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高松校
令和2年12月28日
デザイン科の授業の紹介です。デザイン実習で「香川県」を表す平面構成を行いました。
平面構成とは美大への入試を考えた人はご存知だと思いますが、テーマに沿ったイメージを色と形で表す課題です。
一般的にPhotoshopやIllustratorでの制作経験しかない場合、どうしても発想力が乏しくなってしまう傾向があります。デザイン科では社会人の方が一般的な基礎デザイン教育を受け、本質的に、そして長期的にデザイナーとして就業できるような指導を行なっています。
これは近年SNSで人気の「父母ヶ浜」をモチーフにした作品です。香川の一面的なイメージではありますが、日本のウユニ塩湖と呼ばれるように、空と海面が鏡面のように対称になる幻想的な写真が撮れる海岸です。この作品ではゴッホの星月夜を思わせる曲線で、より一段と幻想的に仕上げてくれました。真ん中に人影を付け足せば、それだけで素晴らしいポスターになりそうな仕上がりです。
こちらは社会派的なアプローチで香川県を表現してくれています。
香川県と言えば「ため池」であるだけでなく、全国貯蓄額ランキング上位の県でもあります。そんな香川県をため池の中にお金が溜まっているイメージで表現してくれました。文学が時代を映すように、デザインでも今までにない表現を模索する必要があります。
香川と言えばやっぱり「うどん」です。この作品はうどんを表すのではなく、県民の「うどん愛」を表現してくれています。うどんでハートを作ることで、シンプルで分かりやすく仕上がっており、受け手への混乱がなくどの都道府県かを伝えてくれます。デザインにおいて、テーマを数秒で伝えられる円滑なコミュニケーションは忘れてはならないことです。
これら以外にもお見せしたい作品はたくさんあります。1月末より求職者向けコースの学校見学会がありますので、具体的な訓練内容が知りたい方は是非参加して見てくださいね。
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