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害虫名:スクミリンゴガイ
俗称:ジャンボタニシ
学名:Pomacea canaliculata (Lamarck)
南米原産の大型の淡水性巻貝であり、元々食用として持ち込まれたものが野生化して農業害虫として定着し、令和4年度時点で35府県で発生が確認されている。
県内では昭和60年ごろから木田郡、香川郡、綾歌郡、仲多度郡などで発生が確認されており、現在では県内の8市6町と広域に発生が認められている。
気温が15~35℃になると活動が活発化し、主に移植3週間程度までの柔らかいイネを加害する。また、発生密度が高くなると欠株が散見される。
本県のような冬季温暖な地域では越冬数も多く、また繁殖力も高いため圃場内に侵入してしまうと完全に除去することが難しい。
生態と防除対策
孵化後約20日で殻高が1.5cm程度となり摂食活動を開始し、孵化後約50-60日で殻高3cm程度となり産卵を開始します。活動温度は気温15-35℃程度で、14℃以下になると休眠します。
イネの葉齢が7葉期に達する田植え後2~3週間までの葉身が柔らかいものを好んで食べます。
防除対策としては、物理的防除、耕種的防除、化学的防除を組み合わせた体系的な防除対策を推進しています。詳細は下記資料をご覧ください。
天敵について
河川や池では農薬による防除ができません。スクミリンゴガイを捕食する魚や鳥がいるので、そのような生物が安定的に生息できる環境を整えることにより、生息密度は低く抑えられます。
捕食する生物は、フナの仲間、アメリカザリガニ、ゲンゴロウ、コイ、アイガモ、カメ等が知られています。
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