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国内で最も多く栽培されるキウイフルーツ品種「ヘイワ-ド」の偶発実生から、香川県農業試験場府中果樹研究所が、特に糖度の高いものを選抜し、育成した品種です。
香川県で開発した美しい濃緑色の果肉を持つキウイフルーツは、「香緑(こうりょく)」と命名され、昭和62年に品種登録された最初のオリジナル品種です。
現在、約30haで栽培され、100tを超える果実が、JA香川県及び農地所有適格法人を通じて県内及び京阪神市場を中心に出荷されています。
主な産地・・・高松市、善通寺市、三豊市、土庄町
俵型(たわらがた)の外観とエメラルドグリーンの美しい果肉色です。
また、香川県では、国内で唯一、キウイフルーツの袋掛け栽培を行い、美しい外観に仕上げています。
糖度がヘイワードより2度以上高く、ジューシーな食味が特徴です。
また、光センサーを用いた非破壊糖度測定器で、収穫前に全園地の果実糖度を測定し、品質で区分して出荷しています。
JA香川県では、糖度が高い最上級品を「スイート16」として販売しています。
キウイフルーツには、パイナップルと同様、たんぱく質分解酵素が含まれます。
香緑には、駒澤女子大学 西山教授の調査で、ヘイワードの約1.5倍のたんぱく質分解酵素を含むため、お肉と一緒に料理すると、肉が柔らかくなり食べやすくなります。
香緑をおいしく食べるためには、お店で購入後、家庭で追熟させる必要があります。(追熟期間:追熟処理後、常温で15~20日)
購入後、果実が硬い場合は冷蔵庫に入れず、常温で保存してください。ポリ袋にリンゴ※を1個とキウイを一緒に詰めると、追熟が早く進むばかりではなく、しなびずに本来の風味に仕上がります。
果実の縦面を指で軽く触ってみて、鼻の頭くらいの柔らかさになっていれば食べ頃です。
※つがる、王林、ジョナゴールド等エチレン生成量が多い品種が適する。
香川県では、県オリジナル品種を中心とした果物で、県で認定した生産者が栽培し、糖度など一定の品質基準を満たしたものを「さぬき讃フルーツ」として推奨しています。
品質基準:秀品・優品ランク、平均糖度14.5度以上
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