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安心ハート手帳等の改訂について協議中の様子
医務国保課は、総務・医事グループ、医療企画グループ、政策医療グループ、医療人材グループ、国民健康保険室から構成されています。
その中で、私は2023年度から医療企画グループの一員として、医療機関等が、へき地医療や施設の耐震化等に取り組む際に活用する国の各種補助金や基金事業の取りまとめや、医療機関等を支援する物価高騰対策等の業務を主に担当しています。
また、2024年度からは、循環器病(心筋梗塞や脳卒中)に関する医療連携体制を推進する業務にも従事しています。
医療連携というと難しそうですが、心筋梗塞等を発症した患者さんの再発を予防し、退院後にも安心して自宅等で生活が送れるよう、行政の立場から、患者さんのかかりつけ病院や急性期病院をつなげ、患者さんを見守る輪を強める体制作りに日々取り組んでいます。
具体的には、心筋梗塞の場合、県では『安心ハート手帳』と『冠動脈疾患~上手につき合うために~』という冊子を作成しており、患者さんや医療機関に安心して活用いただけるよう専門の医師等から構成される協議会を運営して内容を確認し、最新の医療知識を反映させて改訂しています。また、より利用しやすくなるよう医療機関を訪問して利用状況等のヒアリングやアンケート調査を実施したり、普及啓発のためにポスター作製をしたりしています。
先述の冊子の改訂について、初めは心筋梗塞に関して何の知識もなかったため、困惑することもありました。しかし、本事業に携わっている医師や医療関係者、上司の指導を受けて、専門的な知識や視点を獲得していく中で、自分の業務が、小さな一歩ではあるものの、患者さんにとっての安心安全につながるのだと自信を持つことができ、今では誇りとやりがいを感じています。
この二つの冊子を患者さんに配布しているのは急性期の病院なので、残念ながら私は、患者さんの手に渡るところを直接見る機会がありません。けれども時折、手帳等を利用されている県民の方が来庁されて、「とても便利。これからも使い続けたい。」といったお声をいただくこともあります。直接感謝の言葉をいただくことが少ない現場ですので、大変励みになるとともに、今後もより一層、県民の皆さんのため精進していきたいと思います。
異動が3年毎に行われることです。
様々な業務に携わることができ、環境が、がらっと変わるため、人によっては転職と同じくらいの変化が味わえると思います。
私の場合、今の課に異動する前は、長尾土木事務所で庶務・経理を担当していました。そこでは、県の会計規則を片手に物品を購入したり、管内のダム管理事務所の職員が安全な環境で勤務できているか巡回を行ったり、台風のため注意報や警報が発令された場合は事務所で待機したりしました。
現在の職務と比較すると、単純に日々の業務内容が大きく様変わりしただけでなく、接している世界や必要な知識がリセットされるため、かなり大きな変化だったように感じます。けれでも、困った時には、周囲の方々に助けられながら、必要な技能・知識を習得することができるため、県職員を目指す皆さんにも、こうした異動もご自身の世界を広げる成長のチャンスだと前向きに捉えてほしいと思います。
私は県外の大学に進学し、就職を機に香川県に戻ってきました。大学では授業の一環として、市の特産品のPR動画の撮影・編集や、Iターンされた方が営むゲストハウスでの宿泊体験をしたり、授業とは別に地域のお祭りに参加するなど、非常に地域との距離が近い環境で、4年間を過ごしたと思います。
進路を考えた時、これらの活動で得た感動や、見聞きした地方が抱える問題を、大学時代だけの経験に終わらせることが惜しいと感じたことや、何らかの形で地元に還元できないかと漠然と感じたことが、県庁を志望したきっかけです。
県外の大学に進まれた方でも、自由な環境で育んだ素直な感性や、広い視野を持ち帰り、魅力の多い香川県について考え、一緒に支えていただけたらと思います。
2020年4月 長尾土木事務所 総務課
2023年4月 現在の職場
(掲載内容は、2025年2月現在のものです。)
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