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箱庭療法の様子
大学時代に学童保育のアルバイトやボランティア活動に参加し、多様な背景を抱えた子どもや保護者に出会う中で、心理職の仕事に興味を持つようになりました。大学院修了後に香川県子ども女性相談センターで会計年度任用職員として、1年間心理判定業務に従事したところ、継続して働きたい気持ちが高まり、県の心理職を志望しました。
香川県子ども女性相談センターに児童心理司として配属されています。児童心理司は児童や保護者の相談に応じて心理面接や心理検査を行います。また、子どもを取り巻く環境を可能な限り最適なものにするため、心理学的所見に基づいて、保護者や子どもの周りにいる支援者と対話を重ねていくことも求められます。
8時20分 | 登庁 |
8時30分 | 一時保護所と児童の状況について引継ぎ |
9時00分 | 心理検査実施 |
11時00分 | 担当者会 |
12時00分 | 昼休憩 |
13時00分 | 定期通所している児童との面接 |
14時30分 | 面接記録の作成 |
16時00分 | 心理検査結果の分析 |
17時15分 | 退庁 |
心理面接を重ねていく中で、これまで見えてこなかった子どもの心の動きを一緒に発見したり、困っている行動の背景には子どもなりの複雑な思いがあったと気付かされたりしたことがありました。このようなある種のひらめき体験に出会うことが心理職の醍醐味であるように感じます。
また、保護者と子どもの心の動きについて一緒に考えていく中で、別の視点から子どもの気持ちを捉え直すきっかけに出会うことにも面白さを感じます。
目の前にいる子どもや、子育てに励んでいる保護者の気持ちに近づくには、多様な視点や立場から想像してみることが大切だと日々感じます。読書や映画鑑賞など様々な物語に触れることを通して、自分とは違った立場や環境にいる他者への想像力を培ってください。
また、仕事においては、自分の考えていることや、感じていることを言葉にすることが求められます。自分の考えや感情を文章に書いて整理するという経験を積み重ねていくことも大切だと思います。
(掲載内容は、令和5年2月現在のものです。)
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