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・香川県シェイクアウトについて
・前月の交通死亡事故について
・感染防止対策の徹底について
知事:まず、香川県シェイクアウトについてであります。「県民いっせい地震防災行動訓練」、いわゆる「香川県シェイクアウト」は、平成25年度から実施しており、昨年度、1,180団体、249,855名と多くの県民の皆さまに御参加いただきました。本年度は、国の「緊急地震速報訓練」に合わせて、11月2日水曜日午前10時に、南海トラフを震源とする大規模な地震が発生したという想定で実施することとしております。自主防災組織をはじめ、学校、企業、御家庭など幅広く県民の皆さまに御参加いただきたいと思います。この訓練は、県民の皆さまに、身の安全を守る行動をとっていただくことにより、防災の必要性をあらためて認識し、学校、企業、御家庭など普段の生活場所での防災対策を確認するきっかけとすることなどを目的としており、まず1分間いっせいに身を守る基本行動を行うこととしております。
併せて自主的に、避難訓練や防災器具の点検、備蓄品の確認などプラスワン訓練に取り組んでもらうように呼び掛けています。今年度、地震の発生直後において身を守るために重要な「家具の転倒防止」に加え、地震発生後に慌てないように、「家族との連絡方法の確認」や「避難場所までの経路の確認」に重点を置き、県民の皆さまにプラスワン訓練で取り組んでいただけるよう呼び掛けることとしております。南海トラフを震源とする地震の発生が懸念される中、地震による被害をできる限り軽減し、県民の皆さまの安全を確保するため、こうした訓練を実施することが、県民の皆さまの防災意識の向上にもつながると考えておりますので、本日から、参加登録の募集を開始いたします。皆さまには、ぜひ参加していただきたいと考えております。
二番目は、先月の交通死亡事故についてであります。先月、残念ながら3件発生いたしました。お手元にマンスリーレポート6月分をお配りしておりますが、17日と27日に発生した車両単独の自損事故が2件、19日に歩行者と車両の事故が1件発生しております。今回は、ちょうど半年間を経過しておりますので、上半期の事故の特徴を踏まえて、再発防止のための注意点などをお伝えいたします。一つは、今も申し上げましたが、車両単独での死亡事故が多いことです。上半期の交通事故死者数17人のうち、約半数の9人がそれにあたっております。内訳としては、車が5人、バイクが2人、自転車が2人となっております。バイクと自転車の運転手の方に注意していただきたいポイントを2点挙げております。バイクや自転車で転倒した場合、身体に大きなダメージを受ける可能性が高いので、普段から通り慣れた道であっても油断は禁物でありまして、スピードの出し過ぎ、カーブでのスリップに特に注意をして、慎重な運転に徹していただきたいと思います。
次に車の運転手の方に注意していただきたいポイントとしては、1つにはシートベルトをしていれば助かった可能性のある事故もあったと聞いておりますので、全席着用を徹底していただきたい。また、これから夏場を迎えまして、暑さで注意力、集中力が欠ける時期に入ります。漫然運転、居眠り運転に陥らないよう、運転中は決して無理をせず、こまめな休憩、水分補給でコンディションを整え、常に緊張感を持ってハンドルを握り、前をよく見て運転に集中することを徹底していただきたいと思います。
二つ目の特徴としては、「歩行者と車両の事故」ということで、5人の歩行者が犠牲となっており、うち4人は横断歩道以外で事故にあっております。歩行者の方に特に注意していただきたい点としては、横断歩道のない場所での横断は非常に危険です。無理な横断は絶対に避けて、少し離れていても横断歩道がある場合は、そちらを利用するようにお願いしたいと思います。また、夜間、外出時は夜光チョッキ、タスキを着用したり、靴に反射材シールを貼るなど、反射材と明るい服装で、ぜひ自分の存在を周囲にアピールして、身を守っていただきたいと思います。また車の運転手の方に注意していただきたいポイントとしては、横断歩道は歩行者が絶対優先であります。横断歩道の手前では減速をして、歩行者の安全確保を徹底していただきたいと思います。さらに、直線道路あるいは横断歩道がない交差点でも、走行中、歩行者あるいは自転車の急な飛び出しなどに備え、常に緊張感を持って、前と周囲をよく確認して危険を回避していただきたいと思います。同じような事故が繰り返し起きていますので、より一層の注意をお願いします。この後、このマンスリーレポートを県ホームページにアップいたします。残念ながら、上半期月間ゼロを達成した月はありませんでしたが、この目標を掲げ続け、県民総ぐるみで悲惨な死亡事故を1件でも無くしていきたいと考えておりますので、報道の皆さまにもこの啓発に向けてぜひ御協力いただきたいと思います。
三点目、感染防止対策の徹底等についてであります。現在、本県では「感染警戒対策期」として、緊張感を持って感染拡大を警戒していくこととしておりますけれども、今週末に三連休があります。多くの方が三連休となりますが、その後、夏休みを迎えるということで、この時期の行動が感染拡大の引き金とならないよう、県民の皆さまには、引き続き、新型コロナウイルスにうつらない、うつさないために、適切な感染防止策を徹底して行動していただきたいと思います。
全国の感染状況については、お手元に配布しております資料1のとおり、東京、大阪をはじめ、感染が急拡大している状況にありまして、現在の本県の感染状況につきましても、6月下旬以降、前週の同じ曜日と比較して、増加する日が続いており、特に一昨日の土曜日、新規感染者数が300人を上回るなど、増加傾向にあるものと考えています。一方、医療のひっ迫具合を示す確保病床使用率は10%台を維持し、重症確保病床使用率もゼロで推移しておりまして、現段階では、医療提供体制が十分に確保され、医療が必要な方に適切な対応ができている状況にあると考えております。このような中、国の専門家会議の報告によると、ワクチンの3回目接種と感染により獲得されたものを含めた免疫は徐々に減衰していくこと、7月以降、梅雨明け、三連休や夏休みの影響もあり、接触の増加等が予想されること、オミクロン株の新たな系統への置き換わりの可能性もあることなどから、今後感染者数の増加も懸念されると指摘されています。
感染力が強いとされる変異株について、本県におけるゲノム解析の結果では、BA.5については現在のところ検出されておりませんけれども、他県の状況を見ると、今後、本県においても、BA.5による感染拡大の可能性もあると考えております。なお、解析結果等の詳細は、既にお伝えしているものもございますが、資料2のとおり、取りまとめて添付しておりますので、後程御覧いただければと思います。また、感染が急拡大している他県における具体的な事例としては、感染対策が不十分な職場関係の飲み会で、参加者全員が感染した、あるいは体調の異変があったのに、趣味の集まりや習い事に参加して感染したということなどが報告されており、このような各行動が感染急拡大につながることのないよう、御注意いただきたいと思います。クラスターの発生状況については、資料3のとおりでありますが、最近、本県においても高齢者の入所施設、あるいは通所施設のほか、企業の事業所、また医療機関におけるクラスターが増加しておりまして、高齢者、あるいは比較的高齢の年代でも感染が広がりつつあります。そこで本県におきまして、感染急拡大を防ぐために「感染警戒特別注意報」として、私から県民の皆さまに感染防止対策の徹底について、あらためてお願いいたします。
資料としては順番が前後いたしますが、資料5の方を御覧いただきたいと思います。「感染警戒特別注意報」ということでありまして、県民の皆さまに三つの密の回避、また人と人との距離の確保、手洗いや手指消毒などの基本的な防止策の徹底を、あらためてお願いし、またマスクにつきましても、これまでと同様、重要であり、熱中症にも十分注意しながら、その場面に応じて、適切にマスク着用について判断いただきたいと思います。また、帰省・旅行、イベント等への参加など、県をまたぐ移動の際には、基本的な感染防止策の徹底とあわせて、移動先での感染リスクの高い行動を控えていただくようお願いしたいと思います。また発熱などの違和感など普段と違う症状がある場合には、その帰省、旅行そのものを控えていただきたいと思います。会食、飲み会の際には、感染対策が徹底された「かがわ安心飲食認証店」などを利用していただき、会話の際はマスクを着用していただくようお願いします。事業者の皆さまにも、引き続き、在宅勤務の活用、休暇取得の促進などによる人と人との接触の低減、また発熱、のどの痛みなど普段と少しでも違う症状がある場合の従業員の出勤抑制などの対策のほか、クラスターの発生等に備え、事業継続計画(BCP)の再確認などについて、あらためてお願いしたいと思います。
今申し上げたようなとおり、高齢者施設等でクラスターが多く発生しているわけでありますが、すでに高齢者施設等に対しては、先週7月8日付けで感染防止対策の再確認及び徹底について、通知しております。資料の最後に参考資料として添付しております。施設内において、職員・利用者の方々の健康観察の徹底ということで、職員については体調に異変を感じたら、まず施設に報告、また休む勇気を、施設は休ませる配慮をお願いするとともに、こまめな換気、消毒の徹底、マスク、手袋など感染防護具の使用方法の再確認などの徹底をお願いしております。なお、資料としては一つ前に戻りますけれども、資料4として、4月以降における直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数と確保病床使用率の関係についてお示ししておりますが、これまで新規感染者数の増加に少し遅れて確保病床使用率も上昇しておりますことから、高齢者などの感染拡大がこのまま続きますと、病床使用率が短期間で20%を超えて上昇し、一般医療及び新型コロナへの医療負荷が生じることとなると考えられるため、その場合、県の対処方針に基づき「感染拡大防止対策期」に一段階引き上げることになると考えております。関係者の皆さまには、基本的な感染防止対策を徹底し、クラスター防止のためにあらためて対策の確認と徹底をお願いします。またこの他にも、感染の不安を感じた場合、無料検査を7月末まで実施しております。御利用いただければと思います。ワクチン接種につきましては、必要なワクチンは十分供給されており、円滑に予約接種できるようになっておりますので、3回目接種がまだの方は、早めの接種をお願いします。さらに60歳以上の方、基礎疾患をお持ちの方、4回目接種の対象となっておりまして、各市町でその接種が開始されております。4回目接種についても御検討いただきたいと思います。
県としては一日も早く日常生活、社会経済活動を回復できるよう、国、各市町と連携し、感染拡大の抑止とともに、保健医療提供体制の確保を通じて、県民の皆さまの健康、暮らしを守れるよう全力で取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続き御理解・御協力をお願い申し上げます。
1.参議院議員選挙について
2.新型コロナウイルスの感染状況について
3.渇水について
4.瀬戸内国際芸術祭2022夏会期について
5.安倍元総理大臣銃撃事件について
幹事社:まず一つ目ですけれども、参議院議員選挙についてです。昨日、投開票が行われた参院選について、あらためて香川選挙区の当選者に対して期待することを伺いたいと思います。また県の選挙管理委員会が投票を積極的に呼び掛けていましたけれども、今回の投票率について所感についてもお伺いします。
二つ目ですけれども、新型コロナウイルスの感染状況についてです。今、説明ありましたけれども、新型コロナの感染が再び拡大しています。今年の夏は3年ぶりにイベントが再開するなど観光の回復に期待が寄せられる中での感染拡大について所感を伺いたいと思います。また来月には瀬戸内国際芸術祭の夏会期が始まりますが、感染対策を見直す考えがあるか伺います。また岸田総理が高松空港の国際線の再開について言及していますが、この再開の目途、再開に伴う感染対策についての考えを伺いたいです。
最後三つ目、渇水についてです。早明浦ダムの貯水率低下に伴い、今月2日には9年ぶりに香川用水の第3次取水制限が始まりました。台風の影響等で貯水率の回復が見られたため一時的に解除されましたけれども、貯水率は平年より低い状態が続いています。あらためて今回の渇水に対する所感と県民への呼び掛けを伺いたいと思います。
知事:一点目の今回の参議院議員選挙でありますけれども、今回の選挙は新型コロナ対策、あるいは物価高騰対策を含めた経済財政政策、社会保障、雇用、さらには憲法、外交・安全保障、エネルギー、通商などの内政・外交におけるさまざまな課題に対して、今後の我が国の進むべき方向性を問う重要な選挙であったと思います。開票の結果、香川県選出議員選挙では磯﨑仁彦さんが再選されました。心よりお慶びを申し上げます。各候補者が公約を提示して、さまざまな課題について政策論議し、県民の皆さまが、そうした議論を踏まえて判断された結果だと思っています。当選された磯﨑仁彦氏におかれましては、国会において、国政の諸課題の解決、また地方創生や地域経済活性化といった地方の課題についても御尽力いただくようお願いしたいと考えております。
投票率につきましては49.22%と、過去最低の3年前の前回に比べ、3.91ポイント上昇しております。ただ全国平均52.05%を2.83ポイント下回っております。今回の選挙、若年層をはじめとする投票率低下が全国的な課題となる中、県、各市町の選挙管理委員会を中心にさまざまな広報を通じ、投票参加の呼び掛けを行い、報道の皆さま方にも御協力をいただいたと聞いておりまして、前回比の投票率の上昇はその結果だと考えております。
また県選挙管理委員会では、今回の選挙において若年層への啓発に重点を置いた啓発事業を実施したと聞いております。具体的には多くの有権者、とりわけ若い世代の有権者に選挙に興味を持っていただくため、県内の大学生に「明日の日本に望むこと」をテーマにインタビューを行い、自分の考えを伝える様子を1分程度の啓発動画にまとめて、インスタグラム、Twitter、YouTubeの3種類のSNS及び特設サイトで情報発信をしたと聞いております。またYahooやGoogleといった検索サイト、インスタグラム、TwitterといったSNSに広告を掲載し、デジタルサイネージなどにも啓発動画を表示するなどして投票日の周知等を行い、投票総参加を呼び掛けたと聞いております。このほか今回の選挙では、やはり新型コロナウイルス感染症の影響下で執行された選挙ということで、投票所の混雑緩和のために、期日前投票の積極的な利用も呼び掛けたと聞いております。この期日前投票者数は、前回に比べ1.18倍と増加しており、一定の効果があったのではないかと考えております。課題としましては国政選挙、地方選挙とも投票率、低下傾向を続けておりますけれども、特に若い世代の投票率、他の世代に比べると相対的に低いわけでありまして、若者の政治参加が重要な課題となっております。
こうした中で、県選管としては常日頃からの取り組みとして、主権者としての自覚を促し、必要な判断力を養う主権者教育を充実させるため、高校や専門学校への出前授業のほか、民間企業の若手社員や各市町の若手職員、大学生を対象とした異業種交流研修や、県内大学生等への選挙講義、小学生から高校生までを対象とした明るい選挙啓発ポスター募集事業など、次代を担う若年層の選挙に関する意識の高揚を図っていると聞いております。こうした若年層を含めた投票率向上のための取り組みに即効性を持たせることはなかなか難しいところでありますけれども、県選管が日頃から行っている主権者教育、選挙啓発リーダーを育成するための研修等を充実させながら、地道な取り組みを継続していくことが重要であると考えておりまして、今後ともこれらの取り組みにより、投票率が向上していくことを期待しております。
新型コロナウイルスの感染状況については、先ほども申し上げましたが、6月下旬以降、前週の同じ曜日と比較して増加する日が続いており、特に一昨日の土曜日に300人を上回るなど、増加傾向にあるものと考えています。一方、確保病床使用率は10%台を維持し、重症はゼロということで、現段階では医療提供体制が十分に確保され、医療が必要な方に適切な対応ができている状況にあると考えております。現在、県対策期を「感染警戒対策期」として位置付け、緊張感を持って感染拡大を警戒していくこととしておりますが、全国的に感染が急拡大し、過去最多の感染者数となった地域もでており、今週末には三連休、その後、夏休みを迎えるにあたり、この時期の行動が感染拡大の引き金とならないよう、県民の皆さまには引き続き、新型コロナウイルスにうつらない、うつさないために適切な感染防止策を徹底して行動していただくようお願いしたいと思います。
瀬戸内国際芸術祭の感染対策につきましては、8月5日からの夏会期においても、引き続き、今年3月に策定した「瀬戸内国際芸術祭2022新型コロナウイルス感染症対策の指針」に沿って、飛沫の抑制・手洗い・消毒、換気など、基本的な感染対策を徹底するとともに、島ごとの状況に応じて、来場者の検温及び体調確認や有症状者の発生時の対応等を適切に行っていきたいと考えております。なお、夏場には、熱中症のリスクも高くなることから、帽子の着用や日傘の使用、十分な水分補給などの注意喚起とあわせて、適切なマスク、できれば不織布マスクの正しい着用について、芸術祭の公式ウェブサイトやSNS、案内所のスタッフ等を通じて周知を行ってまいりたいと考えております。島民の皆さま、来場者の皆さまの安全に意を用いていくことを基本に、今後の感染状況にも十分留意して、気を引き締めて取り組んでまいりたいと考えております。
高松空港国際線の再開につきましては、先日、岸田総理による「7月からの再開方針」に言及がありましたけれども、その受入再開に向けまして、現在、高松空港株式会社等と連携して、空港内での検疫体制の整備を進めておりまして、旅客の皆さまの動線、あるいは待機場所の確保などの検討など、受け入れ時の具体的な運用方法について、広島検疫所など国の関係機関と協議等を行っている状況であります。今後、高松空港における受入再開準備の進捗状況に加え、国内外の新型コロナウイルス感染症、また水際対策の動向等も見極めながら、早期に高松空港国際線の運航再開が実現されるよう、各航空会社等へ運航再開の働きかけを行っていきたいと考えております。なお現在認められている訪日旅行は、国のガイドラインに従いまして、国内の旅行業者などが受入責任者となる添乗員付きのパッケージツアーでありまして、ツアーにおける感染対策は受入責任者である旅行業者が責任を持って対応することとされております。高松空港国際線運航が再開されることになれば、本県における本格的なインバウンド回復も見込まれますことから、受入責任者である旅行業者に対し、必要な情報を整理して速やかに提供するとともに、県内における基本的な感染防止対策をあらためて徹底してまいりたいと考えております。
三番目、渇水に関してお尋ねがありましたが、早明浦ダムの貯水率低下を受け、2月18日に第一次取水制限が始まっておりまして、これが続いた後6月5日には第二次制限が開始され、その後もまとまった雨がないまま、御承知のとおり6月28日に統計開始以降最も早く、最も短い15日間での梅雨明け発表がなされ、その後早明浦ダムの貯水率30%となった7月2日に、香川用水への供給量を50%削減する第三次制限が開始されました。先週の台風4号の接近に伴う影響で、早明浦ダム上流域に170.5ミリの降雨がありましたけれども、貯水率の大幅な回復にまではいたらず、7月11日0時時点で、57.7%にとどまっておりまして、取水制限一旦解除されましたが、7月7日に再び第二次取水制限を開始し、現在も継続中です。県におきましては、7月1日に「香川県渇水対策本部」を設置し、全庁をあげて節水対策に取り組むとともに、今後、渇水が長期化することを視野に入れ、迅速な情報収集に努め、関係機関と緊密な連携をとりながら、県民生活、産業活動への影響を最小限にとどめられるよう、強い危機感を持って取り組んでまいりたいと考えておりますので、県民の皆さまには、引き続き節水に御理解・御協力をお願いしたいと思います。なお、新型コロナウイルスの感染症の発生に関して、小まめに水を止めながらも、手洗いについては徹底していただきたいと考えて思います。
幹事社:新型コロナウイルスの感染対策と、観光の今後の見通しにからむ質問なんですけれども、現在高松空港内での検疫体制や受け入れ時の対応等協議して、再開に向けての準備をされているというお話がありました。今後、瀬戸内国際芸術祭の夏会期が8月に始まりますが、その会期中に国際線の再開がされるという見込みはあるのでしょうか。また海外からのお客さんが瀬戸芸に参加されるということになった場合に、やはり離島の医療体制が脆弱であるということで、感染の拡大に懸念を示されている島民の方も多いと思いますが、そういった対策だったり配慮とか考えられていることはないでしょうか。
知事:高松空港国際線の再開については先ほども御説明したとおりでありますけれども、いろいろな具体的な準備を検疫当局と協議して、その実行に向けて高松空港株式会社とともに取り組んでおります。具体的な、どういった点が検疫上必要なのかといった点についてはですね、厚生労働省からその点については公表しないということになっているようですので控えたいと思いますけれども、従来からいろいろな対応を想定して検討してきております。具体的にどの路線がというところにはまだ至っておりませんけれども、定期路線についてはまだ7月、8月、休止ということで、すでに四つの路線とも発表になっておりますけれども、通常路線再開というような時は、あるいは路線の新規という時にチャーター便等から始めていくというようなことが多いと思いますので、そういったことも含めて、エアラインの方といろいろと協議をしていきたいと思っております。
芸術祭への対応につきましても、先ほど申し上げましたとおり、芸術祭における指針を春会期に実行して、想定した範囲内において対応することができたと思っておりますので、今回どの段階で具体的に高松空港に直接入ってくる方がどこまでいらっしゃるか、もうその前に他の空港にはすでに入っているわけですね、五大空港等はもう入っておりますから、羽田等から経由してお越しになる方もあり得るわけですけれども、現段階ではパッケージツアーとしてそういうふうな予定があるものは聞いておりません。ただ先日、台湾の有力なSNSのインフルエンサーの人が、ガイド付きでお一人で、取材というとあれですけれども、県内各地の観光地を見て回っております。それによる発信等により、今後またツアーでの来訪、あるいはさらにそれがパッケージツアーについての規制が緩んでくれば、比較的小グループの旅行も高松空港を経由しない場合も考えられますので、そういった点も含めて感染防止の体制について、引き続き、指針に定められた基本を徹底して、島民の皆さまの、また来場者の皆さまの安全・安心を確保してまいりたいと考えております。
記者:昨日、投開票の参院選の開票事務についてなんですけれども、当初県の選管の方からは比例代表の確定時間が本日11日の午前2時20分ごろの見込みということでしたけれども、実際は1時間半以上遅れる結果になってしまいました。選挙の結果の速やかな開票と公表というのは大事なことだと思うんですけれども、その遅れについて知事の受けとめをお聞かせください。
知事:それは御案内のとおり、開票事務というのは選管の事務でありまして、知事としてその点にお答えする、あるいは関与する立場にはございません。従って選挙管理委員会の方にお尋ねいただきたいと思いますけれども、県選管、市町選管ともに正確性第一にしながらも、その中で迅速に開票事務を進めていくことに努められたものと考えております。
記者:昨日、同じく投開票の参院選について投票率の49.22%っていうことでしたけれどもあらためて8人が立候補した全国でも1人区で最多の立候補者数でしたけれども、その中でなぜ議論が低調に終わったとは思っていませんが、知事自身として投票率が全国平均を下回った理由っていうのは、どうお考えでしょうか。
知事:これはですね、いろんな要因はあり得ると思いますけれども、私としては全国平均との差っていうのはもちろんありますけれども、今回の結果についてネガティブにとらえるのではなくてですね、前回最下位だったというところが増加に転じているという点について、そうした事を全国的にも増加傾向にあると思いますけれども、それを伸ばしていくことが必要であると思っております。投票率、投票に関する事務も選管の事務でありますけれども、啓発等、引き続き18歳以上の投票率どうだったのか、そういった点の分析も含めて、選管において選挙の重要性、そして投票に実際に行くことの重要性、これをさらに周知徹底に努めていただきたいと思っております。
記者:先ほどありました瀬戸内国際芸術祭の夏会期についてお伺いしたいんですが、夏場の開催ということで、先ほど御発言があったように熱中症の懸念というのもあるかと思うんですけれども、現在の指針ですとマスクの着用については周知徹底というのが、指針の中では明記されておるかと思うんですけれども、このマスクの着用のあり方については指針の中で見直しというか、実情に応じてそこを変更していくというようなお考えっていうのはありますでしょうか。
知事:要するに正しい着用とは何かということになるわけですけれど、それは先ほど申し上げたように、ウェブサイトやSNSなどにおいて具体的に今、国からも示されておりますけれども、熱中症のおそれがある時にマスクはむしろ外していただきたいと、着用しないようにお願いしたいということに始まって、その辺を具体的に周知をしていきたいと思っております。そもそも適切な着用というのが、どういう状態なのかっていうことについては、国がこの前整理したところが、そうであると思っておりますので、そうした点について、この話は何か極端に振れやすいところがあってですね、非常にマスクについて、何て言うんでしょうか、もうやめたいというお気持ちなんだと思いますけれども、諸外国では全然つけてないっていうようなことも含めて、全面的に見直しをというような御意見もあるかと思いますが、現段階では国のいろいろな専門家等の意見で、例えば部屋の中で換気がされてないような状態、そういうところでの接触、こうした場合にいろんな会話が交わされると、至近距離でですね、そうした場合にマスクを外すということはやはりよくないといいますか、適切でないと。先ほど申し上げた最近の各県のクラスターの発生状況をみても、そういったものはやはり適切に本来マスクをしている場面でマスクを着用していれば、それなりに防げたんじゃないかと思えるようなケースもありますので、そういう点は、マスク着用の見直しというと、何か非常に、もう全面的に着用しなくていいということに香川県として踏み切ったというように誤解されることはないようにしなければいけないと思っています。
記者:着用のあり方については知事がおっしゃったとおりなのかなと思うんですけれど、その指針の中で、例えば屋外で距離がとれるときだったら外すとか、屋内の時で、距離が近い時だったらつけるように呼び掛けるとか、そういう具体的なケースに応じての着用のあり方っていうのを明記するのかしないのかっていうところについては、どうでしょうか。
知事:今のところ指針の改訂ではなくて、先ほど申し上げたようないろんな公式サイト上での周知、あるいはSNSなり、案内所のスタッフを通じて周知していくと、そちらの方がより実践的ではないかと思っております。
記者:金曜日に安倍元首相が、選挙演説中に襲撃されるという事件がありました。安倍元総理は香川にも何回も来られたことがあって、知事ともお会いしたことあると思うんですが、知事からあらためてかもしれませんが、エピソードであるとか、コメントを一言お願いできますでしょうか。
知事:まずあらためてこのような凶弾に倒れて、お亡くなりになったということにつきまして、心より哀悼の意を表したいと思います。また同時にこうしたこと、あってはならないことが起きた、この行為自体に対しては大変憤りを持って、最も強く非難したいと思っております。暴力で言論を封じる今回の蛮行はまさにテロ行為であり、断じて許されるものではないと思っております。
安倍元総理には個人的には国会議員になられる前から存じ上げておりまして、いろいろな機会に、お話を伺うこともございました。その間、総理としてあるいは自民党の有力な議員として、さまざまな山積する諸課題に取り組んでおられたわけでありますけれども、いつもお会いすると、議員会館ですれ違ったりした時は、親しく声をかけていただいて、浜田さんどうしていますかって、そういったすれ違いの場でも声をかけていただいたのを今でも覚えておりますし、香川県にお越しになった時、これは今でも覚えていますのは、第一次の安倍政権が終了といいますか、退陣された後に第二次政権を目指してといいますか、まだその時点ではそこまで意思を表明してなかった時点かもしれませんけれども、二回目の総裁になる際の総裁選ですけれども、香川県にもお越しになって講演をされてそのあと西讃の方だったと思いますけれど、うどん屋に入って、普通の大勢いる、みんなが食べているうどん屋で、今ですとちょっとコロナ対策が必要だっていうような混み具合のそういうところで、うどんを一緒に食べて、非常に気軽に周辺の人にも声をかけて、写真撮影に応じていた。それを見ながらですね、その前に退陣の理由ともなった健康上の問題、回復したんだなと嬉しく思って、その講演でも非常に力強い、いろんな発言を聞いて、再起への意気込みが非常に強くあるんだなと感じたのを今でも覚えております。
記者:先ほどのお話、ちょっと確認ですけれども、安倍元首相が国会議員になられる前から御存知、知事が知事になられる前からということでしょうか。
知事:私はその当時は財務省というか旧大蔵省の、もう全くの駆け出しの頃の若手であったと。ですから安倍さんはもっと若い時期ですね、いわゆる秘書官等になる前、会社に勤務していた時がありますけれど、その時からいろいろと勉強会と称して集まったりしている中に末席で参加させていただいていました。
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