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政府は、昨年策定した「明日の日本を支える観光ビジョン」において、訪日外国人旅行者数を2020年に年間4千万人、2030年に6千万人とする目標を掲げて、観光立国の実現を目指しており、観光先進国への3つの視点の一つとして「すべての旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境に」を掲げ、ストレスフリーな通信利用環境の実現を目指している。
先月、観光庁が公表した「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート」結果によると、旅行中に困ったこととして、無料Wi-Fi環境が28.7%と高くなっており、公共交通機関や宿泊施設に加え、観光施設や公共施設などにおいても、無料Wi-Fi環境の整備を官民が連携して地域全体で推進し、スマートフォン等への観光情報等の提供を円滑に行うことが重要である。
また、国は、災害時の情報収集・伝達手段の確保を図り、減災を推し進める観点から2020年までに3万箇所のWi-Fi環境の整備を目指しており、空港や駅・鉄道、宿泊施設など人が多く出入りする場所には、民間での設置を働きかけている。
今後、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催や、観光ビジョンに基づく大胆な改革により、インバウンドの一層の増加を目指す上で、また、防災拠点における通信手段の確保策として、Wi-Fi環境の整備は極めて重要である。
よって、国におかれては、下記の事項について、格段の措置を講ずるよう強く要望する。
記
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成29年3月21日
香川県議会
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