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公開日:2023年10月31日

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「ONE STEP TOGETHER 県政知事トーク」(第2回)を実施しました

令和5年9月6日(水曜日)

池田知事就任後、2回目となる知事意見交換会を児童館、地域子育て支援拠点の皆さんと「子育て支援」をテーマに実施しました。

意見交換会全体図集合写真

主な発言内容と知事からの意見

【児童館】
○児童館の良さは18歳までの子どもを支援できるところ。年々、児童館の数が減っていて、保護者からも自宅の近くにあれば助かるのにという声を聞く。子育て支援が必要な地域に児童館を建てることを考えていただければ。
○子どもたちが安全に安心して遊ぶために大人が勇気を持ってルールを守らせることも必要。
○ある程度年齢が上がってくる子どもの育ちを考えると、学校以外の場で仲間と一緒の中で、自分で選んでやりたいことをやることが大切。その場所の一つとして児童館を活用してもらえれば。
○年々減っている児童館を維持していくためにも、主体は市町であるが、県もバックアップしてもらいたい。常勤職員の確保も大切で、職員の待遇改善も考えてもらいたい。
○中学生に何をしてほしいか聞くと、「居場所」がほしいと言う。遊んだり、悩みを話したり、子どもたちにとって児童館は大切な場所になっている。
○空き施設など、使えるものを活用して、縦割りにならずみんなが使える居場所をもっと増やしてほしい。


○居場所づくりをやっていくのが大事な方向性じゃないかと思っている。市町にも今日の話も伝えて、一緒に私も入って、今後どういう方向性を目指すのか考えたい。
○これから拠点を増やすとして、やっていただく人はどういう人に声をかけていくか、また意見をいただきたい。
○こんな場所があることが知られていないことが多い。皆さんスマホを使って地図上で探すのが一般的になってきたので、共通に地図に落として自宅や今いる場所から近くにこういうところがあるんだなということがわかるようにしていきたいと思う。
○使えるところを有効活用するというのは一番大事な観点。有効活用されていないスペースが出てきているので、縦割りじゃなく、横に眺めて探していくという観点は重要だと思う。

 

【地域子育て支援拠点】
○夏休みの子どもたちの居場所がないと感じている。児童館も含め、広く情報共有してみんなで力を合わせてやるのがいいと思う。
○相談を受ける中で、コロナ禍で交流が難しかったことで、悩みを解消される場がなくなっていたことに気づかされ、あらためて居場所の大切さを感じた。
○親だけでなく祖父母の利用も増えて、課題も多様化、複雑化しているため、職員のスキルアップの必要性を感じている。
○拠点の利用について、妊娠期から活用してもらえる仕組みを作っていきたい。
○拠点をいろいろな専門家や社会資源に繋がる場所、地域の方が集える場所にしていくことを大切にしている。

○市町ごとで取り組みをされているが、従事者や市町に対して県の後方支援をお願いしたい。
○来たくても来ることができない方に対し、どう関わっていくかが課題。また、児童館や子育て支援拠点を知らない方が多いと思うので、県の方にも広報のバックアップをお願いしたい。
○専門的知識の習得のため、研修受講に対する補助があるとありがたい。
○建物などが老朽化してきており、補助金を積み立てて修繕に活用できるよう検討してほしい。


○共通して、ここに来れば何か解決しそうだという居場所づくり、いろいろな機関との連携が重要になってきていると思う。
○コロナを経て、居場所づくりの必要性は増していると感じており、そういう居場所づくり、拠点づくりは急がれると思っている。
○来たくても来られないということについて、自分で積極的に探す方は大丈夫だが、それができない方に対して、プッシュ型の案内ができればいいという話も聞いている。各拠点がやっている行事とセットで相談に乗りますという、そういうきっかけで訪れることも大事だろうと思う。
○老朽化について、現状の補助金は工事のための積立には使えない。ただ、そういったニーズは、これから増えると思うので、制度の改善ができないか考えたいと思うし、まずは県や市町にご相談いただきたい。

意見交換の概要

1.児童館、地域子育て支援拠点で日頃から子育て世代の方やお子さんと関わっておられる中での課題や将来に向けてやっていくことなどを中心にご意見をお聞かせください。

【児童館】
参加者(A)
児童館は0歳から18歳までが利用できる。子育て支援と言葉で聞くと、小さな未就学児のお子さんとその親御さんをフォローするというイメージも強いと思うが、児童館の良さとして18歳までの子どもを支援できるという点が大きくあると思う。
にもかかわらず、県内の児童館の数は年々減っていて、全国的にも減っている状態。私の住んでいる地区は、人口も減っている状態だが、今、人口が増えている地区からの利用者がすごく多い。未就学児は親子で車で来て車で帰るので、近隣のたくさん子どもさんがいる地区からも利用が多いが、小学生以上となるとどうしても近くの小学生が利用する形に限定されがちで、今来ているお母さんからも、家の近くに児童館があれば助かるのにという声をよく聞く。
子育ては長期的なものなので、今も赤ちゃんのときから来て高校卒業まで見守った子どもがたくさんいる。財源の問題などもあると思うが、子育て支援が必要なところに児童館を建てるということを選択肢の一つとして考えていただければと思う。
一人でも遊びに来ることができて、室内で大人の目のある中で安全に遊べる、家庭でいろいろな悩みがある子どものフォローができる場所でもある。児童館はそういう場所ということが知られていないと思うので、児童館をもっと活用することが進めばいいと考えている。

参加者(B)
私は児童館の仕事に携わって約10年になる。最初は、まず子どもの居場所として子どもに来てもらうために何をすべきかと考え、取り組んだのが日曜日も開館すること。現状、国民の祝日の日と年末年始しか休みはない。住民が親子で来ることができるのは土日なので、そこを重視して児童館をみんなの憩いの場、居場所として認識してもらおうとまずやったのがそこの部分で、次に行事をたくさん作った。
地域の方、住民の方にまず来てもらって、児童館の場所を認識してもらい、児童館に行けば楽しい、面白いと思ってもらえることをやるうちにだんだんと認識され、現在は、あそこに行けばという口コミでだんだんと広がっていき、地区外からの来館者も増えてきた。一番大事だと考えた居場所としてやることは成功したと思っている。
最初の頃は、子どもたちが来ても高学年と小さい子で問題が起こったりすることもあったが、そういったところで大事なのは、大人が勇気を持って子どもたちにルールをしっかり守らせること。子どもたちと一緒に遊ぶための安全安心を一生懸命やった。そうやって、高学年がルールを守ってくると、逆に他の子どもたちが安心してくれ、人の層がかなり変わってきて、男の子も女の子も小さい子もどんどんと来るようになった。そういった姿を見るとやってよかったなという思いがある。
これからもそういった部分では現状を継続していくが、ただ、今、子育てで大事な部分というのは、両親が働いてるなどで、夜の子どもの預かりはどうすればいいかということ。それも児童館の役割としてあるが、やるためにどうすればいいかがわからない。県や市でもそういった部分で一生懸命やっていると思うが、これから児童館にどこまで皆さんが期待されるのか、全体の方向性として、県のそれぞれ38ある児童館をもっと底上げしていこうという話になるのか私にはわからないが、今、働く中で、一生懸命やっていきたいという思いである。
今日は他の児童館の皆様にお会いした中で、いいものがあれば自分たちのために役立てたいし、今、さぬきこどもの国とは絶えず連絡を取っている。情報共有しながらやっていけば、もっと各児童館は良くなると思っているので、これからもよろしくお願いしたい。

参加者(C)
2年前の国勢調査を見ると、香川県の6歳までの子どもは48,900人くらい、7歳から12歳の子どもは48,900人ぐらい、中高生13歳から18歳の子どもたちが52,000人ぐらいいる。そのうち放課後児童クラブを利用している子どもの数が約7,200人ぐらい。約40,000人の子どもたちは、小学校に行っているが放課後児童クラブは利用していない。その子どもたちはどこでどういうふうに過ごしたらいいのか。
児童館は18歳まで利用できるが、香川県の場合、中高生は部活などで忙しくて利用がすごく少ない。東京などの大きな都市では、学校から後の居場所というところで中高生が結構利用しているというのを聞いた。
そういった中高生とか、小学生も高学年になると私のところも放課後児童クラブを併設しているが、4年生ぐらいからは児童館の利用に切り替えてくださいと言っている。4年生ぐらいになると放課後児童クラブに行きたいか、児童館に行きたいかを自分で選択できるぐらいになってくる。子どもの育ちを考えたときに、放課後児童クラブというのは、保護者がそこに子どもを預けていると安心・安全という一面がある一方で、子どもにとっては学校でもこの枠の中で、このルールの中で生活をしないといけない、放課後児童クラブでも、そこの中のルールで生活をしないといけないということがある。
最低限のルールは必要だが、ある程度の年齢が上がってくる子どもの育ちを考えると、学校以外の場で子どもが自分で選び、自分でやりたいことを決め、それが仲間と一緒の中で、こういったルールのもとで一緒にやるということができる、香川県にいる子どもたちが自分たちのやりたいことをできる場所の一つとして児童館を選択してもらえればということはできると思う。
私がこの仕事を始めて20年前には児童館が香川県内に60館ぐらいあったが、今、38館に減っている。子育てということを考えたときに、この現状でいいのかと。所管は市町になるが、県の方で何とかバックアップできるような体制を組んでもらえないかというのは、一つの希望としてある。香川県の子どもたちがここで生活をして、またここに戻ってくるかあるいは出て行くかもしれないが、そこで地域を支える担い手になる、その育ちの役割を保証できる一つとして児童館はあると思う。
なので、そこで働く職員のこともある程度保障していただきたい。香川県の児童館、公立が34館で常勤の職員は館長ぐらい。現実のところ常勤職員が本当に動けないような状態になっている。財源的な裏付けというのが、どこから優先的につけていくかというところもあって難しいと思うが考えていただけたら。
それと、さぬきこどもの国が児童館の取りまとめをする香川県の児童館連絡協議会の事務局をしてくれている。そこも大型児童館で大変な役割を担ってくれているので、体制を保障してあげてくれるとありがたい。

参加者(D)
私の地区では、放課後児童クラブは補助金が出る関係で、学校の中に教室をもらって作る、入る、それから学校の横に新しく建てる、それができたら、もう児童館はいらないんじゃないかというのが行政の考えで。この3月に2館閉館した。行ってみたらなかったと地域の方に言われて、広報には書いてあるが知られていなくて、他の2館はやっているから来てねという話になった。大切な二つ残った児童館で市内全部の人を対象にということで頑張っていこうと思っている。
児童館は、先ほどの話にもあったが0歳から18歳まで。子どもができて行くところがなくて、煮詰まるので来たというのが0歳で利用する理由で、それから、第2子、第3子ができるとまた寄ってくれる。小学校の放課後児童クラブは同じところでやっているので、そこで子どもたちの成長をまた見られる。中学校、高校、大学に行っても来てくれて、今年も私が見た子が4人、アルバイトで手伝ってくれた。そうやってぐるぐる回って地域の中で児童館はやっている。
地区の二つの児童館は、放課後中学生がたくさん来る。してほしいことを尋ねると、「とにかく居場所が欲しい、一人になりたい、本も読みたい、自習をしたい、とにかく行ける時間に開けて欲しい」という希望だったので、今年は5月の終わりから月末1日だけ午後7時まで開けるようにした。中学生、高校生が寄ってくれてプレイルームでバスケットをしたり、ボードゲームをしたり、悩みを聞いたり、聞くだけだが、それでまた来るねと言って帰るのが続いているので、児童館は中学生、高校生になっても知っている場所に行けばあの先生がいる、そこで話を聞いてくれる、そういう大事な場所になっていると思う。
令和10年度には新しい学校がすぐ近くにできるので、高校生にも寄ってもらいたいと思っている。開館時間を延長したり、自習室とか図書室の充実など、そこの利用を考えていくのが課題になっている。
地区内に中学校が3校あるが、児童館に来る子は一つの中学校からなので他の中学校の子は何をしているのかと思う。来ないからいらないだろうと言われるが、行くところがないから来ない。公民館を新しく建てる計画が行政の方であるが、そこに小さい子も入れる、中高生も自習ができる、そういうのを縦割りで切るんじゃなくて、全部共存させるような施設の作り方をして欲しいと思っている。建ててもらうのは無理でも、あるところを使って、そこに職員さえきちんと配置していただいたら子どもたちが来るので、そこの工夫をするとか、再利用するとかを考えてほしいと思う。
児童館は、あそこに行けば何とかしてもらえるんじゃないかという大切な場所にしてきたと思うが、これからもそういう場所は必要なので、なくす方向じゃなくて、増やしませんかということを県の方でも言っていただきたい。

2.知事からの感想、意見

知事ありがとうございます。4人の方の意見をいただいたので、私の方からコメントをさせていただいて、次に行きたいと思います。
伺っていて、児童館が必要性があるにもかかわらず放課後児童クラブとの関係とか、そういう中で減ってきていることを改めて認識しました。大きい方向として、とにかく居場所づくりというのは、いろいろな世代で必要になってきているんですけれども、今日お話を聞いた中高生という層の話が印象に残りました。居場所づくりをやっていくというのが大事な方向性じゃないかと思っておりますので、市町にも今日のお話を伝えて、一緒に私も入って、今後どういう方向性を目指すのか考えて進めていきたいと思います。
その上で、もう一つ、これから拠点を増やすとなると、誰にやっていただくかという話があって、そういうことをまだやれるし、やってもいいなと思っている方に話が届いていない、こういうところに声を掛けたらやってくれる人がいるんじゃないか、そういうことがよく話題になるんです。だから、やっていただける方をどういうところに展開していったらいいのかということについて、またご意見をいただけたらありがたいなと思います。
それから、(B)さんのところのようにイベントもたくさんされて知られてくると、また次々に人も集まってくるということがあると思うんですけれども、どうしても最初、(A)さんのお話にもありましたけれども、行ってみるとこんなところがあるんだったらもっと早く来ればよかったということもあるのに、やはり知られていないというところも多いかなと思います。
この後、お話を伺う子育て支援拠点と一緒に児童館についても、今は皆さんスマホで地図上で探すのが一般的になってきたので、共通に落として自分の自宅、今いる場所から近くにこういうところがあるんだなということがわかるようにしていきたいと思います。
それから、最後おっしゃられた場所のこと、使えるところを有効活用するというのは一番大事な観点だと思います。先ほど言いましたように市町と話していく際に既存の場所で使っていけるようなところ、最近は空き家が多くなってきていますし、意外と使えるところはあるんだけれども有効活用されていないスペースが出てきているので、縦割りじゃなくて、そういうものを横に眺めて探していく、こういう観点は重要なんだろうと思います。

3.地域子育て支援拠点について、ご意見をお聞かせください。

【地域子育て支援拠点】
参加者(E)
子育て支援センターですが、子どもの数が減っているんだと思うが、去年はコロナ禍ということもあって急激に利用者が減った。利用する人も1歳を超えて利用するということが多くなって、聞くと「恐いので家にいました」と言う人が非常に多かった1年だった。ようやく5月の連休明けぐらいから急激に元に戻ってきている。
コロナのこともあって保護者同士が繋がらないという現状があったので、子育てを楽しいと思っていただけるように意識しながら繋いでいる状況。夏休みになると幼稚園の子たちの昼からの居場所がなくて利用が多くなっている。赤ちゃんの利用もあるので、動きが違うので曜日を分けるなど工夫しながらやっているが、そういう子たちの居場所がないんだなと思った。今日、児童館の話を聞いて、そちらの利用もできるので広く情報共有して、みんなで力を合わせてやるのがいいんじゃないかと思っている。
私たちのところも建物が15年経過して老朽化してきたが、補助金は修繕に使えないので自力で直せない。職員配置も常勤はフルタイムが1人いるが、あとはパートで本当に子育て支援をしようと思ったら常勤の人が欲しいなと思う。県の予算が大変なのもわかるが、もう出生数6,000人しかいないということが危機的なので、みんなで県を挙げて子育てを一緒に楽しみ、苦しいこともあるけど、楽しいとこだよと感じてもらえるような活動をしながら、子どもがいる生活ってすごくいいなと思えるようにしていきたいと思う。
香川の未来を担う子どもたちを私たちはそこに携わる人として、みんなで力を尽くしたいと思っているので、本当に予算が大変だとは思うが、少し老朽化したところの手当とか研修の補助金などを出していただけたら非常にありがたいと思っている。

参加者(F)
私のところは多機能型というところが他の子育て支援センターとは違っているところで、一時預かり事業や相談事業があったり、土曜日と年末年始以外はずっと開いているところも特色になっている。地域子育て支援拠点で0歳から3歳までの子どもたちが来ていたときと、今の多機能型で、しかもコロナ禍が過ぎた後の子育ての仕方は本当に変わってきているなと感じる。
地域子育て支援拠点は、親子で交流して、子どもの居場所でもあるし、保護者の居場所でもあるが、コロナ禍で保護者の居場所になる前に、なかなか来ることができない、交流が難しいということがあった。初めての子育てをしている中で、子育て広場に居場所があることで自分の子どもだけじゃなかったとか、みんなこんなふうに悩んでたんだなという、日々解消されていたことがなくなっていたことを相談を行う中で感じた。相談の電話は、課題が複雑化、悩み自身も重くなっており、保護者のメンタル不全も多くなってきた。本当に居場所の大切さを私自身もこのコロナの中で感じた。
働かれているお父さん、お母さんが増える中で、おじいちゃん、おばあちゃんが孫育てをしながら、ちょっと休憩したいので一時預かりを使いたいという方もすごく増えてきた。そのほか、日曜、祝日の方が利用が多かったり、夏場であれば長く開けて欲しいという、今の子育て世帯が働きながら子育てをしていく中でのニーズを捉えていくことが課題だと思っている。
第1子を育てる方は、自分の生活もなかなかままならない、外に出る準備もなかなかできないところでスタートが遅く、1歳になったら育休が明けて仕事をされるという中で、利用期間が短くなっているので、行政と協働して妊娠期から利用してもらえるような働き方、仕組みというところはしていきたいなと思っている。
また、交流事業・ふれあい事業で、中高生がお母さん、お父さんなどと一緒に来て交流する中で、こんなふうに周りの人に守られて育ってきたということを感じてもらったり、高齢者の方との交流もしている。
地域子育て支援拠点が地域の居場所になっていくことで、自分たちの施設だけでやろうとするのではなく、いろいろな社会資源の方と専門家の方とが繋がって課題を解決したり、ここに来れば繋がれるということを大事にしていきたいと思っている。
私のところでは、いろいろな専門家に来ていただいて相談会をしている。相談者が自分で出向くというのはすごく大変なので、自分たちの機能を地域に落として、いろいろな人が繋がれて、ここに来れば、子どもを連れてあっちこっち行かなくてもいい場所になるというところや、専門家の方にかかることのハードルも下がってすごく良かったなと思っている。
課題はたくさんあるが、お母さんやお父さんが繋がって良かった、相談して良かったと思う姿を子どもたちに見せることで、子どもたちにもいろいろな人に助けてもらっていいんだとか、助けて欲しいと言える、相談する、そういう体験に繋がればいいと思っている。

参加者(G)
私のところは子育て支援センターで、事業者で集まって日々情報交換に努めている。子育て支援の応援マップなどを作成して、子育て支援をどういうふうに家庭に届けていくかが、まずは課題だと思っている。
地区の児童委員、民生委員が普段から遊びに来て、家庭と子育て支援センターをつないでいただいており、町ぐるみで子育てをしていくという意識がすごく大事なんだろうと思っている。
子育て支援センターでは、来館したお父さん、お母さんを含めてコミュニケーションを取りながら、居場所づくり、安心して来ていただける場づくりに取り組んでいるが、仲良くなっていく中でいろいろな悩みが出てくる。子育て支援センターは、子育てを始めて利用する場所で、そのために敷居を低くしたい。
相談が裾野が広い悩みに繋がっていくことがあるので、子育て支援センターからまたどこかの違う施設、社会資源に繋がっていくために、従事する職員のキャリアの支援や市町含めた事業者の連絡協議会みたいなものが必要ではないかと思っている。また、市町ごとで取り組みをされているが、従事者の方、市町の方に対しての県としての後方支援をぜひお願いできたらなと思っている。


参加者(H)
今日は児童館やいろいろな子育て支援センターの皆さんから話を聞いて、またこれからもこういう交流をしていきながら、一つずつ質を高めていければと思っている。
私のところは、子育て支援センターと一時預かり事業を行っている。一つ課題として、来たいのに来ることができない方がいる、また、このような児童館とか子育て支援センターがあるのに、知らない方がたくさんいると思うので、これから県の方にも広報の支援をバックアップしていただいて、みんなに知ってもらえるようになればと思っている。

参加者(I)
子育て支援センターですが、何十年とやっている支援センターなので皆さんに知っていただいており、職員もあまり変わりはないが、コロナ禍で利用者が減っていったり、職員もナーバスになっていた。人数制限などしていたが、5類になったことで、そこのところは臨機応変にやっていこうと思っている。
保護者の居場所づくりについては、来てほしい人、みんなが普段から来ることができるように行事をたくさん行っている。午後からの行事が多いので、相談したい方は午前中に来られて職員が相談を受けたり、週に1回は私も行って保育所相談の中の子育て相談もやっている。その中で、保護者の悩み相談をしていくことで、お母さんがまた来ようかな、子育てって本当は楽しかったんだなということに繋げています。それと一緒に月に1回、保健師相談で発達が気になる子などに対して専門的なアドバイスをしている。加えて、仕事に行きたい方に就労相談を月に2回、銀行や役所の人に来ていただいて相談を行っている。
私は子育て支援センターは親育てだと思っている。お母さんたちが、なかなか関わりが持てない中で、安定してゆとりを持って支援センターを利用しながら知り合いを作っていく中で、少しずつ自分の世界を広げていただけたら一人ぼっちの子育てにならないところに持っていけるのかなと思っている。
それから、来たくても来ることができないという方もいるので、そういう方を今後どうやって私たちが関わっていったらいいのかということが今大きな課題で、行政ともお話ししながら取り組んでいる。また、お母さん方がだんだん若い世代になってきているので、関わり方や遊び方、言葉かけを具体でお話ししていく中で子育ては楽しいというところをやっていきたいと思っている。

参加者(J)
子育て支援センターの設備について、20年ぐらい経つと大きな修繕が出てくる。そういうときに補助金を積立金に応用できないかと思っている。できないのであれば、使えるような運用の仕方を許していただけたらと思う。
課題としては、今通ってきている利用者が子育てで行き詰まる方が多く、昔のように周りに育ててくれる方が複数いる方も少ないので、資格を持った保育士が家庭の援助ができるような方向ができたらいいなと思っている。

4.知事からの感想、意見

知事画像3ありがとうございます。今お聞きしてやはり共通しているご意見で私もそうだろうなと思うのが、「ここに来れば」という(F)さんのワードがありましたけど、町の中でここに来れば何か解決しそうだという場所づくりが、大事になってきているということで、その方向で市町ともよく話をしていきたいと思います。児童館と子育て支援センターとの共有化もさることながら、いろいろな機関との連携が重要になってきているなと思いました。
それから、コロナのことで、ようやく戻ってきているというご発言がありましたけど、逆に、コロナでママ友もなかなかできないという状況もあって、なおさら、このコロナを経て拠点づくり、居場所づくりの必要性が増していると感じましたので、そういう点でもこの居場所づくり、拠点づくりは急がれることだろうと思いました。
来たくても来ることができないとか、自分で先ほどのマップで探すというのも大事なことなんですけれども、そうやって積極的に探す方は、まだ大丈夫な面もあるんですけど、本当に心配な方というのは、そういうこともできるマインドが持てないなどで、とにかくこういうところに来たらどうですかといったプッシュ型の案内もいるんじゃないかという話もお聞きしているんです。今日、聞いた中で、先ほど行事の話がありましたけれども、楽しい行事があってそれとセットで相談に乗りますよといった、そういうきっかけで訪れるようなことも大事なんだろうなと聞いていて思いました。
老朽化の積立の話は、現状、今支援してるお金はそういう工事の積立に使えないんです。ただ、今おっしゃったようなニーズは、多分これから増えると思うので、制度の改善ができないか考えたいと思いますし、当面、運営できなくなるということは問題だと思っていますので、具体に県の方にもご相談いただきたいと思いますし、市町の方にもご相談いただければと思います。

5.全体を通して、特に働き手の部分で、常勤職員についてどういうところでお声掛けしていったら手が挙がるのかなというところでご意見をお聞かせください。

参加者(B)
私は以前から、自治会の会長やコミュニティ活動の中でいろいろな取り組みをやらせてもらったことがあり、地域の中でどう取り組んでいくかということがキーだと思っている。児童館にしてもキーは、その地域の活性化がまず一番だと思っているので、そういったところかなと思う。

知事
そういう少しでもそれまでの間で関わりがある人を中心にお声掛けする方が可能性が広がるという話だと思います。参考にさせていただきます。ほかにご意見はありませんでしょうか。

参加者(C)
児童館、子育て支援センターだけで完結しない相談について、いろいろな社会資源のところが繋がって、相互連携できるように情報がわかるようになっておくということ、それが利用したい時に、どういった方法で利用できるかなど、いろいろなアクセスの方法が保障されることもあっていいのではないかと思う。
必要なところが繋がれるネットワークは、いろいろなところでやられていると思うが、それが繋がっているだけではなく、実際に動けるというところまで、自治会とかそのぐらいの単位の中でもできていればいいのかなと。大きく広がって繋がっていけば情報が有効に繋がっていくのではないかと思うので、その辺が実際に動けるような状態、活用されるような状態ができるのが望ましいのかなと見解を伺いながら思った。

知事
ありがとうございます。今日もたくさんご意見をいただきました。今日のこのご縁を通じて、これからも、県庁の方に気づいたことをお伝えいただければと思います。今日はどうもありがとうございました。ぜひ、引き続きよろしくお願いします。

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