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陝西省中部には、秦嶺山脈が通っていて、地理と気候の分水嶺となっています。南北の斜面では生息する植物や動物などが違っています。陝西省は自然に恵まれ、「自然博物館」といわれるほどで、皆さんご存知の珍しいパンダ、金糸猴、朱鷺などもいます。特に、秦嶺山脈の主峰太白山は山紫水明の美しい所で観光地として名高いです。
青龍寺は花見の名勝です。春になると、日本からの様々な桜が満開になり、優雅で物哀れな日本の風情であふれます。青龍寺と言えば、香川県出身の弘法大師と縁が深いお寺です。入唐した空海和尚は恵果大師に密教(真言宗)を学びました。今でもそのきっかけによって、陝西省と香川県の友好関係が益々深くなっています。香川県をはじめ四国の方々のおかげで恵果・空海記念堂が建てられたり、数百本もの桜が植えられたりしています。これは中日友好の象徴です。これからも中日両国は世世代代友好していきましょう。
大晦日の夜には、家族で水餃子を食べながら、中国中央テレビの新春番組を見て過ごしますのが定番です。水餃子は家庭によってそれぞれ味が違います。午前零時近くになると、お寺から鐘の音が108回聞こえてきます。仏教によると人間には108つの煩悩があるそうなので、それを払うために108回鐘が撞かれます。春節期間には、蛇踊り、竹馬や縁日などたくさんのイベントが行われ、とてもにぎやかです。
中国の結婚式では、必ず2つの「喜」という文字が使われ、赤色と黄色で豪華に仕上げられます。新郎新婦の伝統衣装も赤色と黄色です。赤色は魔よけで賑やかで吉祥を、黄色は貴重なものを表しています。結婚披露宴はホテルや飯店で行われます。
陝西省西安での家庭料理のひとつです。羊、牛、犬、鹿の肉や青魚、ソーセージなどを真ん中のスープで湯通しして食べ、日本のしゃぶしゃぶと似ています。グルメ天国としても知られる西安で、特に有名なのが「西安餃子宴(餃子のフルコース)」で、200種近くあるといわれています。デザインや食器もひとつずつ違い、目にも楽しいです。家庭では、ふだん水餃子を食べますが、大切なお客様を招待する時などには餃子宴でもてなします。
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