播磨灘沿岸海域における二枚貝の出荷自主規制の解除について

播磨灘沿岸海域における二枚貝の出荷自主規制の解除

　令和6年6月14日に実施した貝毒検査において、播磨灘沿岸海域（下図参照）のマガキから、国の定める規制値（4MU（マウスユニット）/g）を超える、5.07 MU/gの麻痺性貝毒が検出されたことから、当該海域で操業可能な関係漁業協同組合に対し二枚貝の出荷の自主規制を要請していましたが、本日実施した検査結果において、同海域のマガキが出荷自主規制の解除条件（3週間連続して規制値以下）を満たしたため、本日から播磨灘沿岸海域における二枚貝の出荷自主規制を解除しました。

＜今後の対応＞

　県は、毒量が一定量（2MU/g）を超える検体が確認されている期間は、引き続き1週間に1回程度、貝毒検査を実施する。
 

屋島周辺海域における二枚貝の出荷の自主規制は継続中

　令和6年6月5日以降、二枚貝の出荷の自主規制を要請している屋島周辺海域では、令和6年7月3日に実施したアサリの貝毒検査において、規制値を超える、4.2MU/gの麻痺性貝毒が検出されたことから、当該海域で操業可能な関係漁業協同組合に対し二枚貝の出荷の自主規制の要請を継続しています。

◯県民の皆様へ
　引き続き屋島周辺海域の潮干狩りなどで採れた二枚貝は食べないようにしてください。

　主に二枚貝が、人に有害な毒素を体内に蓄積させ貝毒をもつようになることがあります。国内では、麻痺性貝毒と下痢性貝毒が知られています。これら貝毒の成分は熱に強く、加熱しても毒性は弱くなりません。
　麻痺性貝毒の症状としては、食後約30分で舌、唇などがしびれ、重症の場合は体が思うように動かなくなります。下痢性貝毒の場合は食後約30分から4時間以内に下痢等の症状が現れます。これらの症状が現れた場合は、速やかに医師の処置を受けてください。
　該当する地域において安全性が確認されるまでの間、潮干狩りなどで採取された二枚貝は、食べないようにしてください。

　詳しくは、『香川県ホームページ』でご確認ください。
　https://www.pref.kagawa.lg.jp/eisei/kaidokukensa.html

【貝毒による食中毒の防止に関するお問い合わせ先】
　高松市保健所生活衛生課　食品衛生係　087―839―2865
　生活衛生課　乳肉衛生・動物愛護ク゛ルーフ゜　内線3264　直通087-832-3179

 

＜今後の対応＞

　県は、国の定める規制値（4MU/g）を超えた海域の安全が確認されるまで、引き続き1週間に1回程度、貝毒検査を実施する。
（3週連続で国の定める規制値以下となった場合、規制を解除する。）

 

二枚貝の出荷自主規制を解除した播磨灘沿岸海域（下図 ➀ の区域）

【播磨灘沿岸海域】

　東かがわ市一ツ島頂より同市松島北端を経て徳島県鳴門市北灘陸岸に至る直線、同市一ツ島頂とさぬき市小田馬ケ鼻を結ぶ直線及び陸岸で囲まれた範囲

 

令和6年度の貝毒検査結果

判定日	海域	検査対象	結果
4月2日	燧灘	アカガイ	未検出
4月19日	屋島湾 備讃瀬戸東部	マガキ マガキ	未検出 〃
5月1日	詫間湾	アカガイ	未検出
5月17日	詫間湾	マガキ	未検出
5月23日	備讃瀬戸東部	マガキ	未検出
6月5日	屋島周辺	マガキ アサリ	14 MU/g 14 MU/g
6月7日	備讃瀬戸東部	マガキ	未検出
6月12日	屋島周辺	マガキ アサリ	3.6 MU/g 6.4 MU/g
6月14日	播磨灘沿岸 小豆島北部 備讃瀬戸東部 備讃瀬戸西部	マガキ マガキ マガキ アサリ	5.07 MU/g 未検出 〃 〃
6月19日	屋島周辺	マガキ アサリ	2.6 MU/g 3.7 MU/g
6月21日	播磨灘沿岸	マガキ イワガキ	未検出 〃
6月26日	屋島周辺	マガキ アサリ	3.0 MU/g 4.2 MU/g
6月28日	播磨灘沿岸	マガキ イワガキ	未検出 〃
7月3日	屋島周辺	マガキ アサリ	3.5 MU/g 4.2 MU/g
7月5日	播磨灘沿岸	マガキ イワガキ	3.89 MU/g 未検出

 

参考

　・1MU/g（マウスユニット/グラム）：体重20gのマウスが15分で死ぬ毒量
　・麻痺性貝毒の出荷自主規制値：4MU/g

 

ダウンロード

貝毒検査の結果について（PDF：359KB）