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東かがわ市で農林漁家民宿、カフェ&ジャム工房を営む木村さん夫婦に農林漁家民宿開業までの準備やエピソードをお聞きしました。
木村農園では、養蜂、水稲・ブルーベリー・自宅用の野菜を栽培しています。
カフェは土曜日だけの営業で、自家製のはちみつ、ブルーベリージャムなどを使ったモーニングやランチを楽しんでいただくことができます。
農林漁家民宿は農業体験を目的としています。食事は、旬野菜を使った田舎の郷土料理などを楽しんでいただくこともできます。
「みんなの県政THEかがわ」を見ていた時、偶然、農林漁家民宿の研修会の記事が目にとまり、興味をひかれ妻と二人で申し込みをしたのがきっかけです。研修会に参加後、高知県で先駆的に農林漁家民宿の実践をしている地域で体験宿泊し、妻と話し合った結果、開業することを決めました。
家族(子ども達)は開業にあたっての費用、私達夫婦の年齢、また人生の残された時間を大切にできるのだろうかなど心配したようです。
農林漁家民宿の研修会の資料をもとに主旨を説明した結果、現在では、どのようにすれば良い農林漁家民宿のおもてなしができるのか考えてくれています。
法律上必要な証紙代、消防法に規定されている住宅用火災警報機の設置費用等の経費が必要でした。火災警報機は宿泊に用いる部屋の面積が小さかったため少額ですみました。
旅館業法、消防法、建築基準法など専門的な知識を必要としましたが、香川県農村整備課の担当者よる丁寧な指導により、開業許可を受けることができました。
まだ、本格的な宿泊体験等は受け入れをしていませんが、プチ体験として日帰りの農業体験は受け入れています。特別な農業体験メニューはなく季節に応じた農業を体験していただいています。
一昨年、農業体験に来られた方が作業している私の写真を撮ってくれました。普段、稲刈りのとき、周りの景色など気にも留めず稲株の元だけを見つめ作業していましたが、そこには、真っ青な青空の下で作業している私がいたのです。生まれ育った福栄の景色の美しさに気づかされた瞬間でした。
便利な生活が当たり前になった現代人が、田舎の不便さに安らぎや懐かしさを感じているのではないでしょうか。交通のアクセスの悪さやホテルのようなマニュアル化されたサービスの無い空間等、田舎には数多くの不便があります。その反面、田舎の現風景や気候風土、においなど、そこにしかないものを感じていただけることが魅力ではないかと考えています。
また、地元で採れた物に感謝し、それらを頂く幸せやゆっくりと流れる時間こそが農林漁家民宿の魅力であると考えています。
宿泊または体験された方が、農業に関心を持ち、食の大切さを感じていただけるような取り組みを実践することが目標です。私たちもこれからの人生をのんびり楽しく、ゆったりと歩んでいきたいと思っています。
住所 | 香川県東かがわ市入野山1829-1 |
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電話番号 | 0879-27-2728、090-4788-0786 |
活用した建物 | 自宅 |
営業期間 | 通年型 |
宿泊スタイル | 部屋貸し |
体験メニュー | 田植え、稲刈り、旬の野菜・果実の収穫 草刈り、耕起等 |
食事 | 夕食、朝食(希望があれば共同調理) |
宿泊料 | 10,000円(農業体験込み) |
ホームページ | 木村農園|Facebook(外部サイトへリンク) |
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