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「夜の海岸で波打ち際に青く光るウミホタル」を皆さんは見たことがありますか?
ウミホタルは、ミジンコに似た小さな生物で、大きさはおよそ3ミリ程度です。水のきれいな、海底が砂や泥になっている浅い海に棲んでいます。一時期、水質汚濁や開発のため、その数が減少していたウミホタルですが、近年、瀬戸内海の色々な場所で見ることができるようになりました。
かがわ里海大学では、たくさんの方にウミホタルを観察してもらおうと、今年度はさぬき市津田埋立地周辺海岸と観音寺市豊浜町箕浦漁港で「ウミホタル観察講座」を開催しました。採集したウミホタルの幻想的な青い光を目にして、子どもから大人まで大歓声をあげていました。
香川県では、皆さんにいろいろな海岸でウミホタルを観察してもらおうと、「いつ、どこの海岸で、どれくらいウミホタルがとれたか」を報告していただく「ウミホタル観察レポート」を募集しています。
今年度の調査では、延べ114名の方に参加いただき、県内7カ所の海岸で観察結果の報告をいただきました。採れた数を5段階で報告していただき、最高ランクの5(うようよ、一面にウミホタルがいた)の報告があったのは、高松市の大的場海岸、さぬき市の興津海水浴場でした。
平成28年度からこのレポートを募集していますが、これまでの報告から、香川県内の西から東、ほぼ全てのエリアで、ウミホタルを観察できることが分かってきました。まだウミホタルを見たことがない方は、これまでの調査結果も参考にしていただき、ぜひ、ウミホタルの採集に挑戦して、観察レポートを送ってください。
ウミホタルは、4月から10月くらいまで観察することができます。特に多く観察できるのは、夏場の7月~8月です。ウミホタルの採れる数は、同じ場所でも季節や気温、時間やエサの種類などによって変化しますので、夏前に0匹の場所でもエサや採集時期などを変えることで、採れる可能性があります。一度調査をされた方も、色々な条件で採集してみてください。
ウミホタル採集を行う様子 (かがわ里海大学講座「ウミホタル観察講座」)
2021年4月~10月
日時、場所、採れた数(ランク)等
1. ペットボトルの上部にカッターなどで穴をあけ、ひもを通します。
2. ペットボトルの中に石とエサ(魚肉ソーセージなど)を入れて海に沈めます。
3. 10分経ったらゆっくり引き上げます。
問合せ先
〒760-8570 高松市番町四丁目1番10号
香川県環境森林部環境管理課里海グループ
TEL(087)832-3220 FAX(087)806-0228
e-mail:kankyokanri@pref.kagawa.lg.jp
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