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三木町小蓑で空き家を活用し農林漁家民宿を開業された佐藤さん。
農林漁家民宿開業までのエピソードをお聞きしました。
平日は空き家の状態であった家を宿泊施設として活用しました。宿は1棟貸しで営業しています。御食事は提供していませんので、食材を持ち込んでの自炊か、小蓑にある農村レストラン「どんぐりころころ」でお召し上がりいただくこととしています。日曜日の昼に、猪肉をつかったジビエ料理や新鮮な野菜を使った食事を提供しています。
家族からは、初めは反対されました。夫は、私の気持ちが変わらないので、「好きなようにやってみたら」と言ってくれました。いろいろと相談に乗ってくれ、心配してくれています。子供は時間にゆとりが出来れば協力してくれるそうです。
この家は17年前に実家を解体し、その材木を再利用した家です。家の痛みも少なく、大きな補修は必要ありませんでした。開業するための経費は、井戸水を汲み上げるためのポンプの交換、障子紙や網戸の張り替え、テレビアンテナの交換を行いました。消防法の関係で、火災報知設備と消火器を購入したほか、旅館業の申請に手数料が必要でした。
開業手続きに関して心配していたのですが、県の担当の方に書類作成の手助けをしていただきました。手続きに必要な事務処理は不慣れな事もありましたが、それほど面倒なことはありませんでした。
開業までに、たくさんの方に力を貸していただき、近隣の人との繋がりがより深くなりました。これからも知恵を出し合いながら、里山での農家民宿の営業を出来るだけ長く続けていきたいと思います。お客様との出会いでいろんな知識が得られたことはとても良いことですね。空き家だった我が家に風と光が入りよみがえりました。限界集落となってきている山村の空き家が1軒でも減り、賑わいが生まれればうれしいです。
印象に残っているお客さんは、若い女性2人組のお客様です。来られる朝、雪が降って心配しましたが、雪景色にびっくりするとともに、喜んでいました。山で栽培した野菜の料理をメインに召し上がっていただきました。猪肉をお出しした際には、初めてだったこともありびっくりされていましたね。
食事中に会話が弾み、気づけば2時間も経っていました。お客様からしたら、私はおばあちゃんぐらいにあたる年齢でしたが、たくさんお話をさせていただき、私自身、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
里山の木々が四季毎に移り変わる様はとても素晴らしいです。耳をすませば聞こえる川のせせらぎは心を和ませてくれます。夜は月明りだけがあたりを照らし、星空もよく見えます。蛍が飛び交う様は神秘的です。夜は車の通行もほとんどなく静かです。都会では見られない里山の風景とゆっくり流れる時間、静けさが一番の魅力です。田畑での収穫(果樹、野菜、稲刈り)、里山歩き等楽しい体験メニューは、山で暮している地元の方にとっても、お客様との交流の機会が生まれ、いろいろな知らない話が聞け、地域の活性化にもつながると思います。
里山歩きの散歩コースや、川遊びができる川の整備をしていこうと考えています。県外・町外の方はもちろん、三木町が故郷の住民が、里帰りした際の宿泊施設に利用していただけるよう情報発信もしていきたいと思います。日帰りで山に遊びに来られた方の休憩場所としても利用してもらえるよう体制を整えていきたいと思います。
住所 | 三木町小蓑406番地2 |
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電話番号 | 090-2890-3180 |
活用した建物 | 空き家 |
営業期間 | 通年不定休(要予約) |
宿泊スタイル | 1棟貸し |
体験メニュー | 田植え、稲刈り、野菜・果実収穫(収穫時期要確認)、山あるき、ジビエ体験 |
食事 | 素泊まり(農村レストラン「どんぐりころころ」での食事可・要予約) |
宿泊料 |
チェックイン 13時~、チェックアウト~10時 1棟素泊まり 15,000円 |
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