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生活福祉課一同(前列左から2番目が本人)
私が所属している小豆総合事務所生活福祉課は、小豆地域(土庄町及び小豆島町)の生活保護や生活困窮者の自立支援に関する業務を所管しています。事務所は小豆島の土庄町にあり、高松市などの島外に住む職員は、船で通勤しています。
そして、私はケースワーカー(※1)として、要保護者(※2)の家を訪問し、保護が必要か否かの調査や月々の生活保護費の算定、生活指導などを行っています。
※1 本人との面談で生活上の問題を把握し、適切な支援を行う職員のこと
※2 現に保護を受けているといないとにかかわらず、保護を必要とする状態にある者のこと
要保護者から「最近、音が聴こえにくくなった」との申し出があった場合には、身体障害者手帳(聴覚)の取得手続きを支援します。(さらに、国の補装具支給制度を活用して、補聴器を取得できる場合があります。)
もちろん、手帳を取得したいのか本人の意思を尊重しますが、お伝えした制度を活用してくれた際は、「本人の悩みが解決し、生活の維持向上につながっているのではないか」と感じますし、感謝されることも多いため、非常にやりがいを感じます。
保護の決定・変更手続きや要保護者への助言・指導を行う際は、私一人で判断するのではなく、必ず上司や他のケースワーカーに相談し、随時、対応状況の経過を報告・連絡するよう心がけています。生活福祉課は8人という少人数の課であり、全員が同じ生活保護業務に携わっているため、気軽に相談できる雰囲気が良いところです。
また、ケースワーカーは、生活保護法、実施要領などを基本とし、常に思いやりを持ちながら、公正公平な業務を行う必要があります。そして、単に事務的に金銭を給付するだけでなく、本人の感情にも関心を払わなければいけません。その人らしい「自立」した人生を送るにはどのような支援が必要なのかを考えながら、日々、訪問活動や事務手続きを行っています。
人口減少と少子化・超高齢化社会の進行、新型コロナウイルス感染症による価値観の変容、激甚化する風水害や巨大地震の発生確率の高まり、AI技術の急速な進展など、私たちを取り巻く社会環境は大きく変化しています。これらの変化に迅速に対応するには、既存の考えにとらわれない柔軟な発想が、一層重要となります。
県職員をめざすみなさんは、勉強の合間に、アルバイト、サークル、旅行などを満喫する中で、私たち職員が気づいていない解決策を思い浮かぶことが多々あると思います。
あなたの豊かな発想力と香川県への愛着が、香川県の更なる発展につながります。
ここまで読んでくれたあなたと、一緒に働くことができる日を心待ちにしています!
平成30年4月 観光振興課
令和3年4月 現在の職場
(掲載内容は、令和5年2月現在のものです。)
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