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公開日:2020年12月10日

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事故米の不正規流通に伴う食の安全・安心に関する意見書

食品偽装表示や中国産の冷凍餃子・乳製品の問題など、食の安全に対する信頼を裏切る事案が相次いで発生し、食の安全・安心を求める国民の不安はかき立てられている。
このような中、今般、工業用として使用されるべき「事故米」が食用に転用され、高齢者福祉施設や病院、保育所や学校などに納入されていたことが発覚したが、体力の劣る人達の食に供されていたことは、断じて許されざるものと言わざるを得ない。
また、焼酎・日本酒や菓子の原材料として使用されるなど、広範囲に流通・消費されていたことが明らかになった。
県内においても、事故米を原料にしたでんぷんを使った疑いのある食品が、学校給食に供されていたほか、幼稚園や保育所などで使用されていたことが判明し、県民の間に不安と憤りが広まっている。
日本型食生活の良さに世界の関心が集まりつつある中、食の安全・安心に対する信頼、とりわけ日本人の主食である米の安全性の確保が重要であり、早期に信頼を回復する必要がある。
よって、国におかれては、食の安全・安心の確保が図られるよう、早急に次の措置を講じられるよう強く要望する。

  1. 事故米の不正規流通の全容を解明するとともに、消費者に対して積極的な情報提供を行うこと。
  2. 食品衛生法上問題のある事故米が国内に流通することが無いよう、輸出国への返送又は廃棄を徹底すること。
  3. 検査体制を充実強化するなど、実効ある輸入検疫を確保し、輸入時点で問題のある米については即座に輸入を停止するとともに、輸出国における有効な再発防止措置を確認した後に輸入を再開すること。
  4. 自主回収による損害や風評被害を受けた事業者に対する支援策を講じること。
  5. 小麦など、事故米と同様の流通が起こる危険性のある輸入食品についても、同じく対策措置を講じること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成20年10月7日

香川県議会

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