことの一つが、街中での潮の香りが減ったことです。私は栗林公園のそばで生まれ育ちましたが、そのあたりまで潮の香りが漂っていました。下水道の普及で海がきれいになったことは良かったのですが、海中の栄養塩が少なくなり、海藻の育ちが悪くなったこともその一因と言われています。このため、海に流す下水処理水の基準を少し緩め、栄養塩を増やす試みを始めます。瀬戸内海は昔、赤潮被害で苦労した歴史もあり、慎重に進めないといけませんが、豊かな海を取り戻すために検討を進めたいと思います。
来年は瀬戸内海国立公園指定90周年です。瀬戸内海の恵みによって発展してきた香川県です。海を感じるたくさんのイベントを開催したいと思います。この機会に、香川県民みんなで改めて瀬戸内海に触れ、楽しみながら、豊かな瀬戸内海を次世代につなぐ機会にしたいと思います。
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