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食品偽装表示や中国産の冷凍餃子・乳製品の問題など、食の安全に対する信頼を裏切る事案が相次いで発生し、食の安全・安心を求める国民の不安はかき立てられている。
このような中、今般、工業用として使用されるべき「事故米」が食用に転用され、高齢者福祉施設や病院、保育所や学校などに納入されていたことが発覚したが、体力の劣る人達の食に供されていたことは、断じて許されざるものと言わざるを得ない。
また、焼酎・日本酒や菓子の原材料として使用されるなど、広範囲に流通・消費されていたことが明らかになった。
県内においても、事故米を原料にしたでんぷんを使った疑いのある食品が、学校給食に供されていたほか、幼稚園や保育所などで使用されていたことが判明し、県民の間に不安と憤りが広まっている。
日本型食生活の良さに世界の関心が集まりつつある中、食の安全・安心に対する信頼、とりわけ日本人の主食である米の安全性の確保が重要であり、早期に信頼を回復する必要がある。
よって、国におかれては、食の安全・安心の確保が図られるよう、早急に次の措置を講じられるよう強く要望する。
記
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成20年10月7日
香川県議会
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