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公開日:2022年4月28日

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知事記者会見 令和4年4月26日(火曜日)

知事定例記者会見録

  • 日時:令和4年4月26日(火曜日)12時30分から13時00分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

報告項目


・株式会社プロテックによる半導体関連製品工場の新設について
・感染防止対策の徹底について

 

報告事項

知事: 最初に、株式会社プロテックによる半導体関連製品工場の新設についてであります。本県では、地域未来投資促進法に基づく「香川県成長ものづくり分野等における基本計画」、これを策定し、地域の特性を活かして高い付加価値を創出し、地域の事業者に対する経済的効果を及ぼす事業計画を承認し、税制優遇等により企業の投資を支援しております。この度、本県高松市中間町に本社を置き、半導体製造装置用の各種精密部品、航空機エンジン部品の製造を手掛ける、四国でトップレベルの超精密加工技術を有する株式会社プロテックが、自動車や5Gインフラ、データセンターなどの需要拡大による世界的な半導体不足が続く中、半導体製造各社の生産力拡大に伴う、半導体製造装置用部品の大幅な受注増加に対応するため、高松市西山崎町に新工場を設置することを決定しました。
経緯といたしましては、同社の木村義春代表取締役から、「本社工場との連携や物流の利便性の観点から、高松西インターチェンジに近い本社近隣地の農用地域に新工場を設置したい」旨の相談が本県にあり、各種行政手続き等がスムーズに進むよう高松市や関係部局と連絡調整を行うなど、ワンストップサービスで支援に取り組んでまいりました。今回の新工場の設置に伴い同社が策定した「半導体関連製品推進プロジェクト」は、世界的な成長産業である半導体関連製品の製造を後押しする重要なプロジェクトでありますとともに、本県のものづくり分野の一層の発展に資するものでありますことから、本県が地域経済を牽引する事業として承認を行ったところでありまして、今後、国の確認が得られれば、法人税、不動産取得税、こちら地方税でありますが、その税制優遇が受けられる見込みであります。株式会社プロテックからは、新工場の稼働に伴い、高度な超精密加工技術を有する技術者の育成、超精密加工分野への進出を目指す企業への加工技術のノウハウの公開にも取り組むと伺っておりまして、こうした高度人材の育成、県内モノづくり企業への最先端の技術力支援を通じまして、若者が魅力を持つ働く場の確保と本県経済の発展に大いに貢献いただけるものと期待しております。詳細につきましては、企業立地推進課の方にお聞きいただきたいと存じます。
次に感染防止対策の徹底についてであります。全国的な新型コロナウイルス
感染状況につきましては、新規の感染者数が増加・高止まりしている地域もある一方で、横ばいの地域も見られ、または減少している地域も見られるなど感染状況の推移に差が生じておりますが、本県におきましては、4月に入ってから、新規感染者数が増減を繰り返しており、この17日の週からは24日まで連続して前週比が減となっております。一方、直近における医療のひっ迫具合を示す確保病床使用率は30%を下回って安定的に推移して、重症確保病床使用率も10%を下回って推移しておりますことから、医療提供体制が十分に確保され、医療が必要な方に適切な対応ができている状況にあるものと考えております。しかしながら、国において、現在の全国的な感染者数の増加には、接触機会の増加と、いわゆるBA.2系統への置き換わりが強く影響していると考えられる、との分析もなされており、今週末から、いわゆるゴールデンウィークを迎える中で、旅行や帰省などでの人の移動が増え、会食の機会も多くなることが予想されますことから、引き続き、高い警戒態勢を維持していく必要があると考えております。そこで、御案内のとおり先週21日にコロナ対策本部会議を開催し、本県の対策期につきましては、現行の「感染拡大防止対策期」を5月15日まで継続することとしております。繰り返しになりますが、この時期の行動が、今後の感染拡大の引き金とならないように、ゴールデンウィークの期間を含めて、県民の皆さま、お一人お一人が、感染防止対策の徹底を改めて認識していただきまして、三密の回避、人と人との距離の確保、不織布マスクの着用など基本的な感染防止策の徹底、手洗い、手指消毒、共用部分の消毒の徹底、のどの違和感など普段と違う症状がある場合は、発熱がなくても通勤、通学、外出等を控える、感染対策が徹底された「かがわ安心飲食認証店」などを利用していただく、会食は同一グループの同一テーブル4人以内、2時間以内、会話時は不織布マスク着用などについて、引き続きお願いしたいと思います。
重症化リスクの高い御高齢の方、あるいは基礎疾患のある方につきましては、いつも会われる方と少人数で会うようにとどめていただいて、感染リスクを減らす取り組みを徹底していただきたいと思います。そして、こうした方と会われる予定の方には、事前にワクチン接種、3回目の接種ないし、無料検査などによる陰性検査を行っていただくなど、感染リスクを減らす取り組みの徹底をお願いいたします。事業者の皆さまにも、クラスター抑制のため、在宅勤務活用等による人と人との接触の低減、共用部分全ての消毒の徹底、普段と少しでも違う症状がある従業員の方の出勤抑制などについて、引き続き、御協力をお願いしたいと思います。特に連休明けの最初の出勤時にも、こうした感染防止対策が徹底されるようお願いいたします。また感染予防対策の取り組みとして、このゴールデンウィーク期間中の帰省等を通じた感染拡大を防止するため、4月28日木曜日から5月8日日曜日までの11日間、JR高松駅東口に、基本的には午前9時から午後6時まで、28日、開始日は午後1時から午後6時まで、無料の臨時検査拠点を設置することといたしました。連休期間中に本県から出発する人だけではなく、本県へ帰省された方を含め対象となりますので、検査を受けていただいて、安心して移動をしていただきたいと思います。
また、香川県広域集団接種センターにつきましては、新型コロナワクチン追加接種の促進を図るため、改めて5月7日以降の5月中の土曜日・日曜日、計8日間におきまして、各日とも9時から12時、及び13時から16時に、県庁21階展望室で、この集団接種センターを設けます。県庁地下駐車場は無料で利用いただけます。接種のワクチンは武田/モデルナ社製ワクチンを使用し、1日あたり360回、8日間合計で約3,000人への接種を予定しております。接種対象は、接種券をお持ちの2回目接種から6か月以上経過した18歳以上の方で、全ての日で予約なしでの接種が可能でありますけども、専用WEBサイトからの予約も可能です。なお予約につきましては、4月28日木曜日から受付を開始いたします。追加接種がまだの方は、ぜひこの機会にこの接種を検討いただき、接種をお願いしたいと思います。
県としては、一日も早く日常生活、経済社会活動を回復できるよう、国、各市
町とも連携しまして、感染拡大の抑止、保健医療提供体制の確保を通じて、県民の皆さまの健康、暮らしを守れるよう全力で取り組んでまいりますので、引き続き、御理解、御協力をお願いいたします。

 

質問項目

1.新型コロナウイルス感染症について
2.新県立体育館について
3.瀬戸内国際芸術祭2022の来場者数について
4.知床半島沖の観光船遭難事故について
5.瀬戸内国際芸術祭の関係者及び来場者の感染について

 

質問事項

幹事社:幹事社から2点質問です。1点目新型コロナウイルスについて、先ほども知事お話ありましたけれども、ゴールデンウィーク間もなくということで、県外へ出かける県民の方、また県外から瀬戸芸などで来場される来県者の方へ、改めて感染予防の呼びかけをお聞かせください。
2点目、新県立体育館についてです。先週21日にサンポートの方で、起工式が行われました。施設に寄せる知事の期待を改めてお聞かせいただきたいのと、また工事費が想定よりも膨張するリスクについて、どのようにお考えか、お聞かせください。

知事:最初の新型コロナウイルス感染症に関連してのお尋ねでございますけども、ただいまも申し上げたとおり、ゴールデンウィークを迎える中で、旅行、帰省などで人の移動が増え、会食の機会も多くなることが予想されます。そのことから、引き続き、高い警戒態勢を維持していただきたいと思っております。
県民の皆さまにおかれては、この時期の行動が、感染拡大の引き金とならないよう、感染防止対策の徹底をぜひ意識していただきたい。具体的には、先ほども申し上げた三密回避、距離の確保、不織布マスクの着用、また、手洗い、手指消毒、共用部分の消毒、さらにのどの違和感など普段と違う症状がある場合の外出、出勤等を控える、会食は同一グループ同一テーブル4人以内、2時間以内、会話時にも不織布マスクを着用、これらについて、改めてお願い申し上げます。また、これも先ほども申し上げましたが、重症化リスクの高い御高齢の方や基礎疾患のある方におかれては、いつも会う方と少人数で会うというようなことに留めて、感染リスクを減らす取り組みを徹底していただきたい。そして逆にこうした方と会われる予定がある方、どうしても会われる方は、事前に3回目のワクチン接種、あるいは無料検査などによる陰性確認をお願いしたいと思っております。
先ほども申し上げましたように、4月28日から5月8日の11日間、JR高松駅東口に、無料の臨時検査拠点を設置することとし、帰省等の際に検査を受けていただき、安心して移動をしていただきたいと考えております。基本的には、これは他県から来られる方におかれても共通の話でありまして、東京、大阪から来県される方におかれても、それぞれの出発地点で、こうした対応をしていただいて、御来県されることをお待ちしております。一日も早く日常生活、社会経済活動を回復できるよう全力で取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続きの御理解、御協力をお願い申し上げます。
2番目の新県立体育館につきまして、この体育館は競技スポーツ・生涯スポーツ、また交流推進の3つの機能を併せ持ち、中四国最大級の1万人の収容人数を確保した多目的アリーナとして整備することとしておりまして、スポーツの国際大会・全国大会に加え、これまで本県で開催することのできなかったトップアーティストによるコンサートや大規模なMICEの利用も図れる施設として計画しております。またエントランス広場や交流エリアを設けまして、建物内外に開かれた公共空間を確保することとしております。建設地であるサンポート高松においては、海と陸の交通が結節し、公共交通機関等のアクセスも良好でありますことから、瀬戸内海に面した環境にも調和した新県立体育館を、県民の皆さまにとって、利用しやすく魅力ある施設にしてまいりたいと考えております。また現在整備が進められているJR高松駅ビルや、先般、建設が決定した世界レベルの宿泊施設等と併せて、新県立体育館は、本県の新たなランドマークとして、サンポート地区、ひいては本県の、にぎわい創出や交流人口の拡大に伴う地域経済、これらの活性化に大きく寄与する施設となることを期待しております。なお、最近のウクライナ情勢や円安、長引く新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大等により、建設資材が高騰していることは承知しておりまして、その動向につきまして、県としても注視しているところであります。
新県立体育館の建設コストコントロールについては、これまでも県議会からも御指摘をいただいているところでありまして、施工段階でも十分意を用いなければならないと考えておりますが、他の県発注工事と同様に工事請負契約約款に賃金又は物価の変動に基づく請負代金額の変更に関する規定、いわゆるスライド条項があり、必要に応じ、この規定に沿って適切に対応することとなります。

記者:先月14日から始まりました瀬戸芸なのですが、開幕から4日間の入場者数、主要5地点の入場者数については先日発表いただきました。今日でおよそ2週間たつんですが、現状での入場状況というのはどうなっているのでしょうか。把握していたら教えてください。

知事:今日は特にその数字を持ち合わせておりません。いずれ前回までと同様に、主要な地点というよりも、来場者の測定に地点を用いているということを踏まえての数字を出せないかなとは聞いておりますけれども、いずれにしてもそういった数字、人数に、私の何ていいますか、こだわっているなり目指しているということではありませんので、そこのところはもちろん情報という意味では今後とも公表してまいりたいと思っておりますけれども、何日で何人とかですね、前回比何%だとか、そういった数を目指しているものではないということはぜひ御理解いただきたいと思います。

記者:先日、北海道知床沖で起きた事故に関連してお伺いします。観光船の遭難事故で昨日、第一管区海上保安本部が香川県丸亀市の方が乗り込まれていたという発表をしました。まずこれに対する受けとめをお聞かせください。あわせまして、これからゴールデンウィーク及び瀬戸内国際芸術祭で交流人口が増えることも予想されます。県内でも20トン以下の小型船舶の運航をしている業者があるかと思いますが、運輸関連省庁の立ち入り検査に加えまして、行政機関としてどうした呼びかけ、または安全対策を図っていきたいかお聞かせください。

知事:まず丸亀の方に関しての、このお亡くなりになられたという情報につきましては、北海道庁の方から私どもの方にも情報提供をいただいております。お亡くなりになられた方及び御家族の方に、心からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと存じます。
この状況については、私どももそれ以上は報道を通じてでしか分かっておりませんので、どういった対応が欠けていたのか、何が本当の原因なのかっていうのも承知しておりませんけれど、一般論で申し上げれば、やはり相当の悪天候が予想される、かつ、かなり難しい海域、航路もあるような中では、出航するといいますか、運航することが、やはり乗客の安全安心を結果的に軽視したものとなってしまっているように思います。このようなことはあってはならないことで、こうした交通機関に対する信頼を失うものでありまして、本県においても船の事故等はこれまでもございましたし、坂出沖の遭難もありました。あの場合は、幸い全員無事であったわけでありますけれども、ぜひ事業者の方にはそうした安全第一で操船、運航していただきたいと強く要望したいと思います。

記者:先日、瀬戸芸の実行委から、乗船する前は健康であったが、島に渡ってから発症された患者をいち早く見つけ出してチャーター船により適切に処置できたという事例の報告がありました。今後続いていく瀬戸芸を運営する上で、この事例がどんなふうに印象を持たれたか教えてください。

知事:私も現場の状況を詳細に逐一承知しているわけではありませんけれども、乗船の時の検温はOKであったと、その後、日中に発熱したと。これについてはですね、この来場者の方もかなり感染拡大防止について意識を持っていただいて熱について申し出ていただいた、訴えがあったと。そこでさらにもう一度、その時点で発熱37.5度以上あったと聞いていますけれども、本部とも連絡をいろいろして、もう一度検温してもやはり熱が続いているということで、チャーター船の手配等がスムーズに行われ、検査もその日のうちに結果が判明したということで、そういった点は事前に定めております指針に沿った行動が適切に行われたものではないかと思っております。なお、来場者の件については、濃厚接触者について調査中としていたと思いますけれども、その後の保健所の調査によりまして、芸術祭の関係者には濃厚接触者がいないということは確認されたと聞いております。
来場者の皆さまには、体調不良時にそもそも来県・来場を控えていただくこと、また途中でもそういったことがあれば、ぜひ係の実行委員会の担当者等に申し出ていただきたい。また有症状であれば、こちら側から実行委員会として、作品、施設の鑑賞をお断りすることもあるということ。こういったことについては、今後とも様々な機会を通じて、十分周知してまいりたいと思います。

記者:今の質問に関連してなのですが、今回は瀬戸芸の来場者の方及びスタッフの方の感染について公表されたという事例だったんですけれども、今後、瀬戸芸に関連して、島民の方が瀬戸芸の来場者あるいはスタッフなのか、その接触によって感染してしまうのではという懸念を抱いている方も多いのですが、そのような島民の方の感染の事例があった場合、実行委として公表する御意図はありますでしょうか。

知事:今のお話は、なかなかそれは特定できないのではないかと思いますけれども、実際の場合。いずれにせよ、各地域での感染者については健康福祉部、保健当局の方からずっと公表してきて、必要な範囲においてですね、個人情報等で特定されない形で公表しております。その情報に加えて濃厚接触になっている、これはどちらの場合か、今まで含むのかとか、そういうことを考えると一概には言えない面がありますけれども、明らかに関係があるのであれば、その島民の方といいますか、島に住んでいらっしゃる方の情報もいわば保護といいますか、特定されない形でどのような形でお伝えをすることができるか、それについては、なお検討していき、その状況に応じて判断してまいりたいと思います。

記者:前段の知事の発表で質問なのですが、コロナ対策で4月28日から5月8日の11日間、JR高松駅で無料の臨時検査拠点を設けるとのことですが、こちらは県内の方、県外の方関係なく対象になるのでしょうか。

知事:基本、関係なく対象になります。従って県外の人には本来、出発地で検査していただきたいんですけれども、その方が高松駅で、高松駅東口の、もちろん改札の外ですけども、出てから検査を受けることも可能であります。

記者:1日の検査できる数はどれぐらいになりそうでしょうか。

知事:現在のところですね、1日約600人というふうに聞いております。1日あたり最大600回。11日間で延べとしては、これは時間の計算がいろいろあるようですが、延べ6,400回を見込んでおり、検査としては抗原定性検査で実施すると聞いております。

記者:予約等は特に必要ないのでしょうか。

知事:必要ないと思います。

記者:別の質問です。知床の遊覧船の事故で北海道庁から知事の方に御連絡があったのは、いつの何時時点ぐらいでしょうか。

知事:これはですねちょっと、私どもいたただいたということは公表可能だと思いますけども、その時間については私どもから申し上げるのは差し控えた方がいいのではないかと思っております。北海道庁の方に問い合わせていただければと思います。

記者:昨日の海保の発表がある前には、情報としては入ってきていたんでしょうか。

知事:何の情報発表ですか。

記者:海上保安部が氏名と丸亀市在住というのを9時ごろ発表しましたけれども、その前に情報として入ってきたんでしょうか。

知事:ちょっと詳細承知しておりませんけれど、その辺について消防庁の方から発表されておるようでありますけれども、その内容と同じ情報提供いただいておりますけれども、そういう危機管理上に関わることについて、私ども情報を受けた側がですね、いちいちつまびらかにすることは差し控えたいと思います。

記者:確認なんですけれども、先ほど知床の件で、地元の船舶事業者に対して安全第一でというお話がありましたけれども、県としては瀬戸芸などで運航している客船関係で指導監督権限というのはありませんよね。

知事:基本的にはありません。

記者:という上での呼びかけということですね。

以上

 

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