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高度経済成長期に向かいつつあった昭和30年代前半、日本の輸出業界は海外からの厳しい模倣批判や低品質評価にさらされていました。そこで輸出振興のためには意匠改善が不可欠とされ、ジェトロ(日本貿易振興会・当時)では、欧米など海外からデザイン性に優れた商品を輸入し、国内で巡回展示して地方の手工芸品・産業工芸品などの意匠・製作技術・機能・材質・価格等の参考とする事業を展開しました。
本展展示の海外優秀商品は、昭和45年(1970)頃、その一部約2,000点を香川県が借り受け、県技術開発センター(現県産業技術センター)デザイン資料室で展示・保管していたものです。
また、昭和40年~44年にかけては、栗林公園内に讃岐民芸館や新民芸館が整備されました。これもまた、風土に育まれた古民芸品に学んで、新たなデザインや工夫を加え、新民芸品(新たな手工芸品や産業工芸品)を創出しようとしたものでした。
本展では、戦後香川のデザイン運動の両輪ともいうべき、栗林公園民芸館や香川県技術開発センターデザイン研究所(当時)の活動などから、デザインで生活を豊かにしようとした当時の試みを紹介します。
会期 |
令和4年4月1日(金曜日)~6月26日(日曜日) |
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会場 | 瀬戸内海歴史民俗資料館第1展示室中2階 |
展示内容 |
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資料点数 | 約140点(資料約120点・写真パネル約20点) |
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