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KAGAWA草の根協力特使
「KAGAWA草の根協力特使」制度は、香川県出身または香川県で在職経験のある方で、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施するボランティア事業(青年海外協力隊員、シニア海外ボランティア、日系社会青年ボランティア、日系社会シニア・ボランティア)で海外に派遣される方やこの事業と同等と認められる国際協力活動に従事(赴任期間が連続90日以上であること)される方に、赴任地での本県の紹介、日常の活動や体験から得た情報提供を委嘱しているものです。
2016年10月〜2018年10月、青年海外協力隊としてフィリピンへ派遣
職種:栄養士 派遣先:州立保健事務所(ボホール州タグビララン市)
「フィリピンの学校給食」
気候、食べ物や文化の違いに体がびっくりすることも多かった赴任当初。5か月が経った今では現地の生活にも慣れ、肌の色はすっかりフィリピン人。明るく優しい現地の人たちに支えられ、楽しい毎日を過ごしています。
私の配属先では、子供の栄養改善を目的とした活動が行われています。フィリピンには様々な栄養プログラムがあり、学校給食もそのひとつです。しかし、日本とは異なり、低体重の児童のみを対象とし実施され、保護者や教員が協力し給食を作っています。
その献立に使用することが推奨されているのが“モリンガ”という植物。様々な栄養素を含み、生命力が非常に強いことから“奇跡の野菜”と呼ばれ,低栄養の子どもたちの救世主になるのではと世界からも注目されています。
一方、日本では給食を活用した積極的な食育が行われていますが、フィリピンにおいても食育の必要性を感じています。配属先や現地の人たちと一緒に、子供たちの未来のために、日本の食育の考え方を伝え実施することができればと思っています。
配属先(栄養部門)のスタッフと撮影
奇跡の野菜“モリンガ”
学校給食の様子
2016年10月〜2018年10月、青年海外協力隊としてパラオ共和国へ派遣
職種:小学校教育 派遣先:ガラード小学校(ガラード州)
「親日国」
「私は日本人が嫌いだった。」
ホストマザーの言葉。衝撃的だった。なぜなら、彼女は協力隊のホームステイを受け入れるのは二度目で、今はパラオの大学で日本語も勉強している人だからだ。
そんな彼女が日本を嫌いだったというのは、パラオが日本の統治国であったからだ。パラオ語には多くの日本語があり、親しみを感じるが、一方で歴史的な重みも感じる。いま親日国といわれるようになったのも、継続的な支援があってのものなのだろう。
全校生徒38人のガラード小学校で、私は算数を教えている。子供たちと関わる時間は、外国で生活していることを私に実感させる。
「日本だったら」と思ってしまう自分がいる。それでも、かけ算を練習するためにカルタを作ったり、同僚にアドバイスしたり、一つ一つ取り組んでいる。
どの国にも歴史があり、らしさがある。パラオに来て、初めて自分が日本人であることを意識した。当たり前のことだが大切なことのように思う。
ホームステイ家族
カウンターパートの先生と2年生
スクールバス
2016年10月〜2018年10月、青年海外協力隊としてニカラグア共和国へ派遣
職種:助産師 派遣先:プロ・ファミリア・リバス支部(リバス県リバス市)
「違いがあるから楽しいニカラグア生活!」
¡Hola!
「オラ」と言い、女性には頬を合わせ、男性には握手するのがニカラグアの一般的な挨拶です。一年中暑い国で基本的にのんびり陽気な人が多いです。
早くも4か月が経ち、家族や職場の色んな人の支えもあり生活に少しずつ慣れてきました。
配属先では若年妊娠と性感染症予防のため中学生を対象に青少年クラブを設置しています。私の仕事は、その青少年クラブと中学校で性教育の授業をし、生徒達が必要な知識を学べるようにすることです。去年11月に性教育発表会がありテーマは“若年妊娠予防”でした。
私が所属する青少年クラブは予防手段の書かれたルーレットを作り、皆で遊びながら学べるよう工夫していました。限られた期間ですが、中学生達が自分自身や自分の人生について大切に思えるよう活動を進めていきたいと思います。
また今後、他の生徒との関わりも広めて、情報が行き届いていない生徒や悩みを抱えている生徒のフォローアップも活動に取り入れていきます。
JICAニカラグア25周年の記念式典で、ニカラグア大統領や日本大使を来賓に迎えるなか、よさこいを披露しました。
私が所属する青少年クラブで年に1度、性教育の発表会があります。この日に向けて皆で準備を重ね、協力し良い発表になりました。
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