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公開日:2024年9月12日

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令和6年度「ONE STEP TOGETHER 県政知事トーク」(第1回)を実施しました

令和6年7月26日(金曜日)

令和6年度県政知事トーク(第1回)を社会教育関係団体に所属して積極的に活動している中学生から大学生までの方々と実施しました。皆さんから活動を通して感じたことや後輩に伝えたいことなどについてご意見をいただきました。

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参加者

香川県子ども会育成連絡協議会、日本ボーイスカウト香川連盟、ガールスカウト香川県連盟、香川県スポーツ少年団から7名が参加

意見交換の概要

r60726知事1知事:まず、日頃の活動状況や活動していて良かったこと、困ったことなどについてお話しいただけますか。

 

 

 

 

参加者(A)
私は中学1年のときから町のジュニアリーダークラブの一員として活動しています。主に町の子ども会が主催するペタンク大会の運営や姉妹都市の子どもたちとのデイキャンプでキャンプカウンセラーを務めたり、毎年12月にクリスマス会を行ったりしています。ジュニアリーダーとして活動してきて良かったことは、他学年のジュニアリーダーと交流を深められること、自分自身が成長できることです。

参加者(B)
私は高校2年生で町のジュニアリーダーをやっています。中学1年からずっとジュニアリーダーのクラブに所属していて、子ども会から依頼された行事のサポート役や町の教育のお手伝いなどの活動を主にしています。最近、クラブの定例会に参加できる人が少なかったり、派遣をお願いされる件数は多いのに行く人が少なくて依頼を断ってしまうことがあり、そこが問題かなと思っています。

参加者(C)
私は小学生の頃からボーイスカウトの活動を続けてきて15年ぐらい活動しています。千葉県から大学進学をきっかけに香川県に来ました。千葉県と香川県を比べて異なる点は人数で、母数が少ないことや習い事などで子どもが分散してしまうことでボーイスカウトをする子どもが少ない。その中で、どうみんなを呼び込むか、活動に参加してもらうかというのが難しい点です。楽しい点は、香川はすぐ山があって、海があって、都市部もあっていろいろな活動ができるところで、そこがすごく気に入って楽しく活動しています。

参加者(D)
私は大学のローバーに所属しています。大学に入ってから活動を始めたので、まだ1年ちょっとしかやっていないんですが、やってて良かったなと思うのは、いろいろな年代の人と関われることかなと思います。大学だと自分と同じ年代の人としか関わらないので、ローバーの連盟に所属している子どもたちや年上の人と話したり活動することでいろいろな刺激がもらえ、参加して良かったなと思っています。活動の中で、いまだに慣れないのは何日かシャワーが使えないことで、緊急時のために訓練するという活動の意義があって仕方ないところもあるので、自分で工夫しながら、しんどいときも楽しむようにしています。

参加者(E)
私はガールスカウト香川県連盟に所属していてスカウト歴は約9年になります。活動の中で印象深かったことを二つお話しします。一つ目はガールスカウト日本連盟の創立100周年を記念したキャンプに参加して、全国の同年代のスカウトとグループ活動を経験することで、普段触れることのできない文化の違いを体感することができたこと、初めて会う人とコミュニケーションを重ねて、協力し合う力や主体性を身に付けることができたことです。二つ目は他のスカウトと協力してイベントを企画して実施したことです。小さい子どもたちと触れ合うことができ、年齢に合わせた声掛けの仕方や接し方を身に付けました。活動を通して、いろいろな人との関わりを持つことができ、アクティブに行動する力を伸ばすことができたと思います。

参加者(F)
私はガールスカウト香川県連盟に所属して小学1年生の時から活動しています。小学生の頃は、主に募金や野外活動、施設訪問、ボランティアなどを行ってきました。中学生になってからは、STEAM分野の研修などを学ぶ機会がありました。ガールスカウトをしていて良かったと思えることは二つあります。一つ目は仲間と一緒に何かを達成する喜びを得たことです。困難なことがあっても取りあえず何とかしてみることを学びました。二つ目は家族や学校の先生ではない大人と小さい時に出会って、ずっと面倒を見てくれて、これからもずっと関わることができることです。

参加者(G)
私は地区の剣道スポーツ少年団に所属しています。お伝えしたいことは二つあります。一つ目はスポーツ少年団についてです。週3回練習しており、下は小学生から上は大学生まで活気溢れる団で活動しています。剣道だけではなく季節ごとにあるイベントに参加して団員の絆を深めています。香川県ジュニアリーダー、四国ブロックや全国の交流大会、日独同時交流大会に参加し、リーダー活動にも積極的に取り組んでいます。二つ目にリーダー会での一期一会の出会いがとても良かったと思います。人生で一度出会えるかどうかの多種多様な人と出会えて豊富な人生経験をすることができ、今ではさまざまな価値観を理解しようとする姿勢を持つことができました。この経験は日独同時交流でドイツに行ったときにもとても役に立ったと思います。

知事:ありがとうございました。お話の中で団体の人数が減ってきているとか、誘っても参加者が来ないというご意見がありましたが、こんな工夫をしたら来たとか、こうしたらいいんじゃないかなど、アドバイスや意見はありますか。

参加者(G)
自分がやって良かったことは、指導者に積極的にコミュニケーションを取って、こういうことをしたいと自分から言うことです。リーダー会は積極的に行動するのがモットーなので、人を集めたいのであれば自分がリーダー力を発揮してどんどん積極的に人を呼び込む力を見せることです。

参加者(C)
団体がたくさんあるので、子どもたちが分散してしまうということがあると思います。そういった中で、香川県独自または高松市だけでも団体を超えて共有できるコミュニケーションツールのようなもの、それこそボーイスカウトをやりながら別の団体に行ってみたり、リーダーシップ力をトレーニングできる団体を探してみたりといった、それこそ近所の回覧版みたいな感じで情報を活発に意識するものがあっても面白いのかなと思いました。

知事:ありがとうございます。今のお話で、登録しておけばプッシュで連絡がくるとか、人を集めるには工夫がいりますね。

参加者(C)
今、ネットが普及して欲していない情報が流れてくる時代になっているので、それこそアプリがあって、朝ちょっと5分ぐらいスクロールして、こういう団体があるんだとか、こういう活動してるんだということが分かったら、香川がもっと活発になっていくかなと思います。

知事:ありがとうございます。今日、こうやって集まっていただきましたけど、皆さんこういうことをやっている団体があったんだという印象ですか。それとも知っていましたか。

参加者(A)
今まで交流イベントなどに参加したことが無かったので、初めて知る活動内容や団体がたくさんあるなと思います。

参加者(B)
名前は知っていましたが各団体の活動があまり分かっていなくて、先ほどの活動内容を聞いて、自分の団体ではしていない分野までやっていてすごいなと思いました。

知事:ネットもいいですけど、それぞれの団体で集まって交流会みたいなのがあると、お互いに知ることができていいかもしれませんね。今までの中でご発言したいことがあったらお願いします。

参加者(E)
私の中で難しいなと思っていることは、ガールスカウトという団体の中でグループをつくって活動をするときに年齢がさまざまなので、声を掛け合って動いたり、みんなが何をしているかを見て自分が次に何をするべきか考えたりすることです。また、私たちの団体では人を呼び込むために無料でクラフトをやって、そこでチラシを渡したり、スカウトたちの友達を呼んできたりということをやっています。

知事:ビジネスでも体験というのは聞きますよね。行ってみないとわからないことがあるから、そういうのは効くと思いますね。先ほどお聴きして良かったことで一期一会の話や年齢層を超えて全国のご縁ができたということがありましたが、私も本当にそのとおりだと思います。そういったことを全てつなげていくことは難しいですけれども、その時にあったこと自体が一つの大きな財産でいいことなんですが、さらに後がつながれば、よりいいご縁がたくさんあると思います。そういう意味で、後につなげていく工夫でこんなことをしているということはありますか。

参加者(D)
SNSなどでつながることは簡単になったんですけど、つながりが切れるのもすごく簡単になってしまって、つながりを維持するのはローバーに限らず難しいなと考えています。それを維持するためには、恐れずに自分から積極的に話し掛けていく勇気が必要なのかなと思うんです。自分から話し掛けるのは緊張するんですけど、知らない人とつながったり、いろいろな人と作業すると自分が思いつかないアイデアとか解決方法が出てくるので、メリットはすごく大きいと思っています。

参加者(A)
私は町の子どもたちを集めたクリスマス会で、当時のジュニアリーダーのお兄さん、お姉さんたちがすごく楽しそうに運営しているのを見て入りたいと思えたので、私も楽しそうにやって、入りたいなって思う子が多く出てきてくれたらうれしいなと思います。

知事:大事なことですよね。みんな学校がある中でプラスアルファで活動しているから楽しくないと続かないっていうことがありますよね。

参加者(G)
スポーツ少年団のリーダー会では毎年、地方プログラムや全国交流大会が開催されていて、毎年どこかでみんなに絶対会う体制が整っているので、他の人たちもそういった体制がつくれたら、より活動の幅が広がるんじゃないかと思います。例えば、四国ブロックでは小学生、中学生に今はこういう活動をリーダーたちはしているよとか、こういう経緯でリーダーになったよとか、自分の経験を実際にいる子どもたちに教える環境をつくったら、より活発に活動できるんじゃないかと思います。

r60726_知事2知事:ありがとうございます。では後半ということで、活動のことをまたお話しいただいても構いませんし、活動を離れて自分の周りのことなどで困っていることとか、交通機関のこととか、町全体でこんなふうになっていったらいいんじゃないかといったご意見があればお話しいただけますか。

 

 

参加者(C)
私は高校まで千葉県で過ごしていて、高松に住んで思うことは全部がキュッとまとまっていて動きやすいなというイメージがあります。電車1本で岡山にも行けるし、バスがいろんな方面に走っていて、そこまで不便に感じていません。外国も飛行機で行けるように復活したし、強いて言うなら、もうちょっと高松空港の路線が増えたら、もっと気軽にいろんなところに行けて楽しいかなと思います。

参加者(D)
高松はいろいろな店などが1カ所に集まっているので住みやすくて、ここで暮らし始めて良かったと思っているんですけど、今年に入ってからバスの本数が減ったのがショックでしたね。結構バスを利用するので、いろいろ難しいのは分かるんですけど、もしバスの本数が特に夜に増えたら、すごく安心するので、増やしていただけたら私は積極的に利用します。

参加者(E)
私もバスを利用することがたまにあるんですけど、最近本数が減って不便だなと思うことがあったので、バスの運転手さんも減って大変だと思うんですけど、やっぱりバスを利用したいと思うので、復活してほしいなって思います。

参加者(F)
私は生まれた時から高松に住んでいるんですけど、バスとか電車はあまり使ってなくて土日とかも家にいるので分からないんですけど、土地的には無理だと思うんですけど自転車で移動するときに坂がしんどいので平坦にしてくれればなと思います。

参加者(G)
私はスポーツ少年団に所属しているので、スポーツをする面から言わせてもらうと、もう少しきちんとしたスポーツができる施設が欲しいなと思います。例えば、バスケットコートを市内に五つぐらいは配置してみたり、あとは体育館などの施設を気軽に利用できるようにしてほしい。気軽にスポーツができる環境が欲しいなと思います。

知事:スポーツをやろうと思うと場所が無いっていうことはあるかと思います。学校を開放してほしいなど具体的な提案はありますか。

参加者(G)
使っていない学校を施設にしたり体育館を使えるようにしてくれたら、みんなスポーツができていいのかなと思います。

参加者(A)
私はいつも高校まで船を使って通っているんですけど、島の方ではやっぱり観光地なので、観光客が今シーズンすごく多くて、さらに島の高校生もバスを使うのでバスの中はすごくぎゅうぎゅうで、すし詰め状態になることがすごく多いので、バスの便は前より減ったっていう感じは無くて、ちょっと時間が変わったかなぐらいなんですけど、バスの便数が増えたらいいなと思います。

参加者(B)
私の住んでいるところから高松の方に来ようと思ったらバスになるんですけど、往復で千円弱ぐらいかかるんですね。友達と遊びに行くにしてもちょっと遠慮しがちになるところもあります。あとは、大学受験とか資格を取りたいと思うときに、学校で取れないとかいうときに集会場みたいな場所があったり、一番思うのは受験料の補助みたいなものがあればいいかなと思います。

r60726_知事3知事:一通りお話を聴いて、やはりまだ皆さん車に乗らないということもあって、そうなると公共交通機関が大切で、それがだんだん使いづらい方向にいってるのが活動の制約にもなっているということだと思います。今日ご意見をいただいたので少しでも利用しやすいように取り組みたいと思います。それから、スポーツ施設についても、もう少し気楽にいろいろなところでやれればいいなと思います。今、県立・市立のスポーツ施設や公園が老朽化してきて、それをどうリニューアルするかということを進めています。そういった既存のものをリニューアルする機会にうまく取り入れながらできたらいいのかなと思いました。最後に、皆さんの将来に向けての希望や後に続く後輩に向けての一言などをお話しいただければと思います。

参加者(G)
私が次の世代に伝えたいことは、たった一つです。失敗を恐れず、たくさんの人生経験をして、いろいろな価値観を持った人と接して、たくさんのコミュニケーションの輪を広げていってほしいと思います。

参加者(F)
失敗を恐れずに取りあえず何かやってみようという心を持って行動することを大切にしてほしいと思います。

参加者(E)
ガールスカウトは、最初の一歩を踏み出せば人前に立つことができるチャンスもたくさんあるので、その最初の一歩を踏み出す勇気や自分から進んで取り組む態度を身に付けてほしいと思います。

参加者(D)
私が次の世代に伝えたいことは、自分の考えをがんばって言葉にして人に伝える練習をたくさんしてほしいということです。つまり、コミュニケーション力を伸ばしてほしいなと思っていて、ローバーに限ったことではないんですけど、やはり何人かで協力しないとテントを立てたり、食事を作るのにも時間や手間がかかってしまうので、人といっしょに何か仕事をするのはすごく大きな力だと思っています。なので、自分はこういうことができるよとか、自分はこういう意見を持ってるということを一生懸命言葉にする練習をすることを強く勧めたいなと思います。

参加者(C)
私は何事にも自信を持って取り組んで、失敗を恐れずどんどん突っ込んでいくタイプなんですが、周りの友達や下の子たちを見ていると自信がないように感じます。いろいろな世界が簡単に見える世の中なので、「何で私はこんなことをしているんだろう」とか、「その活動は本当に面白いのか」とか、自問自答を繰り返して結局「あれ、面白くなくない?」と思っているんじゃないかと思っています。なので、何をしているのであれ自分がしていることに自信を持って挑戦したら、きっと何かにつながるし、いいことがあるよっていうことを下の世代に伝えていきたいと思っています。

参加者(B)
私が思うのは、やれるうちにやっとけということです。今は子どもとの年齢が近いので活動の中でもコミュニケーションが取りやすいですが、自分たちを見てくれている40代、50代の方が子どもと関わろうと思っても、どうしても年齢差があって難しいところもあると思うので、今だからできることを大事にして取り組んでいってほしいなと思います。

参加者(A)
私が次の子どもたちに伝えたいことは試行錯誤することの楽しさです。これはジュニアリーダーの活動だけでなく、学校での勉強や部活動や自分の趣味とかにがんばって試行錯誤していって、その試行錯誤の末に自分の長所を見つけたり、自分の将来の夢につなげていけるようなことができたらいいなと思うので、伝えたいなと思いました。

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知事:ありがとうございます。大変前向きな発言を皆さんからいただいて心強く思いました。共通してたのは、失敗を恐れず試行錯誤をしながら、自信を持って動いてみるという皆さんのご意見だったと思います。それと、年齢層の問題、確かにどうしても20ぐらい離れると、皆さんと分かり合える部分もあるんですけど、考え方が少し違うところはどうしてもあって難しい面もあるのは事実で、そういう意味では年齢が近いところが引っ張っていくっていうのは大事なんだろうなと思います。
聴いていて、社会人になってもきっと同じことが言えるし、私たち大人も改めてそういうふうに言われて、もう1回初心に返ってやらなきゃいけないなという気持ちにさせてもらいました。皆さん方、ぜひ今日最後にご発言いただいたことは、それこそ忘れずにこれからもこの気持ちで取り組んでいただければと思います。
そして、最初にお話があった活動を広げていくことや団体間の交流のこと、交通の問題、スポーツ施設の問題、いろいろ意見をいただきましたので、少しでも、それこそワンステップトゥギャザー、一つでも前進するように私たちも受け止めていきたいと思いますし、皆さん方もすぐ社会人になるわけですから、そういう中で自ら解決していく部分も出てくると思いますので、挑戦する意欲を持ち続けて、いい社会になるようにリーダーとしてこれからも発展していっていただければと思います。

 

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