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公開日:2022年12月14日

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第8回企画展
高橋克夫民俗写真展-瀬戸内の景観・くらし・ひと-

当館開館時(昭和48年[1973])の民俗専門職員であった高橋克夫が、長年にわたり撮影した高度経済成長後の瀬戸内海やその周辺地域の景観、生業、くらし、祭りのようすを紹介します。
高橋は、昭和52年[1977]に国の重要有形民俗文化財の指定を受けた「瀬戸内海及び周辺地域の漁撈用具」の収集に尽力するとともに、瀬戸内海を中心とする各地の民俗事象を撮影した膨大な数の写真を残しました。高度経済成長の過程で大きく変貌を遂げた民俗文化にまなざしを注いだ高橋の写真は、たいへん存在感のあるものとして見る者に迫ってきます。その一方で、写真に写し出された風景は、人が生業を通して自然に働きかけ生み出した風景の力に高橋が魅せられたという側面もあったように思われます。
高橋が歩き、カメラを向けた場所に赴くと、土地開発の進展によりその風景が完全に喪失した場所や、環境変動や人口減少による過疎化などにより漁村がかつての活気を失い、荒廃化した場所も多くあります。高橋の写真は人と自然の関係性について、現在の社会を見つめ直し、あるいは社会の在り方を考える上で、いくつかの気づきを我々に与えてくれます。

草津の漁港

広島県草津の漁港とカキ船

 

展示詳細

令和5年14日(水曜日)~319日(日曜日)
開館時間前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日月曜日(ただし月曜日が休日の場合、その翌日)

臨時休館2月13日(月曜日)から17日(金曜日)

瀬戸内海歴史民俗資料館1展示室中2階「瀬戸内ギャラリー」
展示資料

パネル写真34点、民具・調査ノート・プリント写真・写真集等約10点

展示構成
  1. 漁村の風景
  2. 瀬戸内海の漁業
  3. 外洋や淡水の漁業
  4. 海辺の商い
  5. 瀬戸内のくらしを支える船
  6. 瀬戸内の船大工・櫓屋
  7. 瀬戸内海の海の祭り
  8. 島や海岸部の農業

主な展示資料

ウナギカキ漁 イタギ漁
ため池のウナギカキ漁(旧白鳥町・現東かがわ市) ため池のイタギ漁(旧白鳥町・現東かがわ市)
タイシバリ網漁 除虫菊栽培
タイシバリ網漁(旧庵治町・現高松市) 荘内半島での除虫菊栽培

関連講座

「高橋克夫民俗写真展」に関連した連続講座を行います。
講座

第1回「民俗写真に写し出された海辺の生業の風景」

第2回「高橋克夫民俗写真からわかること」

日時

第1回:令和5年121日(土曜日)
第2回:令和5年24日(土曜日)
各日、午前10時~11時30分

講師 第1回:真鍋篤行(当館専門職員)、第2回:田井静明(当館専門職員)
定員 各日24名(先着順)
申込方法 【要予約】電話でお申し込みください。電話:087-881-4707
申込期間 14日(水曜日)から、定員になり次第終了

 

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