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五色台は、香川県の真ん中あたりに位置する、標高200~400mほどの峰が連なる台地状の山です。北側は風光明媚な瀬戸内海に面し、南側は讃岐平野に向かって開けています。五色台の名前の由来にもなった青峰、白峰、赤峰、黒峰、黄(き)ノ峰があります。
五色台は、高松市の市街地から車で20~30分の距離にありながら、自然の豊かさを感じることができる素晴らしいところです。たくさんの動植物や美しい眺望が、皆さんを出迎えてくれます。
秋に、非常に甘い味の大きな実をつけ、昔から山菜として食べられてきたアケビですが、春には、写真のようにたくさんの花を咲かせます。
アジサイは、6~7月にかけて、白・青・紫など、色鮮やかな花を咲かせます。鮮やかに色づいている部分は、花びらではなく萼(がく)で、本当の花びらは、萼の真ん中にある小さな球形の部分です。五色台の中でも標高が高い場所では、7月中旬~下旬までアジサイを楽しむことができます。
センターには、たくさんのソメイヨシノがあります。桜と言えば、春のお花見が思い浮かびます。一方、秋の紅葉も鮮やかで、その美しい様子は「桜紅葉」(秋の季語)と呼ばれています。落葉樹は、気温が下がると、葉を落とす準備を始めます。その際、葉に蓄えられていた糖分が分解されてアントシアニンという赤い色素がつくられます。この色素が増えるほどに葉は赤く色づいていくのです。
日本や朝鮮半島、中国で越冬するシロハラという渡り鳥です。森の中の茂みにひそみ、地上をピョンピョンと跳ねて獲物を探す様子がよく見られます。森の中を歩いているときに、突然ガザゴゾと音がしてびっくりするときがありますが、この鳥の仕業であることが多いです。
サヌカイトは安山岩の一種で、世界中でも、香川県の五色台周辺や奈良県の二上山地域のほか数カ所でしか産出が知られていない珍しい岩石です。たたくと「カーンカーン」と鐘のように響くので「カンカン石」と呼ばれ、古くから親しまれています。(※写真はサヌカイトを使った石琴で、当センターの自然科学展示室にあります。)
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