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ロシアのメドベージェフ首相は、7月3日、我が国固有の領土である北方四島の一つである国後島を訪問した。同首相は、大統領在職時の平成22年11月にも国後島を訪問しており、我が国からの厳重な抗議にもかかわらず、この度、再度の訪問を強行したことは、誠に遺憾である。
歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島の北方四島は、歴史的にも国際法上も我が国固有の領土であり、同首相の訪問は、これまでの日露両国間の北方領土問題の解決に向けた努力を無視し、北方四島の実効支配を改めて誇示し、不法占拠を既成事実化しようとするものである。
現在の日本の政権基盤や経済の弱体化に加え、中国・台湾との尖閣諸島問題や韓国との竹島問題に関する政府の優柔不断な態度が、今回のロシア側の暴挙につながったと考えられる。
よって、国におかれては、早急に毅然とした外交姿勢を確立し、ロシアに対し抗議の意思をさらに明確に示すとともに、北方領土問題の早期全面解決に向け、北方四島の返還を断固主張していくよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成24年7月12日
香川県議会
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